一時閉鎖されるプドゥラヤの替りとなる臨時バスターミナルの説明と案内


プドゥラヤ一時閉鎖までのあらまし

1976年10月にオープンしたプドゥラヤバスターミナルは、長年マレーシアで最も発着台数と利用者数の多いバスターミナルの地位を保ち続けてきました。そんな忙しく手狭なバスターミナルのプドゥラヤは 2005年から6年にかけて行われた1階の改良工事の結果、90年代の昔に比べれば施設内部はかなり良くなりました。(なお当時のプドゥラヤ移転という案はまったく実現の芽なく消えています) 

プドゥラヤがクアラルンプールの中心部、しかも常時混雑している狭い Pudu通りにあること、道路に停車しがちなバス運転手とタクシー運転手らの行動、及びバスターミナルを利用する市民の行動パターン、これらの要因から、バス発着台数が増えれば増えるほど、プドゥラヤ周辺に与える混雑状況は悪化してきたのも事実です。 

ビル所有会社であるUDA Holiding会社(経済省翼下の会社)が進めるプドゥラヤ大改造プロジェクトにおいて、第1期工事はすでに2009年に終わました。そして第2、3期工事のために、2010年3月18日をもってビル全体が一時閉鎖されます。そこで3月19日からバスターミナル機能が次ぎの場所に移転します: 

参考: 2月24日の新聞の記事から
Pudu Rayaバスターミナルは昨年(2009年)から大きな改装兼一部改造中です。今年2月19日に Pudu Rayaのバス会社とテナントショップ宛てに(オーナー会社から)通知書が送られました。それによると、ターミナル内のバス切符売りキオスクとテナントショップはすべて1ヶ月以内に、Pudu Raya外にある2ケ所へ移動しなければなりません。主たる移動先場所は、クアラルンプール市警察本部に近接した暫定バス発着場です。 この場所にはすでに青空停車場が建設されて、現在はプドゥラヤ発の中長距離バスの一時車庫として使われています。

クアラルンプール市警察本部に近接した暫定バス発着場からは南部方面のバス、以前からあるJalan Dutaバスターミナルは北部方面のバスが発着することになります。暫定バス発着場はクアラルンプール市庁の土地に、最近工費RM 600万で建設されて、プドゥラヤを運営する UDA持ち株会社が運営しています。最高135台のバスが停車できるとのことです。その他飲食施設、狭い駐車場なども併設されています。
Pudu Rayaバスターミナルの改造工事の第3段階は3月下旬から始まるとのことで、それにともなって中長距離バスの発着を全て停止し、ビルを一時閉鎖します。

再オープン後のプドゥラヤはもはや中長距離バスターミナルではない

最近の報道では、プドゥラヤの閉鎖は4ヶ月ほどであり、9月中旬にあるハリラヤプアサ祝祭前までにはオープンするとのことです。再オープンしたプドゥラヤはクアラルンプール市内及びその近郊専用のバスターミナルに変身することになります。 つまりプドゥラヤの長距離バスターミナルとしての機能は二度と復活することはありません。

臨時バスターミナルに戸惑わないために

Intraasia は上記の新聞記事の 注で、「プドゥラヤが長距離バスターミナルの機能を停止する3月下旬以降、乗客は戸惑い、不便さに耐えるしかなさそうです」 と書きました。2月下旬と3月上旬の2回に渡って臨時バスターミナル辺りを歩いて様子を見てきた結果、Intraasia はこういう予感がします。臨時バスターミナルはその名の通り、”臨時”なので利用者とバス運行者の双方にかなりの不便を強いそうです。これは外国人旅行者だけではなく、マレーシア人の利用者にとっても同様です。しかし南部方面バスターミナルがオープンするまで、好むと好まずに関わらず、臨時バスターミルを利用するしかないのです。

バス情報とバスターミナル情報にどこよりも経験豊富で且つ豊富な知識を持つIntraasia は、臨時バスターミナル使用開始直前に現場を調べてきました。当サイトならではの手書き地図と写真を加えたこのページをよく読んでいただき、日本人の中長距離バス利用者にとって多少でも不便さと困惑度が減ることを願っております。

ガイドブックはいうまでもなく、インターネット上にも利用者側の視点で捉えたプドゥラヤ閉鎖ニュースと臨時バスターミナルの案内と解説はまだないはずです。どうぞ、この情報を流布してください。
注意:臨時バスターミナルの位置について、お知らせや新聞記事の中には 「Jalan Hang Tuah にある」、と書いているものがありますが、正確にはJalan Galloway です。 しかし下の地図でおわかりのように、どちらの道路からもアクセスできますので、掲載した地図と写真を参考にしてください。

臨時バスターミナル(発着場)付近の地図 - 3月14日製作-

 

高架電車Hang Tuah駅前にある歩道橋から写しました。
右側に写っているモノレール駅の左方にあるのが臨時バス発着場
モノレールHang Tuah駅を降りれば臨時バス発着場は至近です
この駅は改札を通らない限り道路の向こう側へ行けません。
手前が高架電車Hang Tuah駅舎前で左方がモノレールHang Tuah駅
屋根付き通路で連絡されている。臨時バスターミナルへは渡れない!
両駅を kenaga地区から写した写真
下方が高架電車Hang Tuah駅で上方がモノレールHang Tuah駅
高架電車Hang Tuah駅前にある歩道橋です。高架電車駅で下車した人はこの歩道橋を渡ること、決してモノレール駅方向へ歩かないように。 歩道橋を渡って降りたすぐ左方にこのモスクがある。
臨時バス発着場へは歩道橋を降りて右方向に歩きます。
歩道橋を渡って降りた場所の様子です。その降りた場所からモノレール駅方向を眺める。そのすぐ左方が臨時バス発着場になる。
モノレール駅のすぐ近くにある三叉路。この坂を上れば臨時バス発着場((白いテント群)。クアラルンプール市警察本部の標識が目印坂の上にクアラルンプール市警察本部があります。そのすぐ対面、つまり写真には写ってない左側が臨時バス発着場です。


Hang Tuahモノレール駅から臨時バス発着場を撮った写真
Hang Tuahモノレール駅から臨時バス発着場を撮った写真
右の青と白の建物はクアラルンプール市警察本部です。
Hang Tuahモノレール駅から臨時バス発着場を撮った写真
建物はこの小さな建物が唯一。加えてテントが架設されている。
臨時バス発着場からHang Tuahモノレール駅を眺めた風景
駅に隣接している様子がよくわかりますね
航空写真で眺めたHang Tuah 駅近辺の地理、各地点間は徒歩で
到達可能な距離です。黄色線が高架電車、緑線がモノレール。
プドゥラヤからJalan Puduを歩いてきた場合、この角を曲がってJalan Galloway に入る。100mほど歩けば臨時バス発着場に行き着きますBerjaya Times Squareから写真右隅に見えるHang Tuahモノレール駅へ向かって歩く場合の風景。左側の壁が旧プドゥ刑務所。

モノレール駅から眺めた風景。右の低い建物が旧プドゥ刑務所、その背後に見える高い建物が Berjaya Times Square 。



以上の写真は3月初旬及び中旬に撮ったものが混じっています。
臨時バスターミナルの状況に変化がでましたら、このページを更新していきます。

2010年3月16日掲載