♪マレーシアの華人POPSへの誘い その2♪

Intraasia注記:この文章はひでこさんの寄稿そのままであり、画像もひでこさん提供です。Intraasiaは、ホームページ画面で読みやすいように行換え、段落の行空け、文字サイズ・書式の変更、写真の配置を施しました。


以前に「マレーシア華人POPSへの誘い」という事で寄稿させていただきましたが、第2弾として、またマレーシア出身の歌手のアルバムやVCD(私が持っているモノの中から)について紹介してみたいと思います。
今回はマレーシアの福建歌謡歌手についても前回よりも多めに触れていますので、今後彼(女)らのアルバムをマレーシアや日本で買う時の参考にして貰えれば有り難いです。

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1.小萍萍(シャオピンピン)/呉淑萍(Merissa Goh)

マレーシア福建歌謡の歌手である小萍萍は’77年生まれで、お父さんがレコード会社の人と友達だったのがきっかけで、13歳の時に「天才童星」として福建語のアルバムでデビューしたという事らしいです。小萍萍の<山地風>、小鳳鳳(シャオフォンフォン)、候美儀(ホウ・メイイー)のアルバムは、’94年に「マレーシアの福建歌謡のアルバムとして」日本語対訳&解説付きで日本でも発売されていましたね。’94年頃は色々な香港・台湾・中国POPSのアルバムが日本語対訳&解説付きで発売されていたのですが、そのどさくさに紛れて?という事だったのでしょうか。

星洲日報に小萍萍と小鳳鳳の「童星(子供のスターという感じでしょうか)」に関するインタビュー記事(2000/04/07)がありますので、ご覧下さい。
http://life.sinchew-i.com/lfki.phtml?/ent/music/new/kids0407_01.html

’92年にマレーシアで発売された福建語のアルバムです。歌謡曲よりの香港・台湾の歌手の曲をカバーしたものと、演歌調の福建歌謡曲が半々といった所でしょうか。アルバムタイトル曲はロックというよりは、ノリのいい歌謡曲ですが、演歌の次は歌謡曲といった風に、曲にメリハリがあるお陰で、飽きずに繰り返し聞けると思います。今時のR&BなどのPOPSを好む方にはこのアルバムはちょっときついかもしれませんが、歌謡曲に馴染みのある方で有れば受け入れやすいのかもしれません。

台湾の伍思凱(スカイ・ウー)の<愛甲過火>のカバーはよく歌われていると思いますし、オリジナルの?<相逢>もいいです。どちらも楽しい感じの曲です。逆に香港の劉徳華(アンディ・ラウ)の<一起走過的日子>のカバーは、アンディの歌の印象が私の中では強いので、比較するとなるとちょっと分が悪いかなと感じました。

’93年にマレーシアで発売されたものですが、彼女が初めて華語(中国語)で歌ったアルバムなのだそうです。日本語対訳&解説付きのも売られていましたが、私のはマレーシアからの輸入盤です。台湾や中国の山岳地方で歌われている曲が収録されているとの事ですが、それとは関係ないと思われるタンゴ風の曲も幾つか入っています。しかし、アルバム全体としてはそれはそれで纏まっていますし、彼女の歌唱力も十二分に活かされた物となっていると感じます。

私はこのアルバムではタンゴ風の<酒酔的探戈>が好きです。私はこれのMTVが入ったVCDも持っていますが(中国で発売されたモノです)、半分は民族衣装で半分は洋服です。彼女は基本的に派手な顔立ちと思うので、メイクのせいもあるかと思いますが、当時15才位の彼女が着る洋服にしてはちょっと大人っぽ過ぎる感じもしました。後に紹介する<雨蝶>MTVでの24才くらいの彼女の方が若々しく感じてしまいます。このサイトの「旅行と生活」内の「マレーシアホテル・リゾート紹介」で紹介されているHOTEL ISTANA前で撮影されているMTVもありますので(http://www.big.or.jp/~aochan/travel/hotelagent/istana.html)その辺も見所かもしれません。

’96年にマレーシアで発売された華語(中国語)アルバムですが、演歌風のアルバムタイトル曲以外はほぼPOPS寄りの曲となっています。私の知る限りでは、香港の周慧敏(ビビアン・チョウ)のデュエット曲<知己>、シンガポールの陳潔儀(キット・チャン)の<心痛>、香港の劉徳華(アンディ・ラウ)のデュエット曲<相約到永遠>のカバー曲が収録されていますが、元の歌を知っているとどうも元の歌の方がいいかなと感じてしまいます。周慧敏のデュエット曲<知己>のカバーは悪くないですけどね。

