2014年
ナジブ首相は中国を6日間の日程で公式訪問している、それに関連したニュースからです。
中国の人民日報紙に (マレーシア側が)載せた広告紙面の文の一部 (注:記事から察するとナジブ首相の言葉のようです):
40年後である2050年代には、アジアの世紀になっているでしょう。 中国は疑いなく世界一の経済力を持つ国になる、そしてマレーシアは成熟した、発展した国になっているでしょう。
ナジブ首相の発言から:
「両国の友情関係は経済的成功を生み出しました、中国はマレーシアにとって最大の貿易相手国であり、その往復貿易高は2013年に US$1060億に達しました。」
「民衆と民衆における交換もまたこれまでになく高まっている、そして、マレーシア華人コミュニティーは、マレーシアが中国と特別な関係を持つことを確実にしている。」
「両国が国交を開始して40年間の良好な関係に続く、両国関係の次の局面は社会文化面、人道主義、共通価値に焦点を置くべきである。」
北京外国研究大学における演説で、ナジブ首相は目標を実現させるための5つの戦略の概要を明らかにしました、これは次の40年間における両国関係をより深めていくことになるでしょう。
(Intraasia 注:華語新聞はナジブ首相と中国首脳との会見写真と見出しを第一面にこれ以上ないほど大きく載せている。これだけで華語紙の論調は推測できる。 まあ、予想されたことであり驚きませんが。 ということで今回の訪問でも、父親の第2代首相Tun Razak の遺産を強く誇る、ナジブ首相の中国への思いれが伝わってきます。ナジブ政権下でマレーシアのアセアン(ASEAN)の中における対中姿勢は、南シナ海問題が今後どう展開しようと、基本的に変わることは考えられません。日本のアセアン(ASEAN)に関するマスコミ論調や解説者はこうした面を知っておくべきですね)
クアラルンプール中心部にある Kotarayaショッピングセンターで母親がトイレに行っている間に2歳の娘が男に連れ去られた事件は、猟奇な事件に発展しました。
その場所から1.5qほど離れたクラン川岸で男が少女を連れているのが複数歩行者によって目撃されました。その後ホームレスの男2人が、その男が少女の首をはねて血を飲もうとしていたのを目撃したと語る。
警察への通報で警官が現場に駆け付けた時、男は川に飛び込んで逃げようとした。しかし川の流れに流されでおぼれたと、クアラルンプール警察の幹部は説明する。消防などはメディア発表時点でおぼれたと思われる男を見つけていません。
この母子は路上生活者で、日常的にKotarayaショッピングセンターで時間をすごしていたとのこと。警察はこの少女の母親、32歳、を見つけ出し、少女はその後ムスリム墓地に埋葬されました。
(ホームレスの人たちなどに食事を提供する慈善グループ) Kechara Soup Kitchen の理事は語る、「我々はその母親を援助したり食事を提供してきた。その女性はチェラス地区に家族はいるがうまくいかずホームレスとなり、時々橋の下などで過ごしていた、そこにはホームレス者がいつも15人から30人ほどいる。」 「クアラルンプールには大体850人ほどのホームレスがいる、そうした人は路上で暮らしている。」
サバ州スンポルナ沖のリゾート島から4月2日に、中国人女性とリゾートで働くフィリピン女性の計2人がフィリピン南部の武装グループに連れ去られれて人質となっていました。ずっと解放交渉が行われていたとのことで、ほぼ2か月後の5月30日になって2人は無事解放されました。
2人はフィリピン最南部の武装反抗グループの地元である Jolo 島で解放され、まずボートでサバ州のサンダカンへ送られ、そこから空路コタキナバルに着きました。そして中国女性、29歳、はクアラルンプールに到着しました。この後中国へ向かうフライトに乗る予定です。(フィリピン女性についてはクアラルンプールに来ていない模様)
(報告を受けた)ナジブ首相は、身代金は払われていなかったと明らかにしました。これはフィリピン当局とマレーシア当局との協力の成果だとしています。
1万円を銀行で両替すると RM 309.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 314.7 を入手します。
ペラ州では死去したスルタンの息子である皇太子) 、58歳、が29日午後スルタンの地位に就任したことが宣言されました。これは公営テレビ放送で生中継される中、ペラ州州首相が発表しました。
新しいペラ州スルタンは、オックスフォード大学で哲学と政治と経済で名誉文学士号を取得、ハバード大学のケネディースクールで行政学の修士号取得、ハーバード大学で政治経済と政府の博士号を取得しました。
中国を公式訪問中のナジブ首相は、ペラ州スルタン死去の弔問のために、急きょ一時帰国しました。その後また中国へ戻りました。
別新聞
ペラ州王室理事会の最高位者が29日午後3時、ペラ州皇太子に第35代ペラ州スルタンへの就任を委ねると宣言しました。そして皇太子は宣誓してスルタンに就任しました。
(Intraasia 注:画にかいたような貴族でエリートですね。どの州のマレースルタンもその州のイスラム教の守護であり、イスラム教権威の象徴であり、マレー人界の長である。スルタンはいささか異なるヌグリスンビラン州を除いて一族男系世襲制です。全部かどうかは知りませんが、現今のほとんどのスルタンは英米で高等教育を受けている、そしてその子供たちである皇子皇女も同様です。マレースルタンだからマレーシアで一貫して教育を受けるというのではない、また外国人配偶者を持つスルタン一族も珍しくない)
(ジョーホール州では2013年後半に州スルタンが、州の週休を土日から金曜土曜に改めると宣言しました、そして2014年1月から官の分野で金曜土曜週休制に移行しました)
ジョーホール州スルタンは州議会の開会式において述べました: (現在は官の分野だけである)金土の週休制を民間分野にも適用することを州政府は検討するようにと要請しました。
「(土日週休制である)民間分野で働く両親が、学校に通う子供たちと十分に過ごす時間がない、と不満を語っている。(学校は金土の週休制)。そこで私は州政府に対して、州内の全ての民間においても金曜土曜の週休制に変更できないか、検討してほしい。」
これ以前に、民間分野では土日週休制を継続すると決めたと報道されていました、とりわけ外国の企業と取り引きするときのビジネス事象における複雑さを避けるためです。
スルタンはまた、ジョーホール州財政が2013年はRM 4億8500万の黒字であったことに満足を表明しました。2000年以来州財政の年度決算では赤字でした。州政府が提案していた、州議会議員の手当てを増額に関して、州スルタンは述べる,「州財政の現状を考慮して、州議員の手当て引き上げを認める。」
連邦政府が決めた、外国人が住宅不動産を買えるユニットあたり最低価格を RM 100万としたことについて、州スルタンは主張しました、「この最低価格はクアラルンプールにだけ適している。私の提案は、高層住宅おいて外国人が購入できるユニット(戸)最低価格は RM 50万、土地付き住宅ではRM 200万 にするというものです。」
(Intraasia 注:マレーシアの州スルタンは決して象徴的存在ではない、ジョーホール州スルタンのこの発言を読むだけでも明らかですね。 州の方針にいろいろと間接直接的に要求や提案をしていますね。また州首相の選定にはスルタンの同意が実際上必要です。 5月28日の記事で、中国デベロッパーは州スルタンから土地を購入しています。果たしてジョーホール州の民間分野で金土の週休制移行が実現するのでしょうか)
クランタン州のKetereh 地方の村で起きた、少女輪姦事件に関して、州警察の長が語りました:
「 これまでに13人の容疑者が逮捕した、その年齢は20歳から40歳である。彼らは全て互いに血縁関係にある。逮捕者中には38歳の父親と息子2人が含まれている。」 「最初に逮捕した容疑者グループ中の唯一の女性、17歳が自身も強姦されたと、警察に報告書を出した。」 「これまでの捜査で10数人の男たちが輪姦に関与した、30人ではない。」
(Genting グループはパハン州ゲンティンハイランドでカジノホテルとレジャー施設を営んでいることで有名です。同グループは複数の国に進出してカジノホテル業を営んでいる、その内最大で最も成功しているのがシンガポールにおいてです)
