クアラルンプールの新しい中長距離バスターミナル -既に完成してオープン-


概略

クアラルンプールの各中長距離バスターミナルを移転または新規建設する計画は長年提案されていましたが、具体化する前にいつも停滞したりいつのまにか消えてしまっていました。ところが2010年ごろになってこの計画がついに実現化するまたは具体化するようになりました。その第一弾として、1970年代の昔から大多数の中長距離バスの発着ターミナルであったプドゥラヤバスターミナルを2010年4月頃に閉鎖して、暫定的に市内の2箇所に中長距離バス発着所を設けました。

第2段として、Bandar Tasik Selatan駅に隣接した土地に、1年ほどかけて全く新しく建設中であった南部方面バスターミナルが 2011年1月部分オープン、次いで3月に全面オープンしました。こうして半島部南部方面との間を運行する中長距離バスの発着は全て Terminal Bersepadu Selatan (南部方面統合バスターミナル)で行われています。
現在では、目的地へ向かうためまたは目的地から着いた南部方面発着の中長距離バスがクアラルンプール市内中心部へ足を延ばすことはありません。

第3段として、1年ほど閉鎖されていたプドゥラヤが2011年4月16日に再オープンしました。新しいプドゥラヤバスターミナルは半島部北部方面兼近距離用バスターミナルという形になりました。昨年一時期なされた公表計画では新プドゥラヤはクアラルンプール市内バス及び近郊バス用のシティーターミナルになるというものでしたが、北部方面バスターミナル用に改造されオープンしたことでこの案は放棄されましたね。

2011年4月18日初掲載、以後はしばしば更新または追記、項目によって更新時期が違う


Terminal Bersepadu Selatan (南部方面統合バスターミナル, TBS)


この南部方面バスターミナルはBandar Tasik Selatan地区にあるため、その正式な名称は  Terminal Bersepadu Selatan - Bandar Tasik Selatan という長いものになります。なお TBS Bandar Tasik Selatanという省略形が普通に使われている。TBS バンダータシックスラタン と発音します(セラタンではありませんよ)。通称は ”ティービーエス” ですから、是非覚えておきましょう。

ここでいう南部とは、マラッカ州、ジョーホール州、シンガポールをさします。クアラルンプールより南にあるけど近距離のヌグリスンビラン州の町へはプドゥラヤから発着です。その後 2015年11月からプドゥラヤ(Pudu Sentral) から北部方面のバス路線が全て TBS に移転してきた。

次のお知らせで明らかなように、既に南部方面だけの発着に限らない、半島部の全ての方面とを結ぶ総合バスターミナルとなりました。  TBS バスターミナルという名称はそのままです。 なおTBS は24時間バスターミナルですから、閉まる時間帯はありません。

東海岸路線のバス発着 −2014年11月25日、次いで2015年5月のお知らせ
クアラルンプールと東海岸州を結ぶバスターミナルである Hentian Bus Putra (プトゥラバスターミナル)は2014年12月15日で閉鎖されました。
全ての運行は2014年12月中旬から TBSバスターミナルへ移りました。従ってクランタン州、トレンガヌ州、パハン州方面の長距離バスは全面的に TBSバスターミナルから発着しています。

北部路線バスの発着に関して −2015年1月中旬のお知らせ
北部路線の長距離バスに発着場は昔から 通称Pudu Raya (Pudu Sentral )です。しかし 2014年後半から一部のバスまたはバス会社が TBS へ移転してきました。
2015年1月中旬時点で、バタワース、ペナン島、スンガイプタニ、クアラカンサ、イポー、シティアワン、トゥルックインタン、ビドールなど北部方面行きバスがTBSでも発着している。しかし調べた限りその本数はまだごく限定本数であり、とりわけ長距離の場合は日中便はごく少ない。日中便を使う場合は Pudu Sentral へ行った方が良い
将来的には TBS から、もっと多くの北部路線バスが発着するようになりそうであり、TBS発着が徐々に増えている。

北部4州行きのバス全便の発着がプゥラヤバスターミナルから TBSバスターミナルでの発着に移る - 2015年10月下旬の新聞の記事から
陸上公共交通委員会 (SPAD) はクアラルンプール発北部州行きの中長距離バスの発着バスターミナルを変更するとのお知らせを発表しました。

変更対象となる、中長距離バスの行き先及び当該州発のKL到着便 :ペラ州、ペナン州、ケダー州、ペルリス州、 計500本を超えるバス便数になる
変更後の発着バスターミナル: Bandar Tasik Selatan にある TBSバスターミナル
変更開始日:2015年11月1日

これらの行き先と到着のバス便は Pudu Sentral バスターミナル(注:依然としてPuduraya が一般呼称として使われている)を発着地として長年運行されてきた。そのためPudu Sentral に続く Pudu路及びその界隈で起きている交通渋滞の主たる要因になってきた。「発着地を移転させることでこの交通渋滞緩和を緩和させることになる。」 と陸上公共交通委員会 (SPAD) 。

Bandar Tasik Selatan にあるTBSバスターミナルは現在、1日のバス発着数は約1300便です。(計画上では)最多で1日に5千便まで扱えるとのこと。

Bandar Tasik Selatanのこのあたりは高架電車LRT、KTM Komuter電車、空港鉄道 の3つの線路が平行した形で走行しており(下右の写真)、それぞれがBandar Tasik Selatan駅を設けています。従って3つの駅が隣り合っていることから、相互乗り換えできる便利さがクアラルンプールの電車網の中で際立っています。このため新しいバスターミナルの場所として多いに適しているといえます。
Terminal Bersepadu Selatan は空港電車線路側の土地に1年ほどかけて建設されました。(いきさつはこのページ最下段に掲載しています)。

