質問内容/回答

<質問>

こんにちは。

三浦@ぶなの会です。

ルベルソを昨日使用していて気になった点、以下ご質問があります。

セカンドをビレイしていて、あるいはセカンドとサードを同時ビレイしていて、セル
フロックでロックしたとき、直ぐに解除する方法はあるのでしょうか。
セカンドをビレイしていて、「ちょっとロープ緩めてくれ」というようなこと
がよくあると思いますが、これに対応できるようなやり方がありましたらお教えくだ
さい。

以下に解除の方法が載っていますが、結構めんどくさそうですが(実際はどうでしょ
うか)。
解はこれしかない?のでしょうか。

http://www.alteria.co.jp/instruction/revecheck06.htm

<解答> 


ルベルソがロックした状態で、少し緩める方法、私も知りたいです。
今日、(27日月曜日) 一ノ倉の中央稜で初めて使用したのですが、核心部のチム
ニーでパートナーに、「ちょっと緩めてくれ!」とコールされて、緩める事が出来ま
せんでした。
パートナーは、そのまま登って来てくれたので、良かったのですが、次回から、この
ままでは使用できないなと感じました。
やはり、使い慣れた、ATCが一番かな。

月稜会    塩崎  隆


私もルベルソを使用していますが、ルベルソにかぎらず、マジックプレートやジ ジなどオートロックの器具はみな、ロック時の解除が問題なります。 いくら解除法があると言ってもオートロックのロック解除は大変なわけですが、 ルベルソのいいところは、ラジオとカセットデッキが合体したラジカセみたいに、 ジジ的にもATC的にも使えるところなので、スラブならジジ的にオートで、ハ ングがありぶら下がられるとまずいところはATC的に使うなど、臨機応変に使 い分けるという考え方ではどうでしょうか。 3人時のセカンド・サード確保にはやはりオートロックモードは、機動的であり スピードアップと省エネには欠かせないと感じますし、ストッパーとしていろい ろ応用が利くのも、山の中では心強いです。ルベルソを持っているならジジ的や ストッパーに使うことのできないえないATCに戻す利点を僕はあまり感じませ ん。 ルベルソにはATCと比して確保や懸垂時の制動力が弱いという指摘があるよう です。自分が使用した範囲では特にそういうのは、感じていませんが、そんなこ と感じている方いますか? 中田宏  高知勤労者山岳会
尾崎徹@クライミング 上だクラブ 憬稜登高会(千葉県野田市)です。 私もルベルソを使っています。 墜落した場合と異なって「ちょっとロープ緩めてくれ」という場合には、屈曲している 支点によりロープの張りでセカンドの動きが制限され、更にロープの引きで軽くロッ クしている状態ですね。 セカンドが安定した状態であれば、ロック用のカラビナを手で引いてルベルソ本体と 隙間を開ければロープを送り出す事はできますし実際よくやりますね。 体重がもろに掛かる状態でロワーダウンさせる場合には力もいるし、手順も面倒に なるのでしょうが、それをやった事はありません。 尾崎徹
中田さんお久しぶりです。 国本@町田です。 > いくら解除法があると言ってもオートロックのロック解除は大変なわけですが、 > ルベルソのいいところは、ラジオとカセットデッキが合体したラジカセみたいに、 > ジジ的にもATC的にも使えるところなので、スラブならジジ的にオートで、ハ > ングがありぶら下がられるとまずいところはATC的に使うなど、臨機応変に使 > い分けるという考え方ではどうでしょうか。 私も最近はルベルソと8環をぶら下げて出かけてます。 (最近忙しくてあまり山に行ってませんが) 状況によって、支点ビレー、ボディービレー使い分けてます。 ザイルを出したり引いたりする必要のありそうな所では、 支点のビナで折り返して、ルベルソでボディービレー。 > ルベルソにはATCと比して確保や懸垂時の制動力が弱いという指摘があるよう > です。自分が使用した範囲では特にそういうのは、感じていませんが、そんなこ > と感じている方いますか? ザック担いで空中懸垂なんてときにもうちょっと制動利いて欲しいなと感じる事 がありますが、こういう場合、ハーネスのビレイループにビナつけて、制動側の ザイルをこのビナで折り返す。と言う風にしてます。 完璧に全てに対応した道具なんて無いと思うので使い方の工夫が必要なんですね。
