未来の行政首都 PUTRAJAYA プトゥラジャヤと研究都市Cyberjaya


行き方A: 空港電車KLIA Transit の利用

空港とKLSentral駅間を結ぶ電車を利用します。各駅停車のTransitに乗り、Putrajaya & Cyberjaya駅で下車、駅前のバス停からNadiPutraバスでPutrajaya市内を移動します、下記参照。Transit電車は30分に1本で、所用時間17分なので効率的です。

2005年9月21日追記
Putrajaya & Cyberjaya駅に待機しているタクシーは、タクシーを取り入れました。行き先によって運賃は決められており、最低RM5からとのことです。問い合わせ 03-88888280

行き方B: クアラルンプールからのバス便利用

Putrajaya及び Cyberjaya とクアラルンプールを結ぶバス便はRapid KLバスを含めて数社が運行している。2006年のRapid KL バスシステムの大改造で2006年中頃から運行形態が大幅に変わった。Rapid KL バスは全て、Putrajaya Sentral バスターミナルを発着とする。KLIA Transit が停車する Putrajaya&Cyberjaya 駅に隣接して、このバスターミナルがあります。

Cyberjayaを直接結ぶRapidKLバスはないので、Putrajaya Sentral バスターミナで乗り換える。

チャイナタウン近くにある旧Metrojayaショッピングビル前 (Jalan Tun Perak側)のバス停から、その他のバス会社が運行している。乗車時間は1時間弱、旧 運賃はRM 2.6でした。バスのフロントガラスには”Putrajaya、Cyberjaya”の文字が書いてある。尚いうまでもなく時刻表などは掲示されていません。KTM Serdang 駅前から乗ってもよい。

このバスは始めにPutrajayaを周回し、その後Cyberjayaに入り、終点はマルチメディア大学前です。帰り便も同様にPutrajaya経由です。ですからバスに乗って一通りPutrajaya及び Cyberjayaの風景を見学できることになりますが、各施設に寄るわけでは全くありません。

Putrajayaの中心である首相官邸とモスク近くのバス停で下車するのが一番適当でしょう。そこは一応雨・日除けの屋根付きバス停になっている。バス停に掲示されている小さなバス時刻表によれば、毎日朝6時から夜22時30分までと書かれている(本当にこの通りに運行されているかどうかは保証しませんよ)。このバス停から首相官邸正門に続く坂とモスクに面した円形のPutra広場まで続く遊歩道(下左の写真)を歩けば、約5分かかる。

他の町からPutrajaya及び Cyberjayaを結ぶバスがある。ただしどれも1日5、6本程度の少なさです。
Serdang発 Sepang Omni Bas の536B番、 Kajang発 Sum Omni Bas の186番、  Kelang発 Kelang -Banting Basの 131番、


    

Putrajaya内を巡回する乗り合いバス

バス名 Nadi Putra と呼び、6路線ぐらい(?)運行されている。Putrajayaの発展によって路線数が多少増えたようだ。100番、200番のように路線番号がフロントガラスに掲げられているはずだが、ふざけたことに掲げてないバスも珍しくない。ミニバスと通常バスの2種あるが、両方とも同運賃、旧運賃は1回乗車50セント均一でした。冷房車両だ(右の写真)。ほとんどの路線バスが、空港電車KLIA Transitが停車する Putrajaya&Cyberjaya 駅前を起点にしていた。上右の写真はこの駅前の風景です。

2006年時点でNadi Putraバスは空港電車駅に隣接した Putrajaya Sentral バスターミナを発着場所にしています。運行間隔はだいたい30分に1本程度。


問題点
これが新行政首都のバスとは思えないほどひどいサービスである。まずほとんどのバス停にはバス停名はおろか路線図が掲示されていない、当然時刻表などない。起点である空港電車KLIA Transitの駅Putrajaya&Cyberjaya 前でさえ、バス停表示が全くない。始発と最終バスの時間さえわからないのである。加えてフロントガラスに路線名を表示してないバスもあり、Putrajaya住民でしょっちゅうバスに乗っている人以外には、このNadi Putraバスはとても乗りこなせません。運転手に一々尋ねるしかない、しかしその運転手がまた不親切なのがよくいる。最低のバスサービス網です。
本数は路線番号によって30分ぐらいに1本程度なので、気長に待つしかない。