  

3つの駅をつなぐ陸橋型通路に連絡する形で、もう1つの空中通路がバスターミナル建物とをつないでいます(下左の写真)。 そのためターミナルの出入り口が建物の3階にあたるという高い位置になります。(上右の写真)

3駅連絡陸橋からターミナルの空中通路へは上りエスカレーターが1基あります(下右の写真)。しかしターミナルの空中通路から 3駅連絡陸橋へ下る場合は長い階段しかないので、この点が泣き所です。さらに地上からターミナル空中通路までエレベータが2基あります。しかし自動昇降機械がこれだけでは混雑期に多数の利用客を混雑なくさばくのは無理ですね。

  

最上部の写真でおわかりのように、TBS Bandar Tasik Selatan はかなり大きな建設物です。内部は地上階を入れて6階構造です(下左の写真)。

  

バスが到着するプラットフォームは、本館から張り出した建物、一見スタジアム型の大きな屋根を持つ建物(上右の写真)の部分にあり、全体からみて2階にあたります。ごらんのように空間は吹き抜け状となっています(下左の写真)。 下右も到着プラットフォームの写真です(これは2012年6月撮影)。
なお出発プラットフォームも2階だが本館内にあるので、相互に直接行き来できない構造になっている。

    

下左写真は 3階にある待合ロビーの様子です。椅子はゆったりしています。その待合室ロビーの対面にエグゼキュティブラウンジができたが、2012年3月撮影時には使われていなかった。2013年中頃時点ではNiceバスが利用している。
2015年11月から北部方面のバス便が大挙してTBSに移転してきたことから、その後まもなくして増設としてのバス切符販売ブースがこのラウンジ前に設置された(下右写真は2016年4月撮影)。

  

この到着プラットフォームからエスカレータと階段が3階につながっており、それを上りきって本館メインロビーに入る入り口が下右に載せた写真です(TBS Selmat Datang と掲示されています)。

  

出発するバスに乗車するプラットフォームは本館の2階にあります。3階からその地上階へ下るエスカレーター口はプラットフォーム番号のグループ別に複数個所設けてあります。上左の写真のように、乗車プラットフォームへ降りていく人を乗客だけに制限するため、エスカレーター口には係官が常駐して切符を持っているバス乗客であることを確認しています。 ただしエレベータでも2階へ行けるのですが、その際切符所持をチェックしていません。

  

上左の写真は、2階にある出発階の待合ロビーです。実にゆったりとした空間に明るく照明されており、冷房がよく効いている。マレーシアのバスターミナルとしては画期的だといえます。上右の写真は待合ロビーから出発ゲートを見たところです。乗車する時にドアが開きます。出発ゲートは10以上ある。

プドゥラヤでは、発車プラットフォームに行ってもバスがなかなか現われなかったり、何台も停まっているバスのどれが次に発車するのかわからないといった不明確なことがよくありました。さらに長年プドゥラヤでは非法なバス切符売りダフ屋や押し付け切符売り人がターミナル内外で暗躍していましたし、バスの発車遅れにはバス会社の職員がそれぞれ勝手な屁理屈で対応していました。 

こうした長年のプドゥラヤの弊害、とりわけバス会社の職員とつながった非法な切符売りダフ屋の暗躍、を防ぐため、新ターミナル内にはターミナル職員と保安員の姿が目立ちます。オープンしたての現在だけではなく、これからもずっとこの体制を維持してほしいものです。

切符販売方式はバスターミナル運営会社が各バス会社の切符販売を一手に扱う形で新たに電算化しました。そのためたくさんある窓口はバス会社別や行き先別となっておらず、南部方面のどのバス会社もどの行き先も扱う方式です。バス利用者は行き先とバス会社に関わらず開いてる窓口のどこに並んでもいいということです。これはある特定のバス会社の切符を売ろうとしていた非法な切符ダフ屋の行動を防げる良い方式ですね。さらにバス会社毎の窓口ではないので、窓口係りが乗客に特定のバス会社を押し付けることはないだろうと推定されます。

下2枚の写真:左はメインロビーの入り口寄りから撮った写真で、右は多少奥からメインロビー入り口方向に撮った写真です。

  

なお各バス会社の切符販売がターミナル運営会社の下で電算化されましたが、これはあくまでもこのバスターミナル発便だけに関してのことであり、復路便(地方発クアラルンプール行き)の切符は販売していません。(Konsortium を除くとのこと)

発着と到着予定を告げる大きな電光掲示板が目立つ形で設置されました(下左の写真)。これは画期的なことです。またテレビ画面サイズのモニターが電光掲示板の隣に設置され、バス会社別の発車スケジュールが表示されています。ちょっと小さくて見づらいといえます。下右の写真はロビー入り口付近にある、コンビにです。

  

バス切符セルフ購買機が設置されています。切符販売窓口に近い一角に設置されています。下2枚の写真です。その後の観察においても、マレーシアの常で、切符販売機を利用する人はごく少数です。マレーシア人はたとえ並んでも窓口で買うことにこだわります。

  

TBSバスターミナル運営会社が管理するバス切符オンライン方式に参加しないバス会社が16社ほどあり、これらのバス会社は上記の切符販売カウンターが並んだロビーから少し離れた別の場所に、バス会社毎に切符販売ブースを割り当てられています。その中には独自の全国切符オンライ化を実行している最大バス会社のTrans Nasional が含まれており、他には南部方面の大手バス会社 Causeway、よく知られたPlus Liner などがある。 これらのバス会社の中には独自の切符オンラインシステムを持った会社があり、地方発クアラルンプール行き便の切符も購入できます(Transnasional, Causeway など)。

