旅マニアのための国境超え− その4 −

ペルリス州にあるタイとの越境ポイント 3個所

ペルリス州はマレーシアで一番小さい州です。面積わずか760 平方Kmで人口も20万人そこそこです。半島部北西端に位置し、北側はすべてタイとの国境線になっており南側はほとんどケダー州と接しています。19世紀はタイ領であり当時はケダー州の一部でもありました。その後1909年の英タイ条約で、ペルリス州はイギリス植民地に組み入れられたのです。

そのペルリス州には二つの陸路越境ポイント、有名なPadang Besarと全く無名のWang Kelianがあります。海路越境ポイントはKuala Perlisです。以下の記事の初掲載は99年の各時期です。

Padang Besarパダンブサール


ここを有名にしているのは、その町のおおきさでなく、マレー鉄道がタイのハジャイまで延びているのでここに国境駅があるからです。マレー鉄道でタイとマレーシア間を通行する人は必ずこの国境駅で一旦下車して出入国手続きを受けねばなりません。

Padang Besar KTM駅舎の一部にマレーシア側の出入国事務所があるだけでなくタイ側の出入国事務所も隣接同居しています。ですから列車を降りてプラットフォームを人の流れに沿って歩いていけば、必然的に両国の手続きが済みます。(右の写真が駅舎)そしてホームに停車している先ほどの同じ列車に乗ればいいのです。
尚列車で国境を越えない人は、そのまま下車して陸橋を渡って駅外に出ます。

Padang Besar駅はまだ新しく、機能的にできた駅舎です。両替所もあり(但し常時開いてるわけではない)2階には売店兼茶店もありますので、列車の待ち時間をゆっくり過ごせます。マレーシアとタイに時差が1時間ありますので、発車時刻にご注意くださいね。

徒歩・バイクで越境する場合Padn besar Imigre

Padang Besarは鉄道の越境ポイントだけでなく、陸路つまり自動車・徒歩でも越境できます。国境を挟んで交易が盛んですから、国境付近の住民にはこちららのほうがずっと普通です。検問所オープン時間:6:00から22:00

駅舎の2階から貨物線路をまたいで駅外に続く陸橋を渡ると、陸橋上からタイの町がもう見える、そこがマレーシア側の国境検問所域内です。検問所建物も新しく、結構通行もにぎやかです(左の写真)。
タイ人のバイクタクシーが常時うろついており、寄ってきてタイ側の町(Pekan Siam)つまりPadang Besarへ運んでくれます、町までは遠すぎて歩けないので運び代1人RM3払った方がいいでしょう。尚タイ側国境検問所までなら徒歩で5,6分ぐらいでいける。途中免税ショッピングのビルがある。

尚マレーシア国境検問所域内の前がロータリーになっており、そこからPadang Besar中心街へは歩いて数分です。Padang Beasar自体大きな町ではありませんが、商業町で店店の看板にタイ文字が加わっていることと、ショップハウスのなかにはタイ風の建物があるのがいかにも国境らしいです。May Bankがあるので両替もできる。

中心街といっても見渡せる大きさですが、そこにペルリス州の各地行きの乗合いタクシー集合所があり、その前付近でもタイ人のバイクタクシーが客待ちしてます。バスターミナルはなくて、ただのバス停だけ、それも40Kmほど離れた州都カンガール行きです。本数がものすごく少ないので気長に待つしかありません。

Padang Besarへ行くには列車のほか、クアラルンプール又はペナンからカンガールKangarまで長距離バスで行き、そこからタクシーまたはバスという方法になります。

タイ側の町Padang Besar

タイ側の町もタイ語でパダンブサーと言います。ハジャイの町とパダンブサーを結ぶバス便があり、サダオ経由で約2時間弱。乗り場はハジャイ中心部市場前の時計塔の所だ。行き先は普通タイ語だけでで書かれている。さらに乗り合いバン便もあり、もちろんこれのほうが運賃は高いが早くつく。

タイ側国境検問所を出たすぐ前の道路をバスが通る、しかし町へ行くならマレーシア側の国境検問所前でうろついているバイクタクシーを使ったほうが便利。ハジャイへ行くなら、タクシーを使うか又は検問所前の道路のバスストップでハジャイ行きバスを待つこと。このバスは町から来るのでわざわざ町まで行く必要はない。

