ヨーロッパアルプス/グレポン

<ヨーロッパアルプス/グレポン>

川崎労山/宝木洋一


<記録> 宝木洋一



1996年7月末〜8月上旬

 7月末より、モンブラン周辺へいってまいりました。 今回は、会のメンバーとモンブラン等へ登りましたが それとは別に  フランスのプロ・ガイドと岩登りをするという希望を以前から持っており 果たすことができました。 それについて、報告します。

 一緒に登った主なメンバーが日本に出発する朝、Charmoz−Grepon  という古典的なルートにでかけました。 ガイドは、プロガイドになって8年目のばりばりの方でした。

 登っていて、私が一番 驚いたのは、3〜4級のピッチは、ほぼ同時登はんで 登ってしまったことです。

 最初、岩場について、20m程のザイル間隔を作り、ロープが ストレートになったら 登ってくるようにといわれて 登り始めたときは その事情がよくわかっておらず、いつまでもロープが上にあがっていくので やっと気がつく状態でした。

 ときどき、岩角に、テープ・シュリンゲで確保していたり、クラックに Cam をかまして確保してありますので、それを回収するために 待っている事がある程度です。

 それで、明確なピッチの意識のないまま、Charmozの頂上に ついてしまいました。

 次に、驚いたのは、私がミスをしたときのことです。 頂上でガイドの方に自分でビレイをとるようにいわれ 支点にカラビナをかけた際、 私は、安全環がついてないカラビナを使ってしまいました。

 やさしいガイドの方でしたが、その時は強い口調で注意され あっという間に とり変えられてしまいました。

 以前 このMLでも議論がありましたが、私は身に付いてなかったわけです。

 上記のような 調子の登はんだったので、朝 シャモニーの街を出発し その晩 7時過ぎには、シャモニーの街でビールをのんで乾杯していました。

 次の日の晩にガイド夫妻の方と会食した際、岩登りをコンティニュアスで 登った件について質問すると ”Charmoz−Greponのような 比較的易しくて、長いルートを 登るときは一般的な登り方です。あそこで 難しいのは マーマリ・クラック ぐらいでしょう” という説明でした。

 たしかにマーマリ・クラックのピッチだけは 確保してといわれて スタカットで登りました。

 今回は以前から、念願だったプロガイドとの登はんも実現でき私には 得るものが多い 山行でした。

 ところで、キャンプ場では、京都のメンバーが グランドジョラス登ったと 聞きました。スネルの所の登山計画書をみると左京勤労者山岳会の野村さんの 名前がありましたが、いかがでしたか。

以上、簡単ですが夏のガイド登山についての報告でした。



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