なにせメインロビーの奥にあるため、一般バス利用者の目に入りにくい場所といえます。そこで16社のブースが奥にあることを知らせる、多少大きめの立て札がメインロビーに掲げてはあります(下右の写真)。眺めていると、実際メインロビーのバス切符購入者に比べて、この1画まで来る人の数は少ないですね。16社側はメインロビーへ販売ブースを移転したいと要求していますが、ターミナル運営会社側が要求を聞き入れようとしませんでした。

   

2012年の追記:その後この16社は半減しました。2012年にTransnasional を始めとして何社かがメインロビーで行われている切符一括販売システムに参加したからです。上左の写真は、2013年9月に撮ったこの切符販売ブースの様子です。

4階からメインフロアの3階の様子を写したのが、下左の写真です(2011年11月撮影)。
その後2012年になって変化があり、奥の一角にある切符販売所はブースを閉鎖した会社が増えて以前よりもさらに閑散としています。大手の Trans Nasional とPlusliner もメインロビーにある全社取り扱いの切符販窓口(1から18まである)で販売されるようになりました。下右写真の窓口上方にTransnasional という文字が加わりました(2012年3月撮影)。

    

切符販売ブースが数多く増設された −2016年1月
2015年11月に Puduraya バスターミナルからの北部方面バス路線が全て TBSバスターミナルに移転してきた。このためTBS利用者が飛躍的に増えて、もう閑散とした時間帯はなくなった。繁忙期は非常に混雑します。 そのため、切符販売ブースは写真に示した窓口に加えて、ロビーの一画に常設の販売ブースが数多く増設された。下の大きな写真は2016年4月撮影です。
深夜の時間帯は販売ブースの数はかなり減るが、24時間オープンで営業している。TBS は24時間バスターミナルだからです。




3階に Bazar TBS が2013年にできたがとても商売繁盛しているようには見えない。
下右写真はTBS発着バスの行き先を示す掲示 (2014年5月撮影)
  

2013年6月から運行開始した、TBS 発 LCCターミナル直行バス Jetbus の広告(上左の写真、2013年7月撮影)。 上方の写真にある一般バス切符窓口で切符を買います。 20154年12月頃から TBS − KLIA2 −KLIA という運行になった。だから KLIA へ行く旅行者も利用できる。

2016年1月始発その次発車頻度最終前終車運賃所要時間 大体1時間に1本だが夜間は本数が少ない
www.jetbus.com.my/   に時刻表あり
JET Bus03000400右記参照22002300RM 101時間15分

下2枚は2014年6月に撮影した JET バスです。 車輛は新しく快適です、もっと人気が出てしかるべきなのに、いつも空いているのは宣伝が足りないかもしれません。

 

4階にも下左写真のように出発スケジュール用モニターが設置されている。
最初にこの記事を掲載した2011年4月当時はまだオープンして日が浅かったので、内部のテナントはまだほとんど入居していなかった。そのため4階はかなりゆったりと感じました(下右の写真)。1年近く経った2012年3月時点では、3分の2ぐらいテナント区画が埋まりましたが、それでもまだ十分に空き空間があります。

    

オープンから10ヶ月ほど経ち、4階フロアのテナントが次第に埋まりつつあります。モダンなフードコートが4階にオープンしました。ただ客が少なそうで、いつまでもつかなです(2011年11月撮影)。 エスカレータの向こうに見えるのがインドレストランです(2012年3月撮影)、食事しなくてもコピを飲んだりすることもできますよ。

  

ターミナルビル内に簡易ホテルがオープン

このバスターミナルTBS Bandar Tasik Selatan の4階にホテルが2011年10月ごろオープンしました。ホテルといっても専用の建物を持つホテルではなく、ターミナルビルの一角にテナント入居した形のホテルですから、簡易宿泊所といえるでしょう。しかしターミナル自体が新造であることから、部屋のきれいさは推測できます。構造上から恐らくほとんどの部屋は窓がないタイプのはずです。入り口の標識には、ホテル名以外にトランジット用簡易ホテル兼荷物一時預かり という文字が大書してある。

ホテル名: Southeast Pioneer Rest & Go  (下写真は2011年11月撮影)
場所:TBS Bandar Tasik Selatan の4階 、 電話: 017-679 7274、 012- 688 6845
部屋代: 宿泊 RM 70 (週末はRM 80)、 時間利用 RM 15/時(週末はRM 20)、 荷物預け代: 1回 RM 4、 


 

参考: TBSバスターミナルに隣接した駅との通路端あたりから、Banda Tasik Selatanの商業街が多少見えます。そこのショップハウスの一角にテナント入居しているホテルがあることが屋根上の広告からわかります(上右写真は近接して2013年2月撮影)。マレーシアによくあるテナント入居型のホテルです。ただし1泊RM 180なので安くはない。 LRTのBanda Tasik Selatan駅から歩道橋を渡って徒歩10数分くらいの距離です。しかし2013年2月時点で駅付近一帯が開発工事中であり、まだ当分続きます。
下左写真は2013年2月に全体像を撮影した。2015年1月時点では既に建物の外形が建ったので、TBSは陰に隠れてしまった。そのため駅の向こう側へ渡るのは楽ではありません、Banda Tasik Selatanの商業街まで行くのはかなりの労力を要します。

 

アウトステイションタクシー
このタクシーはクアラルンプール及び近郊ではなく、他都市へ行く専用タクシーです。 TBSビルの駐車場 4階の一画にこの乗り場があります(上右写真は2013年2月撮影)。非常に目立たない場所で空いています。柱の陰に1台タクシーが停車していますね。

