アルパインルートでのボルト打ち足し

 ぶなの会岡田です。

 アルパインルートでのボルト打ち足しといっても色々なケースがありますのでここでは人工 ルートのフリー化でのボルト打ち足しを指します。

 去年あたりから自分の(クライミング技術 の)レベルアップを図ろうとフリーに力を入れて来てそれなりに力もついたところで大それた 考え(人工ルートのフリー化)が頭に浮かんできました。5.12(II0OYあたりをレッドポイント 出来るようになったら実際にやってみようと思っているのでまだかなり先の話になりそうですが 、これをやるとなると当然のことながら既存のリングボルトなどはあてにならないのでしっかり したボルトをそれこそ何十本も打ち足さなければなりません。

 もちろんナチュラルなプロテクシ ョンは使えるだけ使い、ボルトも幕岩並みの1.5メートル間隔などではなく3〜4mおきぐらいに することになるのでしょうが、グラウンドアップではなく人工で登ったのちにトップロープでム ーブを解決しラップボルテイングによりボルト設置をおこない1ピッチ1ピッチレッドポイントし ながら登るやり方を採用することになると思います。

 ここで私の質問はこうした行為(ボルト打 ち)に対する世間一般の目がどうなっているのかと言うことです。こうした人工ルートのフリー 化は80年代に盛り上がったものの最近は殆どやる人がいなく、一部のマニアックな人達だけが 細々と実践していて、最近の世間の目は国内のハードな無雪期のアルパインと言えば(アメリカン )エイドに集中しているようです。

 でもこうしたクライミングスタイルはエイドとはまた違った一 つの方向として日本で根づいてもいいと思っているのですがどうなんでしょう?ボルトの打ち足し に対してきびしい目を持っておられる方も少なからずいると思いますが、たとえば衝立岩ダイレク トカンテルートにピカピカのボルトを20本も打ち足すことはクライマーとして行ってはならない事 でしょうか?

 自分としては(アメリカン)エイドでフックの掛け換えなんかをやっている時に目の 前に銀ピカのボルトなんか現れたらしらけるかも知れないし(恐らく「助かったあ」と思うんでしょ うけど)、かといってフェースにフリーのラインを作ろうとしたらボルト打つしか手がないし、ま あ節度が必要なんでしょうけど、どうしたらいいのかよくわかりません。

 5.12も登れない並みのアルパインクライマーより


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