マレーシアの安宿事情と泊まる場合の心得


2000年10月初め頃「旅の掲示板」に読者からちょっとした質問がありましたので、次ぎの返答を書きこみました。

安宿に泊まってみたい方へ。何を基準に安宿と書かれているのかわかりませんが、マレーシアで現在安宿といえば大体RM50以下ですね。もちろん場所と地域によって上下します。よく旅社又は旅店などとホテル名についている場合が多いですが、XYZ Hotelとだけ看板に書かれている場合もある、要するに名前だけでは判断できません。まあ外から見ればだいたいわかります。
また旅社と旅店と違って、外国人バックパーカー専門のゲストハウスもある、こちらはガイドブックによく載っているからご存知でしょう、ただゲストハウスは地元の人間がほとんど泊まらないので、私は好きでない。

で安宿でもより程度の低い所は冷房機のない部屋ばかりです。通常の安宿になると、冷房付きの部屋と扇風機の部屋の2種類があるので、その時の気分で決めればいいのです。安宿でも温水シャー器のついているところが増えているが、ない宿も依然としてある。
尚、安宿に泊まって、ゴキブリが出てきたとかタオルが汚いと嘆く人は、最初から泊まろうなんてことは考えないことです、そんなのは当たり前です。それから安宿は多くのよくしらない人が考えるのとは違って、別に危険ではありません、ただし、いかにも金のあるような荷物や振る舞いの人が泊まれば別でしょうが。

マレーシアだけでも100軒ぐらいの安宿に泊まってきたので、安宿論を語り始めたら止まらなくなりますので、これくらいでやめておきましょう。
以上

そこでこれを補う意味合いも兼ねて、もう少し詳しくマレーシアの安宿について書いておきます。

分類に関して

マレーシアの中級以下のホテルに関しての分類法ですが、私は宿泊代金RM100からRM50までをだいたいエコノミーホテル、それ以下を安宿と定義しています。町と地区によって多少はもちろん違いますが、やはり目安は50リンギットあたりです。RM40から50ぐらい出せば、だいたいエアコンとTV又はその片方がついている部屋になりますが、必ずついているとの保証はありません。これがRM50以上になれば、両方ともついてくる可能性はずっと高くなります。RM70の部屋なら間違いなく両方がついています。尚同じ50リンギット出しても結構きれいで、それなりに宿泊できる宿もあるし、2度と泊まりたくないなという宿もあります。あくまでも目安です。

さらにRM30ぐらいを分岐点にして、それ以下の宿を超安宿としておきます。これも地域と宿によって多少の上下はあります。このクラスの部屋はまずエアコンはついてなくて扇風機だけです、しかもバスルームは室外で共同使用するタイプがほとんどです。ものすごくシンプルですが、案外きれいな宿もありますし、値段にみあった汚さの部屋にあたる場合もある。

しかし1泊RM80ならどこへ行こうとエコノミークラスの泊まり具合はあるはずですし、RM20の超安宿はどの町であれ、それにみあった程度です、つまり冷房とかTV、それに温水シャワーなどついてはいない。20リンギットの部屋で50リンギットの部屋状況は絶対に期待できません。

いずれにしろ数多く泊まれば、宿泊代と宿の概観でどの程度の部屋かはある程度推測できるようになります。しかしはっきりと知るには部屋を見せてもらうに限ります。遠慮せずに決定する前に部屋をみせてもらうことです。

注:マレーシアの宿はほとんどの場合、1部屋いくらの料金ですから、1人で泊まる部屋代とと2人で泊まる部屋代は同じです。多少大きな部屋だと3人用、4人用の部屋になりますが、その場合は人数によって差をつけるのが一般的です。尚1人用の部屋を用意しているホテル、安宿はまずないと思って間違いない。

当サイトでは安宿をあまり載せない

このホームページで扱っている宿は、例えば最も詳しく書いた「クアラルンプールでエコノミーホテルを探す」と、各州各地の情報ページでその町にあるいくつかのホテルの名前を挙げていますが、どれも明らかな安宿はほとんど載せていません。且つ超安宿は一切載せていません。なぜかといいますと、私が知らないなんてことではなくて、当サイトの読者層では安宿指向が極めて少ないからです、これまでのメール、書きこみから判断すると、読者の中で安宿に泊まった方はごく少ないようです。

安宿に泊まる必要がある又は泊まりたい方へ

安宿には安宿の泊まり方があります、それができない人はやめるべきです。若者向けの旅行雑誌で面白おかしく安宿事情が書かれているようですが、ああいう場面もある、しかしない場合も一杯あるのです。
どうしても泊まってみたい人と泊まる必要のある人をの除いて、読者の方に安宿に泊まってみなさいとは当サイトでは勧めません。なぜなら上記で申しましたように、当サイトの読者層にはあまり向いてないという判断からです。ただ私個人としてはしょっちゅうこの種の安宿に泊まっていますよ。