コインロッカー
多分2011年中頃でしょう、メインフロアである3階の外れにコインロッカーが設置されました。下右の写真がロッカー利用規約の一部です。大きいロッカーで12時間当たりRM 5 となっています。
  

タクシー乗り場と乗り合いバス乗り場は建物外側

ターミナルビルの地上階にはタクシー乗り場と Rapid KL バス乗り場があります(下2枚の写真)。 ご覧のようにターミナルビルのすぐ外側に位置しています。
Rapid KL バスには プドゥラヤバスターミナル(Pudu Sentral )間をシャトルサービスしている便がある。

ターミナルの到着プラットフォームに着いた人は、まずエスカレーターでターミナル本館の3階に上がり、次いで空中通路を渡り、そしてエレベータに乗って地上階に下りるという順序になります。階段もある。

タクシーは全てメータ制です、乗り場でタクシー紹介係りに紹介料RM 2を払ってから、順番待ちしているタクシーに乗るという手順です。もちろん午前0時過ぎでもタクシーはある。しかし深夜のタクシーはメーターを使わず、運転手の言いなりの運賃で乗るしかない。なぜならその場にいる運転手皆がつるんでこの違反行為をしているからであり、メーター制ではどの運転手も行こうとしません。紹介係りはいても意味がない、悪辣な慣行です。

  

最終更新 2016年5月


大改造工事を経て再生オープンしたプドゥラヤバスターミナル(新名称Pudu Sentral )


1970年代半ばから使われ続けていた、マレーシアで最も忙しく、知らない人がいないバスターミナルであったプドゥラヤ( Hentian Puduraya) が1年ほどの閉鎖と予算RM 5千万をかけた大改造工事を経て、内部はほとんど別のバスターミナルといえるほどの姿になって、2011年4月16日に再オープンしました。
2011年8月終わりごろにプドゥラヤを訪れたナジブ首相が、プドゥラヤを改称して Pudu Sentral  と改称すると発表しました。しかしこの名前が定着するとしてもかなりの年数が必要ですので、今後もプドゥラヤという呼称が通用することに変わりはありません。人々は長年使い慣れた呼称を数年程度で使わなくなるなんてことをしません。

重要なお知らせ −2015年10月

北部4州行きのバス全便の発着がプゥドゥラヤバスターミナルから TBSバスターミナルでの発着に移る - 2015年10月下旬の新聞の記事から
陸上公共交通委員会 (SPAD) はクアラルンプール発北部州行きの中長距離バスの発着バスターミナルを変更するとのお知らせを発表しました。

変更対象となる、中長距離バスの行き先及び当該州発のKL到着便 :ペラ州、ペナン州、ケダー州、ペルリス州、 計500本を超えるバス便数になる
変更後の発着バスターミナル: Bandar Tasik Selatan にある TBSバスターミナル
変更開始日:2015年11月1日

これらの行き先と到着のバス便は Pudu Sentral バスターミナル(注:依然としてPuduraya が一般呼称として使われている)を発着地として長年運行されてきた。そのためPudu Sentral に続く Pudu路及びその界隈で起きている交通渋滞の主たる要因になってきた。「発着地を移転させることでこの交通渋滞緩和を緩和させることになる。」 と陸上公共交通委員会 (SPAD) 。

2016年2月の注記: 従って既に Pudu Sentral は一般旅行者にはほぼ関係なくなった。 中長距離バスは全て TBS バスターミナルでの発着です。

以下は過去の記録となった
メインフロアの目立つ場所にいわば交番が設けられています(下右の写真)。

  

Pudurayaの 閉鎖が終わって再オープンした時にはもはや中長距離バスターミナルではなく、クアラルンプール市内及び近郊バス用のシティーターミナルという形で生まれ変わることになる、と当局の方針を伝えるマスコミは2010年4月ごろまで何回もそのことを書いていました。しかし再オープンしたプドゥラヤは、中長距離バスターミナルとしての機能だけです。つまり北部方面中長距離バス及び一部近距離バス用のバスターミナルという形になりました。

この場合の北部とは ケダー州、ペルリス州、ペナン州、ペラ州、パハン州の一部をさします。 スランゴール州の近距離町(Tanjung Malimなど)、クアラルンプールより南部にあるヌグリスンビラン州(スレンバンなど)も運行範囲に入っているので、近距離バスターミナルという面もあります。

改造工事ではビルの外側にも手を加えたので、外観もかなりかわりました。さらにビルがプドゥラヤローターリーに面した側に全く新しく大きな吹き抜け式の玄関口を建設しました。玄関には動く歩道が2基設置されています。下左写真の最上階、4階にあたる、が新しいフードコートです。

その後玄関口とその壁面がまた改装されたので、下2枚の写真は2012年9月に撮影したものに差し替えました。

   

大きくUTC という文字が見えるが、 Pudu Sentral という文字は外壁にまったくありません。 地上階に警察の本格的交番が設けられ、ロータリーから連絡できる歩道橋、長さ60m、が2012年12月に完成した(下左の写真、2013年1月撮影)。 Pudu Sentral 横にはいくつもの新しいホテルがオープンした(下右の写真、2015年撮影)

 

 Pudu Sentral の大きな欠点はダブルデッカーバスが車高制限のためにプラットフォームには入れないことです。これによってバス乗務員や代理者の客引き行為を公然とさせている。 上写真のようにダブルデッカー車輌は常に 玄関口前の路上に停車する。 その手前に止まっているのはたちの悪いタクシー連中です。

プドゥラヤの出入り口は新玄関口以外に従来の出入り口が複数あります。

  

  

