Bukit Fraser フレーザーヒル


クアラルンプールから約100km離れたパハン州の高原(ゴルフ場のあたりが海抜1160m)。1年を通して平均気温14Cから18Cの涼しい気候と、きれいに手入れされた街と環境保護に力を入れる州開発公社のもと、高原に散らばるコロニアル建築を模した豪華な石造りのシャレー・ロッジで知られた避暑地です。

Bukit Fraserの名はこの地を最初に開発した、植民地時代に名をなし1900年代前期にその消息が分からなくなったエ英国人James L. Fraserからきている。その後英国植民地の避暑地として開発されたという歴史を持っている。18ホールのパブリックゴルフ場 De Club Golfはマレーシアでもっとも古くからあるゴルフ場の一つ。

現在ではクアラルンプールから日帰りもできる手ごろな避暑地として、乗馬、ゴルフもできる手軽な散策地として、人々に好まれている。豊かな植物相を残しており、8本のネイチャートレッキング道が設けられ、また270種もの鳥が観察されたバードウオッチングの名所としても知られているので、自然愛好家も引き付けている。マレーシアネイチャーソサイエティーが開発公社の協力で毎年国際バードレースを行っている。

Bukit Fraserへの行き方

以前プドゥラヤバスターミナルから発着していたNAEILAバスの Tanjung Malim行きは廃止された。つまりPuduRayaターミナルから発車していたKuala Kubu Bahru 方面行きのバスは、多分2004年になってからでしょう、Sinar Kotaビル横に移動しました。この場所はプドゥラヤロータリーからMasjid Jamek方向にJalan TunPerak を進み50mぐらいの三叉路付近、歩道際です。Sinar Kotaビルは現在有名なインド系大ディスカウントショップのMyDinが入居しています。

この付近はCityLinerとIntrakotaとMetroバスとさらにKajang行きバスが集合するバス発着場所が錯綜している一帯です。夕方にはそのあたりの状況は数十の近郊行き先のバスが次々とやって来て混沌とします。Sinar Kotaは有名な建物だからすぐわかりますが、このビルの横です、前と後ろはそれぞれ上記のバス郡が発着します。

Tanjung Malim行のMega Coachバス
Kuala Kubu Bahru 方面行きのMega Coachバスは、上記で説明したように特に乗り場はこしらえてないし、他のバス会社と同じく乗り場を示すバス標識はまったくありません(つまり乗り場所を知らない限りバスは見つけられない)。まあそのあたりで30分も待てば、Tanjung Malim行きのMega Coachバスがやって来ます。(大体)40分ぐらいに1本とのことで、朝6時半頃から夕方7時頃まで運行とのこと。

このMega Coachバスは南北ハイウエーを走行せずに旧道である1号線をずっと走り、Rawang を通り抜けて約2時間でKuala Kubu Bharuのバスターミナルに着き(右の写真)、そして引き続き終点Tanjung Malim まで行きます。運賃:KL - Kuala Kubu Bharu 間 RM 4、  Kuala Kubu Bharu - Tanjung Malim間 RM 2。

注意:PuduRayaターミナルから頻繁に出ているTanjung Malim- Kuala Lumpur Ekpres 会社のTanjung Malim行きバスはハイウエーを走行するので(走行は1時間ほど)、TemplerPark, Rawang、Kuala Kubu Baru を経由しません。お間違えのないように。

ここでBukit Fraser経由Raub行きのバス 10時半発に乗り換え、約50分で30Km離れた Bukit FraserのふもとGapに着き、そこから1時間毎に上り下りの交代する一方通行路8Kmを通行し、Bukit Fraserの中心地である広場に到着。料金RM 2.30(旧料金)、。
以前は日に2本あったBukit Fraser行きは午前の1本だけになったとお知らせがバスターミナルに出ている。午後4時発のバスは、Gapを経由するだけのRaub行き と表示されている (2004年7月追記)

GapとBukit Fraserをつなぐ道は道幅が自動車1台ほどの狭いつづらおりの急坂道、このため通行方向が、奇数時間である7時から19時までが上り専用、遇数時間8時から18時までが下り専用となっている。例 7時00分から7時40までは上りとして、通行路出入り口に設けた小屋の係りが遮断機を上げる。残り20分間は道路通行時間をみている。つまり上記時間以外は通行できない。(右の写真がGapにある門)

Bukit Fraser発 Kuala Kubu Baharu行きバスは10時15分と16時 (追記に書いたように現在は1本のみのようです)。Kuala kubu BharuからBukit Fraserまでタクシーに乗ると1台RM40.