男性とのデュエット曲はどれも悪くないと思いますし、<好像愛上ni><愛我到今生>はこのアルバムの中では特にいい曲と思いますが、音が全体的に高めの<我依然是ni的愛人>は正直聞きづらいです。彼女のアルバムの中で初めて手にしたのがこれで、次に<福建ROCK&ROLL>を手にした時は<福建ROCK&ROLL>ばかり聞く様になったので、私にとっては何度も聞くまでは行かないアルバムの1つになっている様です(このアルバムが気に入る方もいると思いますが)。
このアルバムから「呉淑萍(ウー・シュウピン)」と名乗る様にしたらしいですが、ファンの間にはどうも定着しなかった様です。

’97年に発売されたVCDなので、’98年の旧正月向けなのでしょう。タイトルから分かる通りに歌詞は福建語です。他の旧正月アルバム同様に、よく歌われている旧正月向けの歌の福建語版が収録されていますが、2曲目の<新年恰恰>が面白いと感じました。chachachaではありますが、新年向けの曲というよりPOPSに近い様に感じます。歌詞の中にマレーシア国産車の”Proton Wira”という単語が出てきたり、このMTVが撮影された場所がKL市内であると推測されるので(ツインタワーがちらっと映る)、このアルバムの為に作られたオリジナル作品ではないかと思われます。

歌詞に合わせた画像となっていますので「ファーストフード店で(ファーストフードを食べる)少年はとても可愛い」という歌詞の時に、ケンタッキーの店が出てきたり、「カラオケで一杯〜」という時にはカラオケが出てきたりと楽しい作りのMTVと思います。それ以外のMTVではマーライオンが出てくるシーンがあるので、シンガポールで撮られたものもあるかもしれません(殆どシンガポールでのロケだったりして)。最後は<全家歓喜過新年〜五福臨門>のメドレーとなっていますが、後半の<五福臨門>は華語で歌っています。

’01年に発売された旧正月用VCDです。小萍萍とマレー華人歌手の郭美君(グォ・メイチュン)見たさに買ってしまいました。若手の福建歌謡歌手の中ではかなりの人気らしい、台湾出身の卓依(女亭)(チョウ・イーティン)も出演していて、彼女の方が小萍萍よりも多く映っている様ですが、小萍萍の場合は歌の番が回ってきたと思ったら、すぐ次の人に番が回ってしまうという感じなので、彼女の歌唱力はあまり堪能出来ない様に思います。

ここで使用している画像はこのVCDによる物です。私が所有しているのは中国で発売されたVCDとの事ですが、ディスクの方に「2000千禧年 最新専*」とありますから、'00年に発売された物なのでしょう。
手元に届いた時は名前に小萍萍(呉泓君/ウー・ホンチュン)とありましたので、「”呉淑萍”じゃないという事は別人?」とちょっと落胆してしまいましたが、MTVを見たら間違いなく彼女でしたし、’99年辺りからは”呉泓君”として活動を始めていたのかもしれません。

華語のPOPSアルバムとなりますが、台湾の歌手のカバー曲が多い様です。任賢斉(リッチー・レン)の<傷心太平洋>、張宇(フィル・チャン)の<月亮惹的*>、游鴻明(クリス・ヨウ)の<愛我的人和我愛的人>、李翊君(リンダ・リー)と動力火車(パワー・ステーション)のデュエット<痛>、中華圏で大ヒットしたドラマ「還珠格格」の主題歌で、李翊君(リンダ・リー)や林心如(ルビー・リン)が歌ったという<雨蝶>は分かりましたが、もしかしたら殆どが台湾の歌手のカバー曲なのかもしれません。このカバー曲の中では<愛我的人和我愛的人>が一番いいと思います。しかし、アルバム全体でいい曲を上げるとすれば、<夢裡><願蒼天変了心>になると思います。

逆にあまり良くないと感じるのは<帰去来>ですね。男性とのデュエット曲ですが、全体的に高音が続くので聞きづらいです。アルバムの<今夜的風吹得好冷>でもこの曲と似た様な、音が全体的に高めの<我依然是ni的愛人>がありますが、彼女は裏声で歌ってしまう様なので、こういうタイプの曲は選ばない方が無難かと思うのですが。

「小萍萍(呉泓君) 雨蝶」というタイトルにはなっていますが、ディスクには「認真」という文字が書かれていますので、もしかしたらマレーシアでは<呉泓君(小萍萍) 認真>というタイトルで売られていたかもしれません。呉淑萍は芸名で、呉泓君が彼女の本名なのかとも考えますが、童星として売り出すのに”小君君”はヘンですし”小泓泓”よりは、小萍萍の方がいいですもんね。

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2.小鳳鳳(シャオフォンフォン)


小鳳鳳については「パート1」の時にも触れていますが、5歳の頃から歌っている様ですので(デビューは10歳との事)、芸歴は長い歌手ですが、’04年で29歳になるのでしょうか?