ビル内部は明るく照明されており、床も天井も壁もピカピカの化粧装飾を施してあります。 ビル内が全体的に冷房されています、以前はごく部分的冷房でしたからこの点も多いに向上しました。まず気がつくのは待合椅子の多さです。通路に沿って、数箇所にある待合室、切符売り場階、このどこにもきれいな金属製待合椅子がたくさん設置されました。これだけたくさんの椅子があれば、混雑期でもどこかには座れることでしょう(椅子に荷物を置く悪癖が少なくなればですけど)。

    

待合所(Ruang Menunggu と言います)が3箇所に増えました、中2階に1箇所、地上階に2箇所です。とりわけ中2階の待合室は広くゆったりしていました(上左写真はオープン当時の撮影)。上右の写真(オープン当時の撮影)は待合室ではなく切符販売階に備わっている椅子です。座って待つという面で、新プドゥラヤは大きく向上したと言えます。

ところが年月が過ぎるにつれて、ターミナル内の区画が売店と店舗用に変転されてしまい、2012年の時点ではすでに椅子の場所が限られてしまった。以下に変化の様子です:

  
  
中2階の待合所は椅子が極端に減り隅に追いやられて、書店など店舗がオープンした(下左の写真、2012年9月)、
さらになんとカラオケ店までオープンした。 深夜1時までと書いてある。下右の写真(2013年1月)。

 

液晶式モニターまたは電光掲示板が通路(下左の写真)、待合室、切符販売階にそれぞれ複数釣り下がっています。設置場所によって画面サイズに大小ありますが、見難さは感じませんでした。問題は表示される、出発バスの情報:バス会社名、出発時刻、行き先、プットフォーム番号、プレート番号、がどこまで正確かが今後試されていくことでしょう (下右写真からこういった情報が読み取れますね)。 なお設置されているモニターの中には、到着バス情報を表示するモニターもあります。

2011年11月追記: 液晶式モニターまたは電光掲示板の表示情報の精度に関して
さてターミナル発着バスの情報がどの程度正確に表示されているか、当初から多少の疑問を持っていました。数台のバスについて表示を基にプラットフォームで観察したのですが、そのバスはまだ到着していませんでした。ただ乗るわけではないので、ずっと待つことはしませんでした。

その後2011年11月にTransnasional バスを異なる行き先で2回利用しました。 1回目は購入したペナン島行きバス切符には何番フォームで午前7時発と印刷されているにもかかわらず、掲示システムの画面にはそのバス自体の情報がありませんでした。バスはなんと1時間も遅れてプラットフォームに到着したものの、最後までこのバスの情報は掲示画面から欠落していました。 
2回目は24時発アロースター行きバスです。 出発プラットフォームは表示画面のそれと合っていましたが、バスのナンバープレート番号が表示されていた番号と異なりました。Transnasional 社切符販売窓口で購入した切符にはただアロースター行となっていますが、この便の乗客はプドラヤで同社のバスに乗るように言われた後、Jalan Duta バスターミナルでアロースター行き車輛に乗換えとなりました。Transnasional バスの他の北部方面行き深夜バスも同じような方式を取っていることがわかりました。この背景にはは、クアラルンプールの北部方面行きバスターミナルがプドゥラヤターミナルとJalan Duta ターミナル の2箇所にあるということがあります。
しかし切符にもプドゥラヤバスターミナル内の掲示画面にもこのことは一切表示されていません。つまり情報をインプットする側に正確な情報を印刷する、表示するという思想が欠けていることがわかります。


  

切符販売は 1階を専用フロアにしており、約 50ブースあります。下左写真はブース、下右写真は切符販売フロアーの様子です。プドゥラヤの持ち主であるUDA持ち株会社がある IT会社に依頼して、電子切符販売システムを構築中とのことです。完成すれば、プドゥラヤで発着するバス会社の切符販売がそのシステムに乗ることになるそうです(いつかはまだ未定)。
2014年時点で切符販売システムは全く開始しておらず、しかも電光掲示板もほとんどが故障している。お粗末な状態となっている。

下2枚の写真は、切符販売階にあるバス会社毎の切符販売窓口の様子です。その後窓口番号が表示されるようなった(2011年8月末撮影の右下写真)。
このため例えばキャメロンハイランド行きは 25番のバス会社 と 41番のバス会社が運行している、というように覚えることができる。全ての行き先別にバス会社を一覧表にしているわけではない、あくまでもバス会社毎の窓口配置です。

  

注意: うるさく寄って来る売り込み人を無視しよう
オープンして半年以上経ったころからでしょう、この各社切符販売窓口が並ぶ階では、いくつかの販売窓口から売り込み人または請負人がフロアまで出てきて、利用客にうるさく切符販売を勧めるようになりました。この階にはPudu Raya 運営会社 UDA持ち株会社の保安係りが常時複数人数配置されているのですが、どういうわけか彼らは何の行動もしません。以前のプドゥラヤビジネススタイルの復活を暗示する光景にがっかりしました。 

バスが発着するプラットフォームは P1からP22まであり、プラットフォームへ下る階段の入り口が下左写真のように囲われています。デザインはいいのですが、肝心のバス会社名が小さく且つ透けて見にくいのです。ほんの少し離れるだけでもう下右写真のようには見えません。 

  

プラットフォームは以前に比べて照明が明るくなり、柱に番号が大書されています(下左写真)。以前より多少明るくなったバス発着場そのものは以前のプドゥラヤのそれと同じですから、バスの車高が天井にほとんどくっつくほどです(下右の写真)。もう1段下にもプラットフォームの写真あり。