クアラクブバルの町
Kuala Kubu Baharuはごくこじんまりとしたわかりやすい町で、バスターミナルの周りだけでなく、商店街にはいくつかの飲食店がある。インド人の比率の高い町なのでしょう、タミール小学校もあります。バスターミナル前のMAY Bank 裏のビルに新築の安ホテル Sri Melatiがある(2004年の時点でも存在)。朝バス便に乗るためにはここで1泊もできる。シングル/ダブル RM50N、全21室。現金のみ。Tel:03-8042772
他に2軒の旅社がある。

自動車で行く場合(追記あり)

フレーザーヒルはクアラルンプールから約100Kmほど離れており、行き方には Karakハイウエーを使うルートと南北高速道を使ってインタチェンジで降りるルートとの2ルートあります。


ブキットフレーザーの特徴

人口2千人ほどの山間の町。WWF世界自然保護基金マレーシア、連邦政府などの協力の元、州のBukit Fraser開発公社と町自治体がこの地域の開発と保護に責任を持っている。私企業が勝手に開発できないようになっており、一帯の環境保護に力を入れている。そのため街はたいへんきれいであり、高原のすがすがしさと相まって、ブキットフレーザーを印象深い所にしている。

丘のあちらこちらに豪華なロッジとシャレー、リゾートホテルが散らばっており、移動が車を前提にした配置になっている。町内を通行するタクシー・バスなどはない。

豪華ロッジ・シャレーのなかには、マレーシアの有名企業体、Telekom、KTM、Petronasなどのホリデーロッジ、パハン州やスランゴール州スルタンのロッジなど大きく豪華なものが多い。一般用の宿泊施設としては、Bukit Fraser開発公社の3軒があり(残り5軒は現在閉鎖中、再開は未定)、のこりはリゾートとなうった高級なホテル・マンションタイプのホテルと小規模の高級ロッジがある。このため安宿と呼べるものはほとんどない。

町のふもとに当る中心地に小さな広場があり、真ん中にかわいらしい時計塔が立っている。この広場を囲むように、インフォメーション、ミニマーケット、食堂のある建物、スポーツコンプレックス、石造りの郵便局などが建っている。(左の写真、左上隅がQuest Resort)

町歩きはここからとなる。スポーツコンプレックス前の道路5分ほど登ると、開発公社の本部があり、その先が3差路。左へ行くとすぐ子供の遊び場、そしてまた三叉路になる。右へ行けばJeriau滝まで約3Km。交叉個所にはいずれも標識が出ているのでわかりやすい。

インフォメーションセンター

Information & Reservationと看板が出ている。
広場に面したショップハウスの地上階にあり、開発公社が運営している。Puncak Innのフロントとつながっており、電話番号も応対者も共通、電話 09-3622201.そのため早朝から深夜までオープンしている。地図のコピーが1枚30セント。
(右の写真、建物の1階に員インフォメーションセンターとPuncak Innがある)

宿泊施設

Bukit Fraser開発公社経営の宿、総称Holiday bungalows & chalets,は次の3軒、いずれも温水つきで支払は現金のみ。
Puncak Inn
Tel:09-3622201
普通部屋(s/d)RM55N, Deluxe(s/d)テレビ付きで広い RM75N、全27室
(注:あまりきれいとはいえないが、宿の相場の高い場所なのでしかたないでしょう)

Rompin Bubgalow
部屋代 RM88N、全3室(右の写真)
インフォメーションセンターで予約
Kuantan Bungalow
部屋代 RM88N、全3室
インフォメーションセンターで予約