マレーシアの Genting Bhd が明らかにしたニュースです:
同社が 51.9%の株式を保有する、Genting Singapore が日本の企業とパートナーを組んで日本で統合カジノリゾートを建設する件で入札に参加する計画です。日本ではカジノに関する法案が国会に提出された。そこでGenting Singapore はそれに供える専門のプロジェクトチームを組織した。」 「Genting Singapore は資金的にたいへん良い状態にある。」
同社は2014年3月末時点で手許現金類が RM 155億あるとのこと。
アナリストは日本でカジノがオープンするのは2019年になるだろうとみています。 Genting Bhd はパートナー予定の日本企業名を公表していません。
(Intraasia 注:ほー、いよいよカジノ建設が具体的になってきているんですね。全然関係ないですな。ゲンティングループは以前から日本でのカジノに興味を示してきました)
クランタン州で 20日夜に、14、15歳のマレー少女1人が女生徒友達に誘われて外出した際、Ketereh 地方にある村の空き家で男たち30人以上に輪姦される事件が起きました。
コタバル警察の長はこの事件を明らかにして、被害者はエイズに感染する可能性があることを明らかにしました、被害者からの警察届けによって、まず12人を拘束し、その内4人は拘留延長を裁判所から得ました、この4人には被害者と同じ学校に通う女子、17歳、も含まれている。
これまでの捜査で、拘留した11人が麻薬を接取していたことがわかりました。
少女を診た地元病院の医者は、性器部に受けた傷のひどさから、被害者が警察届けをするように強く求めました。被害者の少女は羞恥心から地元 Kuala Krai の警察に届けることをせずに、車で30分ほど離れた他地区の警察に訴え報告をだしました。 被害者は当初自宅へ帰らず友人の家に24日まで泊まった、その後友人の勧めで警察訴え報告を出しました。
別記事
逮捕拘留期間が延長された3人の男たちは20歳から30歳です。警察は事件に関わった人数を20人から30人と推定しており、「彼らは同じ村の男たちなので皆知り合い同士だ。」 「ほとんどの加害者が麻薬を接取してハイな状態だったと信じる理由がある。」
「未成年者が関係する強姦の事件が増加していることに寄与しているのは、アンフェタミン麻薬の使用問題がその主たる要因の1つです。」 「コタバル地方だけで、毎月平均16件の強姦事件が起きている、その多くは未成年者が関連している。」 「麻薬中毒者の間でアンフェタミンの使用が強姦事件の多さに関係していると考えている、さらに国境を接したタイと間で頻繁に行われている麻薬取り引きもです。」
地区警察の長は嘆く、「事件の起きた空き家からたった20mの所に民家がある。それなのに村人は空き家が麻薬接取の場になっていたことに無関心であり、警察に届けていない。」
(Intraasia 注:大衆紙は大きく報じている事件です。非常に陰湿で残虐な事件です。深マレー州であるクランタン州で麻薬中毒者が多いことは昔から言われており且つ統計からもそれが示されている。守旧的な考えや慣習の下で村の仲間意識が非常に強いことが、この事件を含めてこれまでのニュースから推測される。この事件も村仲間がつるんで起こしたかのようです。深マレー州だから熱心なイスラム潮流が強い反面、なぜ昔から麻薬接取者が多く、しかも月に16件もの強姦事件が起きるのか? クランタン州マレー人コミュニティーの底流に潜む問題を感じずにはいられません)
(自動車の窓ガラスを遮光させる着色フィルムの件が話題になっている)
最近、当局はこの着色フィルムに対する全面的な取締りは行わないのではといううわさが出ていました。
運輸省の副大臣は語る、「暗すぎる着色フィルムを張った車に対する、全国取締りは依然として実施する、ただし6月16日からです。」 「この取り締まりは道路交通庁と協力して交通警察が行う、その前に6月初めに行う着色ガラス・フィルムに関する研究会の結果を参考にします。」
「この研究会の結論に基づいて法律に改正があればそれを一般市民にお知らせする。
自動車法 1991年の該当条項で定めている、ウインドウガラスの着色などに関する規定では、フロントガラスでは光透過率が最低 70%、その他のウインドウガラスでは光透過率が最低 50%必要です。
連邦警察の交通警察部門のトップは語る、「着色ウインドウガラスに関する規定は、安全を犠牲にしてはいけない。もし着色が暗すぎれば、車の車内を見ることが妨げる。これは警官が自動車の乗客を調べる際に視界を妨げることになる。」
(Intraasia 注:遮光フィルムを車のウインドガラスに貼るのがほとんどのようです。街でみかける自動車に日中でも中が全く見えない車を見かけることは珍しくない。この問題は昔から起きており、基準もあるのですが、守られていない。 当局は着色の濃いフィルム利用者の屁理屈を排して、えこひいきなく取り締まるべきですね)
パハン州のスルタン、86歳、が28日午後死去しました。
パハン州州首相は、29日を州の休みにすると発表しました。さらに哀悼を示すために州内に向けて発表されたこと:パハン州は7日間喪に服する、そこで州内では全ての娯楽施設の営業停止、人々の集まる活動や祝賀行事を禁止する。 州の旗を100日間半旗で掲げる、国旗を7日間半旗で掲げる
死去したスルタンは1984年以来州スルタンの地位にありました、また(輪番制の)国王の座には1989年から94年まで就きました。
(Intraasia 注:昨日からとりわけマレーラジオ局は普段の陽気な放送調子を止めて静かな調子で放送している)
ジョーホール州不動産と住宅デベロッパー協会の副議長は語る、「ジョーホール州の不動産市場に中国のデベロッパーが興奮を加えてくれたのは間違いない。」 「外国のデベロッパーは州だけでなく国家にも利点をもたらしてくれるので、我々は歓迎します。」
ジョーホールバルの Danga Bay 地区に中国のデベロッパー Country garden Holdings Co Ltd が開始したウオーターフロントプロジェクトのことを、この副議長は指摘しました。このプロジェクトで同デベロッパーは一挙に9千戸を売り出した、これはマレーシアでかつてない初のことです。23ヘクタールの土地に9千ユニットから成るコンドミニアム及び複数の商業施設を建設するプロジェクトであり、開発総額がRM 180億にもなる(大プロジェクトです)。
Country garden Holdings Co Ltd のマレーシア子会社によれば、このプロジェクトは3段階に分けて開発し2017年に完成するとのこと。Country garden Holdings Co Ltd は2012年12月にこの土地をジョーホール州スルタンからRM 9億で購入しました。
ジョーホール州は州内の Iskandar Malaysia 経済特区で巨大開発を進行中です。中国の新聞によれば、既に5社の中国デベロッパーがIskandar Malaysia 経済特区進出したとのことで、6社目がホリデーリゾートを計画中です。
ジョーホール州不動産と住宅デベロッパー協会の副議長によれば、また5社中の1社の開発予定戸数は、9千戸を上回るとのことで、この会社は既に 47ヘクタールの土地をRM 45億でジョーホール州スルタンから購入しました。購入した土地はシンガポールをすぐ目の前に眺める場所です。市場筋は、青写真段階の開発総戸数は3万ユニットのコンドミニアムになるだろうと推測されている。
さらに同副議長は語る、「Country garden Holdings Co Ltd はジョーホール州の開発を中国とシンガポールで積極に売りこんでいる。」
中国の新聞が伝える Country garden Holdings Co Ltd の言によれば、「既に70%のユニットが売れた、その内の過半数以上がシンガポール人と中国人の購入者です。」
