クライミングテクニック/質問(3)/回答<1>
服巻@神奈川山岳会です。

> アニマルです。
> CMLで確保の方法について様々な意見がありましたので、転送します。
> ACMLの皆さんの意見はどうでしょうか。
> 特に制動確保とボディビレイについてお聞きしたいのです。

私も神奈川岳連関係者なので何とも言えませんが、うちの会ではボディビレー
(肩がらみ、腰がらみ)は原則として教えていません。しかし、指導員の実技
試験に肩がらみ制動確保があるので、確保訓練時に受験希望者には教えて
います。ついでに参加者に一通り経験もさせる時もあります。どちらかというと
制動機のありがたさと制動の必要性を知ってもらうためという感じで、習得させ
るまでは練習しません。

雪上では、スタンディング〜のために肩がらみ、制動確保として腰がらみを
指導していますが、岩での使用については指導していません。

ただ個人的には、私自身学生時代に徹底的にボディー〜ばかり練習させら
れたので、今でも沢や岩のやさしいピッチのフォローの確保に限って肩や腰
を使っています。ロープの引きが早いので結構使っていますが、2級から3級
マイナスが限度でしょうか。もちろんセルフビレーはしっかり取ります。
フォローの確保ですから制動は不要です。座っての腰がらみの方が安定しま
すが、傾斜が強いところでほとんど真上に立てるところだと肩がらみを好ん
で使います。やはり、登ってくる人を見やすいのが利点です。
私は体重が80kgありますので、女性や小柄な人だと油断さえしなければ
引き込まれません。でも油断していると(普通油断している)40kgぐらいの
小柄な女性でも引き込まれます。
リードの確保には、経験や練習としてはともかく実地では使えないと思いま
す。

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