こんにちは、中田@高知勤労者山岳会さん、みなさん。。 秋田@彷徨倶楽部/滋賀労山です。 ルベルソに関する沢山の情報を有難うございました。 ルベルソについては、最初に中田さんがルベルソの話題を ACMLに投稿されたときから関心をもっています。 しかし私の場合、2人パーティーでツルベ登攀が多いため、 未だにルベルソの長所を見出せず、 従って軽量で信頼性の高いATCを相変わらず使っています。 そこで教えて頂きたいのですが、 ATCと比較したルベルソの長所は、 1. セカンドを確保する場合にオートロック機能を使える。 特に、3人P.でトップが同時登攀する後続の2人を確保する場合 にはスピーディーかつ有効である。 2. オートロックを利用したアセンダーとして利用できる。 と云うことで良いのでしょうか? ルベルソと8環の両方を携行する方もおられるようですが、 私は登山用具は light & simple と云うポリシーから、 8環は携行せず、確保と懸垂下降をATCで行っています。 この点についても、その是非をご教授下されば幸いです。
初めまして新保@”昴”です。「ルベルソ」について少しですが意見をしてみたいと 思います。みなさんの考えもお聞かせ下さい。 私は、利点は > ATCと比較したルベルソの長所は、 > 1. セカンドを確保する場合にオートロック機能を使える。 > 特に、3人P.でトップが同時登攀する後続の2人を確保する場合 > にはスピーディーかつ有効である。 > 2. オートロックを利用したアセンダーとして利用できる。 上記の事の他に「ダイナミックビレー」ができることだと思います。ATCの場合ほ とんどロックしてしまうため中間支点に負荷が掛かるのを軽減する「ダイナミックビ レー」(強いプレーキングを掛けながら流す事)が不可能です。(逆に中間支点が強 固な場合のフリークライミングには最適だと思いますが) > ルベルソと8環の両方を携行する方もおられるようですが、 > 私は登山用具は light & simple と云うポリシーから、 > 8環は携行せず、確保と懸垂下降をATCで行っています。 light & simpleは賛成です。ただ、アルパインにはATCは上記の理由で不向きだと 思います。 ただ、秋田さんが > 従って軽量で信頼性の高いATCを相変わらず使っています。 私はアルパインでATCを使う場合は通常のセット(ワイヤーが無い方からロープを 入れてワイヤー側の環付きビナでセット)のと反対にセットすること(ワイヤー側か らロープを穴に入れてセットする)で「ダイナミックビレー」を行っています。この 場合はロックしにくく流しやすいです。
秋田さん、新保さんこんばんわ。 ルベルソは汎用性ゆえの不格好さとでもいいましょうか、やけにでかくて、後ろ の金具などペキッといきそうな印象で、嫌いな人が結構多いみたいです。 僕は本ちゃんの岩で「流す」ほど高度なことはようやりませんが、「やはり制動 力が少し弱い」(ノーマル側カバーあり面で制動)というのとうらはらに、ロッ クしにくいというのがあるようですね。 ほとんど単なる嗜好の問題だと思いますが、僕はATCあんまり好きじゃないん です。最大の要因は小さすぎること。ロープはめるときに、やりにくくて落とし そうになる。懸垂時にロープが折れすぎて粉を吹くのもやはりいやです(ロープ がボロイだけか)。積雪期に手袋をしててもルベルソはあのでかさゆえ、どんく さい僕でも、そこそこ扱えますが、ATCはお手上げ。 ATCと比して重量はおそらく20〜30グラム重いと思いますが、たとえばア ッセンダーをこれだけにするとか、タイブロック1個にするとか、トータルで軽 量化できればと考えています。 > 私は登山用具は light & simple と云うポリシーから、 > 8環は携行せず、確保と懸垂下降をATCで行っています。 