「積雪多し」 県警が入山者に注意呼びかけ


剱岳の早月尾根周辺は深い雪に覆われている=県警提供

大型連休を控えた24日、県警は立山連峰周辺の積雪情報を発表した。

昨年は期間中に、室堂などの行楽地も含め、県内外から約12万人が詰めかけ、剱岳
などでは事故も多発した。

今年は立山連峰の稜(りょう)線や谷の積雪が例年より多いため、県警は「入山者は
雪崩などに細心の注意をはらってほしい」と話している。

県警によると、16日現在の積雪状況は、室堂平(標高2450メートル)で7メー
トル、早月尾根(2200メートル)で4・5メートル、馬場島(750メートル)
で1メートル。

例年に比べ、稜線では雪庇(せっぴ)が大きく張り出しており、谷では積雪が多いた
め、地表が見えにくくなっているという。

昨年は4月29日から5月7日の連休中に、12件の遭難事故があった。剱岳では、
愛知県のパーティーの1人が谷に滑落して死亡するなど、合わせて4人が死亡、9人
がけがをした。

このため、県警は「事故多発警報」を発令していた。今年も5月6日までの連休期間
中は好天が予想され、昨年並みの人出が見込まれている。

剱岳などへの入山届は23日現在で、すでに125パーティー516人から出されて
いる。

県警は「登山では危険な雪庇を避け、山菜採りなどで他の山に入る際も足元に気を付
けてほしい」と、事故防止への注意を呼びかけている。(4/25 asahi.com 富山版)

ACHP編集部

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