中秋節の月餅


毎年9月10月初め頃は旧暦の8月に当りますから、華人コミュニティーが祝う中秋節に向けての中秋月間となります。(中秋節に関しては「マレーシアの祝祭日とカレンダー」内にある該当ページをご覧ください。

中秋月間には月餅(yue bing と発音、ゲッペイなどと呼ばないように)がつきものですから、マレーシア華人は中秋節の数週間前から月餅を食べ、知人有人らに贈ります。従ってショッピングセンター、有名中国レストラン、ケーキショップなどでは特別のに月餅コーナーを設けて、月餅販売に励みます。ショッピングセンターの月餅コーナーには月餅各社の専門販売員がいるほどです。

で月餅には、蓮のペースト中にアヒルの卵黄が入った基本的な月餅からドリアン風味の変わった物まで種類は実に豊富で、いずれも4個詰め箱入りが基本になります。しゃくなことに毎年値段が上がっており、今年2001年は1個RM8ぐらいが主流ですね。餅という字に日本語の”もち”を頭に浮かべないでくださいね、中国漢字と日本漢字が必ずしも意味が同じでない場合は、ものすごく多いのです。

月餅の起源は何でも14世紀の中国で蒙古民族の元に支配されていた漢民族が反抗して蒙古民族を追い払った時の故事に由来するそうです。月餅の好きな筆者は、中国茶を飲みながら味わうことにしています。といっても中身があずきである”豆沙肉月”のような低価格品の月餅です(写真のもの)。


  

写真左がこの豆沙肉月を上から撮った写真です。うっすらと写っている六福というのは製造メーカー名です。中の写真では、中国茶であるウーロン茶と茶器、月餅の中身:あずき(豆沙)と月の形をした種、を示しています。やはり月餅には中国茶があいますね。右は4種の月餅セットです(2003年9月追加)。

2001年9月12日掲載