なお報道によれば、各バスはJalan Galloway にある 臨時バス駐車場に駐車することになっています。そこはLRT のHang Tuah 駅の対面にありますから、プドゥラヤからかなり近い距離です。そして各バスの出発時刻近くになってから、プドゥラヤのこの発着場に入車することになっているそうです。プドゥラヤに入車するバス台数は平日で600台、週末で1000台と見込まれていますので、こういうやり方がどの程度機能するか、興味あるところです。

  

発着場の天井の高さが低いので、近年数が増えたダブルデッカーバスはプドゥラヤの発着場自体に入ることができません。このことはプドゥラヤ外のロータリーの一角に青空停車して乗客を乗降させることになるため(下右の写真)、バス発着の統一性が崩れることになります。ダブルデッカーバスはかなりの数になるので、バスターミナル発着の小さいとはいえない割合がビル内プラットフォームではなく、ビル外の路上であるというのは、新バスターミナルの弱点です。

プドゥラヤ外で客待ちしていた違反行為のバス会社を今後も果たして一掃できるかみものです。
これまでのプドゥラヤではその内外で強引な切符売りダフ屋と客引き行為がもっともあからさまに且つ広く行われていました。プドゥラヤ運営会社と管轄当局は新生プドゥラヤではその種の非法行為を一切排除するとしています。今後の対応を期待しましょう。

   

プドゥラヤとTBS Bandar Tasik Selatan (南部方面バスターミナル)をシャトル運行する Rapid KL バスがロータリーに面したホテル前の一角から発着しています。しかしなんの立て札もないので、これでは初めての利用者にはまずわからない。

プドゥラヤはビルの地下にあたる感じの発着場兼プラットフォームを地上階としているので、メインロビー、通路、プラットフォームへの降り口がある階が 地上階になります。下2枚の写真のように案内板が立ってはいますが、実際に内部を歩かないとわかりませんな。メインロビーの上が中2階で待合室になっています。その上にある1階が切符販売専用階です。 このためかつて切符販売カウンターがずらりと並んでいた地上階はその分広くなったわけです。なお日本的感覚でプドゥラヤの 1階を捉えると、3階になります。

  

上で触れましたように、4階に冷房付きフードコートがあります。照明が明るく、以前より多少ゆったりしたフロアです(下左の写真)。窓際からロータリー界隈が眺められます。
1階の切符売り場から一旦駐車場のあるブロックに出て階段で上り、さらに4階屋上に出てからフードコートまたはホテルへ進むというわかりにくい構造です。

 

ホテル
Hotel Ancasa Express @Pudu   大改装が終わってすでにオープンしている
4階がフロントです。階段のほか、コンコースのある地上階かららエレベーターで直行できる。
部屋代 RM 95から、 03−2072 2688

荷物一時預かり所
複数個所ある。 小サイズ RM 2/日、中サイズ RM 3/日

一般タクシー乗り場
クーポンタクシー制を取り入れており、タクシークーポン売り場で買ってからその場で乗車する。クーポン売り場は1階にあるが、バス切符売り場フロアから見えない一角にになる。上右の写真。

注意:クアラルンプール国際空港LCCターミナル行きのバス STAR SHUTTLE は2011年11月時点で既にプドゥラヤバスターミナル内での発着を中止しました。販売窓口も閉鎖しました。その後2012年中頃にまた Pudu Sentral内の切符売り場に復帰した。


注意:プドゥラヤターミナル外で待ち受ける、非方な客引きダフ屋の相手にならないように

プドゥラヤ運営会社のUDA持ち株会社と監督官庁の道路交通庁は、旧プドゥラヤ時代公然と且つものすごくはびこっていた悪習、つまり横柄な客引き兼切符ダフ屋の横行、と彼らとつながった少なからずのバス会社の職員、一部の不良バス会社の存在、に対して、これを再発させまいとして、プドゥラヤビル内には常時随所で目に付く形で保安員を配置しています。それ以外にもバス案内所を設け、加えてフロアには案内係りもいます。 

この努力は評価すべきでしょう。今後もこの体制を緩めないでほしいものです。
しかし再オープンから10日以上経った2011年4月下旬イントラアジアはプドゥラヤの様子を再度調査に出かけました。ターミナル内部の監督状況はオープン当時と同じで、客引きダフ屋はまったく目にしませんでした。しかしターミナルの外、ロータリーの周囲ではいかにも態度の悪そうな客引きダフ屋が何人も活動しているのが、目につきました。長年バス乗りだけでなくターミナルを観察しているイントラアジアですから、彼らの行動はすぐわかります。 一部のバス会社のバスがターミナルを出てきてロータリーで停車したとたん、その客引き屋にそそのかされた何人かの人たちがそのバスに乗り込みました、バスは客を乗せてすぐ去りました。これは違反行為ですが、取り締まりは監督官庁の係官しかできないでしょう。

プドゥラヤターミナルは極めて多くの外国人労働者も利用しますし、新聞など読まないマレーシア人もいますから、この種の非法客引き行為を意に介さない利用者予備軍は多いのです。マレーシアの地理やバス乗り仕組みを知らない彼らは、執拗に呼びかけてくる非法客引き屋を簡単に受け入れます。 ターミナル内ではこの種の行為はもうできないでしょうが、外では今後も公然と続くことでしょう。

新プドゥラヤバスターミナルで切符ダフ屋の暗躍を許す構造 −2012年5月9日付け「新聞の記事から」

(大改造が終わって1年以上経った)プドゥラヤ(Pudu Sentra lという正式名に変わった)バスターミナル周辺では依然としてバス切符ダフ屋が暗躍しています。
バスターミナル前付近 つまりAncasa Hotel 前当たりでは10人を超えるダフ屋がビジネス繁盛しているのを目にします。陸上公共交通庁(SPAD)の取締り車がバスターミナル前に停車しているにも関わらず、彼らはひるみません。違法な切符ダフ屋はバスターミナル内の客にさえ声をかけて売ろうとしています。