’94年9月に台湾で発売された華語のアルバム。小鳳鳳が大手のEMIマレーシアに移籍して数枚の福建語アルバムを出した後、台湾に進出する事になった様で、これが台湾進出の第1弾アルバムとなります。この時は芸名を「童欣(トンシン)」と変えていますが、小萍萍と同じ様に、ファンの間では馴染んでいない様です(例えば’04年旧正月向けアルバムでは”小鳳鳳”とだけ書かれている)。

半分くらいがバラード系で、ロックやJAZZ風の曲もありますが、作詞作曲家陣を見ると、マレーシア出身の巫啓賢(エリック・ムー)や台湾の張宇(フィル・チャン)など、名のあるミュージシャンが名を連ねていますし、「制作:啓賢音楽実験室」とありますから、当時丁度台湾で人気が出てきていた巫啓賢が、小鳳鳳の台湾デビューを全面的にバックアップしたという事になるのでしょうか。5曲目の<勇気>では、そんな巫啓賢が彼女とデュエットしていますが、どちらも声が高めでクセはないので、聞きやすい曲と思います。

福建語歌謡や旧正月向けアルバムを聞く限りでは、爽やかでいて力強い歌い方をする彼女なのですが、このアルバムでは歌い方を変えたのか、POPSを台湾の多くのPOPS歌手に負けない位に爽やかに歌いこなしています。この後、彼女は台湾で’95年に華語のセカンドアルバム<背負ni的愛>を発売します。

台湾で華語(中国語)のセカンドアルバムも出した後、彼女はなぜかマレーシアに戻ってきたらしく、その時にマレーシアのEMIから発売された福建語のアルバムです。<LEMON TREE>は元々ドイツのバンド・Fool's Gardenの’95年のヒット曲ですが、中華圏でも台湾の蘇慧倫(ターシー・スー)の中国語歌詞のカバー曲がヒットしていた様です。蘇慧倫の歌声はあまりクセがありませんが、小鳳鳳も似た様な傾向の声と思うので、この福建語バージョンも普通のPOPSとして聞きやすいと思います。

それ以外は福建歌謡曲となりますが、以前にこのサイトで投稿した、いつのモノか分からない<鳳挑細選 阿*的話>に収録されている曲が3曲ありました。<LEMON TREE>の次はカントリー調の<随縁>ですし、演歌調のもあれば明るめのチャチャチャのリズムのもありますから、POPSの<LEMON TREE>だけ妙に浮いてしまうという事もなく、アルバム全体のバランスは悪くないと思います。個人的にはチャチャチャの<是ni才有><愛我免送花><白賊話>が好きですね。この後’98年頃にはEMIマレーシアがマレーシアでの華語部門から撤退する事になるので、小鳳鳳は地元マレーシアのレコード会社に移籍する事になった様です。

’01年に発売された旧正月向けVCDです。彼女以外には、阿牛、梁静茹、品冠、などが出演しています。
このアルバムは全て香港で撮影されている様ですが、彼女が担当した<春風吻上我的*>は香港郊外での撮影だったようです。この華語(中国語)の歌は旧正月の歌としてよく歌われる歌の様で、旧正月にマレーシアの華語のラジオを聞いていれば他の人のバージョンも耳にする事が出来るかもしれません。この歌は曲調が優しい感じのせいか、彼女は優しい感じで歌っています。

ここで使用している画像はこのCDによる物です。’04年旧正月向けアルバムです。福建語アルバムなので、アルバムのタイトルは”しんにーらいろーきょんひーきょんひー”と発音すると思います。CDとVCDがセットになっている物ですが、歌詞カードはありませんのでVCDがあればいいかなと最初は感じましたが、CDを聴いていても結構いいです。

VCDを見た限りでは、CGやアニメを沢山取り入れているので映像はかなり派手な感じです。旧正月向けアルバムと言えば、私にとっては旧正月向けの映像は屋外ロケであるというイメージが定着してしまっているのですが、このアルバムで小鳳鳳の出演部分の殆どは多分、室内で撮られたのではないかと思います。