Iskandar Malaysia で開発するプロジェクトにおいて、中国のデベロッパーは購入者を中国大陸の人たちだけを狙うのではなく、シンガポール人も狙っている、とKGV 国際不動産コンサルタント会社の取締役は説明する。シンガポール人は昔から、近接した地点であるジョーホールバルの民間住宅不動産の購入に強い関心を払ってきた。「 最近は裕福なインドネシア人、日本人、韓国人、香港人も Iskandar Malaysia の不動産を買い始めている」 と同コンサルタント会社の話。
(Intraasia中:ジョーホール州の経済開発特区 Iskandar Malaysia のニュースは非常にたくさん載る、そして景気の良い開発話が大半です。その中で住宅開発の主役は中国デベロッパーのようであり、Country garden Holdings Co Ltd の大開発プロジェクトは度々ニュースになった。9千戸の大半の購入者が中国人とシンガポールということが喜ぶべきであると考えるのは、不動産業界や州政府筋が主体ではないだろうか。 現実にマレーシアの一般大衆はこのような高額な不動産は買えない、とりわけ全世帯の約4割を占める世帯月収RM 3千以下の低所得層には一切縁のない開発だ。せいぜい商業施設の店舗売り子、コンドミニアムのメンテナンス員として働くぐらいでしょう。
州民の多数派であるマレー人層は華人層よりも所得は低く、コンドミニアムのような生活スタイルはあまり好まない。デベロッパーの開発する大プロジェクトの対象からマレーシア国民は2番手に回り、その国民中でマレー人はさらにかなりの後部座席になることがわかる。 こういう開発理念と現実は果たしてあるべきジョーホール州の姿を映しだすのであろうか? イントラアジアは Iskandar Malaysia は野心的な巨大開発の面を評価する一方、こういう疑問もいつも感じる。 ところで、マレーシア華人ではなくシンガポール人や中国人主体のコンドミニアムに住みたい裕福な日本人も少なくないのかな?)
(マレーシアと中国の国交樹立40周年を記念して、ナジブ首相は6日間の中国訪問を開始しており、既に中国に到着しました)
中国出発前に各社の記者団と会見したナジブ首相は語る:父親である第2代首相 Tun Razak が中国との国交開始を決断して1974年に両国の国交が始まった時、Tun Razak首相は中国の周恩来首相を信頼していたからです。
ナジブ首相は父親の決断を称賛し、果敢な決定であると語りました。「当時私は大学生活で最後の1年でした。」 「父親の首相Tun Razak が中国との国交樹立を決断したことは容易なことではありませんでした。なぜなら当時の社会状況は現在と大いに異なる、多くの人は中国との国交樹立をすべきではないと考えていた。そこで決断することは大変勇気のいる事だった。後年父親に決定のいきさつを尋ねたら、父親は周首相を信頼していたからだと答えた。」
(Intraasia 注:ナジブ首相は大代表団を引き連れて6日間の中国公式訪問を開始した。 当然ながら華語マスコミはしばらく中国称賛的や期待大的観点が記事にあふれることでしょう。先週だったかナジブ首相が日本を訪れた時にそんな観点の記事は現れなかった。ニュースで読んだ限り、日本の政治家?官僚?さらにマスコミのいわゆる解説・評論家も? 南シナ海問題でマレーシアもベトナムとフィリピン寄りの姿勢を取って欲しいような期待感があったように感じた。 まったくの誤期待であり、マレーシアの現実を知らない人たちの思い込みですね。 マレーシアにその種の反中国的な感情が湧く下地はほとんどない。とりわけナジブ首相の下ではです。首相は父親のTun Razak が中国との国交樹立したことを以前から非常に誇りにとらえており、そのため彼自身は思考的には決して中国寄りではなくても、中国への思い入れは強く、立場としてアセアン(ASEAN)内での親中国的立場をずっととっている。 もちろんマレーシア華人界のかなりの部分にある伝統的な親中国感情は強い。 ナジブ首相は日本には別段思い入れなどは持っておらずごくビジネスライクに対応している。この点はマハティール元首相とはかなり違う。)
ジョーホールバルの地区で4月15日未明にバイクパトロール隊の警察官に賄賂RM 300を渡そうとした、29歳のベトナム人男性が逮捕されました。その警官が住宅地でベトナム人、24歳、が不審な行動をしていることに気が付き、彼に身分証の提示を求めました、しかし彼は提示できませんでした。そこへ友人のベトナム人が助けに現れ、警官に行動をとらないようにとRM 300を渡そうとしたとのことです。
このためこの男は逮捕され、最近刑法に基づいて起訴されました。検察側は反汚職庁の検察官が担当し、裁判所は、被告は警官を賄賂によって誘惑したと認め、懲役2か月の判決を言い渡しました。 起訴された罪では最大15か月間の懲役、またはRM 1万を超えない罰金と定めてある。
裁判官は被告に最初罰金RM 5千を言い渡しましたが、被告は払えないので懲役を望むと答えました。
(Intraasia 注:この種の小犯罪ではお金のある人は優秀な弁護士を雇って争う、簡単には有罪にはならないし、懲役になるようなことはまずないはずです。どうやらこのベトナム人は弁護士も雇えなかったらしいことが記事からわかる)
(5月25日の記事 「Cadbury ブランドの2種のチョコレートに豚のDNAが含まれていた」 を先にご覧ください。このチョコレートはhalal 認定を得ていたようで、そのため大いに問題となる)
Cadbury ブランどチョコレートの製造者がイスラム教発展庁(Jakim) とムスリムを欺いたという証拠によって、両者は チョコレート製造会社を訴えることができる、とマレーシアムスリム弁護士協会の会長が語りました。
同会長はアドバイスする、「イスラム教発展庁(Jakim) は製造会社 Cadbury Confectionery (M) Sdn Bhd に対して厳しく対処すべきです。また Cadbury Confectionery (M) Sdn Bhdが一般市民に対して陳謝することも要求すべきです。」 「この問題における Jakim の厳しい態度は不可欠です、とりわけこのチョコレート会社及び他の食品製造者に向けて Halal の件にはもっと注意を払うようにという教訓となるようにです。」
「私は次のように提案する:Cadbury Confectionery (M) Sdn Bhd がHalal の件で虚偽表示したことに関して、イスラム教発展庁は同社に対して厳しく処すること。」
Cadbury Dairy Milk Hazelnut (製造番号 200813 M01H I2)と Cadbury Dairy Milk Roast Almond(製造番号 221013 N01R I1 )の2つのサンプルに豚のDNAが含まれていたことが、検査の結果からわかりました。
ところでマレーシアマレー人ネットワーク組織の会長は語る、「我々はマレーシアボランティア弁護士協会と協力して、この会社を訴えるムスリムに法的援助を提供します。 この1件はムスリムにとって耐えられない侮辱です。この製造会社はこのような製品を製造すべきではない、さらにムスリム製造従業員にとっても侮辱です。」
(Intraasia 注:マレーシアでは Halal に関する扱いが1990年代ごろから徐々にさらに2000年位からはより厳しく且つより広範囲に適用されることになった。 何でも日本を訪れるムスリムも増えているそうですね、ムスリム相手にhalal だと保証して食品などを提供する業者は この種の敏感さと厳然さを理解しておくべきでしょう)
マレーシアでは英語のベストセラー書物をマレーシア語に翻訳して出版はとてもまれなことでしょう。
その珍しいこととして、Harry Potter シリーズ、 Stephenie Meyer のTwilight saga などが以前翻訳出版されたことがある。これらはいわば”イベント的”な出版といえる。
古典と文学は(現代ベストセラーに比して)よりマレーシア語に翻訳出版されやすい。国語と図書庁(Dewan Bahasa dan Pustaka、国立の機構です)が何冊か翻訳出版している。
さて最近2つのマレーシア出版社が興味を呼ぶ翻訳出版を始めた。シェークスピアの作品と Stephen King の作品をマレーシア語に翻訳したのです。
編集者兼出版者の Hafiz は昨年シェークスピアの Tempest , Eliot の The wasteland , Homer の Iliad などを翻訳出版した。
