太陽は「男性・陽・行動」の象徴だと云われています。 これに対して月は「女性・陰・感情」を表す事の象徴です。 月/The Moon 『蟹座(6月22日〜7月22日生まれ)』の守護星 月は太陽の双子の姉妹 月と太陽・・・女と男 夜毎にその姿を変える事から『曖昧』の象徴にもなっています。 外観が変わる事から、移り気とも云われその心中は 見えにくいという表れでもあります。 《満ちてゆく月》 処女の女神(アルテミス)に象徴される。 若々しく、男性をものともせずに狩りに興じる。 《満月》 偉大な母神(デメテル)に象徴される。 すべてを慈しみ、生み出す成熟した女性。 《欠ける月》 賢い老婆(ヘカテ)に象徴される。 女性の知恵 死すら受容する深く静かな存在。 一見バラバラに見える外観の中に女性の様々な内面が 覗かれています。 「私はかつて在りしもの、今在るであろうもの全てです。 そして・・わたしのベールを剥いで、 私をあらわにして見たものは誰もいない」..... 【黄金のロバ】の中で月の女神イシスが自らの描写を このように表現しています。 byアプレイウス 月は自然そのものの「神秘」を表す女神なのです。
◇最古の月の女神...エウリュノメ 混沌としていた初期の頃カオスの中から光りが飛び出し、月の女神エウリュノメが生まれたと云われて います。 東西南北の風を操り、風達がオピオン(月の蛇・宇宙卵の意味)に捕まり、彼女はそのとぐろの輪を縮 めて白い鳥にしました。 彼女は空に巣を造りそこに銀の卵を産みました。 これが太陽・星・遊星になったのです。 姉妹にはエウローペ、ペルセースがいます。 ◇テイア 太陽神ヘリオスの母で神的な女の意味があり、月の女神だと思われます。 テイア(光の神)とヒュベリオンには子供がいて、ヘリオス(太陽)・セレネ(月)エオス(曙)で す。 頭上を美しく彩り光り輝く王冠「ティアラ」は彼女の美しく輝く様からきていると云われています。 ◇セレネ 月の女神としてはアルテミスが有名ですが、 セレネの方が月の女神としては古いのです。 セレネはセラス(光)と関係があってセレネの異名で天空に現れる女神メネは「月」「暦」を表す女性 形で月の女神を意味しています セレネは月光の象徴でアルテミスとしばしば同一視されたようです。 セレネが美少年エンディミオンに恋をして彼が老いて醜くなる事を恐れ、永遠の美しさを保たせるため にこのままの姿で永遠の眠りにつかせたという話しに見られる様に、ここに「月と不老不死」の関係が 見られます。 ◇エウロパ(エウローペ) エウロパは雄牛と関係のある月の女神です。 ゼウスとの間に出来た子供がミーノスで、ミーノスはクレタ島で「月の王」となります。 エウロパには「まん丸い目の女」「大きな顔をした女(ヘロティス)」の意味があり、エウロパの母テ レパッサには「白い顔の女」「遠くまで輝く女」の意味があり、いずれも月のイメージがあります。 ◇ネイアラ 太陽神ヘリオスの妻ペルセ(ペルセイス・ネイアラ)で、ネイアラとは太陽と月が交わる新月(若い 女・処女)を意味しています。 この二人の間にはランペイア(明るくする女)アイグレ(月光・光)パエトゥサ(輝く女)がいます。 ◇アテナ アテナ(満月)セレネ(闇夜)と対立関係にあったと云われています。 ヘロティス(大きな顔の女)はアテナの異名です。 ◇ペルセイス(ペルセ) 太陽神ヘリオスの妻の名前はペルセイス(ペルセ・ネイアラとも呼ばれています)でヘカテの異名があ ります。 ◇ヘカテ ヘカテはアステリアーとペルセースの娘です。 アステリアーには星島の意味があり、レトーと姉妹で、大神ゼウスからの求愛を逃れるためにデロス島 となり、この島でレトーからアポロンとアルテミスが生まれています。 ペルセースはエウロパやエウリュノメと姉妹で、娘にペルセースやキリケー(魔法の女神)やパーシパ エ(ミノス王妃)がいます。 ヘカテにはエジプトの産婆神ヘカトを起源とする説もあるようです。 ヘカテは冥界の王ハデスとペルセフォネの持つ厳しい面を神格化した女神でもあり、残虐な女神として も有名です。 さらに復讐神達の女主人でもあり、中世に於いて魔女達の擁護者として礼拝されていたようです。