小萍萍は結構演歌歌手っぽい癖のある歌い方をしますが、小鳳鳳はそれに比べれば歌声はあっさりとしていますが、時に力強く爽やかな歌い方をしているので、その歌声にはまると抜け出せなくなるかもしれません。<新年大發財>ではジングルベルが男性コーラスで取り入れられています。♪恭喜ni(きょんひーに/ジングルベル)恭喜ni(きょんひーに/ジングルベル)大家来恭喜ni(だーけらいきょんひーに/鈴が鳴る)という事ですね。旧正月向けの曲は大体がノリがいいので、福建歌謡よりは入りやすいかもしれません。

このアルバムの中で個人的に一番おもしろく感じる曲は<新年大發財>です。13曲目の<迎財神入大*>は小萍萍の<賀旺年 福建新年專輯>にも入っていますが、小鳳鳳の若々しく爽やかな歌い方も、小萍萍の演歌調の女性らしい歌い方も、どちらも特徴があっていいと思います。

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3.郭美君(グォ・メイチュン/Winny Kok)


郭美君は’92年に「Asia Bagus」にマレーシア代表の挑戦者として出場し、5週連続で勝ち残り、東京で年に一度行われるグランプリ大会では3位を獲ったらしいです。現在彼女は24才だそうなので、番組に挑戦者として出演した出た当時は13才だったのでしょう。’99年にファーストアルバム<恋愛快楽>を発売し、同じ時期に「Asia Bagus」の司会も担当していた様ですが、その頃に1・2度だけ女の子2・3人で司会をしているのを見た事があり「Asia Bagusも(ナジフ・アリが司会をしていた頃とは)随分変わったんだな」と感じた事がありますが、その司会者の中の一人が郭美君だった様です。

’00年にはセカンドアルバム<CHANGING>発売、旧正月のコンピレーションアルバムにも初めて出演し、’02年にはマレーシア観光局の宣伝の為の歌の”cuti-cuti Malaysia”華語版を歌っていた様で、この頃はラジオでよくその歌が流されていました。(マレー語版はSiti Nurhaliza)当時は「華語版を歌っているのは誰?」とチャットの方でも書き込んでいた私でしたが、<唱>の中にその事が書いてあった事で、その謎が解けたのでした。

’00&’01年の時の彼女の新聞の記事が載せられています。(中にはマレー語の記事もあります)http://www.wtp.com.my/chinese/newsad/newsad.htm  郭美君が’01年3月頃にペプシのCM曲を収録した時、SITI NURHALIZAと一緒に写っている記事もあります。http://www.wtp.com.my/image/news/winniekok/30.jpg

ここで使用している画像はこのCDによる物です。
このサードアルバムは’03年3月発売との事ですが、’03年1月辺りからラジオで<唱><習慣><我可以>が何度も流されていました。それがきっかけでこのアルバムを買った訳です。このアルバムには4人のプロデューサーが関わっていますが、その中にはシンガポール人の李偉菘(リー・ウェイソン)もいます。彼は’90年代に香港・台湾の歌手にも多くの曲を提供してきた人らしく、その頃の歌の作曲者をよく見ると、李偉菘だったりするはずですし、私個人’90年の後半に「いい歌だな」と作曲者を見ると李偉菘だった事が何度か有りました。

アルバムのタイトル曲<唱>は李偉菘がプロデュースと作曲をしていますが、元気が溢れる様な歌となっていますし、郭美君が作詞作曲した<ni在那裡>もロックっぽい歌となっています。このアルバムはロックからRAVEからバラードまで、様々なタイプの曲が収録されていますが、彼女にはロックっぽい曲の方が合っている様に感じます。

特筆すべき(?)は、マレー語の歌が10曲目に収録されているという事でしょうか。華人の歌手が自分のアルバムにマレー語の歌を入れるという事はまれな例ではないかと思いますが、<KAU DAN AKU(あなたと私)>はプロデュース・作詞・作曲全て、マレー人が手掛けている様です。かわいらしい感じの歌となっているせいか、郭美君も可愛らしく歌っています。

ブックレットの中に、郭美君の4人のプロデューサーに対する印象が載っていますが、<KAU DAN AKU>のプロデューサーAjaiに関しては、「これは私たちが初めて合作したマレー語の歌で、私は初めてマレー語で歌を歌ったけど、チャレンジした甲斐が十分にありました!」とあります。

