在住者の好むコンドミニアムの例
マレーシアの都市部で生活する在住日本人や在住欧米人らはコンドミニアム生活を好むようです、日本でマンションと呼ぶ高層共同住宅ビルは当地ではコンドミニアムCondominium と呼ばれます。守衛所がコンドミニアム敷地入り口にあって一応出入り車・者をチェックできるようになっており、施設に最低限駐車場、プール、ジム、テニスコートなどが付属しています。その他ミニショップ、レストラン、美容院など高級度が増せばそれだけ敷地内にある施設が多くなっていきます。
通常1フロアがエレベーター部分をはさんで左右に分れ、それぞれに3又は4ユニットが配置されているので、すぐ隣ユニットとの騒音や気遣いが少なくなるように設計されています。高級アパートとの大きな外見上の違いは、この各フロアにどれほどのユニットが作られているかですが、それは絶対的なものではないでしょう。アパートでは各フロアの両側にユニットが隣り合う配置方式ですから(ちょうどホテルの部屋のように)、コンドミニアムはその点一つの階のユニット数がぐっと少なくなります。
- 注:コンドミニアムとアパートの区別は恣意的なもの
- 何をもってコンドミニアムとアパートを区別するかは、法律的規定などありませんから、不動産エージェントや購入する人、貸す人、借りる人によって違いがでてきて当然です。ですから新聞の分類広告ページに毎日何百と載っている売ります、貸します欄の3行広告でも”Apartments”という単語に統一しています。この意味はHouses でも Offices でもないということです。高級なアパートと大衆的なコンドミニアムの区別はまこと恣意的なものです。本人がコンドミニアムと思えばそれでいいのではないでしょうか。
- 重要なことは、その賃貸料金で借りた人が満足できるかですね。呼称にこだわるより、実を調べた方が良いと思います。
コンドミニアムは分譲タイプがほとんどで、マレーシア人が自分で購入してそのまま住んでいるユニットと、それを他人つまり外国人などに賃貸しているユニットが混在しているのが普通です。賃貸家主に投資目的のシンガポール人が比較的多いのもマレーシアのコンドミニアムの特徴です。借家人を見つけるとか家主との交渉を代行するのが、不動産エージェントで、エージェントは当局に登録を義務付けられおり、エージェント番号を与えられています。もらった代理店の名刺には必ずこのエージェント番号が記入されているはずです。
- 2005年3月15日に 「なんでも伝言板」 に私が書きこんだものを再録 『不動産屋の E番号 に関して』
- 不動産屋の3行広告には通常、エージェント番号E????が加わっています。しかし中にはこれが無い者もいる、どうしてか? ということです。そこで私はいろいろ調べました。監督官庁である 住宅と地方自治体省のサイトには特に説明はありません、その省の管轄にある団体のサイトでは、デベロッパーの内容や登録を調べる機能が見つかりました。
- しかしいわゆる街の不動産屋はデベロッパーではありませんから、これでも調べられません。電話で探し当てたのは、realestate agentの団体です。そこの説明では、不動産業を営む会社は登録する必要がある、それが E????というエージェント番号ですね(会社登録番号とは違いますよ)。しかし 個人で単なる紹介業をやってる者は登録する必要はない、その行為は違法ではない、という説明でした。
- 何をもって紹介業というのか、このあたりの法的精細はわかりません。ただ一般的に家主に依頼されて、テナントを探し、成功すれば家主から報酬をもらう方式がごく一般的ですね。契約にこの種の紹介者は関与しませんから(契約に定めてない限り)、まあ誰でもいいといえないこともないでしょう。
礼金は払わなくてよい
テナントつまり借家人は賃貸契約にあたって、不動産エージェントに手数料を支払う必要はありません、家主がエージェントに手数料を払うのです。一般に礼金というしきたりはありませんが、敷金はもちろんあります。
地域の評判、立地条件などでの差が大きい
クアラルンプールやペナンだと市の中心部にあるよりも中心部から多少はずれた場所に多くのコンドミニアム郡が連立しています。賃貸料金は目安として月RM1000ぐらいからRM5000ぐらいまでの幅があり、部屋の作り、広さだけでなく、立地条件と施設の整い具合と評判のよさと需要の強弱で賃貸料に差が出てくるのはいずこも同じですね。コンドミニアムまたはコンドミニアム郡によっては、入居者に外国人の方が多いというところもあり、いわゆる日本人集中コンドミニアムやコンミニアム郡もあります。
- 2004年3月追記:RM1000はあくまでも一つの目安であり、ペナンの場合は知りませんがクアラルンプール内外の地域によってはそれ以下の価格でもコンドミニアムはあります。
- 読者からの筆者宛てメールを掲載しておきます。「場所はBukit Jalil Stadiumのすぐ近くです。すぐ側にママッ、マレー、中華のフードストールがあり、徒歩5分でカルフールに行くことができます。コンドミニアムの前にはKLへのバスも、LRTスターへの巡回バスも止まります(歩いても10分程度です)し、タクシーもかなり頻繁に通ります。KL市内へは車、タクシーなら20分、電車なら30〜40分くらいで行くことができます。
- セキュリティーは厳しく(入居者カード無しでは入れない、非居住者の駐車時間が限定されている等)、設備の故障もほとんどありません。敷地内にはプールとジム、室内運動場、床屋、洗車場、ミニマーケット、中華食堂があります。同じコンド内で2つの部屋に住みましたが、3部屋2シャワーでRM750とRM850でした(ただし、冷水シャワー、後に自分でホットシャワー取り付け)。友人が住んでいるスタジオルーム(ワンルーム)はRM750だそうです。他の部屋を見たときも、RM900台の部屋がいくつもありました。
2003年7月記
Intraasiaはコンドミニアムに住んでいませんし住んだことも全くありません。マレーシアに住み始めた頃、当時頻繁にこういう場所を訪れたことはありましたが、最近ではめったにその機会はありません、ごくごくたまに友人のそれを訪ねるぐらいです。相場などの知識は新聞の不動産広告欄、不動産記事で比較的簡単に且つあちこちのそれを仕入れることができますから、私の知識はもっぱらそれが主です。もちろん特定のコンドミニアムの情報と知識はそこに住んでいる在住者に尋ねるのが一番いいですね。
こういった事情から当サイトにこの種の情報を載せる機会がほとんどありませんでしたので、これまで載せた情報はごくわずかの情報でした。
友人の借りたコンドミニアムの例
