大雪山系に登山の会社員ら2人、予定過ぎても帰らず

十八日午前八時五十五分ごろ、「先週から大雪山系に登山に行った社員が出社してこ
ない」と大阪市中央区の広告会社から旭川東署に通報があった。

同署と同社によると、行方不明になっているのは同市都島区都島北通一、会社員宮本
和彦さん(27)。また、宮本さんが会社に残したメモやロープウエーの入林(山)
者名簿から、登山仲間で「福岡市の植田剛裕さん」も一緒と見られる。

道警は同日午後、ヘリを飛ばして捜索したが、日没でいったん打ち切り、十九日午前
七時から約三十人体制で捜索を再開する。

宮本さんのメモによると、二人は十四日に札幌を経由して上川町の層雲峡で一泊。十
五日にロープウエーで同山系黒岳(1984メートル)に入山して旭岳(2290
メートル)まで縦走。十七日に帰り、十八日から出社する予定だったという。

層雲峡ロープウェイの入林者名簿には、十五日に二人の名前が書かれているほか、重
装備でスノーシューをはいた二人とみられる登山者を職員が目撃していた。

 本さんは、登山のベテラン。所持している食料は豊富とみられ、「マイナス30度
まで耐えられる装備を持っていく」と同僚に話していた。アマチュア無線機を持って
いったとみられているが、十八日の呼びかけに対して応答はないという。(12月19日
 Yomiuri On-Line 北海道版)

ACHP編集部

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