シンガポール間の国境案内とルート紹介−海路編−

マレーシアとシンガポール間の国境は海上に引かれていますから、越境方法はジョーホール海峡を船で渡るか連絡橋を通行するかもしくはマレー鉄道で越境の３通りです。両国間に連絡橋が架設されているのは2箇所です；昔からあるＣａｕｓｅｗａｙと数年前に開通した第二連絡橋です。船で越境するルートは下記のようにいくつかあります。

国際フェリーターミナルTerminal Feri Antarabangsa

ジョーホールバル中心部にある連絡橋Ｃａｕｓｅｗａｙから海岸線(Stulang lautと呼ばれているようだ) に沿って直線距離で数キロしかはなれていない場所にある。従ってこの場所からもコーズウエーの橋が見える（下左の写真）。
このフェリー乗り場の1画は囲われた免税地帯　Kompleks　Bebas Cukaiになっており、一応出口では検査が行なわれている（下右の写真）。

　　

　

ジョーホールバル　-　シンガポールTanah Merah　ルートはすでに廃止されました　−2006年3月読者から指摘があったので私もそれを確認しました。

過去となった情報：ジョーホールバル発：13:30　料金RM30　プラス出国税RM５, タナメラ発：11:30 料金S$18　乗船時間：45分

いずれも運行は金曜日、土曜日、日曜日、のみです。

フェリー切符販売会社への問い合わせ電話：07-2211677, シンガポール側　Indo Falcom会社 ：5426786

シンガポール　タナメラフェリーターミナルTanah Merah Ferry Terminal

行き方
MRTのTanah Merah駅かBedok駅でSBS乗り合いバスの35番に乗り、15分ぐらいでフェリーターミナルに着く。このフェリーターミナルはチャンギ空港の滑走路の裏側に当るが、空港からだと相当大回りになる。

　

２．タンジュンブルンコールTanjung Belungkor　−　シンガポール Changi フェリーターミナルのルート

このルートを運行するのは、マレーシアとシンガポール間で唯一の乗用車を載せることのできる大型フェリーです（下の左写真）
。シンガポール客がほとんどで、その相当部分は、Deasaru方面への行楽客と思われる。シンガポールであらかじめリゾート予約し、到着したタンジュンブルンコールフェリーターミナル前で待つリゾートの車でそのままリゾートへ、というパターンです。

• タンジュンブルンコール発：料金RM32 + Tax 2, 出発　9:30, 12:30, 18:30, 21:30
  
• チャンギフェリーターミナル発：料金S$18+ Tax 2、　出発　8:00, 11:00, 17:00, 20:00
  
• 週末と祝日は乗客のみのフェリーが数便増発される。乗車時間50分ほど。フェリー運行会社 Ferry Fantasyのシンガポール電話： 5453600
  

Tanjung Belungkorフェリーターミナルへの行き方
まこと不便な場所にある。バス便は全くなく、最寄の町、30Km以上は離れている、Kota　Tinggi又はSungai Rengitなどからのタクシーを利用することになる。1台の料金RM40から30はかかる。ターミナル前にもタクシーが客待ちしている。自由旅行者は結局1人でチャーターせざるを得ないであろう。

　

　

３．タンジュンプングリTanjung Pengelih - シンガポールのChangi Villageルート

シンガポール人は別にして外国人にはほとんど知られてないでしょう。どちらのボート乗り場と出入国検査場も小さく、また交通不便な場所にある。シンガポール人とインドネシア人の入国が2000年で20万人近かったそうです。2001年11月のニュースではこの波止場にマリーナを建設する計画が承認されたとのことで、将来はこの場の一新されるのかもしれません。

追記：下段に掲載した　2009年5月17日掲載の「新聞の記事から」　でおわかりのように、Tanjung Pengelihの国境検問所ビルが新築され、波止場も大きく向上しましたので、現在ではここで掲げている写真とは違った風景になっています。