また出版者 Amir は Stephan King のごく最近本 Joyland, Neil Gaiman の最近のベストセラー本を翻訳出版した。彼は今後も Stephan King の本を翻訳出版していくとフェイスブックで明らかにした。
結局のところ、異なる言語のニュアンスと感じを他言語に翻訳するのは容易ではない。 そこで出版者である Amir はそのことをよく知っている、この翻訳出版を始めた時に面したのは、「才能と粘りのある翻訳者を見つけるのは、1つの挑戦です。」 Amir は言う、「マレーシアにおける書籍翻訳はまだ幼年期の段階にある。」
Amirの出版シリーズにはマレーシア著作の英語本には Fixi Novo、 国際的ベストセラーのマレーシア語翻訳本には Fixi Verso と名付けられている 。Amir の出版社が発刊を予定している翻訳本には、村上春樹の作品も予定されている。また彼は Ishiguro Kazuo の次の作品のマレーシア語翻訳権を取得したとのこと。
あるマレーシア語ライター、42歳、は主張する、「英語の本をマレーシア語に翻訳するのは良い考えとは言えない。」 Kanyan ライターグループの創立者でもある彼は、小学校時代から英語本とマレーシア語本の両方を読んできたとのこと。「英語本をマレーシア語に訳した小説をいくつか読んだことがある。しかしそれには何かが欠けている。 私の考えでは、英語小説はマレーシア語に翻訳する必要はない。もちろん私はマレーシア語に反対するものではない。マレーシア語版がオリジナルな英語版を軽んじるのであれば、最初から翻訳しない方がいい。」 「もし翻訳がインドネシアにおけるほど高水準なら、私は賛成するのだが。」
英語のベストセラーをマレーシア語に翻訳することは、若い人がもっと本を読むことにつながるだろうか?
出版者Amir は言う、「私は若い人がもっと本を読むように奨励するのです。そのことが一番大切です。」
TAR大学講師、38歳は主張する、「私は原語で書かれたオリジナルな本しか買いません。読者が言語の美しさを発見し、素晴らしい筋書きに引きつけられるとき、それは原語を満喫したいことになるでしょう。」
はじめに紹介した、Pusaka Obscra を発刊し編集者でもある、編集者兼出版者 Hafiz は言う、「マレー文学は大変停滞気味だと思う。」 そこで 彼は2013年に Obscura: Merapat Renggang 、140ページ、を出版した。シェークスピア、ヘミングウエイ、ホーマーらの作品の抜粋を載せている、加えてマレー人作家の作品も載せている。「古典文学の世界をマレーシアの読者に紹介する狙いです。とりわけマレーシア語の書だけを読み、他の言語に通じていない読者に向けてです。」 「これによってマレーシア語における読書経験を高め同時にマレーシア語も高めていくと、我々は信じる。」 「さらに翻訳だけでなく、マレーシア人ライターのオリジナル作品を出版していくことも興味を持っている。」
(Intraasia 注:長年マレーシアの諸言語事情を追ってきたイントラアジアは、マレーシア人エリートだけでなく一般大衆にまで、翻訳への過小評価が広がっていることを感じる。例えば、シネマでたくさん上映される、ハリウッド映画、香港映画、ボリウッド映画などには必ずマレーシア語の字幕が入る。さらに映画によっては華語が加わる場合もある。 しかし字幕翻訳者の名前はわからない、つまり表示されない。香港映画ではマレーシア公開用としてではなく最初から映画に英語と華語字幕が組み込まれている、映画の最後で映画製作に関わった者の名前が列挙される時、翻訳者の名前も加わっている。
好例をあげましょう。今年起きたマレーシア航空墜落事故です。連日世界に向けて記者会見が開かれた。この記者会見のマレーシア側主要人物は、マレーシアマスコミを主とした記者会見はマレーシア語で行ったが、国際向け記者会見は全て英語で行い、通訳は一切使われていない。 国防大臣のように極めて英語力の高い人もいれば、マレーシア航空最高経営責任者のようにそれほど高度な英語力ではないとわかる人もいるにも関わらず、英語で質問を受け英語で答えるというあり方に徹していた。あるよく知られたマレーシアのネット新聞は、英語力が十分でないと揶揄する記事を書いた。ここに見られる、英語を崇拝視、絶対視する思考がマレーシアにいかに根強いかです。マレーシア当局のマレーシアにおける記者会見にも関わらず、英語をよく理解できないマレーシア国民は記者会見を見聞きしてもわからない、というあり方が1か月以上も毎日続いていた。
上記の記事で、大学講師の言葉はマレーシア人英語エリートの典型的思考です。英語は素晴らしい、だからそれはオリジナルで読むべきである、と。彼らの思考には、例えばロシア語の小説は、スペイン語の小説は、タイ語の小説はという発想が全くない、要するに英語以外の言語はオリジナル性が大事ではなく、仮に必要であれば英語に翻訳されたものを読めばいいということです。 こういう人間の思考には、タイ語やベトナム語やチェコ語などの必要性はほとんどない。だからマレーシアでは翻訳通訳は評価が低い。大変低いと言える。 翻訳の質が十分でないことをあげて、英語本のマレーシア語翻訳を評価しない人も上の記事人物のようにいる。何ごとにもすそ野を広くして、質を高めていく努力が必要であり、翻訳も当然同じである。最初から評価しない人たちは、とにかく英語からの他言語への翻訳を見下すのです。
東南アジアでマレーシアは大変英語力の高い国民である、日本人は足元にも及ばない。しかしそうであっても、英語の技術書を、英語の小説を、ハリウッド映画を字幕なく、問題なく読める、わかる人は、国民の数割程度でしょう。 つまり多数派国民はやはり英語からの翻訳通訳が必要なのです。英語エリートはそれを嘆いて、だから英語力を高めなければならないと主張する。どんになにやっても国民の10割近くが英語をそれぞれの母語並みに高めることは不可能です。英語国化しているシンガポールでさえそこまでは無理だ。多民族で人口が多く国土が広く、歴史も風土もシンガポールと異なるマレーシアでそれは不可能だということを、英語エリートは受け入れようとしない。)
バドミントンのトーマスカップ決勝で日本に惜敗したマレーシアチームは帰国しました。
マレーシアのエースで世界ランキング1位の李選手、31歳、は、決勝でシングル第1戦で日本選手を破りましたが、国チームとしては敗れました。
彼は2013年BWF男子最優秀選手に選ばれました。
マレーシアサッカー連盟は、第50回総会をクアラルンプールのホテルで開催しました。
この総会で30年間、連盟の会長を務めていたパハン州スルタン、83歳、がその座を降りたことことから、会長選挙が行われました。 パハン州スルタン皇子とジョーホール州スルタン皇子の2人(将来のスルタン)が立候補して、その後投票が行われました。 その結果 27対12の票で、パハン州スルタン皇子が会長に選ばれました。
彼は演説で語る、「30年後ではなく、4年後に私を評価して欲しい。」 「この総会で執行部に10人の新顔が加わったことで変化があった。」
(前会長の息子でもある)新会長は、マレーシアホッケー連合の会長職も務めている。
マレーシアのサッカーは国際サッカーFIFAの順位で世界145位です。
多くのサッカーファンはマレーシアサッカー連盟に変化を求めていました。多くのマレーシア人サッカーファンは、前会長が30年間も対抗なくその座にあったことが、マレーシアサッカーの凋落の主たる原因だとさえ捉えています。
(かつてスリランカで、タミール人の分離国家を目標にし、国土の一部で支配地域を持つほど勢力を持っていた、スリランカタミール人の武装組織 Tamil Tigers (LTTE) は、10年ほど前にスリランカ政府軍部に壊滅させられた)
その Tamil Tigers (LTTE) の残党がマレーシアに潜んでいることがわかって、マレーシア警察本庁直属である、治安部門を担当する特別部が5月中旬3人の残党をスランゴール州クランで逮捕しました。 「彼らは2004年からマレーシアに潜んでいたと思われる、そして彼らはマレーシアを基地にして資金を確保していた、そしてプロパガンダを流して Tamil Tigers (LTTE)を復活させようとしていた。 」 と警察長官は声明を出しました。
