マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた日本人参加者数

下段へ行くほど新しい記事です −最新更新2013年4月



観光省の公式発表に基づく統計

2009年の日本人新規参加者数
2009年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
新規の参加人数
6
10
4
37
25
7
18
14
14
21
6
7
169人


これまでの日本人新規参加者数
年別
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
合計
新規の参加人数
49
99
42
87
157
198
210
169
1,011人


国別の新規参加者の累計 トップ10カ国
多い順
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
-
-
国名中国バングラデシュ英国日本シンガポール台湾インドネシアインドイラン韓国その他国総計
総人数
2298
1732
1495
1011
645
605
532
530
524
500
3445
13,317


Intraasiaの解説

マレーシアマイセカンドホームプログラムの申請及び承認規則はこれまで数回かなりの幅を持って変更されています。申請条件の敷居を低くしたり、審査を甘くすれば、プログラム本来の目的から外れた人たちの数が増えることは目に見えています。過去の国別新規参加者数の変移を見るとこのあたりがよく推測できます。例えば2003年から2005年に中国人の新規参加者数が一挙に毎年500人前後にも増えたことがあります。さらに2005年はバングラデシュ人参加者数がなんと 852人もありました。 2009年の中国人参加者数は114人、バングラデシュ人参加者数 86人ですから、その数が異常な多さであることがわかります。 当局がこの数字を見て、その後なんらかの変更・対策処置を取ったことが推測されます。 一方英国人や日本人の場合は、2003年から2006年の一部国からの参加者数急増期にも、年毎の参加者数に大きな変化はありませんでした。

プログラム悪用者をできるだけ排除するには、申請条件の敷居を高くしたり、審査を厳しくすればいいはずですが、その結果申請段階から人数が増えにくくなることも推測できます。所詮、マレーシアマイセカンドホームプログラムのような外国人向け限定移住優遇策にはこの種の問題が付きまとうことになると思います。なぜなら、世界における、ある国からある特定の外国へ、合法手段だけでなく違法、非法にも人が移住していく、より良い稼ぎ・仕事を求めて移っていく、という人の動きと流れがこの背景にあるからです。この冷厳な現実を直視すれば、外国人向け限定移住優遇策は多い少ないに関わらず、そのプログラムが悪用または誤用される可能性を持っているのです。

ということから、マレーシアマイセカンドホームプログラムへの参加者の一定した増加を期待するマレーシア側が、プログラム申請条件と承認運用においてある程度の”ぶれ”を起こすことは理解できます。 ただその幅があまり大きいと申請・参加者側に困惑を招きかねないことにもなりますね。

日本人の新規参加者数は 2009年は169人でした。この人数が意外に多いと捉える人もいらっしゃるでしょうが、マレーシアマイセカンドホームプログラムが話題にされる程度から考えて、それほど多い数とまでは言えないと思います。 Intraasia は以前にもホームページでこのあたりを分析しましたように( 注を参照)、日本人のプログラム参加者が劇的に増えることはまずないと捉えています。それは日本人旅行者のマレーシア訪問者数が劇的に変化することがこれまで起こらなかったし、今後も起こりそうにないことと、軌を一にしています。 

注: 今週のマレーシア 第543回 「マレーシアマイセカンドホームプログラムの最新規定と条件を一覧し参加状況を考える」

2009年の参加者は2008年より減りましたね。2006年からの4年間で年平均を計算すると 183人です。プログラムの現行条件と状況下ではこの数ぐらいが、日本人参加者の見込み数といえそうです。ですから日本人参加者数は今後も年間 200人前後というところではないでしょうか。 ただしマレーシア当局がマレーシアマイセカンドホームプログラムの申請条件と審査において大きく”下方にぶれ”を起こせば(条件の大幅緩和)、日本人参加者の数がこの予想値をかなり超すこともありえるでしょう。

最新更新 2010年1月28日


日本人のプログラムへの新規参加者数 −2010年の場合


日本は2010年は 195人でした。これまでの傾向を分析すれば年間200人前後という人数はけっこう確率の高い数字だと言えそうです。マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加する日本人の数は決して大きく増えていません(根拠のない話しに注意しましょう)。参加者数の漸増はあるでしょうが、近い将来それが一挙に2倍にも3倍にも増える可能性はかなり低いでしょう(仮に当局が参加条件と審査を大幅に緩めるような方針変更をすれば、話はまた別ですよ)。