バスターミナル内の切符売り場階入り口の外に集まった切符ダフ屋は、バス切符を窓口で買おうとする人たちに嫌がらせしようとします。
客を装った記者によって来た切符ダフ屋はジョーホールバル行き切符をRM 35で勧めました。窓口で買えばRM 30です。記者がバスに乗るプラットフォーム番号を尋ねたら、適当に待っていろ、ナンバープレートを探せといわれました。その番号は切符に手書きしてあります。この記者はまた別のダフ屋に声をかけられ、今度はRM 38だと言われました。

プドゥラヤ(Pudu Sentral)バスターミナルが入居する UDAビルの保安部隊は語る、「今年初めから違法な切符ダフ屋が増えだした。当局の係り官がいても彼らはプドゥラヤに戻って来る、決して去ることはない。大改造が終わってもダフ屋はいるのです」

バスターミナルの陸上公共交通庁(SPAD)係官は語る、「この問題には気づいています。特別チームを組織しました。」 新聞社が陸上公共交通庁(SPAD)の担当部にコンタクトしたところ、問題を検討するとの答えを得ました。

Intraasia注:クアラルンプールなどのバスターミナルの抱える問題をイントラアジアは長年伝えてきました。数十年来マレーシアでバスを利用しているイントラアジアですからこの問題には非常に通じています。プドゥラヤ(Pudu Sentral)バスターミナルの改造が終わった半年ぐらいはダフ屋はビル内部には入ってこなかった、それでも外部で手当たり次第に客に声をかけていたのが徐々に増えてきた光景を確認しています。それがついにバスターミナル内にまで進出してきたということであり、これでは昔のプドゥラヤに戻ることさえ予想されますな。

根本的な問題は、ダフ屋から買う乗客が相変わらずいること、とりわけ外国人労働者はよく買う、 取り締まり官庁の現場係官に断固とした態度がかける、そして警察のような逮捕権や防御権がない、ならず者集団であるダフ屋に対処するには身の危険も伴うから、防御権を付与しない限り、彼らも断固取り締まれない。 一部には馴れ合った係官もいることでしょう。 SPADの現場と上層部の態度に違いを感じます。ダフ屋に切符を流す一部の不届きなバス会社を排除できない仕組みが改善されていない。

ターミナルそのものは進化したけど、人々の態度と長距離バスの全体的な構造はあまり進化しないプドゥラヤバスターミナルです。日本人旅行者の皆さん、ダフ屋を無視しましょう。

Transnasional バスの半分くらいの北部路線がTBSバスターミナルでの発着になった − 2014年7月13日付け 「新聞の記事から」

Konsortium Transnasional Berhad は2014年7月11日から、クアラルンプール発着の北部方面行きバス 12路線を TBSバスターミナルに移しました。
12路線: Lumut, Ipoh, Seri Iskandar, Manjung, Parit Buntar, Batu Gajah, Bota, Ayer Tawar, Kuala Kangsar, Penang, Butterworth, Sungai Petani.

「Transnasional のダブルデッカー車は車高制限のために Pudu Sentralバスターミナル内へは入れませんから、乗客はPudu Sentralバスターミナル脇の道路で乗り降りしなければならない。」 「TBSバスターミナルは、Pudu Sentral と Hentian Duta の2つのターミナルに比べて設備が良く、きれいです。」
「Pudu Sentral と Hentian Duta の2つのターミナルで Transnasional バスが北部路線の全ての運行を止めるということではない。乗客に選択を増やすということです。運賃は従来の運賃と同じです。」 


政府官庁、クアラルンプール市庁、公共企業体の出張所が入居する Urban Transformation Centre

2012年9月23日付け新聞の記事から
クアラルンプール一のバスターミナルであるPuduraya は2年前にオーナー会社のUDAが大改造工事を施し、 20数年使用されてきたこの名称が 2011年のナジブ首相公式訪問時に Pudu Sentral と変更されました。 
22日またナジブ首相が公式訪問し、その際 Urban Transformation Centre という名称が付け加えられました。その後さらに改修が加えられ、ナジブ首相は満足を示しました。「ビルの駐車場を改修したので、政府官庁サービスセンターとレクリエーション施設を設置する」 「それ以外はこれまでと同じように、バスターミナルです。」と首相。

Urban Transformation Centreには 31の官庁のオフィス及び民間会社が入居します、さらに Kedai Rakyat 1Malaysia, Kedai Buku 1 Malaysia も入居する。この変容にかかった費用はRM 2400万とのことです。

Urban Transformation Centre は9月10日に仮オープンしたとのことです。 Pudu sentral ビル内の 2階、3階、4階などバスターミナルが使用しない部分が全面改造されて、Urban Transformation Centre として使用されている。
イントラアジアはさっそく Urban Transformation Centre(UTC) を9月下旬に訪れました。Imigresen、 郵便局POS, Telekom、クアラルンプール市役所出張所、など一般市民に身近に関係あるたくさんの役所が出張所を開いています。



更新歴:2015年10月、2013年2月、2012年7月、2011年11月


高架電車 Plaza Rakyat駅改札前に大手バス会社の切符売り窓口がある

LRT のPlaza Rakyat駅改札前に、大手バス会社である Transnasional, Plusliner, Konsortium の切符販売窓口があります。ここは案外空いているといえますので、プドゥラヤ内部へ入らなくても 3社の切符が買えます(社独自にオンライン化しているため)。