「国連の難民高等弁務官事務所が発行した身分証を基にして彼らを突き止めることができた。」 「我々はマレーシアが彼らの隠れ家になったり、テロ活動の基地になることを許しません。」
逮捕されたスリランカ人はマレーシア社会にうまく溶け込んでいたとのことで、定職も得ていました。
「Tamil Tigers (LTTE) の構成員は、在マレーシアのスリランカコミュニティー4300人に入り混じっていた。」
警察は、武装組織 Tamil Tigers (LTTE) の元メンバーがさらにマレーシアに潜んでいると推測しています。 警察は、スリランカタミール人の状況に同情を寄せるマレーシア人らが、(マレーシアに隠れている)元メンバーらをかくまっているとみています。
消息筋によれば、マレーシア警察は2009年からこれまでに8人のメンバーを逮捕し、いずれもスリランカに送還しました。
(Intraasia 注:マレーシアインド人の4分の3ほどを占める多数派はインド南部から移住してきたタミール人の末裔、 タミールナド州はスリランカに比較的近いこともあって昔からスリランカにタミール人コミュニティーがあったそうです。 マレーシアにおけるスリランカ人コミュニティーはかなり小さい。タミール人であればマレーシアインド人界で暮らすことは恐らく容易なんでしょう。マレーシア警察の特別部は治安面を担当する強力な部署です。)
タイ深南部で24日、ムスリム武装反抗組織と思われる者たちによって、一連の住襲撃と爆発物による襲撃がありました。この事件で3人が死亡し、50人以上がけがをしました。
深南部の当局の役人が語ったところによれば、 襲撃されたのは、コンビニが5軒、ガソリンスタンドが 2軒、ホテルが1軒です。さらに変電所が1か所爆弾に遭って、1つの地区で40分ほどの停電が起きました。 海岸から遠くない海で海軍の船に銃撃が浴びせられた事件も起きたとのことです。
タイでは陸軍がクーデタをおこしたばかりですが、深南部におけるムスリム武装反抗組織による反抗は(バンコクでずっと続いている、そしてクーデタを呼び起こした)権力闘争とは関係ありません。
タイ深南部で2004年1月以来起き続けてきた、不穏化状況によってこれまでに6千人ほどの死者を出しています。ムスリム武装反抗組織によるであろうと襲撃によって今年は40人以上が死亡しました。ムスリム多数派である深南部は長年バンコク中央から軽視されてきた地方です、いくつものグループに分かれた、ムスリム組織は深南部での大きな自治権を要求してきました。
(Intraasia 注:外報通信社配信のニュースです。深南部のどこなのか地名さえ省かれているが、当局発表をそのまま使ったような内容です。バンコクの政争と軍部クーデタとは全く縁遠い深南部です。タクシン派も反タクシン派も軍部も深南部の問題を根本から解決する強い意欲はもともとないですね)
インドで開催されている、バドミントンの(男子の)トーマスカップ決勝はマレーシア対日本の間で争われます。
22年ぶりのトーマスカップ優勝を目前にして,国民は大いに期待を高めています。
そこで公営放送RTMは、TV1局と 衛星放送 Astro の Arena Saluran 801チャンネルで、25日マレーシア時間17時半から中継放送します。Astro はトーマスカップ及びユーバーカップの2014年決勝戦の放映権をもっているのですが、RTM が無料視聴放送することに同意したとのことです。
マレーシア男子バドミントン界は、1999年に優勝しました。その後1994年、1998年、2002年は決勝戦でいずれもインドネシアに敗れました。
(Intraasia 注:バドミントンはマレーシアの国民的スポーツであり、世界の上位にあるスポーツですから、民族を問わず人気ある。有名選手は広告にもよく出ている。ということで、今日の決勝戦は一般テレビで生中継することになったわけですね。 日本ではどうなんだろうう? ところで新聞に載っている10人ほどの男子選手陣の写真を見て意外だったのは、1人のマレー人選手もそのトップ選手陣に加わっていないことです。国民的スポーツとして、華人ばかりという単民族的構成はあまりよくない傾向ですね。マレー人選手も強化選手グループに入っているのですが、トップ陣には加わっていないようです。 マレーシアの22年ぶりへの優勝への期待は大変大きい)
マハティール元首相のProton社会長就任は、好ましくない展開だという人と、適任だという人の2通りの声があります。
国産自動車メーカーの Proton Holding 社は、今後の協力関係を求めて日本の複数の自動車メーカーと交渉をしていると、Proton社の非常勤会長に就任したマハティール元首相が、東京で語りました。「我々は(昔のパートナーである)三菱自動車以外のメーカーを探している。現時点で協力関係を持っているの Honda 社とです。」 「マレーシアの自動車産業市場は大きくない。そこでProton は輸出市場に力を注がねばならないだろう。」
自動車の総販売台数と Proton社の比率
2000年: 343173台、 53%、
2005年: 552310台、 30%、
2007年: 487176台、 24%、
2009年: 536905台、 28%、
2011年: 600123台、 27%、
2012年: 627753台、 23%、
2013年: 655793台、 18%、(生産台数は 13万8千台)
(Intraasia 注:Proton社の絶頂期である90年代前半頃には、国内で販売される車の10台中、7、8、台がProton車でした。 しかしそんな時代はとっくに昔話であり、今では2割も切ってしまった。年間生産台数 14万台前後しかない小メーカーゆえに、日本メーカーが協力するメリットはあまりなさそうだし・・・・・。もちろん復興して欲しいと願うが、厳しい国際自動車市場でどうやってシェアを確保していくのでしょうか? というのが率直な疑問です)
保健省が製品サンプル調査として3個のチョコレートを分析試験したところ、Cadbury ブランドのDairy Milk Hazelnut と Dairy Milk Roast Almond に豚のDNAが含まれていることがわかりました。
保健省長官はこれを発表しました、「1つは消費期限2014年11月13日まで、もう1つは2015年1月15日までです。」 「Cadbury ブランドのもう1種類のチョコレートには豚のDNAは含まれていなかった。」
この発見によって、Cadbury Confectionery Malaysia Sdn Bhd は該当商品を直ちに市場から引き揚げることの保証を出しました。
国内取引と協同組合と消費者省の取り締まり部門の長は語る、「Cadbury社は該当する製品番号の商品を直ちに全て市場から引き揚げなさい。」
(Intraasia注:豚はいうまでもなくイスラム教で最も忌み嫌われる動物ですね、ですから 例えDNA であれそれが含まれていては Halal 食品認定はおろか、棚に一緒に並んでいてもまずいということになる。この10数年ぐらいではないだろうか、 マレーシア当局はHalal 食品の厳密な認定と調査に取り組んでいるようです。 どの程度の細かな分析をするとDNA が発見できるのだろうか、食品科学分野の方、いらっしゃったら教えてください)
マラッカ州 (マラカ市内の)Bandar Hilir にある1軒の娯楽場を 州のImigresen イミグレセンのチームが取り締まりました、そしてホステス(GRO)として働いていたと思われる外国人女性の16人が逮捕されました。
この取り締まりは午前1時ごろ行われ、その際2人のマレーシア人男性、46歳と32歳も逮捕しました。2人は雇用者でこの店の見張り役だと推定される。
マラッカ州Imigresen イミグレセン庁の長官代理は語る、「一般市民からの通報に基づいて2週間の隠密調査を行った後で、この取り締まりを実施した。」
「逮捕したホステス(GRO)の国籍は、13人が中国、3人がベトナムであり、年齢は20歳から46歳までです。」 「これまでの捜査でわかったことは、その内の 5人は学生パスの下でマレーシアに入国したと疑われる、そしてこういった娯楽店で働いている。」