僕も単品が筋だと思いますが、やはり悪条件の懸垂だと親しんだ8環の安心感も 捨てがたく(セットがしやすい)、持っていこうかおいていこうか、いつも悩み ます。 ちょっと気になってるのが、メーカーが、オート時にビナが横向きになり、後ろ の金具に引っかかってロックされないケースがあるとの指摘。後ろの金具が堅く てでかいのがアダになっています。ワイヤーのようにソフトな素材にするとか、 もう少し小さくするとか、メーカーもモデルチェンジが迫られているんじゃない かなと勘ぐっています。 *************** 中田宏  高知勤労者山岳会
宮永です 皆さんこんばんわ いつも貴重な報告やご意見を頂ありがとうございます 初めて横槍をしますがご勘弁下さい で ルベルソに.ついては私の考えはこの通です 1 ユマールの代用 2 ジジとATC進化 わたしはルベルソ発売されてからはルベルソオンリーです 「しかし予備的にATCを携行しますが厳密に言うとダメですね」 懸垂にも確保にも問題はありません なにせユマーリングに使えるのは便利.です. セカンドの確保については最高の器具です それは皆さんの議論の中で出てくることです ブロックした中での「解除の仕方」 疑問は解決した方が楽しい登山につながります ジジやルベルソも同じですが 皆さんもう少し研究して下さい 安易に問題を出しすぎではないでしようか 簡単な答えは自己の登山行為のさまたげにもなります 昨年もこのようなやり取りがありましたが 己のクラブで解決出来ないのか危惧しま す このような問題は考えて 悩んでこそクライミングであり器具の使い方をメーカーの 説明を信じてやるのではなく それを越えた判断が求められます ルートについても安易な問い合わせが多くて迷惑しています レベルの低下を招く問い合わせと安全登山とは区別しなくてはなりません 今回のルベルソやジジに.ついては特に感心が高いと思います もう少しクラブで検証して下さい 答えは簡単です もし感心のある方は直接連絡ください. 無だな議論ははぶきましょう
こんばんは 初めてメールします。大阪ぽっぽ会 こてっちゃんこと、小寺 宏司で す。 ルベルソについて、使いました。便利ですが、ATCに慣れ親しんでいる僕には使いず らく嫌でした。あきらめていると、知人がATCを改造してルベルソにしていました。 最高です!。ATCの操作性で、ルベルソと一緒の機能。4ミリワイヤーで、、、とに かくよいです。加工できる人は作る事をおすすめしますが、私も知人に作ってもらう のでなんとも言えません。もしつくりたい人がおいででしたら、知人の承諾を得た後 に、資料メールします。 では、ごきげんよう。
宮永さんこんばんわ〜上坂@京都比良山岳会です。 ; ジジやルベルソも同じですが 皆さんもう少し研究して下さい ; 安易に問題を出しすぎではないでしようか ; 簡単な答えは自己の登山行為のさまたげにもなります 確かに「正解」を予め定めてそこへ近づこうとするより、そのプロセスを 楽しめるようにしたいものです。僕はそれは登山者にとって侵されざる 権利だと思います。 ; ルートについても安易な問い合わせが多くて迷惑しています いつも、くだらない問い合わせをしてほんまに申し訳ありませんm(__)m ; このような問題は考えて悩んでこそクライミングであり器具の使い方をメーカーの ; 説明を信じてやるのではなくそれを越えた判断が求められます ; レベルの低下を招く問い合わせと安全登山とは区別しなくてはなりません 同感です。極論すれば山に登るのは知識でも情報でもなく「クライマー」自身で あることは言うまでもありません。登山現場では無数の選択肢があり 最終的に結論を出すのもその責任を取るのも「クライマー」自身ですよね。 同時にMLでの経験交流or情報交換を生かせるかどうかもまた、クライマー 自身によるしかないのではないでしょうか。したがって僕はML上に流れる 情報は基本的に多ければ多いほうがいいと思います。 それに見合うだけの実体験が伴うかどうかの問題は、それぞれの参加者に 任せるよりほかはありません。