’00年に発売された、郭美君が初めて参加した旧正月コンピレーションアルバムです。撮影は中国の青島で行われた様です。他には、関徳輝、夏日風采なども出演しています。というか、個人的に関徳輝が見たかっただけなのですが(笑)、徳輝くんにとっても初めて参加した旧正月VCDではないかと思います。最後に「八大巨星示範 正統接財神儀式」というのがあり、VCDに出演した8人で儀式を実際に行っていますので、そういう点でも面白いVCDではないかと思います。これ以降、郭美君は毎年所属レコード会社・威揚(WAYANG)の「8大巨星シリーズ?」に出演しています。

’01年に発売された旧正月用VCDで、小萍萍の時にも紹介しました。郭美君と小萍萍が共演しているシーンは無く(スケジュールの関係だったのでしょうか?)郭美君は卓依(女亭)らと一緒に歌っていますが、郭美君は旧正月向けの歌も元気に歌いこなしています。このVCDの映像は全て台湾で撮影されたようです。

’02年に発売された四個女生(すーかにゅーしゃん/別名”M-GIRLS”)の旧正月向けVCDですが、多分、’03年旧正月向けの物なのでしょう。彼女たちはマレーシアで子供時代からそれぞれ活動してきていた様ですが、所属レコード会社のプロフィールから、(http://www.wtp.com.my/chinese/wte/artistes_mgirls.htm)彼女たちは’04年の時点では17歳の様です。

このアルバムも取り上げたのは、最後にBonus Trackとして、四個女生と同じレコード会社所属の郭美君と鐘盛忠(ニッキー・チョン)と二人で歌っている華語の<新采飛揚>が収録されているからです。この歌も旧正月向けの歌かと思いますが、郭美君は元気に歌っていますし、’03年の旧正月の時期には、この歌も時々ラジオで流されていました。

他には<花開富貴財神到>で、四個女生や鐘盛忠と共に歌っていますが、女性が5人になるので郭美君のパートはあまり多くありません。男性は一人なので、鐘盛忠の方が郭美君よりも多く歌っています。四個女生は若くかわいらしい子達ばかりなので、彼女たちと並ぶと郭美君はお姉さんに見えますね。このVCDは中国の山東省煙台市で収録された様ですので、その周辺の風景も楽しめると思います。

’04年旧正月向けに発売されたコンピレーションVCDアルバムです。郭美君の他、謝婉(女亭)、張澤(張覚隆)、夏日風采なども出演しています。九寨溝は中国の四川省にあり、世界遺産にも登録されている場所の様ですが、九寨溝以外にも四川省の色々な名所で撮影されているので(パンダも出てきます)、歌以外でも四川省各地の自然が楽しめると思います。途中で雪が降る中で撮影された物もあり、服はあまり着込んでいなかったので皆寒そうでした。もしかして、’03年11月頃に撮影して、すぐにVCD化したのでしょうか。

このVCDは<卓依(女亭)+8大巨星 大勝年〜>という事で売られているバージョンもある様ですが、中国で発売された物には卓依(女亭)のも入っていて、マレーシアで発売された物には卓依(女亭)のは入っていないという事の様です。よって、私が持っているモノはマレーシアで発売されている物です。個人的には張澤(張覚隆)が見れたので十分に満足しています。

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4.張覚隆(張澤)(チャン・チュエロン/チャン・サ)


前回の「マレーシア華人POPSへの誘い」にて彼のオフィシャルサイトも紹介していましたが、どうやら’03年夏頃には閉鎖された様です。彼自身が書いていたと思われる日記はまめに更新されていましたし、ゲストブックにも彼が登場している事が度々あったので、サイトの閉鎖はちょっと残念です・・・。過去に存在したサイトも見る事が出来るサイトを使って、彼のオフィシャルサイトを見る事が出来ますが、彼の’02年の時の姿は↓で見られると思います。http://web.archive.org/web/20030209042512/http://www.zhangze.com.my/

彼は’96年に<自我流放>で大手のEMIマレーシアからデビューしました。http://web.archive.org/web/20030211213230/www.zhangze.com.my/music.html
’98年か’99年頃にレコード会社のEMIがマレーシアでの華語部門から撤退する事になって、EMIに所属していた張澤くんは移籍せざるを得ない状況となった様で、阿牛くん達が所属している、台湾の大手のロックレコード系列の(?)全球唱片に所属する事となりました。(小鳳鳳も張澤くんと同じ時期にEMIマレーシアに所属していた事があるらしく、その後はマレーシアのレコード会社に移籍しているのだが、やはり張澤くんと同じ理由で移籍せざるを得なかったのだろうか)しかし、移籍しても<我就是醤的了>が発売された’02年までアルバムを出させて貰えなかった事に不満を持っていたらしく、<我就是醤的了>が発売された頃はレコード会社側とのいざこざが星洲日報で時々取り上げられていました。