マレーシアマイセカンドホームプログラムになった2002年以降の年別日本人参加者数
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、  8年間の合計で1206人となります。

参考までに参加者累計でトップ5カ国を上げておきます。2002年から2010年までの累計人数
1. 中国:2452人、 2. バングラデシュ:1806人、 3. 英国:1636人、 4. 日本:1206人、5. イラン:751人

累計で千人を上回るのは上位4カ国だけですから、日本人参加者は比較すれば多いことは間違いありません。ただ8年間で1206人が確かに多人数だといえるほど多いとは思われませんし、同感される読者も少なくないことでしょう。2004年から2006年にかけて、中国からとバングラデシュからの参加者が驚異的な人数であったようなことは、恐らく今後はもう起こらないでしょう(当局はその後条件や審査を厳しくした面がある)。

2011年6月1日


マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数の統計で国別参加者数を公表しなくなった


マレーシアマイセカンドホーム当局は2012年5月下旬になってようやく、プログラム参加の承認者数統計を発表しました。この何ヶ月間マレーシアマイセカンドホームサイトには、承認者数を示さない国別参加者数トップ10だけが掲示してありました。

当ブログではカテゴリー内の”参加者数の統計と解説”という分類で、これまで8つの記事を書いてきました。
そこで今回の記事では、発表されたこの統計数字を基にして分析しコメントします。

当ブログの方針
当ブログでは、あくまでも原サイトである英語ページを基にして訳し、それに独自の注と解説及び分析を加えて、ここに掲載しています(日本語ページが基準になるわけではないので一切参照及び関知はしません)。

【10年間のプログラム新規参加者総数と対前年増減率】


注:%のついた数字は対前年増減率です。
2002年:818人、2003年:1645人、+101%、2004年:1917人、+16.5%、2005年:2615人、+36.4% 
2006年:1729人、-33.9%、2007年:1503人、-13.1%、2008年:1512人、+0.6%、2009年:1578人、+4.4%
2010年:1499人、-5%、2011年:2387人、+59.2%、
 
この統計で一目瞭然のように、2011年は対前年比で6割増という大幅でしかもこれまでに最大の増加率でした。承認された新規参加者数の面では、最多数であった2005年に次ぐ人数ですね。

ただし2005年のこの異常とも言えそうな人数にはある背景がありました。当ブログの以前の記事(2010年1月)でイントラアジアが書いた解説を再録しておきます:
Intraasiaの解説
マレーシアマイセカンドホームプログラムの申請及び承認規則はこれまで数回かなりの幅を持って変更されています。申請条件の敷居を低くしたり、審査を甘くすれば、プログラム本来の目的から外れた人たちの数が増えることは目に見えています。

過去の国別新規参加者数の変移を見るとこのあたりがよく推測できます。例えば2003年から2005年に中国人の新規参加者数が一挙に毎年500人前後にも増えたことがあります。さらに2005年はバングラデシュ人参加者数がなんと 852人もありました。 2009年の中国人参加者数は114人、バングラデシュ人参加者数 86人ですから、その数が異常な多さであることがわかります。 
当局がこの数字を見て、その後なんらかの変更・対策処置を取ったことが推測されます。以上

【急増した2011年終わり頃の傾向は今年も続くのだろうか】


2010年から2011年にかけての場合はどうかを考えてみましょう。

去年の終わりごろの記事で次のように載せました:
2011年における10月までのプログラム新規参加者数 国籍別トップ10: 
日本 306人、中国 281人、イラン 232人、バングラデシュ 221人、英国 118人、
パキスタン 91人、シンガポール 63人、オーストラリア 59人、台湾 48人、韓国 47人、 世界中からの新規参加者総数 1792人。

つまり最後の2ヶ月間で 600人も増加しています。一体全体どういう理由や背景があってこのような大幅増が短期間に起きたのだろう?

