マングローブフォレストリバークルーズの紹介 − 2012年版


何年かぶりにランカウイ島を2泊の日程で訪ねました(2012年9月)。その際旧知であるニッポンメットシン・トラベル&ツアー社 の加藤さんと電話で話したことをきっかけに、同社が長年催行されている ”マングローブフォレストリバークルーズ”にまた参加させていただきました。
当サイトでは1999年に初めてこのクルーズのことを載せました。その後増補改定した ”マングローブ森林の河と沿岸をボートで巡るツアー、リバークルーズ” の紹介記事をずっと載せています。このページ上方のメニュー項目をご覧ください。 

今回の参加は1999年の初回、2001年の2回目に次いで3回目となります。 11年ぶりなので、ツアー内容に多少の変化は当然ありましたが、基本はまったく変わっていないことがわかりました。つまり ”マングローブフォレストリバークルーズ”は、島を流れるマングローブ林の川を航行して景色を眺めるツアーでも、鍾乳洞で記念写真を撮るツアーでも、ワシなどの鳥に餌付け体験のツアーでもありません。エコツーリズムと銘打っておられるように、参加者は加藤さんの詳細な解説を聞きながらマングローブ林の川の生物と自然のおりなす生態系の大切さを学び且つそれを自分の目で確認する遊学ツアーです。

下に載せた写真でおわかりのように、この11年の間に ランカウイ島のマングローブリバークルーズ は驚くほど拡大しました。 イントラアジアが2001年に参加したときは、ボート発着場にツアー客向けの施設は全くありませんでした、地元漁師向けの小屋がそのすべてでした。現在ではツアー小屋(下左の写真)、守衛小屋ができ、波止場にはクルーズ用ボートが何十艘と停泊しています。 沖の海上に浮かぶレストラン用に食物や氷がたくさん運ばれていく最中でした(下右の写真)。

 

まさにマングローブリバークルーズの拡大ビジネス花盛りと言ったところです。もちろん、この盛況さが島の地元人に雇用や起業の機会を大いに与えている、という面は評価すべきでしょう。一方これだけ多くのボートが川を航行し、それが起こす波で河岸の自然体系に影響を起こす、観光客が捨てるゴミなどの問題、餌付け回数の増大による鳥生態へのマイナス面、観光施設となった鍾乳洞の入場者増大がもたらす影響、などといった自然と生態系への悪影響は素人考えにも心配されます。

 
上左写真に写っているようなボートが”マングローブフォレストリバークルーズ”で使われる。 右上写真は波止場近くから撮ったマラッカ海峡を臨む灯台です。

加藤さんが自らプランを練り解説者として同乗される ”マングローブフォレストリバークルーズ”は、ボートを時に止め、時にゆっくりと航行させながら、この地におけるツアー先駆者である加藤さんが日本人参加者に、マングローブに関する実に細かな知識と島での豊富な体験に基づいて、マングローブ林と川の自然生態系や生物の話をわかりやすく話されます。そして参加者は目の前のマングローブ林と川の背景にあるものを学べることが、このツアーの最大の特徴といえるでしょう。

この川でツアーを催行するほとんどのツアーボートは、川をスピードを出しながら航行し、鍾乳洞を巡り、鳥に餌付けし、レストランで食事したりするというものだそうで、いわゆる遊覧ツアーと言えるものだと思われます。 当然ながらボートの船頭はマングローブ生態系の専門知識などは持っていないでしょうから、”マングローブフォレストリバークルーズ” のような内容と質は最初からない物ねだりとなります。さらに、たとえツアーボートに日本語ガイドが同乗していたとしても、日本語で話を聞くことはできても一般的な風景解説に終わってしまうことでしょう。

ということで、観光パンフレットやガイドブックで、いわゆるランカウイのマングローブクルーズのことをお知りになった読者の方々に、そういった情報では知りえない、質と内容の大きな違いを説明しておきました。 蛇足ながら付け加えておけば、質と内容が大いに違えば、当然ツアー価格にも違いがあることはいうまでもないことですね。