だれでも命は一つしか持っていないはず なので、その点では平等ですね。 ; 昨年もこのようなやり取りがありましたが  ; 己のクラブで解決出来ないのか危惧します ; 今回のルベルソやジジに.ついては特に感心が高いと思います ; もう少しクラブで検証して下さい これについては、少々複雑な思いです。 それぞれのクラブの事情というものがあるからです。京都岳連の 遭対訓練の参加者数を見ても、宮永さんはうちの現状を ご存知だと思います。これが「安全登山を自負するクラブ」の実態です。 僕も決して手をこまねいているつもりはありませんが、少々時間が かかりそうです。しかし、その間も自分自身を高める努力を怠って よいわけではありません。 また年ごとに学習離脱能力も衰えているため、常に最新の情報に 触れていないとしばしば「昔とった杵柄」に拘泥しがちです。 もちろん、MLにもさまざまな限界はあります。 前述のとおり情報には責任を負っても、相手には責任を負わない MLの関係は、ともに責任を分かち合うことを目的として存在する 山岳会とは異質なものですから。
秋田さん今晩は 国本@町田です > ルベルソと8環の両方を携行する方もおられるようですが、 > 私は登山用具は light & simple と云うポリシーから、 > 8環は携行せず、確保と懸垂下降をATCで行っています。 是非というより、自分自身がどう考えるかということじゃないかと思いますが。 私自身、ルベルソを完璧に使いこなしてない、 自分の場合途中で落っことす可能性がある。 最悪の条件で懸垂、等等考慮すると8環も持っていっちゃいます。 ダイナミックビレーについて: 以前、ロードセル使用した確保訓練で 錘り80kg、中間支点2箇所 墜落距離=4m(中間支点からロープが2m繰り出された地点から落下。) と言う条件実験したことがありますが、 ATC使用して反射的にガツンと停めてどうしてもダイナミックビレーが出来なく て、支点の荷重が400kgを下る事がありませんでした。 私の場合で平均430kg位でした。 (ガツンと停めたにも関わらず確保器からザイルは10cmから20cm流れて ました) 1m位流した人の数値を見ると300k代前半。 2週前会の仲間とA2訓練とルベルソに慣れる訓練した折に、 ルベルソでトップの墜落を停めるとガツンと停めたにもかかわらず、 (本ちゃんでは今まで誰も落ちてくれないので、ゲレンデでトレーニングした時の状況ですが)ATCよりザイルがたくさん流れて いました。長さは測ってませんが。 恥ずかしい話ですが、この時、手袋してなかった私は、制動側のザイルを握ってた手の親指と人差し指 の間の皮がルベルソに挟まれて怪我するというオマケもありました。 次回ロードセル使用して実験するチャンスがあったら、ルベルソで試して見たい ですね。 ルベルソのダイナミックビレー効果についてACMLで話題がいろいろ出るまで気が つきませんでした。参考になりました。
宮永です こんばんわ上阪さん いつも御世話になりありがとうございます 今回のルベルソにはかまないようにしようと思っていましたがついでちゃいました おっしゃるとおりです. 全く同感です 根性の悪い事ですのでご気分を悪くされた方もおられると思います 大阪のぽつぽ山の会小寺さんはすかさず改良の話を出してきましたが もう少し当事者で議論した方が面白い結論が出るのではないでしようか 私は自由な討論で処理できると信じています で ソロクライミングの件とルベルソの件について一度実験と言いますか 私のやり方をみていただきたいのです ジジとルベルソ.とユマールとエイト環とATC あらゆる確保器をお持ち下さい 場所は佛大ウオールにしましょう 日の調整が先です 又比良山の遭対委員についても相談に乗ってください 私はこうして全国の山屋とのやりとりや出来事を検証する相手を求めています