マレーシアマイセカンドホーム当局は例によって、参加者数の増減に関して一切分析もコメントも発表しませんので、残念ながらわかりません。そこで推測するしかありません。

マレーシアマイセカンドホーム当局は、今年(2012年)3月までの新規の参加承認者数も発表しています。 世界中からの新規参加者数は887人です。月平均にすると295人です。2011年11月12月の2ヶ月間の新規参加者数は595人でした、つまり月平均にすると297人です。
ちなみに、2012年3ヶ月間の”東アジア”からの新規参加者数が半数近い413人を占めます。東アジアとは恐らく、日本と中国と韓国と台湾を指すのであろう。

この計算結果から、昨年最後の2ヶ月間の大きな増加傾向が今年第一四半期にも引き続いていることがわかります。ということは2011年終わり頃の急増は一時的な現象ではないといえるかもしれませんが、今年はまだ3ヶ月間だけの統計ですから、現時点で判断してしまうのは早すぎます。せめて6ヶ月間の統計数字をみないと”傾向”だとはいえないでしょう。

【国別の参加者数発表を突如止めてしまったマレーシアマイセカンドホーム当局】


こうして昨年終わり頃と今年第一四半期の増加現象はわかった。しかし肝心の日本人の新規参加者数がわかりません。なぜならマレーシアマイセカンドホーム当局が今回(2012年5月下旬)の発表において、国別新規及び累計参加者数の発表を止めてしまったからです。これまた理由はわかりません。

マレーシアマイセカンドホーム当局は1990年代の昔から昨年(2011年)10ヶ月間分を発表した時まで、これまでずっと国別新規参加者数と累計参加者数を統計の主たる部分にしていました。それなのに今回突如として、国別を止めて、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、その他という大陸別分類を取り入れました。

さらに下位分類として、アジアは東南アジア 、東アジア 、北アジア 、南アジア 、南西アジア 、西アジア 、中央アジア 、という分類を取り入れました。

2011年の参加者総数2387人の内訳を見ると、アジア 1926人(746人):東南アジア 127人(25人)、東アジア 977人(413人)、北アジア 1人(0人)、南アジア 493人(181人)、南西アジア 0人(0人)、西アジア 327人(127人)、中央アジア 1人(0人)
(カッコ内は2012年第一四半期の新規参加者数です)

ヨーロッパもアメリカもアフリカもそれぞれ下位分類を取り入れています。例えば2011年に全体で26人しか新規参加者がいないアフリカを 7つにも下位分類しています。281人の新規参加者数であったヨーロッパを7つに下位分類した1つ ”南東ヨーロッパ”は2011年はたった1人です(例年も似たような数)。”南東ヨーロッパ”なんていう分類があるだろうか? 例えあるとしても、どの国かを推測できる人が果たしているのか?

アジアの下位分類である”北アジア”ってどの国のことだろう? モンゴル?のことかな。

まあ地学的とか地理分類なら意味はあるかもしれませんが、こんな誰にも馴染みのない細分化した分類は見にくいだけですね。その貿易統計において、1つの大陸を複数に下位分類した統計を発表しているマレーシア通産省でも、これほど細かな分類は用いていません。ましてマレーシアマイセカンドホームプログラム参加者数を一覧するために発表する統計に、アジアやヨーロッパやアフリカの下位分類など不要であり、同時に無用です。

なぜこんな不可解な変更がなされたのだろう? 国別表示をするとなにか不都合なことでも起こったのだろうか? どこからか国別表示に不満や批判が起きたのであろうか?
わかりません、ただマレーシアマイセカンドホーム当局の外からの要因、つまり何らかの外部要因によって、この不可解な変更が行われたと勘ぐらざるをえませんなあ。

【国別新規参加者数及び累計のトップ10ヶ国】


このため今回(2012年5月下旬)の発表では、国別の新規参加者数と累計参加者数の公表が全くなくなりました。公表されているのは国別新規参加者数及び累計のトップ10カ国の順位だけです。

国別新規参加者数の番付
2006年: 1位 バングラデシュ、2位 中国、3位 英国、4位 日本
2007年:1位 英国、2位 日本、3位 韓国、
2008年:1位 イラン、2位 日本、3位 英国、
2009年:1位 イラン、2位 日本、3位 英国、
2010年:1位 イラン、2位 日本、3位 中国、
2011年:1位 日本、2位 中国、3位 イラン、
2012年3月まで:1位 日本、2位 中国、3位 バングラデシュ

