きのとものり
紀友則

   ●(生年未詳〜九〇七年)
    宮内権小輔(くないごんのしょうふ)有朋の子で、紀貫之とは従兄弟になります。
    三十六歌仙の一人で『古今集』の撰者の一人ですが、九〇七年の『古今集』の
    総覧前に亡くなってしまいました。最終官位は大内記です。
    『古今集』一六巻哀傷の部に「きのとものりが身まかりにける時よめる」と題して
    紀貫之と凡河内躬恒が紀友則の死を傷んで詠んだ歌が残っています。

     
    哀傷歌 第八二八  あすしらぬ我身とおもへど  くれぬまのけふは人こそかなしかりけれ
                                  紀貫之

                                                
    哀傷歌 第八三九  時しもあれ  秋やは人のわかるべき  あるをみるだにこひしき物を
                                  凡河内躬恒 

   ●この和歌は『古今集』春下・八四に「さくらのちるのをよめると」とあります。






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