こんにちは中田さん > 僕は本ちゃんの岩で「流す」ほど高度なことはようやりませんが、「やはり制動 > 力が少し弱い」(ノーマル側カバーあり面で制動)というのとうらはらに、ロッ > クしにくいというのがあるようですね。 私は、人にクライミングを教える立場にいます。 クライミングをより安全にしていくにはどうしたらいいのかと努力されている方々の 「確保」に対する考察を「理論」と言うならば、ダイナミックビレーが正ししいと思っ ている一人です。又、できるできないのではなく、訓練を心がけています。 人工壁全盛時代だからこそ、アルパインを実践している立場で、中間支点に掛かる負 荷を軽減する必要性を「分かっている」はずだ、とすることなく繰り返し繰り返し理 解して貰う重要性を感じています。 瞬間的に「止める」のは当たり前だと思いますし、「止められない」のは最悪だと言 うことも分かります。ただ、人工壁とアルパインの相違についての「安全性」につい ての「認識」の相違を単なる「理論」としてしまうことなく・・・又、ザイルの性能 が良くなったので、とか言う問題にすり替えることなく「ダイナミックビレー」の実 践は大切だと思います。 > ほとんど単なる嗜好の問題だと思いますが、僕はATCあんまり好きじゃないん > です。最大の要因は小さすぎること。ロープはめるときに、やりにくくて落とし > そうになる。懸垂時にロープが折れすぎて粉を吹くのもやはりいやです(ロープ > がボロイだけか)。積雪期に手袋をしててもルベルソはあのでかさゆえ、どんく > さい僕でも、そこそこ扱えますが、ATCはお手上げ。 個人的にはATCは好きです。訓練とかしなくても「ロック」してしまうためこれほ ど簡単に止めることができるのは無いです。現在の確保機の「原点」だと思っていま す。 訓練なんて要らないから普及するのは自然だと思っています。「嗜好」は、確かにあ りますね・・・雑誌で「嗜好」の特集をやるくらいですから。 > ちょっと気になってるのが、メーカーが、オート時にビナが横向きになり、後ろ > の金具に引っかかってロックされないケースがあるとの指摘。後ろの金具が堅く > てでかいのがアダになっています。ワイヤーのようにソフトな素材にするとか、 > もう少し小さくするとか、メーカーもモデルチェンジが迫られているんじゃない > かなと勘ぐっています。 今まで、アルパインでズッート8環を使ってきましたが、「ルベルソ」に切り替えま した。より良い「モデルチェンジ」は楽しみです。
有持です。  新保さん、みなさん、おはようございます。 > クライミングをより安全にしていくにはどうしたらいいのかと努力されている方々の > 「確保」に対する考察を「理論」と言うならば、ダイナミックビレーが正ししいと思っ > ている一人です。又、できるできないのではなく、訓練を心がけています。  私もダイナミックビレーが基本だと思います。しかし、今まで本番のトップで墜落し た人を何回もとめてきましたが、自らザイルを流して止めた事は一度もありません でした。というか、気がついたら墜落している状況が多かったので、できなかったと 言うのが本当の所ですね。  やはり、短いピッチでトップの様子が良く見える状態であれば、流す余裕がある のでしょうが、長いピッチでトップが良く見えないと言う状況ではザイルを流すタイ ミングと言うのが難しいですね。  トップが「落ちる、落ちる」と騒いで墜落してくれれば何とかなりますが、墜落する のは一瞬の事ですから、よほど集中していなければその瞬間を捕まえる事はかな り困難です。特にザイルピッチの長い所では、墜落の一瞬を捕まえるのは更に困 難となります。手元にショックが来てからザイルを流すのではもう遅いですし、流 すタイミングはかなり難しいですね。  ザイルを流すのも岩の形状を考えてやらなければ、流したために岩に激突する 場合もあります。ですから、本番でダイナミックビレーをするとなると、よほど条件 がそろっているピッチでなければ、今までの経験からするとかなり困難です。  と言って新保さんの言っているダイナミックビレーを否定しているわけではあり ませんので、みなさん勘違いなさらないでください。  墜落時のビレーヤーにかかるショックですが、ほとんどの場合、ザイルの伸び でショックが吸収されてしまうため、強いショックを受けた事は一度もありません。  