2002年から2012年3月までの国別総参加者数の番付
1位 中国、2位 バングラデシュ、3位 日本、4位 英国、5位 イラン

この5年間日本は一貫してマレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数でトップ3カ国の1つであり、昨年2011年は初のトップ国となった。今年も第一四半期はその流れを維持している。海外ロングステイに踏み出されるまたは計画、考慮している日本人の間で、マレーシアの人気が高まっていることを確実に感じます。

人数が公表されていないのはまこと人残念なことです。言うまでもなく、マレーシアマイセカンドホーム当局は国別の統計を行っています(だから大陸の下位分類での数字が発表できる)。
マレーシアマイセカンドホーム当局内部の人とコネがあるとか多少親しい関係であれば、国別参加者数を教えてもらうぐらいのことはできることでしょう。なぜなら、つい半年ほど前まで長年明瞭に発表されていた国別参加者数が急に機密扱い事項になったとは到底考えられないからです。

マレーシアマイセカンドホームプログラムを解説する者として、好意的に広報する者として、マレーシアマイセカンドホーム当局が去年までのように、参加者の国別統計を誰にでも見える形で発表してくれることを願っています。

参考:当ブログのこれまでの記事から引用
日本のマレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数
2002年 49人、2003年 99人、2004年 42人、2005年 87人、2006年 157人、2007年 198人、2008年 210人、 2009年 169人、2010年 195人、2011年10月まで306人
累計 1512人

この傾向を推測して、1512人 + 2011年残り2ヶ月分 + 2012年新規参加者数を合計すると、どうやら今年末には累計2000人台に到達しそうですね。

2012年6月初め


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2012年新規参加者数 −過去最高となる年間800人を超えた


マレーシア観光省は2013年3月末になって、マレーシアマイセカンドホームプログラムへの2012年新規参加者数とこれまでの累計から成る統計を発表しました。
当ブログ記事で用いる数字は全て、観光省翼下であるMM2H Centre(マレーシアマイセカンドホームセンター)からの出典です。

なお2012年にマレーシアマイセカンドホームプログラム当局は、どういうわけか国別統計を公表するのを取りやめたが、今年になって国別統計もまた載せるようになりました。国別統計を隠す必要はないはずなので、結構な公表姿勢の変更です。

【マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者統計の最新データ】

2012年の特徴


それではテーマを分けてみていきます、そしてイントラアジアの分析とコメントを付け加えておきます。

A. プログラム新規参加者総数(プログラム参加の承認を受けた、世界各国からの新規参加者数)年別統計
2002年:818人、2003年:1645人、2004年:1917人、2005年:2615人、2006年:1729人、
2007年:1503人、2008年:1512人、2009年:1578人、2010年:1499人、2011年:2387人、
2012年:3227人、

イントラアジアのひとこと
2005年はその前後に比べて異常に参加者数が多かった年です。その後当局は規則や審査で多少の修正を行いました。 2012年はその過去最多参加者数年を抜いたわけです。

B. 2012年にプログラム参加の承認を受けた、新規参加者数の国別統計 トップ10
1位:日本 816人、2位:中国 731人、3位:バングラデシュ 388人、
4位:イラン 201人、5位:英国 125人、6位:パキスタン 100人、7位:オーストラリア 97人、
8位:台湾 85人、9位:韓国 83人、9位:シンガポール 83人、

イントラアジアのひとこと
2011年と2012年のトップ10に入っている国名は同じです。つまり10位以内では国によって順位の変化はあるが、トップ10はこの10か国が占めていることに変わりはない。

C. ダントツに参加者数の多いトップ3か国である日本と中国とバングラデシュを比べます(カッコ内の数字はその年の新規参加者総数に占める割合):
日本:2011年が423人 (17.7%)、2012年 816人(25.2%)、対2011年の伸び率 92.9%
中国:2011年が405人 (16.9%)、2012年 558人 (22.7%)、対2011年の伸び率 80.5%
バングラデシュ:2011年が276人 (11.6%)、2012年 388人 (12.0%)、対2011年の伸び率 40.6%

