当地において救急車の選択には3種類あります。
日本の119番にあたる電話番号は”９９９” ですが、この”９９９”の救急車はすべて”国公立病院”専属のもの。従ってこの場合、患者の全ては自動的に国公立病院に運ばれることになります。ですから、日本と違い、”９９９”の救急隊に対し、状況に応じ適当な病院を彼ら独自の判断ですべての医療施設の中から選択してもらう−−−といった行動はのぞめません。
民間系の医療施設には、救急車を完備する施設としない施設とがあります。下記のリストにてご確認ください。救急車の備わっていない医療施設への搬送を希望される場合には、次の救急専門会社に直接連絡の上、搬送先を告げ、あわせ必要な措置を依頼するようにして下さい。
BME, Teｌ： 03−7541111、
P.J. Narsing Home Tel: 03-7569999
St. John Ambulance、Tel: 03-92855294
Red Cresent Society Tel: 03-45278122, 45278227
クアラルンプール周辺にある私立医療施設については、軒並みに日本と比較してもそん色のない設備を有しており、患者としての待遇に全く不都合を感じないと、といった声も聞かれます。ただし、料金は一般に高めです。
またこれらの私立医療施設について留意すべき点としては、医師の処方や師事に従う必要性の高いことがあげられます。医師の処方に対し患者が難色を示した場合などには、診療を拒否されるケースも存在するようです。
Subang Jaya Medical Centre Tel: 03-7341212
Pantai Medical Centre tel: 03-2825077
Assunta Hospital Tel: 03-7923433
Tawakar Hospital Tel: 03-4233599
Ampang Puteri Specialist Hospital Tel: 03-4702500
Gleneagles Intan Medical Hospital Tel:03-4571300
Pnatai Cheras Medical Centre Tel: 03-9322022
Salangor Medical Centre Tel: 03-5431111
Clinic Medical Health Centre, Tel:03-2852202
Clinic Maluri Tel: 03-9852349
Japan Medicare Clinic Tel: 03-222870988
国公立病院にかかる患者に対する医療費については、マレイシア政府が援助を行っており、マレイシア国民であれば、例えば受診代・薬代が1回当たり RM1、入院費が1晩RM３から30以内に納まる徴収額となっています。このため、国公立病院は通院患者、救急患者で常に混雑しており、緊急で運ばれても処置が非常に遅いとの苦情が多く聞かれます。また設備も必ずしも万全でないのが実状のようです。現在の所日本語を解する医師も存在しません。
また、外国人が入院する場合には、その当初に病院側への前払い金としてRM600が必要となります。入院後に治療費などの所用額が差し引かれ残額が本人に対してはらいもどされる仕組みとなっています。
クアラルンプール周辺地域の国公立病院は次の３つです。尚これらの病院を希望し、救急車を呼ぶ場合は、999番に通報する事になります。救急車の活動拠点はクアラルンプール及びスランゴール州全域となっています。
Kuala Lumpur General Hospital Tel: 03-2921044
University Hospital. Tel: 03-7574422
Hospital University Kebangsaan Tel: 03-973333
上記はすべて日本大使館で入手できる情報からほぼそのまま書き写したものです。従って内容に関してIntraasiaが確認したものではありませんが、当然信用に値するものだといえます。病院はこれ以外にもたくさんあります。これでなければならないということはありませんが、一応外国人特に日本人になじみのある病院・医院ということなんでしょう。
マレーシア国内の私立病院のリスト及びそれぞれの病院の専門医科などの説明は次ぎのサイトをご覧ください。参考になります。
マレーシア私立病院協会 www.hospitals-malaysia.org
私は主に地元の華人系病院に行くので、上記のリスト中 Subang Jaya Medical Centre と Japan Medicare以外で診てもらったことがありませんので、設備とサービスについてコメントはできませんが、設備類はどこも優れていると言われています。
救急車要請のために救急車呼び出し番号999、携帯電話の場合は112、にかけると、この電話はTeklekomの10箇所ある電話センターにつながります。このセンターは首都圏の外にあるので、オペレータの中には首都圏の地理に詳しくない者がいることになります。そのため救急車の出動要請を現場から離れた場所の救急車基地につなげる可能性があります。これが救急車の到着を遅らせる原因になります。
この運営を一本化するために、全ての緊急電話番号：999、994、991 の受け付けを一手に引き受ける計画があります。緊急電話番号へのいたずら電話が大きな悩みの種です。昨年999が受けた170万件の電話中、99.5％はいたずら電話でした、その多くが子供からのものです。
991番はCivil Defence Department 市民防衛庁につながりますが、この庁も救急車の配車の任を持っています。救急車用の専門員もいますが多くの隊員は奉仕者が占めます。隊員は応急処置の訓練は受けています。
Malaysia Red Crescent Society 赤三日月社は全国に500台の救急車を擁していますが、その主目的は行事やイベント時の救急隊と大災害時用と訓練目的なのです。ですから緊急呼び出しを受けつけるのは、クアラルンプールとペタリンジャヤだけで、無料サービスです。03-45278122。