ところが最近ちょっとした機会がありました、それは5月末筆者の友人H氏がそれまでのコンドミニアムから写真に示したコンドミニアムに引っ越したのです。場所は、日本人が比較的多く住んでいると言われるTaman Desaというクアラルンプール中心街から車で20分ほど離れた地区です。そこでその引越し前に一緒に行って撮った写真を下に掲げて、読者の参考にしておきます。マレーシアに住む日本人の好むコンドミニアムはこんなだという例であり、これより豪華なコンドミニアムもちょっと劣るコンドミニアムも当然あります。
このコンドミニアムは築約1年の24階建てで、写真のユニット位置は10階です。3ベッドルームとリビングとキッチンで床面積は1050平方フィートつまり30坪です。バスルームは主ベッドルームとリビングの隣の計二つありの、標準的なありかたです。各ブロックにはエレベーターが二基あり、地上の1,2階が住居者の駐車場です。
友人は家主に全部の部屋にエアコンを取り付けとベッドとテレビと冷蔵庫を入れる家具付きにするよう要求し、それがほぼ全部受け入れられました。ちなみに月賃貸料は管理費込みのRM1800だそうです。この例に見るようにまだまだコンドミニアム供給過剰状況で、借り手市場に大きな変化はありませんね。
こういう場所に住むと必ず自家用車が必要になってきます、バス便は非常に不便であり、電車はまったくこの近くを通っていません。まあこのクラスに住める人で自家用車を持たない人はいないでしょうから、それは筆者の単なるとり越し苦労ですよ。
部屋から敷地内を見下ろした下の写真にプールとテニスコートが写っていますね。結構大きなプールだと思います。テニスコート横の建物は、サウナ付きの更衣室兼トイレがあり、小さな食堂が営業していました。
いわゆる在住者社会と日系企業とは縁のない暮らしをしている筆者は、日本人社会の出来事、状況、コンドミニアムの住み具合などに関して詳しいことは知りませんので、こういう所に住んでいる在住者に尋ねられるのが一番いいでしょう。マレーシアに来られてその中で暮らせば、そういった情報は比較的入りやすいものです、転勤予定者の方はご安心くださいね。
尚、その種の質問を当サイトの「何でも伝言板」に書きこんでいただければ、在住者からの返答があるかもしれませんよ。
2000年6月3日掲載、
この下の項目は以前に書いたものです。
マレーシアの賃貸コンドミニアムと賃貸家屋の価格例
名前
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平米
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部屋の様子
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月賃料
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所在地
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地域の特徴
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Monkiara
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120
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3部屋2浴室、家具付き
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RM3500
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郊外高級地
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日本人、白人多し
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Villa Puteri
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4部屋 家具付き
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RM2300
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市内交通至便
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日本人結構多い
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Menara Duta
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240
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家具付き
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RM4500
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郊外高級地
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不明、多分外人多し
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OG Heights
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90
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3部屋2浴室
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RM1500
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市内多少はずれ
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日本人、多少古い
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Tivoli Villa
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110
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3部屋 家具付き