東南アジアを本気で歩き回りたい方へ

次ぎの点ははっきりいっておきます。
東南アジアを本気で歩きまわってみようという人は好もうと好まずに関わらず当然安宿に泊まらねばなりせん、僻地や田舎にはそういう宿しかないし、都会で安く長期に過ごすために安宿滞在は必須です。
そのためには少しづつなれていく必要があります。どうやって慣れるか、探すか、安全に過ごすかなどについてはいつかこのページに追加して書いておきましょう。

マレーシアの安宿はいい方

マレーシアの安宿は東南アジアの基準から言えばいい方に入るでしょう。ただし円換算又は米ドル換算した場合の同じ部屋代を基準にすれば、タイの方が一般に安宿の質はよくなります。これも安宿の高いバンコクなどは当てはまらないし、地方によって差はあるので、あくまでも一般的にということです。
下の写真3枚はある地方の町の典型的安宿で撮ったものです。料金RM40の割りに、TVと冷房の付いた比較的いい方に入る安宿ですね。ただ温水シャワー(右の写真)が壊れており湯がでなかったのは、いかにも安宿らしい出来事でした。



マレーシアとタイの安宿は、トイレットペーパーと石鹸は一応部屋に備えられているし、値段によっては水シャワーの所もある、尚タイはまだまだ水シャワーの安宿が多い。両国の安宿では、東南アジア伝統であるタイルで囲った水溜から手桶で身体にかける方式はまずみられなくなった。シーツも一応客毎に換えるしバスタオルも小さくくすんで使い古されてはいるもののちゃんと貸与されます。安宿でも値段によってはテレビ付き又は旧タイプの冷房機付きの部屋もある。安宿だから冷房とテレビが全く付いていないということではありません、その安宿の部屋種類にはバスルームは室外の共同使用場を使う一番宿泊代の低い部屋から冷房付きの部屋まで酒類があるところが多い。尚ほとんどの安宿の部屋はあまり明るくなく、しっかりとした机はない。しかしどの安宿でも扇風機は必ずある。
こういった状況ではあるが、タイとマレーシアの安宿はまあ我慢できる程度です。

スマトラの安宿事情

次ぎにインドネシアはスマトラの安宿をマレーシアのそれより劣る例として書いておきましょう。スマトラは東南アジアの安宿基準から言えば、間違いなく悪い方に入ります。しかし東南アジアを本気で歩き回る場合はどうしてもこういう宿にお世話にならざるをえないのですよ。

スマトラの安宿の程度のひどさ、これは筆者のような貧乏旅行者には非常に堪えます。タイならUS$5ドル程度でもそれなりに寝れる安宿を見つけられますが、スマトラではそうは行きません、US$10ぐらいださないとタイ並の宿に泊まれません。つまりインドネシアはタイよりもずと所得の低い国なのに、宿の相場が高い。安宿の程度が劣悪なのです。

スマトラの安宿は、単に寝るだけのベッドと扇風機があるだけで、シャワーはついておらずバスルーム内の水貯めから水を手桶で組んで浴びるスタイルです。尚洗面台などは当然ない。タオル、ペーパーは全く備え付けてはありません。尚インドネシア人の低所得層はトイレットペーパーを全く用いませんよ。さらにベッドのシーツは客の宿泊毎に替えないし(つまり他人が使ったシーツを使う)、上掛け替わりのタオルケットもありません。

驚かないでください、これがインドネシアの安宿なのです。ですからスマトラ旅の際はいつも筆者はカバンに蚊取り線香、ペーパーとバスタオル持参です。こういう部屋では絶対に熟睡はできません、いくら安宿に長年なれている筆者でもスマトラのあの安宿宿泊は疲れます、最近のスマトラ旅では最後の2泊だけは冷房テレビ付きのUS$10クラスのエコノミーホテルにクラスをあげました。

またマレーシアとタイの安宿でもたまにあるが、スマトラでは窓の全くない部屋がよくある。あるフロアに廊下をはさんで両側に部屋を配置すれば一応全ての部屋に窓があるはずだが、フロアの部屋配列を3列、時には4列にして、にするので中の部屋は窓が全くないか、あってもカーテンを開けられないということになる。窓の全くない迷路のような配列の部屋に泊まると火災時が心配になるのは当然ですが、これもどうしようのないことです。

以上は筆者のスマトラ旅のある記録の1節です。所詮活字では実際の安宿感覚はえられませんが、予備知識として持っておいてください。そうすればその時のショックが減るでしょう(笑)。

2000年11月4日追加、2000年10月13日初掲載