残雪に香るミズバショウ 取立山

勝山市北谷町の取立山(1307メートル)で、初夏の花、ミズバショウが咲き始め
た。今年は残雪が多く、花の時期が例年より一、二週間遅れており、今月下旬まで楽
しめそう。

ミズバショウは、サトイモ科の多年草。県内では奥越地方などに自生している。取立
山では、頂上近くの取立平の湿地に約三千株が群生している。湿地周辺は、まだ五十
センチ近い残雪があるが、湿地の中央付近では、花柱が十センチほどに伸び、甘い香
りが漂っている。

取立山は霊峰・白山(2702メートル)の展望台としても親しまれ、ハイカーも多
い。真っ白に雪をかぶった白山の雄姿が眺められ、グループが歓声を上げ、記念撮影
している。

ミズバショウを楽しむには、国道157号線沿いの同市北谷町の市東山いこいの森か
ら、上り約二時間、下り約一時間。ほかに、大滝コースや谷峠コースもある。

勝山市は二十七日、取立山登山を行う。午前九時、登山口集合で、会費は千円。定員
三十人。申し込みは市商工観光課(0779・88・1111)へ。

写真=雪が残る湿地で咲き始めたミズバショウ(勝山市の取立山で) (5月15日 
Yomiuri On-Line1 福井版 0:38)

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