ランカウイ島へのフェリーでのアクセス

チョコレートさん作

  
やしの木と海                    パンタイテンガーのビーチ

ランカウイ島というと、クアラルンプールから飛行機で直接行ってしまう方が多いのでしょうが、僕は毎回、鉄道・ローカルバス・フェリーを乗り継いで行っています。今回初めて Arau - Kuala Perlis ルートも使ってみましたので、 Alor Setar - Kuala Kedah ルートとあわせてご紹介します。また、2007年1月時点でのバスやフェリーの料金も記しておきます。

Arau - Kuala Perlis ルート

いつも僕がランカウイ島へ行くときはクアラルンプールから Ekspres Langkawi に乗ってきてアロースターで下車してしまうのですが、たまには違うルートもいいか、と思い今回はアロースターの次の停車駅、アラウで下車しました。寝台車はアロースターを過ぎるとずいぶん空いてしまい(バタワースで降りてしまう人も多いですね。)、僕の乗っている車両には4〜5人しかいません。もうあたりも明るくなっているので寝てはいなくて下段寝台から景色をなにげなく眺めていると小林克也をオーブンで照り焼きにした感じのおじいさんが話しかけてきました。

「どこへいくのかな?」
「ランカウイ島に行きます」
「おお、一緒だ、アラウからタクシーをシェアしないか?」
「ううん、バスでクアラプルリスまで行きたいんです」
「それはいい!バスは安い、タクシー代との差額で軽く食事ができちゃう」
「そうですね、テーも飲めますね」
「じゃあ、ランカウイ島着いてからはどこにいく?」
「パンタイテンガーのホテルを予約しています」
「おお、私はパンタイチェナンの近くまでいくんだ。クアからタクシーをシェアしよう」

こんな感じで僕はこのおじいさんとランカウイ島まで一緒にいくことになりました。

アラウの駅は小さな駅でおじいさんのオススメである駅横の店で遅めの朝食をとりました。僕はごはんにたまねぎカレーとゆでたまご、ビーフンを盛ってテーと一緒に食べました。おじいさんの口癖は「スローリースローリー」でこのあと、何もかもがゆっくりのペースです(笑) おじいさんと僕は朝食をたべながら少し話をしてしまったのでアラウの出発は9時半くらいになってしまいました。アラウの駅にはバスターミナルなどないのでモスクの横をちょっと歩き国道に出て写真のようなバス停(この後ろ姿が小林克也似おじいさんです。元気な人です。)に行き、バスを待ちます。もちろん時刻表などありません。なお、タクシーなら列車到着にあわせて何台も駅前に迎えに来ています。

  
ARAU駅に到着                       僕の朝食 

  
駅前のモスク                      バス停でバスを待つ

バスを待っているのは僕とおじいさんとあと他に小さな子2人を連れたマレー系のお母さんでした。しかし、バスは全然やってきません。おじいさんはアラウで人を降ろしたカンガー行きの長距離バスに交渉までしましたが乗せてもらえずです。通りかかったタクシーにも交渉します。大人3人と子供2人で安く乗せてくれるタクシーもありません。結局、バスを待ちました。バスでアラウからカンガーまで行きます。


カンガーでは近郊バスターミナルに到着します。ここでクアラプルリス行きの路線バスに乗り換えです。しかし、ホワイトボードに書かれたバスの時刻表(おそらく毎日書き換えられている)を見ると10:15に行ってしまったばかりではないですか。次のバスは・・・、えっ、11:45までないの? はぁ、アラウの食堂でのんびり話なんかしてたのがまずかった。おじいさんは「スローリー」って言って笑ってるし。ここまで来てタクシー使うのも悔しいので1時間20分待ちました。その間、おじいさんはカットスイカを買って来てくれたり、何か持病の薬を買うといって遠くへ行ってしまったり、ほんと活動的な人でした。時間はもうお昼前、いつものようにアロースター ルートだったらもうランカウイ島に着いているくらいです。11時半過ぎやっとバスに乗り込めました。

僕が行った日の56番バス Kuala Perlis Jetty 行きの時刻表
  10:15 11:45 14:45

このようにカンガー〜クアラプルリスのバスの運行頻度は低い。
  Kangar - Kuala Perlis RM 1.50 (56番バス) 30分くらい

  
手書き時刻表                              Kuala Perlis行きバス

バスの中でおじいさんは僕にRM 15を渡してきました。「Jettyについたら走ってフェリーのチケットを買って来てくれ」です。「スローリースローリー」はどうしちゃったんだか?

