質問内容/回答

<質問>

初めて投稿させていただきます。
岩と雪の会こぶし@兵庫の山本と申します。
まだまだへたっぴーながら、
皆さんのメールでいつも勉強させていただいてます。
ありがとうございます。

さて、先日 CASSIN の PIU(ピウー) という確保器のことを知りました。
ATCやバリアブルコントローラのような形に、
もう一個丸い穴を付け足したようなものです。
(ちょっとムンクの『叫び』顔っぽいです・・・。)
“ロープの繰り出しがしにくく、懸垂ではとても滑る”
というルベルソよりも使いやすいとか聞きました。
(ワタシ自身、実はまだATC確保にエイト環懸垂をしており、
ルベルソを持ってはいるものの、ほとんど使ったことがないのですが・・
・。)

そのPIUが手に入ったので、さっそく今週末、
ゲレンデでの勉強会で試してみようと思っているのですが、
ワタシの周りには、使っている方がほとんどいらっしゃいません。
もし、もう既に、PIUをお使いの方がおられましたら、
ぜひどんな感じかご意見をお伺いしたく。
長所、短所、他ご自分で使って感じたことなど、
教えていただければありがたいです。

ちなみに、使うのは本チャンのルートで、
フリーのショートルートでは考えていません。(今まで通りATC)

よろしくお願い致します。以上。

やまもと@岩と雪の会こぶし

<解答> 


山本様、こんにちは。
服巻@横浜タートルクラブです。

> さて、先日 CASSIN の PIU(ピウー) という確保器のことを知りました。

私も、ルベルソを使っていましたが、制動力の弱さで
リードの確保や懸垂には不安を感じているところに、
都岳連の某氏の推薦で使ってみました。

ロープを通す穴がルベルソより小さい分、リードの確保や
懸垂での利用には不安を感じません。
穴が小さめのようで、ATCよりバリアブルコントローラー
に近いような気がします。
最近のビレーデバイスの多くに上下(パートナー側と引き手側)がある
ように、ピウもカラビナを通す穴がついている分、この穴を引き手側にすると
確保出来なく(しにくく)なってしまうので要注意です。

フォローの確保の場合、機能的にはジジやルベルソと同様に使えます。
ただ、穴が小さい分、ロープの引きはやや重いです。
反面、細いロープを使っても反転(入れ替わり)することはないように思えます。
ロックした後の解除の比較については、まだ検証していません。

私は、一時ルベルソを使用していたものの、制動力への不安から、
ATC-XP&ジジへ戻りました。
懸垂はゲレンデではエイト環を使っていますが、
本チャンではルートにより、最適・最小の組み合わせで行っています。

なお、ルベルソで懸垂したことありますが、一日登って疲れた体で、
荷物を背負っての空中懸垂は辛いです。

ピウもまだ使用回数が少なく検証しきったわけではありませんが、
現時点では気に入っています。
特に小さくて3機能(懸垂下降、リードとフォローの確保)とも
そこそこ使えるとこがいいです。

以上



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