(Intraasia 注:Bandar Hilir は市内の中心部の一画です。そこにあるクラブ・ラウンジかカラオケのような店なんでしょう。この種の店は都市部なら大抵のところにある、そして昔から外国人女性を多かれ少なかれ使ってきた。外国女性がGROとして働くことはもちろん許されない。そして時には Imigresen イミグレセンなど当局の捜査を受け、女性は逮捕され本国へ送還される。店の守り役も逮捕されるが、全然重罪にはならない。本当のオーナーはまず捕まらない。ということからまたどこかで店を出す。不公正な世の中のあり方はいたちごっこの繰り返しとなって続く。ところでマレーシアではこの種のホステスを何語でも GRO と呼ぶことが多い、このマレーシア語紙も GROという単語を使っている。それにしても、46歳になってまで他国へGROするために違法出稼ぎに来るなよ、と言いたいですな)
(中国から到着したパンダ2匹の公開はまだ先です)
パンダの飼育先である国立動物園 (Zoo Negara) は、年間訪問者数は約70万人だが、パンダ公開すれば年間100万人に達するだろと期待しています。
パンダの棲むパンダセンターの入園料: マレーシア国民大人 RM 20、子供 RM 10、 外国人大人 RM 30、子供RM 15
(Intraasia 注:この料金が高いのかふさわしいのか、よくわかりませんが、パンダ好きには適当な料金かもしれませんね。参考までにイントラアジアがいつも行くシネプレックスの平日昼間料金はRM 9日か10です。何に興味を持つかによってこの種の料金に対する価値の捉え方が違うことになる)
インドのニューデリーでバドミントンのトーマスカップとユーバーカップの大会が行われています。
男子のトーマスカップの準決勝でマレーシアはインドネシアを破り、日本は中国を破ったので、25日の決勝はマレーシア対日本となりました。
(Intraasia注:ほとんど予想されていなかった決勝戦だそうです。バドミントンが大いに人気あるマレーシアですから、ラジオでも DJが話題にし、新聞はそれなりに大きく載せている。ただ会場は観客がほとんどないガラガラであると記事に書いてある。インド人はバドミントンに興味ないのでしょう)
1万円を銀行で両替すると RM 309.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 314.9 を入手します。
パハン州の州都クアンタンのある政府機構では、職員3千人中の過半数が高利貸しから金を借りたことで困難に面しています。
高利貸しグループは、そのグループから金を借りているそれら公務員のATMカードを 担保として抑えています。
毎月の公務員給料日になると、高利貸しグループは早朝6時には行動を開始する。銀行の現金自動支払機の場所へ行き、各借金者の口座にアクセスして振り込まれたばかりの給料から借金返済分を引出します。
クアラルンプール消費者安全協会の議長はクアンタンでの記者会見の場で語る、「その政府機構の責任者と影響を受けている職員から、クアンタンへ行って違法な高利貸しからの借金に苦しんでいる職員の問題の解決に協力して欲しい、との頼みを受けた。」
「その政府機関の職員約1500人が、高利貸しからそれぞれRM 2千からRM 2万の金を借りている。中には既に借金返済期間が4年に及び、それでも高利貸しに返し切れない者もいる。職員の給料は各自の銀行口座に振り込まれる、するとたちまち 高利貸しが引き出してしまう。」
この議長は、関係する雇用者は被雇用者が高利貸しから借金している状況に関心を払うように、そしてその他の社会問題が発生しないようにと訴えました。
(Intraasia 注:公務員は借り手として身元が確かで逃げられないだろうことから、高利貸しからみれば餌になる借り手なんでしょう。一方借り手の公務員が1500人もいるというのは、その人たちに金銭管理の甘さがあるということですよね。マレーシアでは高利貸を 華語の俗称である”阿窿”(アーロンと発音)と呼びます。アーロンは少なからずが不法金貸しですが、堂々と暗躍している。大衆紙には一杯広告を載せてもいるし、街に張り紙を出している。ギャンブルの借金で”阿窿”に追い詰められて、一家が悲惨な目に遭うニュースが時々新聞にも載る)
(マレーシア AirAsia である)AirAsia Bhd は3月31日締めの 2014年第1四半期の決算を発表しました。
この期における売上収入はRM 13億で、対前年同期比で変化なしでしたが、純利益では33%増の RM 1億3972万でした。これは主として借入金における外貨差益によるものです。輸送乗客数では4%増の 537万人です。 営業利益は対前年同期比で 11%減でした。
AirAsia の平均運賃は9%下がってRM 164です。しかしながら、平均運賃の減少は付随サービス料からの収入増加で埋め合わせされている。平均付随サービス料は7%増加したのです。当期の乗客1人当たりの付随サービス収入は RM 46でした、 AirAsia はこれをRM 50に増やすことを狙っています。
AirAsia の最高経営責任者は語る、「より良い利益を確保するために、 AirAsia は必要であれば輸送能力を増やす、適用がふさわしければ路線と便数を減らします。」 「こうすることで有効座席キロ数あたりのコスト(CASK) を 13.58セントに抑えておくことができます。 2013年の第1四半期は 13.63セントでした。」
2014年第1四半期末時点で、 AirAsia の手許現金と預金はRM 13億 になります。
タイ AirAsia とインドネシア AirAsia は、売り上げは好調でしたが、タイでは営業利益は減り、インドネシアでは営業損失を出しました。フィリピン AirAsia は同じフィリピンのAirAsia Zest と統合しました。
(Intraasia 注: AirAsia はいろんな面で少しづつ料金を上げている。 イントラアジアは 10数年来 AirAsia を利用し観察してきたので、この変化はよく感じる。一方乗客側にもかなりの変化が生まれてきた。それが典型的なのは付随サービス収入の増加、つまり1人当たりRM 46も払っている面に現れている。多くの乗客は預け荷物、食事、座席指定に惜しげもなく金を払ているということですね。 AirAsia は AirAsia Xを含めて、不採算路線は躊躇なく停止する、または便数削減に向かいます、日本人利用者はこのことをよく心得ておきましょう)
ペナン島沖で、死んでいる沈没船からスクラップ金属を違法に引き上げていた船の1隻を、海洋庁は捉えて抑えました。
海洋庁の係官がサルベージを行っていたこの船に乗り込んだとき、クレーンが取り付けられたこの船には、海底から引き揚げた沈没船の一部が山積みされていました。この船はカンボジア船籍になっており、旧日本軍の Chosamaru 沈没船からスクラップ金属を引き揚げていた。乗り組員は船長を含めて全員中国人であり、逮捕された。
マレーシア当局はさらに、中国製のこのサルベージ船に付属した仕事小舟も差し押さえました。「この船はなんらサルベージ免許を持っておらず、マレーシア海域で違法に働いていた。」 と当局の説明です。 「この船がどれくらいの期間マレーシア海域で働いていたかも調査している。」 当局はこれらのサルベージ活動から得たスクラップ金属の買い手は誰かを調査しています
このサルベージ船はこれまでにも他の機会に目撃されていました。マレーシア当局は、第2次大戦中にマレーシア内外の海域で沈んだオランダ、英国、オーストラリアの軍艦などからも、スクラップ金属などを勝手に違法引き上揚げしていたのでは、と当局は疑っています。
(Intraasia 注:船籍はともかく、中国製の船に中国人の乗り組員の仕業だとは。中国人は南シナ海だけでなくマラッカ海峡側にもやって来ていたのか! それはとしてこの活動の一端でマレーシアの違法なグループに接触がないとは考えづらい。サルベージ船は引き揚げたスクラップ金属を処理する必要がある。この事件はマラッカ海峡側の海域であるためそれを直接且つその都度中国に運ぶことは不可能。となるとなんらかのマレーシアのグループが関わっていると考えるのはおかしくない。 それにしてもだ、ペナン島から100qもj離れていない海域で何回も不法に操業している行為を、沿岸警備隊を含めてマレーシア当局はどうして探知できなかったのだろう?)
