その他(33)/回答
札幌登攀倶楽部@小野寺です。

当会の者も2人先々週の9日上ホロ正面壁のチムニールートの左の新ルート?で凍傷にやられて現在療養
中です。3人Pで5年在籍の者は大丈夫だった。
リーダー(他会で2年ほど経験あり)が2P目リード中50m、Wアックスでのばした所、ビレー点を設
置しているとき右手の指の凍傷に気が付きすぐ懸垂で戻る。5本指オーバー手の縫い目が破れそこから雪
が入っていた。1本はU−V度と酷かった。
 撤退するため正面バンドをトラバースして取り付き尾根下山中にメガネ使用の新人(他会で2年経験あ
り)がレンズに張り付いた氷を落としながら下降中、作業のため手袋が凍っていたのにそのまま暗い中下
山しため凍傷になりました。U度で両手の2−3本指先をやられた状態でした。1人は入院。
つねに自分の指先を意識しているかの自己管理が不十分だった訳ですが、他会で冬の登攀の経験があった
からと彼らのチェックが甘くなったのも原因です。
気象条件は視界は悪くはなかったが風がすごかった。標高1800mの北西面で1P目登るのに3時間か
かった。同じ時に当会の別の3人Pはその3時間の間に中央クロワールを4P登って抜けて下山していた。
体感温度が低くフォローを同時に上げて時間短縮して速攻した訳です。臨機応変に状況判断することが
問われた山行でした。

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