北アで遭難相次ぐ 1人死亡、1人不明

連休を利用した登山客でにぎわう県内の北アルプスで四日、遭難が相次ぎ、一人が死
亡、一人がけがをし、一人が行方不明になった。

午後零時半ころ、徳本峠(南安曇郡安曇村)近くの峠沢で人が倒れている、と徳本峠
小屋から豊科署に連絡があった。県警山岳救助隊が現場で神奈川県厚木市、建設業山
田学さん(67)が死亡しているのを確認、遺体を民間ヘリコプターで収容した。同
署によると、家族の話から山田さんは一人で徳本峠に近い霞沢岳に向かう予定だった
という。何らかの原因で遭難したとみて、詳しい死因などを調べている。

また、午後三時ころには、奥穂高岳―前穂高岳間の吊(つり)尾根で東京都墨田区、
自営業山口千明さん(52)が岳沢側に滑落した、と岳沢ヒュッテから同署に連絡が
あった。同隊と民間ヘリが捜したが、滑落時に雪崩が起きており発見できなかった。
同署は五日朝から県警ヘリで捜索を再開する。

同署によると、山口さんは仲間一人と一緒に前穂高岳に向かって縦走中で、数百メー
トル滑落しているとみられるという。

五竜岳付近では午前十時半ころ、友人と二人でスキーをしていた東京都日野市、会社
員田辺茂さん(49)が転倒。右足首を骨折した疑いがあり、県警ヘリで救出され、
大町市内の病院に収容された。(5月5日 信濃毎日新聞)

ACHP編集部

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