日本を21日と22日に私的訪問しているナジブ首相は閣僚らを含めて、安倍首相らと会談しました。
会談後の共同記者会見で、マレーシアの海洋安全と保安に関して話し合われたことが明らかにされました。ナジブ首相は発言の中から: 「我々は、日本が南シナ海での平和と安定を確かなものすることに手助けするとの申し入れを歓迎する。」 「この海域でのどのような紛争も国際法と規範に沿って平穏理に解決されなければなりません。」
「クアラルンプールとシンガポールを結ぶ新しい高速鉄道プロジェクトに置ける国際入札に、日本企業が参加することを歓迎する。」
日本側はマレーシア航空機捜索に関して、さらなる協力の用意があることをナジブ首相に伝えました。
(Intraasia 注:南シナ海において、マレーシアはフィリピンとベトナムとは大いに異なる、国家の志向性及び対中国関係を持っている。ですからサバ州の領海内の礁に中国艦艇がごく接近しても、公式苦情を送らなかった。南シナ海の保安に日本が助力を提案するようなことがあるとすれば、それが受入れられると期待するのであれば、誤った国際認識ですね)。
(マハティール元首相は政権に就いてまもなく、マレーシアにおける自動車の国産を政策の1つに掲げました、その後1983年に 国産自動車メーカーProton社が設立された。いわば彼はProtonの生みの親と言える。Proton社は90年代にはマレーシア自動車市場で圧倒的なシェアを誇ったのですが、2000年ごろを過ぎてからは振るわなくなく、近年になって第2国産車メーカーPerodua にも抜かれたままです)
マハティール元首相が、国産自動車メーカーProton社の役員会の議長職を引き受けたことが確認されました。この職は非常勤会長ですが、マハティール元首相は2003年以来Proton社の相談役を務めていましたので、その同社への影響が大いに増すことになります。
2012年に、(Proton社の昔のオーナー会社である)DRB-Hicom が政府投資会社のKhazanah Nasional からProton社を買収して、その後非公開会社にしました。その後も Proton社は依然として目立った業績回復に至っていません。
(Intraasia 注: マハティール元首相は政界を表向きは引退しさらに90歳近くになっても、その活動は年齢に見合うほどには衰えていないようです。いろんな政治的事象にコメントしたりして口を挟んでいる。マレーシアの自動車国産化の父は確かにマハティール元首相である、とはいえProton社において半ば表舞台に登場することになるのは、マレーシア自動車産業にとって歓迎することになるのだろうか?)
ペナン島沖に沈んでいる、第2次大戦中の沈没船を、勝手に引き揚げている違法活動が行われていることがわかりました。
今年初め頃から始まったサルベージ船の活動はこれまでに少なくとも5隻の沈没船を引き揚げたようです。これは金属スクラップを勝手に奪い取るためです。
引き揚げられた船の中には、戦争中に沈められた旧日本軍の3隻の軍艦が含まれています: 1943年に沈んだ2500トンの Chosa Maru, 1944年に沈んだ 5100トンのKumo、1945年に沈んだ13500トンの Haguro 。 他の3隻は 台湾船、 不明な1隻。
半島部北部の海洋庁は、ペナン島沖の違法な沈没船引き揚げ活動は全く気が付かなかったと語る、「海洋庁はペナン島沖での引き揚げ活動には、どんな許可証もどのような会社にも出していない。」 「伝えられる活動は違法なので、海洋庁は調査を開始した。」
沈没船の価値はそれから得られるスクラップ金属の価値以上のものがあります、それは魚が棲みつくからです。そこで違法なサルベージ活動は漁民にも被害を与えています。
マレーシアツーリズムペナン州は2013年末に、ペナン島沖の沈没船周囲の魚釣りツーリズムを開始しました。しかし魚釣り業者は言う、「もはやペナン島沖の沈没船はなくなりそうなので、その観光プロモーションは公金の無駄遣いになるだろう。」 「我々が違法な沈没船引き揚げ行為を見つけたので、海洋庁に報告したが、彼らの気乗りしない態度に驚いた。」
さらに 魚釣りの人たちが、違法なサルベージ活動を目撃していました、Kumo に関しては3回、Chosa maru は2回。
消息筋によれば、違法なサルベージ船は沈没船の場所ごとにぞれぞれ2,3日居座って、昼夜を問わず仕事をしたことだろう、とのことです。沈没船の場所へ1回訪れると、そこから80トンから100トンの金属を引き揚げたことだろう、との推測です。そのスクラップ金属を業者に売り払うわけです。
この80年間でペナン島沖に沈んだ船は10数隻はあります。その内の少なくとも半数は第2次大戦中の軍艦です。
(Intraasia 注:戦史ファンではないので、ペナン島沖で沈んだ旧日本軍戦艦がそれほどの数があったとは知りませんでした。いうまでもなく、英領マラヤのマレー半島を日本軍は3年間半ほど占領し軍政の下で支配したから、その間、とりわけ大戦末期に海戦があったことはわかる。日本軍は占領する際にペナン島も爆撃した、これも歴史的事実です。
ところで何千トンもあるうような大きな沈没船を勝手に引き上げてスクラップ金属を売り払う行為は、素人が数人できるようなものではない。裏に力あるグループが存在していることが示唆される。何百トンもの金属スクラップを秘密裏に処理などできないことは、誰でもわかる。 いつもながら、マレーシアの海洋当局は密漁や密輸やこの種の違法活動を探知する能力が低いことは、サバ州沖での度重なる海賊行為で証明されている。さらに情報をつかんでも迅速な行動に移さない、心理と態度もお馴染みです、いや情報をつかんでも何らかの理由で行動に移さない理由もあるかもしれませんけど・・・・)
(2012年のマレーシア中国間の首脳会談で、2014年に向かえる両国の国交開始40周年を記念して中国がパンダを贈ることを決めた。今年3月か4月にマレーシアに送り出されることになっていたが、マレーシア航空機事故の影響で延期されていた)
中国から2匹のパンダがマレーシアに到着しました。
ナジブ首相が今月27日に中国訪問する前にマレーシアに送りだされることを、駐クアラルンプールの中国大使が既に明らかにしていました。
2006年に生まれたこの2匹のパンダは、10年間マレーシアに貸し出されることになっている。リース料金は年間 US$100万です。
パンダの飼育場所はクアラルンプール郊外にある国立動物園( Zoo Negara) です、既にRM 2500万をかけたパンダ用飼育舎が完成しており、広さは1.6ヘクタールとのこと。
パンダの一般公開は、検疫期間が終わった6月終わりになると、発表されている。