’01年に発売された旧正月向けVCDです。彼以外には、阿牛、梁静茹、品冠、童欣(小鳳鳳)などが出演しています。多分、童欣(小鳳鳳)以外は初めて旧正月向けVCDに出演した事になるのではないでしょうか。
このアルバムは全て香港で撮影されている様ですが、彼はこの中では<恭喜恭喜>を歌っています。この歌も他の旧正月向けの歌同様に、昔から歌い継がれている歌で、他の人が歌っているバージョンも何回か耳にしましたが、張澤くんも上手く歌いこなせているというか、ちょっとかっこつけた様な映像となっています。

ここで使用している画像はこのCDによる物です。’98年の<藍>以来、久々に’02年にマレーシアで発売された華語(中国語)のフルアルバムで、全ての曲を張澤くんが作詞作曲しただけではなく、アルバム10曲中の7曲の編曲も彼によるものです。

<我就是醤的了>はほぼ独り言の様な歌だし(笑)、<愛之病>では病名が多く出てきますが、オーソドックスに恋する男性の心情を歌った物もあり、アーティストとしてなかなか面白いと思います。彼の歌声はどちらかというと優しい感じなので、聴いていて何となく癒される感じがします。(私だけかも)ただ、大人しめの曲が連続して収録されているので、途中聴いていて飽きるかもしれません。

<白日夢>では、台湾の大物歌手、陳昇(ボビー・チェン)とデュエットしていますが、ライブ感覚で録音された様で、曲の最初の方では話し声が入っていたりします。これにはVCDが付いてますが、中身はちょっとコメディーっぽい恋愛ドラマになってます。字幕がないので会話の内容が分かりませんが、最後にNG集のようなものもあり、監督の為に本編には出てこなかった阿牛くんと張澤くんは仲良さそうにしてます。

<我就是醤的了>発売後、彼は「本名の張覚隆に名前を変えたい」と言い出したらしく、’03年からは張覚隆(チャン・チュエロン)として活動している様です。張覚隆として’03年初夏頃に<明白>がラジオから聞こえてくる事があったのですが、マレーシアでは張覚隆としてのアルバムが既に発売されているのでしょうか?

前回の郭美君の時にも触れた、今年の旧正月向けコンピレーションアルバムのVCDです。これには”張覚隆”として出演しています。<全球賀年 發發發>以来、二度目の旧正月向けアルバムに出演という事になるかと思います。他の歌手の方々が結構真面目に(?)歌っている中、彼は自由に歌っているので、その辺が微笑ましく感じました。

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5.張智成(チャン・ツーチャン)


3の郭美君(グォ・メイチュン)は’03年にサードアルバムを発売した時の記者会見で「台湾にも進出したい」という事も語った様ですが、今回は彼女よりも一足先に台湾や香港で人気の出た歌手を取り上げたいと思います。張智成といえば、今や台湾や香港でもかなりの人気の男性歌手のです。彼は大学時代から音楽活動を始め、’96年にはマレーシアでの歌唱コンテストで優勝していた様で、その後も国内での創作音楽コンクールなどに度々出ていた様なので、音楽活動は結構長い様ですね。

シングル曲を幾つかマレーシアで発表し知名度を上げていった後、’01年にはマレーシアでファーストアルバム<名字>を発売し、’02年には台湾に進出し、<may i love u?>が発売されました。その頃から台湾でもかなり人気が出た様で(アルバム売り上げからその事が分かる)セカンドの<a.m.3:00>も好調だったらしく、台湾では同じ様なタイプのR&B系の台湾の歌手、周傑倫(チョウ・チェールン)と比較されるまでになった様で、アルバムには「R&B小王子」とあります。

昨年暮れに発売されたサードアルバム<換日線>も好調の様で、華語の<換日線(ふぁんりーしぇん)>広東語の<傷心換日線(しょーんさむうんやっしん)>はヒットチャートの上位にランクインしています。
’01年にマレーシアで発売された<名字>が購入出来るらしきサイトです。上から4枚目です。http://shopping.wanita.net/eshop/subcat.asp?lang=ch&catID=4&catID2=4&pgID=2&sortedby=alpha
こちらは<名字>に関する記事です。(マレーシアの娯楽紙・飛躍青春より)http://www.apehome.com/ye/extra/ye89sc11c.htm