Tanjung Pengelihチェックポイント兼ボート乗り場
Tanjung Pengelihはジョーホール州の東側最南端にある地点で、ボート乗り場の桟橋と出入国検査所（下左の写真）、茶店があるだけで民家などはまったく付近にない。一番近くの町はSungai　Rengitで、そこからタクシーで15分くらい、1台RM12。バスだとKota Tinggi 発着便があるが便数が少ない。出入国検査所前の空き地には常時沢山のタクシーが客待ちしているので、到着した場合はまず問題ないでしょう(下右の写真）

　 　

　

Tanjung Pengelih - シンガポールのTanah Merah ルートでの運行が始まった

2009年5月17日掲載の「新聞の記事から」再録

ジョーホール州東南端からシンガポールとを結ぶ新しいフェリー路線が2009年5月16日に開通しました。　Tanjong Pengelih 波止場総合ビル兼公共マリナ　とシンガポールのTanah Merah フェリーターミナルをフェリーボートが運航を始めました。

（以前は小さな船着場であった）Tanjong Pengelih　では工費RM 3900万をかけた改造増築工事が昨年終わって、波止場施設が完成し、税関・Imigresen 施設も整っています。　（ずっと昔から運行されている）Tanjong Pengelih　−シンガポールChangi Village 間を結ぶボート運航において、乗客数が2007年の47778人から　2008年は48689人に増えました。

Tanjong Pengelih の波止場　−Tanah Merah フェリーターミナル間の新運行路開通式に出席した運輸大臣は語る、「このフェリー航路は旅行者をもっと呼び込むことになるでしょう。」　「この新航路は、比較的近くにある　Tanjung Belungkorフェリーターミナルのフェリー運行ビジネスに影響を与えるのではなく、さらなる経済活動を呼び込むことでしょう。　新しくなったTanjong Pengelih の波止場が（従来の小さな）ボート運行だけに使われているべきではない」　　大臣はさらに、ジョーホールバルにある国際フェリーターミナルからシンガポールのTanah Merah フェリーターミナルへの便も始める意向を語りました。

シンガポールのChangi Villageチェックポイント

• この場所は通称Changi Villageのボート乗り場というようであるが、あまり知られているとは思えない。マレーシア行きとシンガポールの小さな島行きの桟橋は入り江の奥まった所にある。
  
• 写真に示したのが、マレーシアから着いたボートとその桟橋
  
• この写真には写ってないが、言われなければわからないほどの小さな小屋が桟橋の脇にある出入国検査場です。
  
• バス停からは徒歩数分の距離
  

Changi Villageへの行き方

• 市内乗り合いバスSBSの29番に乗り、Changi Village Road バス停で上下車。そこはNetharavon Road との境目でもあり、すぐ近くにLe Meridien Changi Hotelがあるのでそれが目印。
  
• 29番バスはMRTのTampines駅もあるTampines　Interchange発着、30分ほどかかかる。
  

ジョーホール州Sebana Resort −シンガポールのTanah Merah ルート

恐らくもっとも知られていないルートでしょう。このルートは政府観光局発行のパンフレットさえにも載っていないので、ほとんど気がつかない。なぜならこの発着所を利用するのは、この波止場のあるSebana Golf & Marina Resort宿泊ゴルフ客かデサルのリゾートへのツア予約客に限られるからです。交通手段を持たない一般旅行者でも利用できるが、不便で高くつくことになる。

一般利用者用の料金：Sebana Resort発 RM48、 Tanah Merah発 S$22　という高さで、片道と往復料金が同じです。
運行スケジュール：1日3往復だが、あらかじめチェックした方がよい。シンガポール朝発便あり。
Tanah Merah ターミナルのSebana Resort行きカウンター　シンガポール電話番号　65426786

行き方
このフェリーターミナルがSebana Resort内にあることから、交通は極めて限られてくる。行く場合はKota Tinggi又は Sungai Rengit からのタクシーに頼るしかない、Sungai RengitからならRM15。到着した場合はリゾートの車をチャーターするしかないであろう。
従って一般自由旅行者がこのルートを利用することはまずないと思われる。

2006年3月追記：　この時点でも運行されています。ただし運賃などには変化はあるでしょう。