ようぜいいん
陽成院

  ●(八六八〜九四九年)
   清和天皇の第一皇子。九歳の時に即位しましたが、病弱だったために八年後の17歳で
   光孝天皇に譲位し、八二歳で没するまで長い上皇生活を送りました。

   「釣殿のみこに遣わしける」の詞書があります。「釣り殿のみこ」とは、光孝天皇の
   皇女綏子(すいし)内親王で、後に内親王は入内しました。
   歌の「筑波嶺」とは、庶民が自由に恋愛をできる場所として知られていたので、
   天皇という地位にありながらも、東国の遥か離れた所での自由な恋愛に憧れる
   陽成院の思いは、内親王に届いたのでしょう。

  ●この和歌は『後撰集』恋三・七七七に収められています。






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