’02年9月に台湾で発売された中国語のアルバムです。先にマレーシア限定で発売された<名字>からは5曲入っています。アルバムタイトル曲は韓国のカバー曲で、<忘年>では智成くんも作曲に関わっています。3枚目の<換日線>の出来がかなりいいと思うので、聞き比べるとちょっとだけアルバムとして劣るというか、インパクトが弱い感じがしますが、<換日線>の事は考えずに聴くとこれはこれで悪くないです。VCDがついていて、内容は恋愛ドラマで、智成くんは”主役の張智成役”で出演しています。アルバムの中の5曲がストーリーと上手く絡んでいると思います。私が持っているモノは「慶功加値精装版」で、第二版との事ですので、台湾などでのアルバムの売り上げはかなり良かったのでしょう。

ここで使用している画像はこのCDによる物です。’03年3月に台湾で発売された中国語アルバム。前のアルバムから半年後の発売となる様です。「2nd Ver.」となっていますので、このアルバムもファーストアルバムと共に台湾などでの売れ行きはかなり良かったのでしょう。彼のファーストアルバムがいいという話はこのアルバムが出る前から耳にしてはいましたが、このアルバムタイトル曲を聴くまでは彼にはさほど興味は湧きませんでした。

一曲目もいいのですが、二曲目の<在KTV過夜>もかなり好きな曲です。(台湾ではカラオケの事をKTVと言うのです)アルバムの出来としては、ファーストよりもこちらの方がいい様に感じます。6曲目<愛情>では台湾の女性歌手・江美*(チャン・メイチー)とデュエットしているのですが、曲が大人しめな為か、他の曲に比べると印象が弱い感じがします。アレンジをもう少し他の曲に合わせた感じにするか別な曲にすれば、このアルバムも三枚目の<換日線>と同じくらいにもっといいモノになったと思います。最後に英語曲が入っていますが、エリック・クラプトンの<wonderful tonight>のカバーとの事です。

ブックレット内の智成くんの写真は東京で撮影されているのですが、付属のVCDを見る限りでは、東京で撮影されたミュージックビデオはありません。<名字>からは<不夜城 2001版>が収録されています。

’03年暮れに台湾で発売された中国語アルバムなので、前のアルバムからは9ヶ月振りの発売となりますね。張智成がプロデュースに関わっている様で、彼が好きな曲を多く取り入れたのでしょうけど、アルバムとして上手く纏まっていると思います。最後に広東語の<傷心換日線(さんさんふんやっしん)>が収録されていて、<換日線>の広東語版という事になります。

台湾の歌手が香港向けにアルバムを出す時、中国語で出した自分の曲に広東語歌詞を改めて付ける事がありますが、その時には歌詞の内容はかなり変わってくる事が多いのですが<換日線(ふぁんりーしぇん)><傷心換日線(さんさんふんやっしん)>共に歌詞の内容には大差は無い様で、両方とも、日付変更線を隔てて離れてしまった元カノへの思いが歌詞の内容となっています。私が持っているアルバムは香港に向けて発売された物で、付属のVCDには<換日線(ふぁんりーしぇん)><傷心換日線(さんさんふんやっしん)>のミュージックビデオが入っています。が、映像は一緒です。

張智成はプロフィールに「マレー語、華語、英語、広東語、客家語」と載せているので広東語曲<傷心換日線(さんさんふんやっしん)>を歌う事には何の問題も無かったでしょう。MyFMでDJと広東語で話しているのを耳にした事がありますし。

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6.阿牛(アニュウ)


阿牛くんについてはこのサイトの「マレーシアの華人POPSへの誘い 」にて触れていますのでそちらもご覧下さい。

’98年にマレーシアで発売されたセカンドアルバムで、このアルバム発売後、一年以内に台湾向けの「1998個人第1創作專輯」が発売され、阿牛くんは台湾に活動の場を広げる事になり、<1998個人〜>には彼のデビューアルバム<城市・藍天>とこのアルバムの曲が収録されている様です。

このアルバムは華語+福建語となっています。というのは、一曲目の華語の歌<唱歌給ni聴>は、サビの<唱歌給ni聴/ちゅうくゎほりーてゃ>だけ福建語だし(華語だったら(ちゃんかけいにーてぃん)となります)<花的語>は福建語の歌詞だからです。2曲目の<MAMAK(木富)>は楽しい歌ですが、Teh Tarik, Roti Canai, Meegoren, といった、マレーシア特有の単語が入っています。マレーシアで放送禁止となったらしい<Speak My Language>も入っていますが、私はこの曲が結構好きです。この曲は8割英語の歌詞です。