2011年11月28日更新


 クアラルンプールの新バスターミナル建設に関するこれまでのいきさつ

以下は記録として残してあります。

クアラルンプールの中長距離バスターミナル新設計画 −2009年12月21日の新聞の記事から

ナジブ内閣の掲げる主要政策の一つに、政府変容計画があり、その中の公共交通政策に関して運輸大臣が説明する。
クアラルンプール中心部に入ってくる中長距離バスの数をぐっと減らすために、総合バスターミナルを市の郊外に3箇所建設します。 半島部南部方面行きバス用に Bandar Tasik Selatan にすでに建設中です、東海岸方面行きバス用に Gombak に建設して2010年末までに稼動させたい。北部方面行きバス用にはSungai Buloh が候補地にあがっています。南部方面と東海岸方面の中長距離バス 合計750台がクアラルンプール市内へ入ってくる必要がなくなります。

( Intraasia 注:Bandar Tasik Selatanターミナルは高架鉄道駅兼空港電車駅である Bandar Tasik Selatan駅の脇に建設中ですね。 Gombak ターミナルは高架電車駅のGombak駅辺りに建設するみたいです。Sungai Bulohにもしターミナルができたら、市内から到達する足がかなり不便になってしまいます。)下2枚の写真は2009年12月末に撮影しました。


 

クアラルンプールの新バスターミナル(Bandar Tasik Selatan ターミナル)建設 −2009年6月6日の新聞の記事-

20ヘクタールの地に建設が始まっている6階建て総合Bandar Tasik Selatan ターミナルは 、工費RM 5億7千万で Maju HOlding が建設し、2010年11月の完成予定です。現在の進捗率は35%とのことです。
総合Bandar Tasik Selatan ターミナルの青写真
発車ターミナルと到着ターミナルを分ける、 バス100台分の停車用場所、身障者に優しい思想を取り入れる、4階をフードコートにする、

南部方面バスターミナルの建設

1976年にオープンしたPuduRayaバスターミナルはもうその扱い能力をはるかに超え、Pudu通りにも常時交通渋滞を渋滞を呼び起こしています。そこでバスターミナルの移転を決めた政府は、PUTRaLineの Gombak駅至近の場所に東海岸方面バスターミナル、 3種の電車が交差するのBandar Tasik Selatan 駅至近の場所に南部方面バスターミナルの建設を決めましたがその後進展はほとんどありません。しかし2009年後半に多いに進展して、2010年中に南部方面バスターミナルがオープンします。(下段にそのBandar Tasik Selatanバスターミナルの記事あり)

2009年5月22日の新聞の記事から
内閣府の大臣が第2財務大臣らとともに、クアラルンプールのPudurayaバスターミナルなどを見学し、その後バス運行業者との懇談も行いました。この大臣の管轄下に商業車輛免許授与庁もあります。
見学後大臣の発表したところによれば、3つの点が実施されます:プドゥラヤバスターミナルの改装向上のために直ちにRM 3000万の予算を回します、タクシー運行許可発行を一時凍結する、バスターミナル内外での切符売りダフ屋の取締りを強化する。

クアラルンプールの中長距離バスターミナルの長期的解決策として、半島部南下バスのターミナルとして計画されている Bandar Tasik Selatan ターミナルを拡張して、北部方面と東海岸方面へのバス便も扱う総合バスターミナルにする案を考慮するとのことです。現在のPudurayaターミナルはクアラルンプール市内外バスのターミナルに変換し、且つ3段階で改装工事を行う: 現在地上階にあるバス会社切符販売ブースを1階に移す、食堂街を全て4階に移す、身障者に優しくする、

バスターミナル内外で目に付く切符売りダフ屋については、「取締官を1日中派遣して取りしまらせる、捕まった者はただちに許可証を取り上げます。」

(Intraasia注:若い頃はともかく近年自分でカウンターで並んで切符を買ったり、バス車輛に揺られて乗り回ることがほとんどないであろう、この種の大臣のその場的発想の改善策にはいつも失望しますな。Rapid KL は公共バスであるからこそ、民間バス会社のように乗客が一杯になるまで発車しないという悪慣習をしないわけです。路線をmetroバスに渡したら、90年代と同じことになりますね。 大都市のバスターミナルを全て一元化するのは、一見便利に見えるけど事実は違います。Bandar Tasik Selatan 電車駅では一挙に増大する乗客をさばききれませんし、1日千台を超えるバスが1箇所のバスターミナルに集まるのは、道路混雑を耐え難いものにします。バンコクは方面毎に3箇所に分かれています。クアラルンプールも方面毎に現在のように3箇所または2箇所にするのが、結局は賢い長距離バスターミナルのあり方です。)


半島部南部方面バスターミナル建設計画を進める  −2008年7月8日の新聞の記事から−

クアラルンプール郊外のBandar Tasik Selatan 地区に、総合交通ターミナルを建設する計画を進めていくと、運輸副大臣が国会で明らかにしました。予算RM 5億7千万で建設するバスターミナルは2010年竣工の予定です。 バスターミナルは現在のPudurayaの代替となり、半島部南部方面とを結ぶ路線を用となります。Bandar Tasik Selatanには現在高架電車駅、KTMコミューター駅、ERL空港電車駅が隣り合っています。 最初この計画が持ち出されたのは90年後半でした(しかし10年ぐらい眠っていました)が、昨年遅く建設作業が始まりました。 総合交通ターミナルが完成すれば、日に通勤客10万人の利用を計画しています。

副大臣の明らかにした、その他の公共交通プロジェクト: マレー鉄道 Seremban - gemas 区間複線電化 予算RM 34億で2012年完成、 マレー鉄道 Ipoh - Padang Besar 区間複線電化 予算RM 124億 2013年完成、 マレー鉄道 Sentul - Batu Cave 2009年完成