アイスクライミング質問(1)/回答<2>
有持です。

Yutaka Nakasone wrote:
> 
> 前橋労山@中曽根です。

> アイスクライミングに付いてなのですが。
> 
> @ アイススクリューでプロテクションを取る場合、どの様になさってますか。
>    やっぱりバイルかアックスにフィフィかけるんでしょうか。
> A フィフィはどこに掛けるのがいいのでしょう?
>   私はリストバンドに引っかけているんですが。
> 
 私の場合は、簡単なルートでどうしてもプロテクションがほしい場合は、、左
手でバイルを保持したまま右手でスクリューをねじ込みます。

 V級以上になるとリストバンドにフィフィを引っかけてテンションをかけてか
らスクリューをセットします。バイルの石付きの形状によっては直接バイルにセ
ットする事もあります。安定感は大差ないと思います。

> B バイル等にリストバンドを付けて使う場合は紐でボディーに
>   繋いでおくべきでしょうか?どうもうっとおしいのでいい方法が有ったら
>   教えて下さい。

 絶対に墜落しない自信のある人は別ですが、バイルには必ずシュリンゲをつな
いでおくべきだと私は思います。登攀中にバイルを落としたら目も当てられない
し、シュリンゲでつないでおけばバイルをしっかりとたたき込めばセルフビレー
の代わりにもなり安全性が増します。

 プロテクションをセットする時もフィフィをかけない方のバイルまたはピッケ
ルを少し上部にしっかりとたたき込んでおけば、もしフィフィをかけた方のバイ
ルが外れた時には、アンカーとなって墜落を免れる事ができます。

 私は、アイスクライミングを始めて間もないころ、大同心大滝をリード中にフ
ィフィをかけたバイルが外れて墜落し、足を骨折したことがあるのでそれ以来上
記の様にしています。これで何回か墜落を免れた事もあります。

 きわどいピッチをリードする時には有効です。

 シュリンゲですが、普通の丸シュリやテープでは長すぎてかなりうっとうしい
ので、テープシュリンゲの中にゴムバンドの入った市販のピッケルバンドをちょ
うど良い長さにカットして使用しています。これは肩掛け式になっているのでカ
ットしてハーネスに連結します。これだとシュリンゲが垂れてアイゼンに引っか
かったりしません。

 バイル側の末端はリストバンドに連結し、もう片方は必ずハーネスのメインカ
ラビナに連結して下さい。

 肩掛けにしても全く意味がないし、墜落した場合はシュリンゲが体に食い込ん
で危険です。

 これは私流のやり方なのですが、みなさんも色々とこだわりの方法があると思
います。是非ご紹介下さい。

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日本山岳ガイド連盟/ARIアルパインクライミングスクール
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