2005年12月開始のできあがりツアー Discover Putra jaya
説明パンフレットによれば、空港電車の KLIA Transit を往復利用した、定時発車の専用バスに乗ってプトゥラジャヤの主だった場所を巡るツアーです。電話 03-22678000
料金:1人当り RM 25、子供は RM 15
予約は無用、勝手にKL Sentral駅に集合すればよい。
行程: 
KL Sentral 駅を11時3分発のTransit で出発する。
プトゥラジャヤ駅に着くと、待っているバスに乗り込んで市内各地を巡る:Istana Melawati, いくつかの政府ビル, Perdana Putra, Majid putra, そして昼食用に Putra Plaza で停まります。再度バスに乗車して Dataran Wawasan, 経済省、記念碑などを巡り、プトゥラジャヤ駅に着き、
15時5分発のTransit に乗車してクアラルンプールに戻ります。
ひとこと:このツアーはすでに廃止されたようです。


ハイライト

Putrajayaの中心の広場Dataran Putra(下左の写真)に面してそびえ立つ、首相官邸及び首相府(下中の写真)。この建物はモグールデザインをモチーフにしたイスラム建築で、そのドームはマハティール首相のお膝元アロースターのMasjid Zahirモスクのドームを複製しています。



広場にそびえるもうひとつの壮大な建築物は、プトラモスクMasjid Putra(上右の写真)です。ミナレットの高さ116mでドームと共にモグール様式です(右の写真)。モスクの収容人員は1万人で、地下の壁はモロッコンのカサブランカのHassinモスクに似ているそうです。モスクは広場と面するのと反対側のもう一方を美しい人口池に面しています。

首相官邸 Bangunan Perdana Putraの見学に関して

2001年のいつごろからか知らないが、一般人にも首相官邸が公開されるようになったと聞いて、筆者も訪れてみました。
一般者用訪問口は、正面ゲートつまりモスクに面した坂を上がりきった場所にある門からです(下左の写真)。首相官邸は勇壮広大なので、横側と裏側にも門と検問小屋があり、車や人が出入りしているのが見える。しかしそちらは公用車や官邸に用のある訪問者用で、一般参観者には用がないし立ち入れない。

  

さて坂を徒歩で上って正面ゲートにある検問所で、見学したいと伝えると、身分証明証又はパスポートを提示・提出するように言われ、替わりに訪問パスをくれます(上中の写真)。
検問所から官邸の主建物まで続く坂を上りきると(上右の写真、階下の部分からは入れない)、そこが小さな広場です(1.Datarang Perdana、そこにある石段(2.Tangga Utama) を上ると、建物前の一画 (3.Laman Perdana ) に出ます。そしてドアを開けて内部の最初のホール(4.Ruang Legar Aras Satu) に入れます。
下中に示したのはホール内部に飾ってある地図を写したもの、真中のPjP1の位置が首相官邸で、 左方にあるPjP10の位置に首相公邸がある。そこへ行くためには大回りしなければならない。

   

見学といっても実質的にはがらんとした内部ホール1箇所(上左の写真)だけで、その他3箇所はそこにたどりつくまでの通り道の場所名です。ですから官邸の内部に奥深く入れるなんてことは全くありません。建物の前の通路から人工池に下りる小道も立ち入り禁止と言われました。このため見学と通行はまさにこの4箇所に限定されます。ただ首相官邸の建物をまじかに見られる、官邸の高台から、モスクや人口池やその向こうに広がる景色を眺められるという利点がありますね(下左と中の写真)。

筆者の見学時には他に誰も見学者はいませんでした。そのせいかどうか、警備の警官がずっと筆者の周りについて来ましたが、質問にも答えてくれるまあ愛想のいい男でした(上右の写真、この門がホールへの入り口)。首相官邸に多少とはいえ入れるというニュースはほとんど広報されていないことと質問への返答や状況から判断して、見学者はまだまだごく少ないですね。

尚Putrajayaの第10区(Presint 10) にある首相公邸(Kediaman Rasmi Perdana)も見学できるとのことです。そちらは月曜日を除く毎日です。官邸のある場所から公邸のある第10区は池を渡った向こう側であり、かなり距離が離れている。歩くのは相当健脚と体力を必要とします、巡回バスで近くまで行けるとは思うが、筆者は確認していません。
Seri Perdana Komplexの公開時間は、9時から12時半、14時から17時とのことです。


