立山に永久凍土 富士山・大雪山以外にも...都立大確認

立山に永久凍土 富士山・大雪山以外にも...都立大確認

北アルプス立山の北東斜面に永久凍土があることが都立大研究グループの手で明らか
になった。国内では、富士山頂と北海道の大雪山以外で永久凍土の確認が出来たのは
初めてだ。

永久凍土を見つけたのは都立大学院理学研究科の岩田修二教授らのグループ。199
9年10月10日、立山連峰の大汝山(おおなんじやま・3,015メートル)北側
にある内蔵介(くらのすけ)カールの岩くずに覆われた標高2,750メートル付近
を掘った結果、地表から120〜130センチでコンクリート状に凍っていた。凍結
層は深さ150センチのさらに下まで続いていることを確認した。

この地域は名だたる豪雪地帯のうえ、現地は吹き溜まりで、5月に16メートルの積
雪が確認されている。岩田教授らは、夏遅くまで残るこの積雪層が凍土の維持に大き
な役割を果たしていると考えている。凍土が確認された場所は1998年、1999
年と9月中旬まで積雪に覆われていた。

岩田教授は「今後、この永久凍土がどれくらいの広がりと厚さを持ち、植物などにど
んな影響を与えているか知りたい」と話している。(12月16日 朝日新聞 朝
刊)

ACHP編集部

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