パソコンリンク機能を備えた腕時計型/GPSナビゲーション

●世界最小・最軽量ボディを実現 パソコンリンク機能を備えた腕時計型GPSナビゲーション
  山岳詳細地図を収録した日本地図ソフトを付属

カシオのナビ付時計がモデルチェンジしました。

カシオ計算機は、人工衛星による現在位置測位システムに対応した腕時計型GPSナビ
ゲーションの新製品として、パソコン上で緯度・経度データが管理できる『サテライ
トナビ PRT-2GPJ』を、10月28日より発売いたします。

当社は昨年、世界初の腕時計型GPSナビゲーション「サテライトナビ PRT-1GPJ」を
発売。アウトドアで求められる装備の軽減化に応えるとともに、自分の居場所や目的
地までの指針が簡単に確認できることから、アウトドアライフを一新するツールとし
て注目を集めました。

今回ご案内いたします『サテライトナビ PRT-2GPJ』は、充電式リチウムイオン電池
と高密度実装技術の採用により、本体のさらなる小型化・軽量化を実現。携帯性を高
めるとともに、新たにパソコンリンク機能を搭載し、登山やフィッシングなどアウト
ドアシーンにおける実用性を大幅に向上させた腕時計型GPSナビゲーションの第2弾で
す。

例えば登山の場合、予め出発地から経由地・目的地に至る行程を、付属の地図ソフト
を使ってパソコン上で作成し、本体に転送できます。移動中は、設定した目的地や経
由地までの距離や方角をグラフィック表示。移動行程は自動的に記録されますので、
帰宅後、パソコンに転送して、地図上で実際の行程を確認・管理することができま
す。

サテライトナビ PRT-2GPJ

型番 PRT-2GPJ
税抜き価格 59,000円
発売時期 10月28日
当初月産数量 5,000個
※価格はメーカー希望小売価格です


■ 小型・軽量ボディを実現
独自の高密度実装技術により各種部品を集積した基板の下に、新開発の充電式リチウ
ムイオン電池を配することで、小型化(体積比約40%減)と軽量化(重量比約50%減)
を実現。また、充電方式の採用により、アウトドアでの使用に耐え得る防水性(5気
圧)も実現しました。


■ パソコンリンク機能を搭載
パソコンとケーブルで接続した通信用アタッチメントに、本体を装着するだけでデー
タの交換が行えます。山岳詳細地図を収録した日本地図ソフトを付属しており、パソ
コンの地図上で緯度・経度を検索したり、登録地点の編集、経由地や目的地の設定が
行えます。また、計測した移動行程を、付属地図に描画して管理することも可能で
す。

当社では今回の新製品を、腕時計型の実現により新市場を創造する“リストネット
ワークス”製品として位置付け、今後はアウトドアシーンにおけるパーソナルナビ
ゲーション市場の確立を目指し、積極的な展開を図ってまいります。


サテライトナビ PRT-2GPJの主な特長

現在位置計測機能

■ GPS※1衛星による現在位置計測機能
最大12個の衛星からの信号を受信する12チャンネルレシーバーを採用。最低3個の衛
星から現在位置を計測します。計測された緯度(北緯/南緯・度・分・秒)と経度(東
経/西経・度・分・秒)の数値データを、地図と照らし合わせることにより自分の居
場所が確認できます。また、全世界に対応するUTM座標※2による現在位置表示も可能
です

 
※1 GPS(Global Positioning System)
米国で開発されたGPSは、地球を回る27個の人工衛星からの情報を利用して、自分の
現在位置を特定するシステムです。日本では、カーナビゲーションシステムを中心に
利用が拡大しています。2000年5月2日から、これまでの精度劣化操作が解除され、
GPSの精度は、従来の約10倍程度に向上し、多くの分野での利用の拡大が期待されて
います。

※2 UTM (Universal Transverse Mercator's projection ) 座標
地球を経度6度ごとに60等分したゾーンに分けて投影し、ゾーンは西経180度〜174度
をNo.1として、左回りに番号がつけられ、各ゾーンの中央の経線と赤道との交点を原
点に座標軸で表示されます。座標軸の表示方法は「東西方向の座標値」と「南北方向
の座標値」を(x , y)で表し、単位はメートルを用いています。カナダや北欧など
で一般的な現在位置の表示方法です。


■ 衛星軌道の予測による素早い現在位置計測
GPS衛星から発信される概略軌道データ(アルマナックデータ)をEEPROMに記憶。この
データとあらかじめ登録した都市データ、時間をもとに、現在上空にある衛星の位置
を予測して、計測を開始するため、最短12秒で計測が可能です。

■ GPS衛星による高度計測機能
4個以上のGPS衛星からの信号を受信した場合、緯度・経度に加えて、高度計測※3を
行います。計測した高度データは自動的に記録し、時系列でグラフ表示することがで
きますので、登山などの際、高さの推移が一目でわかります。
 
※3 高度計測
GPSによる高度計測は衛星の配置により精度が悪い場合があります。今回は、衛星の
配置状態からおおよその精度を算出し、計測値の精度を表す値(DOP値)を同時に表示
することで、高度の表示を可能にしました。


■ 目的に合わせて使い分けられる3種類の現在位置計測方法
ポイント毎に自分で計測する1回計測、間隔(1分〜60分)を設定できる自動計測、毎秒
続けて計測する連続計測と、目的に合わせて使い分けられる3種類の計測方法を採用
しています。


ナビゲーション機能

■ 設定したポイントの位置関係が把握できるプロット表示
目的地や経由地を、最大10ヵ所まで設定することができます。設定したポイントは、
現在地を中心にして表示(プロット表示)されます。縮尺を変更することで、設定した
ポイント全てを同時に表示することも可能です。また、移動中は、行程データを画面
上に軌跡として表示できるので、現在地と目的地、経由地との位置関係を把握する際
の目安として活用できます。