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RM3600
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市内有名地
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伝統的日本人居住地
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上記はコンドミニアム、日本でいう高級マンションのこと、の上級クラスを選びました。このクラスはすべて守衛所のある専用入り口、プール、テニスコート、ミニマーケットが設備として備わっています。まあ申し分ないでしょう。
バンサとかダマンサラのように名の通った高級地にも結構ありますが、多くは郊外か市内中心部からははずれた所に建てられており、付近にはコンドミニアムが少なくても3,4棟は固まって建っています。そのため自家用車のない生活はきわめて不便です。日本人の多いコンドミニアムなら日常生活は日本語だけで過ごせるのでは。
地域
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広さu
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内容
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月賃料
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場所
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USJ
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120
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2階建て連結家、4部屋、家具付き
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RM1200
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KL近隣、高級地
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Subang
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2階建ての1戸建て、家具付き
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RM6000
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KLとなり、高級
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TTDI
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330
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1戸建て5部屋、家具付き
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RM3200
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KL郊外、高級地
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Bandar Utama
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4部屋、家具付き
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RM1600
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KL郊外、高級地
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一軒家よりもつながったタイプの家屋が一般的、本当の一軒家は相当値段が高い。
いずれにしても、日本人で家屋タイプに入る人は極めて少ないと思われます。
以上が首都圏の賃貸事情の一端です。新聞の不動産から抜粋しました。98年中頃の価格です。
コンドであれ、家屋であれ、基本的に施設や広さはマレーシア内ではほとんど変わらないでしょう。価格は首都圏を離れれば多少安くなるはずです。コンドミニアムのある都市はペナン、イポー、マラッカ、スレンバン、ジョホールバルぐらいにかぎられます。
追記:コンドミニアムは千数百リンギットからたくさん賃貸市場に出ていますので、場所にこだわらなければその程度の賃貸料でも十分探せるでしょう
リゾートに住む
リゾート地だからといって住居類に特別な違いはないはずです。
ただリゾート地にコンドミニアムはほとんどありません。ペナン島にはコンドミニアムは結構ありますが、あそこはリゾートでなく都会です。つまり上記を参照していただければ推測できるでしょう。多少首都圏より安いと思います。
本当のリゾート地に外国人が住む場合ですが、なかなか実態を知る事はできません、というのはそういうところに外国人が、ビジネス目的は別にして、家を借りて住む事がほとんどないからです。長期滞在なら普通は高級ホテルかリゾートに住むでしょう。大体リゾートは田舎ですから、そういうところに家かりて住むには、現地に慣れている事が前提になります。
それができれば、月RM1000ぐらいで3部屋以上の2階建て庭付きの広い家を借りられます。買い物は車で出かけることになります、医療面が不安な人は不向きです。
リゾートなら有名なランカウイ島ですが、ここにはコンドミニアムは数少ないようです(上左の写真がそのコンドミニアム Istana)。
この間行った時聞いた所では、1日当り1ルーム部屋RM1000, 2ルーム部屋RM1500,で貸し出していました。長期契約だとずっと安くなるようです。つまりKLよりずっと安いと感じました。
1戸建て又はリンクタイプはたくさんありますが、現地になれてない方が住むのは難しいでしょう。絶対に自家用車が必要です。値段はもちろん首都圏より安いのは間違いありません。
以上
この項目は98年に書いたものですので、現在は当然いくらかの変化がでています。例えばその後新しいコンドミニアムも別の場所に建ちました(上右の写真)。