イントラアジアのひとこと
2012年は日本と中国の2か国だけで、全参加者数の約半数(48%)を占めるというかなり偏った傾向になりました。 これは2005年にバングラデシュと中国だけで全参加者数の52%も占めた例に近いものです。

D. 日本人新規参加の被承認者数の推移
2002年:49人、2003年:99人、2004年:42人、2005年:87人、2006年:157人、2007年:198人、
2008年:210人、2009年:169人、2010年:195人、2011年:423人、2012年:816人

2012年を月別にすると
1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月84人、11月 70人、12月 35人、

イントラアジアのひとこと
12月は世界各国からの参加者数も年間で最少人数の月となっている。

日本人の新規参加者数は2010年までは大よそ漸増という形であったのが、2011年から一挙に対前年比で倍増という驚くべき増加を記録している。
マレーシア観光省発表の外国人旅行者のマレーシア訪問数統計において、日本人訪問者数を歴年で調べると、対前年比で倍増などという年はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数でのこの2年の増加率には正直驚きます。

E. 2002年から2012年までの新規参加者数の累計を国別で統計
1位:中国 3588人、2位:バングラデシュ 2470人、3位:日本 2445人、
4位:英国 1914人、5位:イラン 1238人、
6位以下はいずれも千人以下:シンガポール、台湾、パキスタン、韓国、インド

【イントラアジアの分析とコメント】


上位3か国(中国とバングラデシュと日本)だけで、11年間の参加者総数20430人の42%も占める。
この数字にマレーシアマイセカンドホームプログラムの特徴がよく現れていると言える。
プログラムはこれまで11年間を通して、さらに直近の2年間はより顕著に、決して世界広くさまざまな国からの参加者から成るのではなく、かなり限られた国からの参加者が圧倒的大多数を占めている。具体的には、トップ10か国の参加者累計が全体の4分の3を占める。

この参加者傾向をマレーシア当局は果たして今後変えていこうとするのだろうか?それとも全体的な参加者人数だけにこだわり参加国の偏りを気にしないのであろうか?
もちろん現時点では誰にもわかりませんね。

マレーシアマイセカンドホームプログラムは、元々は現役を引退した富裕な外国人対象に、長期滞在を許可することでマレーシアに住み、お金を十分に使ってもらおうという狙いでした。5年、10年と済めば、たとえ住居を購入しなくても高級な住居の賃借料だけでもかなりの支出になる。もちろんプログラム参加者による住居購入は大いに期待されている。それゆえに、その後プログラム参加者が住宅ローンを申請できるようにもなった。

主な変更点の中には、当局の許可を得れば、参加者は特定の仕事に限定的に就くことができるというような規定も加わった。つまりプログラム対象者の拡大です。ただこの種の変更はプログラムの性格を歪める面も隠し切れない。

観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターは、プログラム推進のためにいろんな機会を捉えて多くの予算を使っているようであり、マレーシアマイセカンドホームプログラムのことを主要国においても広報活動をしているはずです。

しかしながら上記 A. が示すように、各国からの新規参加者総数は2003年から2010年までの8年間ではあまり変化していなかった(2005年だけは例外)。新規参加者数が急増したのは2011年と2012年です。その大きな貢献要因は日本と中国からの参加者急増です。

つまり観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターはプログラム参加者国の多様化という面では成功している、とは言い難いのです。
プログラム新規参加者数の面で、トップ10か国がほぼ固定化しており、さらに上位3か国でその年の参加者数の50数パーセントも占めるという状況は、今後変わるのだろうか? そして観光省とマレーシアマイセカンドホームセンターはそのために何らかの新たな手、例えば審査基準の見直しとか厳格化など、を打つのであろうか?


2013年の日本人のプログラム新規参加者数はどれくらいのレベルになるのでしょうか、興味あるところです。
2012年の潮流を維持して今年も800人、900人というような最多レベルの新規参加者になるのだろうか? それとも400人、500人のレベル(つまり2011年の水準)、それでもかなり多い人数です、に落ち着くのだろうか?  

2013年4月上旬掲載


お知らせ
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2012年6月記