悲しみの歌声は 街をすり抜け 夜に辿り着く 悲しみを その痛みを 黒でぬりつぶしてしまえ。
なにもかも 消し去ってしまう 強い 力 月を見上げ 歌う 細い声にのせて 舞い上がれ 夜の住人だけが知る 言葉の意味を そして その 悲しげな 影を 溶けて 流れていく その 尊さを。