Klangクラン


概観

クランは昔からスランゴール州スルタンの居住地であったためロイヤルタウンとしてのであり、18世紀の一時期はスランゴール州の州都であった。
クアラルンプールの市内を流れるクラン川が最後にこのクランを抜けてマラッカ海峡にそそぐのです。クアラルンプール一帯からプタリンジャヤ、シャーラム、クランとポートクランまでの地帯を、マレーシアではクランバリーと呼ぶのはここからきています。ですからクランはクランバリーの入り口でもある。

クラン中心部はクラン川を境にしてビジネス・商業地区とスルタン宮のある地区に大きく分けて考えるといい。この両地区を結ぶ橋は二本あるが、ただ両架橋間はそれほど離れてはいない。

行き方

クアラルンプールチャイナタウンはずれにあるクランバスターミナルから出る Klang行きと書かれているバスならどれでもOKです。City Liner、Metoro、Mara Holding など数社が頻繁にバス便を発着させている。ラッシュ時でなければクアラルンプールとクランのバスターミナル間は40分もかからないくらい。運賃RM2.バス便の方が鉄道便より早くて本数がずっと多い。

KTMのコミューターでクアラルンプール駅から約50分でクラン駅に着く。運賃RM3.10。

歩き方

KTMのKlang駅は商業中心地から多少離れた割合静かな地区にある。駅を背にして前方に延びる道路をそのまままっすぐ進めば、左側に郵便局があり、まもなくその道路がJalan Istanaに変わり、ゆるい坂を登っていくと(約15分かかる)、広大なIstana Alam Shahスルタン宮が左手にある。もちろん中には入れません。

この駅前の前方に延びる道路Jalan stesenの3本目に交差する道路を右に行きそれが突き当たる道路をJalan Tengku Kelanaトゥンククラナ通りといい、その道路のインディアンモスク(Masjid India Klang)あたりから数百メートル先の小さなバス集合場所までの道両側はインド人の店ばかりだ。クアラルンプールのマスジットインディア通りよりもまとまりがよく、インド製品・食品、インド衣装を見て回る又は買いたいならお勧めの通りです。もちろん大衆インドレストランも多く、特に小さなバス集合場所近くの3軒はきれいではいりやすい大衆レストランです。

尚上のバス集合場所から出発するバスの中にはクアラルンプールへ行くバスもある。
クランの商業・ビジネス中心地へはこの道路Jalan Tengku Kelanaをモスクとは反対方向に進めば、クランバスターミナルのあるGreat Wallショッピングセンタービル前に行きつく。

KTM駅のある地区へはGreat Wallと大きく書かれたこのビル前方に延びる道路を歩くと、すぐクラン川にかかる橋を渡ることになる。橋の上から左手下にKTMの線路と駅が見えるので、橋を渡りきったらその方向に歩けば駅に行きつく。大体15分ほどかかる。橋からの道は上記Jalan Tengku Kelanaです。

商業中心地区側で2本の橋をつなぐ道Jalan Pasarパサール通りの先に Goldcourse Hotelがある。尚この通りの名の由来である市場は取り壊されて今はない。

バスターミナル(これのみ2005年8月追記)

商業・ビジネス中心地区側にあるクランのバスターミナルは、Great Wallグレイトウオールショッピングセンタービルの地上階とそのバスターミナル前の郵便局ある小さな広場周囲にあったが、2003年5月の火事で使えなくなった。2005年8月時点でこの廃墟ビルは片付けられ、まもなく新バスターミナル用ビルの建設が始まるとのこと。

このためバス発着場は複数の場所に分かれている
クアラルンプール方面:JalanBaru、 クラン周辺とを運行するバス:Lintang Batu Tiga Lama, ミニバス:JalanPos Baru、クアラスランゴール、カパールなど方面:JalanPasar

他の町へ
バスターミナルからKL行きはたいへん頻繁にある。クアラスランゴール行きならArdent Linkバスが頻繁に出ている。ポートクランへはバスターミナル周囲にあるMDKプラザの対面から乗る。乗り場にその表示あり。

新バスターミナルの場所
市内中心部から7,8km離れている

主なショッピングセンター

Shaw Centre Point
商業中心地区側にある新しいショッピングセンター。ここの上階にはシネプレックスとインタネットショップがある(1時間RM5)
Bukit Raja
中心部から大分離れているので、車でないと不便。Jaya Jascoがメインテナントとして入居している。

肉骨茶料理

クランといえば、肉骨茶料理が有名である。ただ中心部にたくさんの肉骨茶店が固まっているわけではない。住宅地、郊外などに点在している。
KTM駅前から左右に延びる道路を右方向に行った角に肉骨茶店がある。また駅前から前方に延びる道路Jalan Stesenステション通りの1本目の路地を右に2百メートルほど進んだところにも肉骨茶店あり(肉骨茶1人前とお茶でRM6.5)。いずれも朝7時頃から営業しているがお昼前には営業を終える。商業中心部ではMutiara Klang Hotelの並びに肉骨茶店がある。

肉骨茶の一口知識

肉骨茶は土鍋で供する店と陶器の碗で供する店の2種類ある。中国茶はポットでは出てきません。もしそういう所があっても相当珍しい。急須でお茶を供する店とグラスのお茶を注文する店に分かれる。肉骨茶専門店は急須タイプがほとんど。

茶の飲み方
クランの場合は、小さな急須に茶を入れ、店のコンロにかかっているやかんのお湯を自分でそそぐ。テーブルに置かれた小さな茶飲み、おちょこサイズ、を人数分より多く容器に置きそれに茶を注ぐ。

肉骨茶店は朝営業だけが多い、朝市と普通書かれている、が夕方からだけ営業する店又は屋台の肉骨茶店もある。これを夜市と呼ぶ。

たいていの庶民的肉骨茶店はメニューなどまったくない。肉骨の部位の名前を知らなければ、「チャムチャム」と言って注文する。つまりいろいろ混ぜてという意味です。

宿泊施設

Goldcourse Hotelがある。
9 Jalan Pasar, 41400 Klang
Tel:03-3446666, Fax:3443366, E-mail: goldcrse@tm.net.my

Superior RM178, Deluxe RM198, Card:VMDA
99年3月オープンしたクラン唯一の高級4星ホテル。
全331室、IDD、スパー、プール、ビジネスセンター、(衛星放送なし)
クランは高層建築のほとんどなく、タワー部をいれれば23階というクランでは一番の高層ビルなので、このホテルはたいへん目立つ、中心部の至るところからよく見える。9Fがフロントになっており、レストランとラウンジがこの階にある。ここから見渡すクラン市街の景色はすばらしい。
ただオープンしたばかりで中国レストラン、スパーなどの施設は99年中ごろの時点で建設中。

中級ホテル(エコノミークラス)
Mutiara Klang Hotel
Lot 336, Seksyen 23, Jalan Meru, 41050 Klang
Tel:03-3437171, Fax:3436161

Superior RM80N, Deluxe RM90N, Card:VMDA
全138室、IDD、ビデオ、プール、レストラン。 ホテルと同じ建物の大きなスーパーマーケットが入居している。

99年11月4日掲載、2001年8月一部更新