パダンブサーは小さな田舎町で、わざわざ寄り道して訪れる価値はあまりないだろう。歓楽街らしきもあることはあるが、Sadaoに比べればごく小規模で、歓楽町としてならタイの基準では3流だ。ホテルもエコノミーホテルクラスの京華旅社から安宿が数軒ある。ムスリムが圧倒的に多い町だそうで、当然ながらマレーシアナンバーのバイクや車があちこちを通行、停車している。
町の1画にバス乗り場があり、その横がバイクタクシーやタクシーの乗り場だ。マレーシア側へ行く場合もここから乗ればよい。

以上の項目のみ2000年10月12日増補


Wang Kelianワンクリアン


もう一つの越境ポイントWang Kelianはタイ・マレーシア山中にある小さな部落です。直接行く場合は、Padang Besarから行くにしても Kangarから行くにしても(タクシー運賃RM24)、Kaki Bukit村経由になります。乗合いタクシー、といってもほとんど借り切りになるでしょう、の方がバスよりずっと便利です。なぜならバスはKaki Bukitを通るだけなので、そこで降りてタクシーで約20分、11km離れた Wang Kelianに行くことになりますから。

Wang KelianKaki BukitからWang Kelianへの道は山越えし、そこからさらに人家のない数キロ先に国境検問所があります。1本道を塞ぐ形でマレーシア側の検問所建物があり(右の写真)、数十メートル向こうにタイ側の検問所がみえます。タイの最寄りの町は数十キロメートル離れた Satunになります。

ハジャイ に直接つながるPadang Besarと違って、こちらの検問所はほとんど両国境住民の越境のために使われているようです。ですから昔から開かれているにもかかわらず、旅行者は皆無です。日曜日だけ国境を挟んでノミの市が立つことで知られています。
追記:この日曜ノミの市は、両国国境間の道路に長さ約2Kmに渡り、数百の屋台が出店するとのことです。国境の道路でこれを可能にしているわけは、両国からの商売人も買い物客も、この時間のこの区間だけはパスポート類の検査、提示なく自由に往来が認められているからです。

尚朝検問所の開く時間は朝7時から夜7時までです。
交通機関はタクシーのみですから、タイ側から入国したら、1台ぐらい検問所前に客待ちしているタクシーに乗ることになります。検問所建物近くに数軒の茶店がありますが、常時人の行き来があるわけではなさそうな、山中ののんびりとしたした越境ポイントですね。でも筆者が写真やメモを取っていたら、官吏から職務質問にあいました。どんなにひまそうな検問所でも一種の警察施設ですから、気をつけましょう。



Kuala Perlis クアラペルリスとタイのサトゥン間を結ぶボート


ランカウイ島へのフェリーが発着することで知られているKuala Perlisは州都Kangarからバスで20分ほど(料金RM1.1) 離れているだけの小さな町です。新しいフェリーターミナルは町の中心部から少し外れていますが、ImigresenとCustomの建物は町の中心部の一画にあり、すぐ裏手が河口に面しています。サトゥン行きのボート発着場は町の表通りからはなかなか気が付かない、建物の影になって見えないのですが、フェリーターミナルへつながる道路に面して建つ港湾局の青い屋根の立派な建物、Kompleks LKIM Kuala Perlis の手前を曲がると、この建物があります。曲がる当たりに小さな看板 kastam dan Exciseと出ています。ところが2003年には町の通りからImigresenの建物が見えるようになった(下左の写真)Imigresenは8時から19時までオープン。

Imigresenの敷地内が待合所で小さな船が岸壁に横づけされ、数人の労働者が荷物をボートに載せていたりします。このボートが南タイのSatun間を結んでいます。行き先も時刻表もまったく掲げてありません。ボートはあくまでも地元の人の渡航手段兼荷物便なのです。一人RM10か百バーツ船頭に払えばいいのです。以前はもっと安かったので一応交渉してみること。
出入国手続きはこのImigresenで行いますし税関もありますから、普通の出入国手続き所と何ら変わりはありませんが、いかせんこの場所を見つけないとタイ行きのボートが見つからないことになります。

  

