傾斜塔ある町、ペラ州トゥルックインタンTeluk Intan


ペラ州のHilir Perak郡の行政、商業の中心地がトゥルックインタン町です。州都イポーとを結ぶ連絡バス便が頻繁にあります。
Hilir Perak郡はペラ州の南部でありスランゴール州と背しています。農業地方なので、町を出ればパームオイル農園、ゴムやココナツ園、さして水田の風景が続きます。特にペームオイル農園はマレーシアでも大変生産性が高いそうです。州内を流れるペラ川がマラッカ海峡に流れ出る場所もこのHilir Perak郡に属します。

傾斜塔

Teluk Intanといえばまずその紹介パンフで必ず最初に載るのが、傾斜した塔です。この塔は町の中心部にあり、周りは現在広場になっており、夜間は塔に向けて照明をあて塔が浮かび上がるような形になっています。それだけTeluk Intan町もこの塔を大切にしているんですね。

さてこの塔は1885年に中国人建設者によって建てられました、当初は近辺への給水塔として使われたのです、一見パゴダのような形をしているのに意外です。現在は奇妙な建築物として、観光客を曳きつけるトゥルックインタンのシンボルかのように(実際は違う)注目を浴びているのです。上部には時計が取りつけられ毎時時を打っています。一見8層の建築物に見えるが実際は3階建てだというこの塔の高さは25.5mで、内部へも上部へも立ち入り禁止です。

ピサの斜塔みたいに向かって正面基準に左へ傾いています、写真でもそれがおわかりですね。最初建設されたままの状態のようですが、残念ながらいつから傾き出したのかの詳しい説明はどこにも書いてありません。
いずれにしろ珍しい建物で、一見の価値は確かにあります。Teluk Intanはマレーシアの中でも決して知られた場所ではありませんから、普段は観光客などほとんどいないようですから、じっくり眺められますよ。

 

尚この傾斜塔のある広場の前が、マレー食のホーカーセンター(屋内屋台街)です。数十軒のマレー屋台が朝から夜までそれぞれ営業していますので、町歩きと塔の見物の合間に、食事や一休みできます。

街の概観

Teluk Intanの町中心部は道路が碁盤目状態にあっているのでわかりやすい、中心部の一方を州の大河ペラ川に面している。ペラ川の下流にあたるためかつてこの町はスズ採掘の川口港町として栄えたという。植民地時代この地方の開発計画を練ったと言われる英国軍将軍Ansonにちなんで、この町はTeluk Ansonと呼ばれていました。その名残でしょう、華語で表記する地名は現在も安順と書かれているし、バス会社のなかにはTeluk Anosnバスがあります。

  

こうして町中心部にはコロニアル建築と戦前からのショップハウスが今もたくさん残っています。代表的なものを写真に示しますと、上左の写真が警察署です、なかなかしゃれていますね。上中に示したショップハウスはペラ川岸からそれほど離れていません。もちろんこういうショップハウスは華人の店がほとんどで、次いでインド人店が占めます。その川岸から対岸まで渡し船が頻繁に往復しています。1回わずか20セントの庶民の足です。5分ほどでチョコレート色ににごった川を渡りきた岸はプランテーション農園と華人の入植地で、町とは全く違った風景です。サルの戯れるパームツリー農園があるのです。上右の写真が対岸のボート乗り場です。

 

この地域はインド人が集中しているようで、インド人の店、ペラ州インド人の協会、ヒンズー寺院、さらに上左写真に示したインドムスリム用であろうインドモスク(Masjid India)、シーク寺院などとインド人の生活に必要な施設が狭い一帯に固まっているのです。上右の写真はマレー家屋を利用した食品屋です。もちろん華人も多いので福建会館、広東会館などの同郷会館もいくつか建っており、1883年と書かれた道教寺院もあります、こうした各民族の混在とその建物はいかにも植民地時代に発展した町であるとことを認識させてくれます。

トゥルックインタンへの交通

Teluk Intanはこの地方の交通の中心地です、中心部にあるバスセンターからのバス便は、州内のIpoh, Tapah, Bagandatoh,Lumut Kampung Gajahなどがあり、州外のKelang、Buterworthなどを結ぶバス便もあります。

Kuala Lumpurからはプドゥラヤから出発するTransnasional バスで約3時間かかり、料金RM8.60です。もう一つの行き方は同じくプドゥラヤからKL-Sabak Bernam バスで約3時間半、RM7.60です、こちらは南北ハイウエー走行でなく、スランゴール州の西海岸沿いの一般道路 Kuala Serangor - Sabak Benamをずっと北上してペラ州に入るルートです。どちらも朝から夕方まで1時間に1本は運行されている。




Kapmung Gajah

ここから出発するローカルバスMutiaraバスのKampung Gajah行きに乗り、町を出しばらくすれば農園風景の中をずっとバスは進むのです。時折広がる水田風景(下の写真)、さらに点在するマレー家屋(下右の写真)など、風景をみているだけで心和むのです。

 

ここはペラ中部郡Perak Tengahに属する小さな町です。Perak Tengahは”ペラ州マレー文化の心の里”と州発行のパンフレットに書いてありますが、確かにマレー人が圧倒的に多いところですね。ペラ川に隣接したこの小さな町はほぼマレー人ばかりのようで、ショップ街には見なれた華語の看板を掲げた店はほとんどありません。

この地方での特産とでlabuと呼ばれる水差しを模った大きなレプリカが中心に飾られています(下左写真)。この地方は効率よい生産の農業で知れられているそうで、町を出ればパームオイル農園と水田の風景があちこちに続きます。
ペラ川に隣接した当りのカンポンをぶらぶらと歩いてみると、マレーカンポンのんびりした雰囲気が伝わってきます、下中写真に示した建物内では、村の幼児のためのイスラム保育園に使われていました。右の写真はバナナの木です。

  

2000年3月26日掲載