Ye Oldes Smoke House
tel:09-3622226, F 09-3622035
よく知られた有名な宿、広場から徒歩30分弱かかる。std RM280+,スイートRM390+。全14室と部屋数が少ないので予約した方がよい。

Mas Adua
14 Jalan Lady Guillemard
部屋毎でなく1軒すべて借りる事になる。 4人まで1泊当たりRM480、5人以上 RM640、最低宿泊数 2泊
外見は豪家な大邸宅で外側に小さく名前が出ているのみだが、周囲に家が少ないので見つけやすい。内部は4ベッドルーム、3つのリビングルームなどすべてが豪華にできている。材料を持参すればまかないさんに有料で料理してもらえる。
予約先はクアラルンプールの Ms Azegami Tel:03-2062539, F 03-2061539
予約時点で1割の申し込み金が必要

Quest Resort
Jalan lady Quillemard
Tel:09-3622300,F 09-3622284, -mail:questfh@tm.net.my
std RM99N(s/d), カードVMAD、建物の1画にギフトショップ、レストランさらにMay Bankがある。 広場から徒歩数分で、ゴルフ場を見下ろす位置にある。

Jelai Highlands Resort
(右の写真)
tel:09-3622600, F 09-3622604
多少外れた場所、Allan's Watewr 池のすぐ近く、にあるオープンして2年という新しい小型のホテル。ちょっとした穴場のホテルにみえる。
料金:Dex(s/d) 平日RM80N 週末 RM180N、super dex 平日RM120N 週末RM200
全40室、現金のみ

Silverpark Holiday Resort
jalan Lady maxwell 49000 Bukit Fraser
tel:09-3622888, F 09-3622887, E-mail:silverpk@tm.net.my
Studio Apart:RM168N, 2 bedroom Apart: 260N, カードVM、全115室
テニスコート、レストラン、ジム、
いくつかのマンション棟があるが、オーナーのいるマンションとなっている部分もあり、残りがホテルになっている。

施設

スポーツコンプレックス
広場に面した建物で公衆トイレが内部にある。ここでゴルフ場の予約をする。 オープン 毎日8時から19時、電話09−3622129
グリーンフィー:平日RM30、週末祭日RM40、ゴルフセットレンタル RM15
その他マウンテンバイクのレンタルもあり。1時間RM4

ブキットフレーザー開発公社の本部建物
大きな目立つ建物。ここでもブキットフレーザーの相談にのってくれる。ただあまり資料はない。
電話 03-3622248,住所は 49000 Bukit Fraser, Pahang`(この住所ですべての施設に共通)

The Fraser's Hill Nature Education Centre
開発公社すぐ手前にあるモスクの裏にある無人の石造りの1軒屋、開発公社とWWFマレーシアが共同で設置した。
オープン時間:毎日9時から17時半、月曜日と火曜日は閉館。
ブキットフレーザーの自然について説明した文と写真が掲げてある。ブキットフレーザーをトレッキングする人はここにおいてあるNature Trail Guideの小冊子を是非入手しよう。

The Paddock
ゴルフ場の裏手になる。乗馬ができる。1回RM3.電話09−3622076.

子供の遊び場
通常の遊具のほかに子供用ゴーカートあり。3分間でRM6.

Allan's Watewr 池
ボート料金 15分間でRM6

ネイチャートレッキング

Hemmant Trail( 1Km),Bishop's Trail(1.5Km), Pine Trail(6Km, 最高難度)などブキットフレーザーには8本の自然観察トレッキング道がある。Nature Education Centreが各トレッキング道の植物相と動物相を解説した小冊子を入手してからトレッキングに挑もう。

食事処

広場に面して大衆的なレストラン Spices,その他数軒の茶店あり。スポーツコンプレックスにも大衆的レストランがある。一番安価なのは、モスク横のマレー茶店2軒。高級な宿泊所はその建物内にレストランがあり、一般的なレストランは少ない。

一部のみ2004年7月6日更新、99年7月17日掲載