クアラプルリスのジェッティはクアラケダーよりも立派です。1人ならジェッティのまわりを探索したりしたかったんですが、おじいさんからチケットを買ってくるように指令を受けてますからそうもいきません。結局、買ったチケットはいちばん早い時間の12時半のフェリーになりました。そのフェリーもお客さんを少しでも多く乗せたいのか、12時半定刻には出発しません。1時前くらいまでねばっていましたね。


  
Kuala Perlis ジェッティ                            チケット売り場 

  
フェリーに乗り込む                            ランカウイ島へ到着!

クアからはおじいさんとRM 10ずつでワゴンタクシーをシェアし、おじいさんは途中で降り、僕は予約してあるリゾートまでいきました。ちなみにこのおじいさん、東海岸の Marang マランでバックパッカー向けの宿をやっているそうです。

  
リゾート♪                                      きれいな夕日

Alor Setar - Kuala Kedah ルート

ランカウイ島でのんびりと3泊4日過ごした帰りはいつもどおりのアロースター ルートで半島へ帰りました。もうアラウ・カンガー ルートは懲り懲りということもありますけどね。リゾートからクア ジェッティまでは往路で一緒だったおじいさんが車で乗せて送ってくれました。このとき、2人ともシートベルトをしていなかったので、ジェッティ近くでおまわりさんにこっぴどく叱られました↓

クアラプルリス〜クアのフェリー同様、クアラケダー〜クアのフェリーも値上げされています。なお、フェリーの運行頻度は30分〜1時間おきにあります。それぞれ4〜5社が運行しています。ジェッティには会社ごとに小さなブースがあるので、希望の時間のフェリーを選べばよい。
Intraasiaさんの言っていた2階席のあるフェリーも乗ってはいませんが停泊しているのを確認できました。また、フェリー内に普通の座席(席番が数字)とサロン風の座席(席番がA 、B など)、2タイプあるものもあります。サロン風のソファー座席はまた料金が違うのか、それともただ単にフェリーを改造するのが面倒でそのままにしているだけなのかはわかりませんが。


  
フェリー乗り場案内                            二階席のあるフェリー 

  
Kuala Kedah行きフェリー                             フェリーの船内

クアラケダーのジェッティもきれいですが、クアラプルリスに比べるとこじんまりとしています。
また、船着場近くには漁業をする人たちの半水上家屋も見られました。このあたりの海では何がとれるんでしょうね?

  
Kuala Kedahジェッティ                               半水上家屋

クアラケダーのジェッティから駐車場を抜けて道路に出るとそこがバス乗り場です。乗り場といってもバス停も屋根もなにもありません。まぁ、フェリーから降りた人のうち誰か1人くらいはバス乗り場を目指しますので見つけられないなんていうことはないと思います。

こちらのルートのバスは相変わらず非冷房・窓全開・ドア全開のバスがほとんど。バス車内に時刻表が張ってあったが、こちらのバスは日中15分おきにあるようだ。Arau - Kuala Perlis ルートのときのローカルバスもそうだが、乗車すると車掌さんが料金を回収してチケットを売って回る。


アロースターは州都であり、マハティール元首相の出身地でもあるためか、とても整備されている。クアラケダーからアロースターに向かう道路も広くてまっすぐできもちいい。
アロースターの街に入ると郵便局を過ぎ、アロースタータワーが見えてきて曲がり角を曲がったら降りる準備をするといいとおもいます。クアラケダーからアロースターへ向かうバスはKTMアロースター駅近くの近郊バスステーションには立ち寄らないのでにぎやかな街中で降りることになります。僕は以前、間違ってずっとバスに乗りとおしてしまい、少し郊外にあるアロースターの長距離バスステーションまで行って、また戻ってきたと言う恥ずかしい経験があります。
なお、アロースターからクアラケダーへ向かう場合は駅近くのバスステーションに行けばいいですよ。

  
Alor Setar行きバス                            アロースター駅

時間に余裕があり、お金をかけずにランカウイ島を目指したい方は列車や長距離バスで Alor Setar 、Arau 、Kangar などまで行き、ローカルバスとフェリーで行くのもたまにはいいと思いますよ♪

2007年2月12日掲載 (旅行時期は1月です)

Intraasia注記:この文章と写真はチョコレートさんの寄稿そのままです。Intraasiaは、ホームページ画面で読みやすいように、ページ背景の色付け、小見出しのサイズ変更、行詰め、写真配置だけを施しました。