歴史あるマラッカの概論


マラッカはマレー半島西側の小さな州ですが歴史は豊かです。Melaka とマレーシア語で綴られ、英語ではMalacca と綴る。
マレーシアの観光都市としては最も人気ある地の一つであるマラッカですが、その人気ある大きな理由の一つが西欧列強に植民化された歴史にあるのはちょっと皮肉なことです。

概略

マラッカはすでに15世紀以前から中継交易の港として使われていたそうです。15世紀初めにスマトラからのParameswara王族によってマラッカ王国は築かれました、マラッカはその地の利から中国大陸、インド、アラブ地方から多くの商船を引きつけて、当時の東西交易の中心地の一つでした。この中に日本の琉球王朝の船も来航し、マラッカと日本とのつながりの開始でもあったのです。さらにマラッカは東南アジアのイスラム化の中心でもあったのです。

西欧列強が東南アジアに進出し始め、1511年にマラッカはポルトガルの手に落ちました。その後1641年にポルトガルとの戦いに勝ったオランダがマラッカの主に変わったのです。それがヨーロッパのフランス革命の影響で、1795年から1818年までに一時的に英国の支配化に移りました。ウイ−ン条約の結果オランダの支配下に戻ったマラッカは、さらに1826年に英国の東インド会社の支配化になりました。こうしてペナン、シンガポールとマラッカらなるいわゆる(英国の)海峡植民地が成立したのです。この英国支配は1957年にマラヤ連邦が英国から独立するまで続きました。

16世紀頃から来マラッカした南方中国人がマラッカのマレー人と融合して独自に作り上げたのが現在に伝わるババニョニャ文化ですね。ババニョニャ文化はペナンにもありますから、町並みにペナンとの類似を感じる場合もあります。両者間の詳しい違いやババニョニャ文化の解説はそれだけで1冊の本になりますから、それは専門書にゆずります。

このババニョニャ文化と建築物などがオランダポルトガル占領時代の歴史と並んで、現在のマラッカの観光の財産でもありますから、マラッカ観光はまずこの2個所ということですね。


KLIA空港との間

KLIA空港からマラッカ直行バスなどはありません。直行したければ空港タクシーを使ってください。KLIA空港から乗り合いバスと近郊電車でスレンバンに着き、そこから乗り合いバスでマラッカというルートも取れますが、時間と手間がかかり、初心者向きではありません。乗り物好きで、面倒をいとわない方向きです。

マレー鉄道の駅

鉄道便に関しては、別項目 「マラヤ鉄道駅のある町タンピン」 をご覧ください。

マラッカの空港

国内の乗客用フライトの発着用としてはほとんど使われていません、それはマラッカ郊外にあるBatu Berendam 空港がマレーシア航空など国内便の寄港地として使われていないからです。クアラルンプールからなら空港まで行って手続きして飛行機で飛ぶよりも車で行った方が早いということになります。
2004年5月の時点で、この空港からインドネシアのスマトラ島へのフライトがインドネシアの小さな航空会社2社によって運行されています。

2004年5月26日改定


以下の情報は、2004年5月の Melaka Sentral オープンの結果、無効情報となりました。

中長距離バス乗降場
長距離バス乗降場は市内中心部のマラッカ川に面した空き地のごちゃごちゃした一角にあります(下左の写真)。各バス会社の切符売り場はその回りの小屋とショップハウスの1階に固まっている。安宿もあり、周りではタクシーがいつも客待ちしている。、地元の人なら誰でも知っている場所です。

市内近郊バスターミナルからオールドマラッカへ

市内近郊バスターミナルは中長距離バス乗降場から100m以上離れた場所です(上右の写真)。こちらの方が目立ちやすい場所。目印はHang Tuahショッピングセンターでその道路を挟んだ対面 又はMetoropole Hotelのすぐ裏と説明できます。何社もある近郊バス会社のどのバスにも行き先しか書いてないし、時刻表らしきはバス会社の事務所の壁に始発と終発が貼ってある程度なので、どの程度の頻度かは全くわからないし、どういうルートで運行されているかもよくわからない。

旅行者向けの表示が全くないので初めての人は戸惑うでしょうが、観光地であるオールドマラッカ地区を通るバスは Town Busの17番です、これに乗れば10分もかからないうちにオールドマラッカに着く。バスのフロントにMahkota Parade と小さく書いてある。冷房なしバス 運賃50セント。Mahkota Parade行きにはS.K.A バスもある。

バス車窓からオランダ教会が見えたら降りてください。そのまま次ぎのバス停まで乗っていって、Mahkota Parade前で降りてもよい。そこからだとFamosaが近い。2002年ぐらいでしょう、オールドマラカ地区がほとんど一方通行になり、バス停・ルートが一部変わったので、橋近くにあるオランダ教会前では降りられないかもしれない。例えMahkota Parade前まで行っても徒歩で充分戻ってこられます。

マレー鉄道のTampin駅へ行きたい方は、この近郊バスターミナルから Tai Lyeバスの26番に乗ります。該当ページをご覧ください。尚市内近郊バスターミナルには、目立たないが1時荷物預かり所もあります。

オ―ルドマラッカから市内近郊バスターミナル、中心部へ

市内のバスターミナルへ戻るには、ロータリーすぐ近くの観光警察の前(且つ観光案内所の裏でもある)にあるバス停でこれまでは待っておればよかった。しかし2001年6月の道路交通変更で、ロータリーから海洋博物館に向かう道路Jalan Merdekaが一方通行になった、そのため市内中心部へ戻るバスはもうこの道を通らない。

バスターミナルに戻るバスは全てMahkota Parade 裏側にある広く新しい自動車道路を通る。そこでMahkota Paradeのすぐ裏にあるバス停のCentury Mahkota Hotel脇でバスを待つ事。ただいずれもバスはオールドマラッカ地区の境になるJalan Kubuを通って近郊バスターミナルに戻るので、そのあたりで待てばいいはずだがバス停らしきが見あたらない。
オールドマラッカ観光の後バスで市内中心部に戻る人には少し不便になった。しかしオールドマラッカ散策して徒歩で中長距離バス乗降場に戻りたい人は、Jalan Kubuを歩けば徒歩10分で到達しますので(地理的知識が必要)、実距離は遠くない。

その他

市内近郊バスターミナルから発着するバスには、マラッカ州のBesar島への桟橋のあるUmbai方面へのバスもある。SKA City バスで便は頻繁にあるとのこと。乗る時に運転手に行き先を確かめる事。
タクシー運転手に尋ねたところ、マラッカ巡りのために何時間か借りきると 1時間RM30で計算するとのことです。

2003年10月20日更新、2000年7月8日掲載