Imigresenの話ではボートは毎日朝午後発着してるが、時間は決まってない、タイ人の船頭も同じようなことを言ってました。午後でも乗客か荷物が十分あれば、出発します。上右写真がそのボートです。
警告:写真でおわかりのように、ボートにはまったく救命具類はない。1時間もかからない沿岸の航行とはいえ、この小さなボートに乗って海路超えする旅行者は万が一の危険性を必ず承知しておくこと。それができない人は乗るべきではない。
2003年7月13日最終更新、99年2月2日掲載



タイ側の越境ポイント


国境地点 Wan Prachan(マレーシア側は Wang Kelianになる)

行き方
Satun市内のバス停からHat Yai行きのバスに乗り、道路がTran方面へと分かれる 3差路を過ぎて約10分でKhuan Don地区のTambong Kuan Satoジャンクションで降りる。目印は国境まで続く道路を示す4184号線の立て札だ。そこから客待ちしているソンテーウでWan Prachanまで行く。
又は市場近くのSinkiatホテル裏の路地からでるソンテーウならKuan Satoを通るので、これに乗ってもよいが、バスの方が楽だ。いずれも運賃は10バーツ。

Satunの市場からWan Prachanへ行くサーンテーウがあるようだが、たいへん数が少ない。

4184号線は国境検問所のあるWan Prachanまで続く22Kmの道路。サンテーウで約30分かかる。この道を通る車はたいへん少なく、乗合いピックアップトラックつまりサオテーウは1時間に1本とか、しかしそれも当てにならないので、気長に待つしかない。Wan PrachanからSatunまで41Km、Hat Yaiまで100Kmの表示がある。

Satunから行く場合でもHat Yaiから行く場合でも、バスで降りる場所がわかりにくい。そういうこともあって、この国境地点に到達するのは多少はタイ語が話せないと非常に難しい。

国境検問所のオープン時間:タイ時間 7時から18時

検問所前の一画には数軒の茶店がある。リンギットでも飲み食いはできるが、両替え所はない。いずれにしろ通行する人も少ないし、交通機関も不便な、地元の人ばかりの静かな国境である。尚タイ国境検問所からマレーシア国境検問所は数十メートル離れているだけでよく見える。


サトゥンSatunのTammalung波止場
(ランカウイ島とを結ぶフェリー便とクアラペルリスとを結ぶボートが発着)

行き方
Tammalung波止場へは、Sulakanukul通りの学校前あたりにあるソーンテーウ(乗合いピックアップトラック)乗り場から時間 約10分から15分、料金10バーツかかる。もちろん逆方向も同じ。表示はすべてタイ語のみ。タイ語がわからないとなかなか見付にくいでしょうが、波止場はタイ語で ”タールア”というが発音が難しいので、ランカウイへ行きたいといえば多分わかってくれるでしょう。

バイクタクシーでも行けるが安全のためソーンテーウの方がよい。

ランカウイ行きフェリー便

このTammalung波止場にはタイ出入国管理事務所があり、その隣の建物でランカウイ島行きのフェリー切符を発売している。ランカウイ行きフェリー発船時刻: 9時、11時半、15時半、18時、料金:180バーツ

ここで切符を買い、管理事務所前の対面にあるフェリー発着桟橋兼検問所に入っていくことになる。ただしフェリーが着く頃で十分間に合うので、検問所もその頃しか開かない。

クアラペルリス行きボート

ボートの発着する所はフェリー発着場のように建物があるわけではない、波止場の1画からです。つまり出入国管理事務所を背にして左方数十メートルほど離れた岸壁から、上記の写真で示したボートが発着する。クアラペルリス行きボートなどという表示は波止場のどこにも一切ないし、一人50バーツの切符は乗船時に買う。地元のタイ人かマレーシア人が対象なので、出船時刻も不定。人がある程度集まらないと出船しない。

確実にクアラペルリスに渡るためには、午前中に行って波止場で待っていた方がよい。

尚出国手続きを出入国管理事務所でしておくのを忘れないこと。フェリー乗船と違ってその場に検問所があるわけではないので。

この波止場はのんびりとしており、フェリーが発着する頃のみ人が増える。波止場の敷地内に茶店があるので、食事もできるし、待ち時間をすごすのにつごうよい。

サトゥンの町への行き方

フェリーが波止場に着く頃にはサトゥン町へ行くソーンテーウが客待ちしていることが多い、その他の時間帯でも時折やって来る。

この項は99年9月10日掲載