なお加藤さんはランカウイ島に25年以上も住んで旅行業を自ら経営されていらっしゃる、ランカイ島旅行業の先駆者です。現在は ”マングローブフォレストリバークルーズ”の波止場からそれほど遠くない村に住んでいらっしゃいます。 その自宅で奥さんが手作りされたランチが、クルーズ参加者の昼食にでてきますよ。

イントラアジアが初めてランカウイ島を訪れたのは1991年ですが、住んだことはありません。それより前からお住まいの加藤さんにランカウイ島の話を聞くのもクルーズ参加者の特典かもしれませんよ。



このページに載せた写真は全て、今回のランカウイ訪問時(2012年9月)に撮影したものです。

 
上左写真:河岸でごく普通に目に入るマングローブの樹林、 上右写真:湿地に芽を出したマングローブ

 
上左写真:こういう風景が川岸に時々広がっている、 上右写真:マングローブの胎生種子

 
上左写真:マングローブの呼吸根と芽の様子、 上右写真:マングローブの呼吸根に近接

 
上左と右写真:観光ボートの餌付けに寄って来るトビとワシ、 

 
上左写真:マングローブの1種であるホウガンヒルギがなっている様子、 上右写真:ホウガンヒルギの実、50セントコインと大きさを比較してください

 
上左写真:マングローブの木はこのような太い幹と枝となると老年樹になったとのこと、 上右写真: ボートが川の支流に進むとこのような風景になる

 
上左と右写真:川岸に現われたサル、ボートから食べ物がもらえることを期待している

 
上写真: Perdana Gallery近くにある、ツアーボート用の波止場、 ”マングローブフォレストリバークルーズ”ではここで停泊せずに通り過ぎるだけです

 
上左と右写真: ほとんどのリバーツアーボートが目的地とするそうな鍾乳洞。 11年前には観光施設化工事が進行中だったのですが、とっくに完成して、入場料徴収小屋や洞内を巡る足場が造られている。 40年前に形成されたという鍾乳洞の見学コース自体は短路です。

 
上左写真: リバークルーズで巡る森林と河川からなる広大なTanjung Rhu 一帯は世界自然遺産に指定されたので、 岸壁に KILIM GEOFOREST PARK と記されている。このため90年代は行われていたマングローブ樹を材料にした炭焼きは禁止された。従ってもはや炭焼きは行われていません。
上右写真:リバークルーズの帰路、海の波の状態によって川ではなく外海を走行して発着波止場に戻ることがあります。 その際眺められるのが、Four Season Resort です。

 
上左写真:河口近くにはこのようにヨットが何艘も停泊しています。欧米人のランカウイ滞在者が主体だそうです。
上右写真: ニッポンメットシン・トラベル&ツアー社が所有する定置いかだ式休憩所です。昔は魚の養殖場も兼ねていましたが、現在ではいかだ小屋が2棟に増えて、養殖場はなくなった。”マングローブフォレストリバークルーズ”のボートはここに停泊して昼食休憩を取ります。

  
上左と右の写真:小屋の内部の壁には、全て加藤さんが手作りされたという説明資料と標語看板がたくさん掛けてあります。

 
上左写真:小屋の1室は資料展示専用室です。博物館のコーナーのように豊富な展示です。 
上右写真:いかだ小屋の1棟が休憩室となっており、参加者はここに座ってクルーズに含まれている手作りランチを食べ、麦茶を飲みます。

この後ボートは出発した波止場へ直行して、大体4時間ほどの”マングローブフォレストリバークルーズ”が終わります。

今回の記事”2012年版”は、2001年掲載記事の増補版という形ですから、別項目として2001年から載せている ”マングローブ森林の河と沿岸をボートで巡るツアー、リバークルーズ” も是非お読みください。

この”マングローブフォレストリバークルーズ”はリゾートデスクでは扱っていませんし、代理店を通じての予約も受けていませんので, ランカウイにある下記住所宛てに直接届く、『お問い合わせフォーム』 をご利用ください。

Nippon Met Sin Travel & Tours SDN. BHD.
No-2, 134 Kampong Pasir Hitam, Mk Air Hangat
07000 Langkawi, Kedah

マングローブリバークルーズお問い合わせ・予約フォーム

以上このページは2012年9月17日に初掲載