古代エジプトでは、現在の7月頃を、1年の始まりとしていました。 年頭の星座であり、霊魂がこの世に生まれてくるとされていました。 天文学的に考えても蟹座は夏至点から始まる星座です。 中国においても蟹座のプレセペ星団は「鬼宿」と呼ばれ、鬼=霊魂... つまり蟹座は霊魂が出入りする扉だと考えられ ていました。 ギリシャ神話においては ヘラクレスが退治した大きな化け物が蟹だとされています。 この蟹は、嫉妬深い女神(ヘラ)が仕向けたもので、蟹はヘラクレスの 足を挟み込んで、沼に引きずり込もうとしました。 これは過去の想い出・経験・記憶などが新しいことを起こそうとする 英雄を邪魔することを暗示していると云われています。 自分のテリトリーを守りながら、新しい仲間をつくろうとしたり 安心してくつろげる場所を求めるという心の表れでもあります。 蟹座は活動星座であり、いつも動き回っている星座ですが、蟹が 海辺から離れないように、自分の聖域を守っていることから 家庭や伝統を大切にするという面も持っています。 古代エジプト神話にあるように蟹座は霊魂のルーツかもしれませんね。 またインスピレーションの源であるために 詩人・芸術家がこの星座だという説もうなずける様な気がします。 守護星を月に持つ蟹座はその影響を受けていると考えられてきました。
≪愛の形態≫ 蟹座の愛は極端な二つの形があると云われています。 母もしくは娘のような役割です 相手を子供の様に可愛がるか、あるいは自分が子供のようになって甘えるか 神話の世界では大いなる大地の母神デメテルとその娘ペルセフォネ・・実は一体なのです そしてまた二面性があります。 世話好き女房といったところでしょうか お料理を作ったり、かいがいしく面倒をよくみます。 その反面女神ヘラが仕向けた蟹のように 相手をがっちりと捕まえて離さないという執念深い面ももっています。 イザというときには、泣き叫び、大騒ぎをしてでも自分のところに引き留めておこうとします。 でも自分が飽きてしまったら見向きもしなくなってしまいます。 愛が自分の力・意志だけで束縛出来ない以上何か自分から作り出すというような趣味? のようなモノを持つ事が大切なのかもしれません。
≪本当の私≫ 月の引力に影響されておきる、海の干満に影響される海辺で生きている蟹のように 周囲の環境・ムードに左右されやすいという要素をもっているはずです。 これは躁鬱の気があるともいえます。 蟹が自分の甲良を持っているように自分のテリトリーをしっかりと守り。 周囲の影響をモロに受けないようにしないともろく崩れる事もあります。 そんなあなたには優しく慈悲ぶかい母デメテルの影響も受けています。 家庭をたいせつに思い、真の意味で家庭を愛することができるはずです つねに周囲に気を配ってしっかりと自分自身を見つめてみてはいかがでしょうか? 蟹が陸地と海・家庭と社会・過去と現在という狭間で生きているからこそ 様々な葛藤に出会い迷うと思います。蟹座の人がよく優柔不断だといわれがちなのは このような環境下に生まれた宿命なのかもしれません。 守護神ヘルメスは旅の神 人生の旅で多くの人に出会い、その想い出を刻みながら旅を重ねるあなたには 過去を記録しながら自由に新しい出会いを求めて生きていくというのも ひとつの生き方なのかもしれませんね
≪ラッキーアイテム≫ 守護星「月」は銀色です。銀製品などはよいかもしれません。 数字は「2」 宝石は月に支配された「真珠」 蟹座の色は乳白色です。それと月のカラー銀・紫