去年は、ビレーポイントから20mぐらい上部にある、衝立のミヤマルートの核心 のハングで墜落した体重75kgぐらいのパートナーを止めましたが、この時も衝撃 が少しあった程度で、身体を持って行かれると言う状況にはなりませんでした。  この時は、人工ピッチの古いハーケンが折れて墜落してしまったので、本当に 一瞬の事でしたので、ザイルを流す余裕は全くありませんでした。  ちなみに私は、トップの確保にはATC、セカンドの確保にはジジを使っていま す。この組み合わせの利点は(ルベルソと共通点もありますが・・・。) ・ ジジならセカンドが墜落して引き上げをする場合でも仮固定がいらない。 ・ 引き上げの場合でもそのままアンカーとして使える。 ・ セカンドが登って来て、そのままトップになる場合に、ATCをボディにセットし ますが、ジジで確保しているため、セカンドがセルフビレーを取らなくてもよく、 時間短縮ができる。 ・ セカンドがそのままトップがで登る場合には、ジジについたカラビナにザイルを 通せば、それがそのまま1本目の中間支点となるので、登りはじめに1本ヌン チャクをかける必要がない。  この方法だと、セカンドがそのままトップになる場合にはビレーポイントに セカンドが到着してから登り出すまでに10〜15秒もあれば十分です。  それから、懸垂下降はATCでやっていますが、もし落としてしてもジジで 懸垂下降ができます。両方落としてしまったらムンターヒッチでできます。  私もルベルソに買い換えも考えましたが、上記の理由で、私は、ATC+ ジジ派です。  各確保器には、利点、欠点、独特な使用方法がありますので、それを理解 して使っていれば、どれを使用するかは個人の好みでいいと私は思っていま す。  ではでは。
 有持さん、みなさん、おはようございます。 有持さんの意見 >  私もダイナミックビレーが基本だと思います。・・・というか、気がついたら墜落 >している状況が多かったので、できなかったと言うのが本当の所ですね。 >・・・、短いピッチでトップの様子が良く見える状態であれば、流す余裕がある > のでしょうが、長いピッチでトップが良く見えないと言う状況ではザイルを流すタイ > ミングと言うのが難しいですね。 >・・・ですから、本番でダイナミックビレーをするとなると、よほど条件 >がそろっているピッチでなければ、今までの経験からするとかなり困難です。 > 各確保器には、利点、欠点、独特な使用方法がありますので、それを理解 > して使っていれば、どれを使用するかは個人の好みでいいと私は思っていま > す。 はい、その通りだと思います。 ただ、ダイナミックビレーその物を無視する風潮に、常に考えさせられている一人と して(元々、ロックしてしまうものを、流すのが困難だと言うのも考えさせられます) 、基本を忘れないで欲しいと言うことをこの場であえて、発言する必要を感じたもの ですから・・・。 アルパインクライミングをする場合の、中間支点に対する考えを無視する人工壁の弊 害を感じています。
有持です。 新保さん、おはようございます。 > 、基本を忘れないで欲しいと言うことをこの場であえて、発言する必要を感じたもの > ですから・・・。 > アルパインクライミングをする場合の、中間支点に対する考えを無視する人工壁の弊 > 害を感じています。 貴重なご意見ありがとうございます。やはり、本番では人工壁の支点とは全く強度が 違いますから、同じ感覚では危険がありますよね。 それから、ATCでのザイルの流し方ですが、通常は2ターン入れてザイルを持って いますが、ザイルを流そうと思った時には、手の向きを変えてそれを1ターンにしてザ イルを持ちます。そうすれば簡単にザイルが流れていきます。流れる速度は、ザイルを 持っている手の角度を変えてやれば微調整もする事ができます。 私はこの方法を使っています。ATCはザイルが流せないと思っている方が多いと思 いますがそんな事はありませんので、一度おためし下さい。 ではでは。

★  アルパインクライミング情報/質問へ戻る ★  INDEXへ戻る