瑞牆山/十一面岩/ベルジュエール

<瑞牆山/十一面岩/ベルジュエール>


茅ヶ崎山岳会/有持真人、宮川良成





 (記録)有持真人(現在ARIアルパインクラブ)

 (日付)    10月21日(日)夜行日帰り

  (ルート名)  十一面岩/ベルジュエール

 (グレード)  5.11b 10ピッチ/275メートル

 (登攀時間)  3時間30分

 (行動)    北沢出会 → 取り付き → 十一面の頭 → 北沢出会
          0715    0815/0830   1200/1230   1330

 (登攀内容)
1P 5.11b 40m
  いきなり5.11bの登りになる。まだ体が慣れていないので調子が出ない。テンションとA0混じり
 で登った。ボルトラダーなので人工でも登れる。

2P 5.9 20m
  スラブからコーナーを登る。ホールドは細かいがフリクションがよく効き、快適だ。

3P W+ 40m
    スラブの出だし10メートルと、最後10メートルがピンが遠くて少しいやらしい。

4P 5.9 10m
  快適な垂直のクラックで、1から2番までのフレンズを使用。
 途中に、フレンズの残置が2個あり、よく効いている。
 上部に行くほどクラックが狭くなり難しくなる。

5P 5.10a 20m
  大フレークをレイバックで越える。
 下部は、フレンズの残置が1個ありレイバックで比較的簡単に登れる。
 上部のフレークは、かなり開いておりフレンズの4番が2個は必要。
  今回は、1個しかなかったので7メートルほどランナウトして、少し緊張した。上部の出だしは、
 少しかぶっているが思い切ってレイバックで登っていく。最後は、ヒザと腕のジャミングで3メート
 ルほど登って終了。ここが一番楽しいピッチだ。

6P 5.8 40m
  チムニーをバックアンドフットで登る。ザックが邪魔なので、ハーネスから吊して登り始める。あ
 まり奥にはいると身動きがとれなくなるので注意。最後は、チムニーが狭くなり苦しい。

7P 5.8 20m
  また、ザックを吊してチムニーを登り、コーナーのスラブを登る。

8P 5.10a 25m
  クラックを8メートルほど登り、右のフレークからスラブを直登する。

9P V 40m
  十一面岩の頭直下まで簡単な登り。

10P 5.9 20m
  クラックを登ると終了点の十一面岩の頭にでる。
 
 今回は、私たちのパーテイ以外で登っているパーテイはいなくて、貸し切り状態で静かな登攀を楽し
むことがでた。
 瑞牆山は、少し難しいですがアプローチも短いし、岩も硬く展望も最高でお勧めの岩場です。

@ 下降は、懸垂下降もできるが十一面岩の頭の右側のコルから降りた方が、早く降りられる。上部は、
かなり急な下りになっている。

@ 詳細は、クライミングジャーナルの、48号(1990.7)61〜65ページを参照。



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