■ 目的地までの方向と距離を表示するナビゲーション機能
目的地(緯度・経度)を設定しておくと、現在地から見た目的地の方向と距離をグラ
フィック表示します。登山などの際、山小屋などの目的地に着くまでに、あとどのく
らいの距離か、どの方向に進めばよいかが一目でわかり大変便利です。もちろん、数
値による表示も可能です。また、連続計測の場合には、現在の進行方向や進行速度も
表示することができます。

■ 覚えておきたい場所や移動行程を記録するメモリー機能
測定した位置データを記憶できるので、覚えておきたい場所を登録したり、自分の移
動行程を確認する場合に役立ちます。個々の場所を登録する場合には、最大200ポイ
ント(100ポイントはプリセット済・書き換え可能)、1回の行程をまるまる連続して記
憶する場合には400ポイントまでメモリーできます。

■ 目的地に近づくとアラームで知らせるアライバルアラーム機能を搭載


パソコンリンク機能

■ パソコンと連動してデータ管理や入力などが可能
パソコンとシリアルケーブルで接続した通信アタッチメント(付属)に本体を装着すれ
ば、各種データの管理や入力などがパソコン上で簡単に行えます。付属の地図ソフト
には、緯度・経度の検索が簡単に行える日本地図のデータに加えて、著名な山岳詳細
地図のデータが収録されており、登山道に沿って、経由地や目的地を設定することが
可能です。

・登録地点データ 本体とパソコンの間で、登録地点の名称・緯度/経度・高度・アイ
コンデータを共有することが可能です。
・経由地データ パソコンで設定・管理している経由地データを、目的に応じて本体
へダウンロードすることが可能です。
・行程データ 本体で記録した行程データ(日時・緯度/経度・高度)をパソコンへアッ
プロードし、管理することが可能です。


■ 画像マップ登録機能
付属の地図ソフト以外にも画像データ(BMP/JPEG)化された地図を読み込んで、利用す
ることができます。また、計測したGPSデータをCSVやTXTファイルに変換して、デー
タの交換や他のアプリケーションで活用することもできます。


その他の特長


■ 充電方式の採用により本体の小型化を実現
本体の小型化と防水性(5気圧)を実現するため、充電式リチウムイオン電池を採用。
充電用アタッチメントに装着するだけで充電できます。また、野外の場合、充電用ア
タッチメントに電池(単4乾電池6本)を入れて充電することも可能です。フル充電した
場合、1回計測で約140回、自動計測(1分間隔に設定した場合)で約3.5時間、連続計測
で約70分の計測が可能です。

■ 異なるふたつの情報を同時に表示するマルチウィンドウ表示
画面を上下に2分割して、異なる情報を同時に確認できるマルチウィンドウ表示を採
用。時刻と現在位置情報、目的地までのグラフィック表示と現在位置情報など、最大
17パターンまで組み合わせて、同時に表示することができます。

■ PS衛星から発信されている時刻データをもとにした現在時刻自動修正機能(時・分
・秒)


サテライトナビ PRT-2GPJの主な仕様

受信方式 パラレル12チャンネル
衛星捕捉時間 最短12秒
受信精度 約10m(連続計測時)
現在位置表示 緯度(北緯/南緯・度・分・秒)・経度(東経/西経・度・分・秒)、UTM座
標
高度計測 高度計測データ表示、高度グラフ表示
計測方法 1回計測、連続計測(1秒毎)、自動計測(1分〜60分間隔の設定可能)
メモリー機能 場所登録 200本(名前16文字、緯度・経度、高度、シンボル)
プロット登録 出発地・経由地(最大10ヵ所)
行程自動記録 400本(月・日・時・分、緯度・経度、高度)

ナビゲーション プロット表示(現在位置と設定地点との関係を表示)、
グラフィック表示(目的地/経由地名、方位、距離)、数値表示(角度、距離)
速度計測 進行方向、移動速度、最高速度
パソコンリンク 登録地点データ・経由地データ・軌跡データなどの相互通信
時計機能 通常時刻表示、GPS計測による時刻修正機能、
エリア設定による時差修正、DST(夏時間)のON/OFF切替、
時刻アラーム・時報、フルオートカレンダー
表示画面 18.1(縦)×21.5(横)mm、48×31ドット、マルチウィンドウ表示
防水性 5気圧防水
その他 ELバックライト機能、アライバルアラーム、エリアセット機能(都市、測地
系)
電源 充電式リチウムイオン電池(フル充電70分)
電池持続時間 1回計測(約140回)、連続計測(約70分)、1分毎の自動計測(約3.5時間)
大きさ・重さ 58.5(縦)×51.5(横)×21.0(奥行き)mm・84g
付属品 地図ソフト&リンクソフト(CD-ROM)、通信/充電兼用アタッチメント、
ACアダプター、RS232Cケーブル
付属リンクソフトの動作環境
PC IBM PC/AT互換機
OS Windows(R) 95/98/98SE、Windows NT(R) 4.0
CPU Pentium(R) 166MHz以上/Pentium(R) 200MHz以上推奨
RAM 64MB以上(山岳詳細地図を使用する場合は96MB以上推奨)
ハードディスク 10MB以上の空き容量
インターフェイス 9pinまたは25pinのシリアルインターフェイス
ディスプレイ 800×600ドット・16bitハイカラー以上、
1024×768ドット・16bitハイカラー以上推奨
その他 CD-ROMドライブ、キーボード、マウス
Windowsは米国マイクロソフト社の米国及びその他の国における登録商標です。
その他、社名・商品名などは各社の商標または登録商標です。

カシオHP:http://www.casio.co.jp/

ACHP編集部

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