プトゥラモスクPUTRA Msoqueの見学

見学も基本的に毎日可能です。入り口にモスク内施設毎に分けて、見学可能時間が書かれている。非ムスリム女性には身体覆う衣装が貸し出されます。高さ116mのミナレットと正面入り口の構えと門を見ただけでも、豪華で雄大なモスクだと感じる(下右の写真)。1度に2000人の信者を収容できるとのことです。

   

カフェテリア 

Selera Putraと呼ばれるカフェテリアが、モスクに向かって左側の地面下方にある。モスクすぐ近くに、下方に下りるエスカレーターと階段があるので、それを降りれば、地階1階でそこは現在工事中、多分そこにも飲食施設ができるであろう。その下の地下2階にあたる位置にカフェテリアがある。


  

官庁街

クアラルンプールにあった官庁の相当数がすでにPutrajayaに移転している。いずれも新建築されたビルに入居している(上の中と右の写真)。このビルが幾つか集まって複数のブロックを構成しているが、Putrajayaが広大なので、各ブロックの距離が結構離れている。歩くことを前提に建設されていない、とそれを歩いて訪れた筆者はあらためて実感しました。さらにどのブロックにどの官庁が入居しているかは、そのブロック門前に掲示された案内標識を見るまでわからないのである。つまり街路や公園内にPutrajaya官庁ブロック・建物の見取り図とか地図類は一才掲示されていない。

ひとこと
現存の官庁街ブロックの向こうにまた別の官庁街を建設中のようであり、池の対岸では別の橋が建設中です。さらに遠くに見えるあちらの丘の上、そちらの丘でもとあちこちで町の施設と建物建設が続行中です。
一般訪問者向けに街路や公園内に地図や見取り標識図がまったく掲示されてない不便さと不親切さ、遊歩道はあっても灼熱の太陽と大雨を防ぐような小屋も日陰がまったく作られていないこと、こういった点は、立派な建物類ときれいに配置された人工美の美しさの中でマイナスの部分ですね。


プトゥラジャヤ唯一のショッピングセンター Alamanda Putrajya

住所:Jalan Alamanda, Precinct 1
www.alamanda.com.my

プトゥラジャヤのレイククルーズ
プトゥラモスクの隣 Cruise Tasik Putrajaya   Tel: 03-88885539, www.cruisetasikputrajaya.com
25分クルーズ、45分クルーズ、があるとのこと。


最終更新、2006年11月20日、2002年1月10日全面改訂増補、99年11月28日初掲載


植物園Taman Botani


Putrajaya 周回道路に面した第1街区(Presint 1)に、植物園Taman Botaniがあります。理論的には市内バスNadiPutraに乗って、Seri Perdana橋を渡ったら、植物園入り口のバス停で降りればいいのですが、難しいです。なぜなら走っているバスから案内板(右の写真)を目ざとく見つけて降りなければなりませんから。さらにそのバス停には名前さえ書いてありません。
徒歩なら首相官邸 Bangunan Perdana Putraから歩いて行けないことはありませんが、結構距離があります。

開園:毎日9時から19時まで、入園無料ただし展示館はRM2です。広大な園内に軽食物を売る販売店は1軒のみなので、持参した方がよろしい。高級なレストランが湖に面してある。他に飲食できる所は近くにはない。
自転車と日傘を有料で借りられます。

アフリカからの植物、アジア太平洋からの植物、ブーゲンビラの花トンネルなどとそれぞれまとまって植物が植えられています。下の写真のような珍しい熱帯植物も目につきました。しかし植物の知識がないと、なかなか上手に見て歩けないような気がします。パンフレットに精細な地図も説明もないからです。植物しろうとの筆者は炎天下上り下りしながら歩くだけで疲れてしまいましたが、植物好きの方には訪れて見る価値があると思います。

     
左はTravelle's Palm というバナナ種の植物、この植物名は知りません、湖の向こうに首相公邸が見える(右写真)

2003年9月8日掲載


Ceberjayaの風景から


開校してまだ1年ぐらいのマルチメディア大学です、回りはまだほとんど店も住宅もないという丘陵の一画に建設された大学です。全てが新しい大学なんですが、まことに無機的な感じを抱かせる場所と建物です。下2枚が正面建物とキャンパス内の校舎です。

 

この項目は2000年8月13日掲載