気象に関する話題(2月9日)
気象に関する話題を紹介します。

◆大雪と強風続く見込み

強い寒気と冬型の気圧配置の影響で、9日も全国的に風が強く、本州中部の山沿いを
中心に夜まで大雪が続く恐れがある。 風の強い状態も西日本では9日夕まで、東・
北日本では10日朝まで続く見込み。

気象庁によると、9日午前8時までの24時間の降雪量は、水戸市で17センチ、栃
木県日光市で41センチ、宇都宮市で6センチ、群馬県水上町で35センチ、新潟県
津南町で33センチなど。

  (2月9日 asahi.com 10:27)

◆都心に一時、激しい雪

日本列島に強い寒気が流入し、北陸や山陰地方などでは八日、強風と雪による大荒れ
の天候に見舞われた。東京・都心も同日午後七時五十分ごろから一時、激しい雪に見
舞われた。気象庁は八日夜から九日にかけて、山 陰、近畿、北陸、東北地方などで
大雪の恐れがあり、全国的にも風が強まるとして、警戒を呼びかけている。

同日夕方に関東地方の上空に達した寒気は、水戸や千葉、宇都宮でも次々と雪を降ら
せた。都内は日中、三月中旬並みの暖かさだったが、雪の 降り始めと同時に気温が
低下、一時は1度前後にまで冷え込んだ。

雪の影響により、JR常磐線や水戸線で、線路のポイントが切り替わらなくなるなど
して、計十六本が運休となったほか、東海道新幹線では名古屋―新大阪間で徐行運転
が行われ、新大阪駅着の最終列車が四十二分遅れた。

空の便では全日空で七便、日本航空で二便、日本エアシステムで五便の羽田発着便が
欠航。成田空港も一時、滑走路が閉鎖され、貨物便九便が欠航したほか、出発機に最
大約二時間の遅れが出た。

(2月9日 YomiuriOnLine 1:10)

◆《天声人語》

亜熱帯・沖縄で雪が降った? 先日、那覇の友人のそんな便りを紹介したが、その人
から今度は録画したテープが届いた。果たしてあれは雪だったのか。琉球朝日放送が
追跡取材の結果を放映したのだそうだ。

冒頭、那覇市内に「雪」が降った、話題の映像が流される。昨年12月20日、会社
員がホームビデオで撮ったものだ。とっぷり暮れた画面に、白いものが舞う。うーん
、見たところ、これは雪である。通りがかりの人も雪と言っていたらしい。2、3分
でやんだそうだ。

取材班は、専門家に映像を解析してもらう。写っているのは「白い固体」との判定。
それから琉球大学の気象学の教授、気象台の元予報課長、琉球史研究者と、判断を求
めて巡る。懐疑的な答えあり、雪という認定あり、とさまざま。気象台が観測した当
時の気温は14度。条件からいえば、雪は降りそうにないのだ。

最後に取材班は、遠く雪の本場、北海道大学の播磨屋敏生教授(地球惑星科学)を訪
ねる。教授は画面を見つめ「固体ですね。雪か、あられか」とつぶやいたあと、「現
場で見た人が雪だというのであれば、見た人が正しいと思います」と語る。過去のデ
ータや経験、推論にとらわれすぎず、虚心に目の前の事象から考え始めるのだ。教え
られる姿勢である。

沖縄にも雪が降るのか。詳細は省くが、播磨屋さんの結論は、「雪だった可能性はあ
る」。番組の終わり、司会した玉城朋彦さんのことばが印象的だった。「私たちウチ
ナーンチュ(沖縄の人)にとって、雪は一つの夢物語でして……」。28年前、本土
復帰を前に、沖縄の小学生の間に流れたといううわさを思い出す。「日本に復帰した
ら、もちろん雪が降る」。

きのう、那覇は最高気温21度、最低気温14度。沖縄本島の名護や本部ではヒカン
ザクラの花が盛りである。きょう、立春。 (2月4日 朝日新聞 朝刊)

 ACHP編集部

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