<唱給故郷聴>は阿牛くんの出身地に捧げる歌なのでしょうか。ブックレットに使われている写真は(マレーシアの?)田舎の田んぼや畑で撮られた様ですし、歌詞からのどかな田舎の風景が浮かんできます。最後から2曲目に収録されている<花的語>の曲だけのバージョンがまたまったりとしていいのですが、その次の最後の曲が<Speak My Language>ですが、5曲目では英語ではない部分は華語の歌詞なのですが、この最後の曲では華語の部分が福建語となっています。何にしても、自己主張の相当激しい歌なのです。

台湾向けの「1998個人第1創作專輯」の後に続く’99年に発売された華語のアルバムです。3の郭美君(グォ・メイチュン)の時に「華人の歌手が自分のアルバムにマレー語の歌を入れるという事はまれな例ではないかと思いますが」と書きましたが、阿牛くんもマレー語の歌<Kuala Terengganu>を自分のアルバムに入れていました。この曲は阿牛くん作詞作曲で、このCDに収録されている華語の<ni家在(口那)裡>のマレー語版となります。

BONUS CDには他にも彼が曲を提供した歌手の歌(香港の莫文尉(カレン・モク)、マレーシア出身の李心潔(アンジェリカ・リー)、台湾の錦繍二重唱)も入っています。但し<Kuala Terengganu>が収録されているのは、マレーシアや香港で発売されたCD付属のBONUS CDで、台湾で発売されたCDのBONUS CDには彼が曲を提供した歌手の歌の3曲しか入っていません。台湾で発売された物ではマレー語の<Kuala Terengganu>は聞く事は出来ませんが、代わりに阿牛くん直筆イラスト入りの卓上カレンダーが付いてきます。これから購入してみようとしている方がいましたら、その辺に気を付けた方がいいかと思います。

先におまけについて触れましたが、本編の方は、<愛我久久>に一部福建語の歌詞がありますし、<榴(木連)歌児一家唱>では歌詞の中にマレー語の”sayang”を入れたりしているので、台湾でも発売される物であっても、歌詞を完全に華語にしない所が彼の持ち味ではないかと感じます。このアルバムで一番好きな曲は<Oh HoneyHoney>です。阿牛くんらしい歌ですが、最後の<老太子情歌>もまた、阿牛くんらしいはじけた歌です。

ここで使用している画像はこのCDによる物です。’02年の暮れに香港で発売された広東語アルバムです。広東語のアルバムを香港で発売した歌手は阿牛くんが初めてではなく、マレーシア生まれでシンガポールから台湾に渡り、一時期は香港で広東語アルバムも出していた巫啓賢(エリック・ムー)がいますので、阿牛くんは香港で広東語アルバムを出した二人目のマレーシアの華人歌手になるかと思います。阿牛くんは張智成と違って、元々広東語は話せないとの事でしたが、このアルバムを出す前に広東語の勉強をしていた様です。

曲は殆どが阿牛くんによる物ですが、作詞は他の人と共同で関わっています。広東語特有の言葉も(中国語には無い文字)混ざっていて、香港歌手のアルバムとの違いが面白いと思います。(香港歌手の広東語アルバムの殆どが、中国語表記に倣った歌詞なので)一曲目の<開心又過一日(口吾)開心又過一日>は広東語のラップとなっていますし、阿牛くんが作詞作曲した<HALLO, HONG KONG>もまた、広東語特有の話言葉が混ざっていて、香港の人たちに対するメッセージが中国語表記の広東語の歌よりも強い様に感じます。

<感情銭上>は香港の鄭秀文(サミー・チェン)の曲でしたが、この曲を聞いた阿牛くんはいい歌なので自分のアルバムに入れたいという事で収録された様です。サミーの方のもラジオで何回か耳にした事はありますが、ちょっと切ない感じのいい曲と思います。

個人的には<黒超女朗>が好きですね。007の曲っぽいのを使っているのも面白いのですが、前に台湾の音楽番組で、阿牛くんが女性ダンサー従えて踊っていた所を偶然TVで見たのですが、その阿牛くんのダンスが妙にコミカルだった事をこの曲を聞く度にだに思い出すので。

’01年に発売された旧正月向けVCDです。彼以外には、梁静茹、品冠、張覚隆(張澤)などが出演しています。
阿牛くんは<財神到>と<拝年>を歌っています。<拝年>では香港の衛星チャンネルのTVB8の司会者の女性とデュエットしていますが、アレンジのせいか、最初の頃は阿牛くんの曲かと勘違いしていました。(笑)どちらの曲も阿牛くんらしくコミカルに歌っています。全ての曲が終了後、撮影の裏側としておまけ映像が付いていますが、阿牛くんが華語で色々と語ってくれます(字幕無し)。

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2004年2月26日掲載