(Intraasia 注:パンダは政治的贈り物ですから、中国の観点からはアセアン(ASEAN)内で親中国的な国であるマレーシアを歓待する狙いももちろんあるでしょう。パンダ公開はまだ先のことだが、かなりの注目を浴びそうなことが既にニュースから感じる。さらに今月終わりにはナジブ首相が大型代表団を引き連れて中国訪問する。従って当分の間、華語紙と英語紙Star はもちろん、いくつかの他紙も中国関連報道に熱が入りそうです。やれやれですな。)
1982年に始まり32年目に入ったルックイースト政策はその第2局面として、マレーシアと日本間で高レベルの委員会を間もなく設置します。
この委員会は、ルックイースト政策下で両国間協力の新し分野を再確認することになります、これはとりわけ貿易と投資と中小企業の発展です。
ナジブ首相が5月21日と22日に日本を(政府間の案件のためではなく)訪問するので、それに先駆けて駐日本のマレーシア大使は語りました、「3つの技術面を扱う委員会が設置されたことで、ルックイースト政策の持つ可能性の全面的な実現化を行っていきます。」 「3つの技術面委員会とは、戦略的な貿易と投資に関する委員会、 教育機関と研究開発に関する委員会、 人的資源の発展のための委員会」
マレーシア大使: 「ルックイースト政策の第2局面は、良好な両国関係をさらに強化することになると期待しています。」 「マレーシアと日本は57年前に外交関係を樹立して以来、素晴らしい関係を築いてきました。 それでもまだ実現に至っていない協力の可能性がある分野がたくさんあります。我々は両国のきずなの全面的な可能性を実現化できます。」
ナジブ首相の今回の訪日は第20回日経国際フォーラムに出席するためであり、22日の会議では首相は自身の推進する政策などについて演説することが予定されています。
(別記事によれば)21日は、ナジブ首相は安倍首相と会談し、食事もするとのことです。
(Intraasia 注: パンダ到着及び来週からのナジブ首相の中国訪問の話題に比べれば、ナジブ首相の地味な訪日ニュースです。華語新聞の見出しを見たところ、首相の中国訪問には300人の代表団が同行するそうです、マレーシア企業の日本への投資熱・貿易熱はそれに比べるすべもないほどでしょう。 こういった面で中国に適うわけはないとして、ルックイースト政策の第2局面を今後どのように発展させていく、運営していくかが重要ですね。現在のルックイースト政策は日本だけが対象ではなく韓国も対象となっている。もはや日本で学ぶマレーシア人学生を受け入れ技術見習い者に訓練を提供することが主対象であった時代は終わりました。マレーシアの目の向け先が東アジアではより中国、韓国に向かっている現在、日本ならではのマレーシアとの協力面が必要になるはずです。
ところで日本へ行く度に思うのは、日本人一般の間にある東南アジアへの捉え方は依然として変わっていないなということです。マレーシアを含めた東南アジアは単なるレジャー旅行地として、企業人にとっては進出先として捉えていることです。 一体どれくらいの日本人がマレーシアの地理的位置を知っているのだろうか、マレーシア華人と中国人の違いを、マレームスリムと中東のムスリムとの違いを認識しているのだろうか、 と思います。 日本のマスコミに登場する人たちは日々大リーグやハリウッド、米ポップスの話題にはうんちくを傾けているが、マレーシアの歌謡や文化や日常生活を語れる人は全くいませんね。マレーシアを伝えて18年のイントラアジアは、時には嘆きたくなるのです)
ペラ州のTeluk Intan 国会議員選挙区で、補選が公示されました。 立候補は2人です:Barisan Nasional (国陣) は民政党の指導者であるベテラン政治家の華人男性、53歳、 一方民聯 (Pakatan Rakyat) は行動党の新人であるマレー女性、27歳で、Mara工科大学卒の弁護士。
(Intraasia 注:公示前からこのマレー女性候補者への報道が増していました。UMNOが最も敵視する 行動党がしかも華人多数派選挙区にマレー女性を擁立したこと、及びその若く美人であることが興味報道も呼んでいる。 確かにいくつかの写真を見ると間違いなくマレー美人であり、トゥドゥン姿でないところはBarisan Nasional (国陣) の典型的マレー女性候補者イメージとはかなり違う。 UMNOなどからはマレー女性としてあるまじき行動との批判が投げかけられているようです)
別記事
マハティール元首相が、この女性候補者の母親は育て方を間違ったと批判した事が報道されたことに関して、娘の選挙運動を応援しているこの母親、自身はUMNOの党員でもあるとのこと、は語る、「私は娘を(マハティール元首相の息子の1人である)Mukhriz みたいになるようにと最大限の努力をして教えた、しかし娘は (マハティール元首相の長女である)Marinaのように育ってしまった。」
別記事
Marina Mahthir女史は自身のFacebook でこの若い女性候補を援護する一文を掲載しました。
(Intraasia 注:Mukhriz とはUMNOの政治家で現在ケダー州の首相です。Marinaは守旧的ムスリム思考に対抗する論調を発表し且つ行動していることで知られている、彼女はその社会活動としてマレーシアエイズ協会の前会長を長年務めた。 短い記事を読んで、この女性候補者母親の気の利いた発言に感心しました。単なる批判への反発ではなく、多くの国民が知っているマハティール元首相の子供たちの現在の姿を暗示しながら説明したところが面白い)
2014年第4半期の経済成長率(GDPの伸び率)は既に 6.2%と発表されました、一方消費者物価の上昇率は3.4%です。
中央銀行Bank Negaraは、今年のインフレ率(消費者物価上昇率)は 3%を上回るだろうとみています。
3%というのは(国の基準金利である)一晩もの政策金利の現在の利率です、中央銀行Bank Negaraはこれを 過去2年3%に据え置いています。
エコノミストの間では、中央銀行Bank Negaraが7月にもこの利率を3.25%に切り上げるであろうとの見方が増えています。
比較的低金利が続いたことで、世帯の負債総額が2013年末でGDPの86.8%という高いレベルに増えました。
(Intraasia 注:経済成長率は好調で、インフレ率は高い、ということで、基本金利を上げる方向にあると期待されているようです。とにかく物価上昇のペースが早い。とりわけ食品関連です、これは中流未満の大衆層に一番響く。イントラアジアは食品関連の価格がじわじわと上がっていることをいつも苦々しく感じる。)
医師が発行する疾病診断書などの短信と公式文書には、マレーシア医学協会の印を押すこと及びその医師の登録番号が必須であると、保健省の副長官が語りました。
「そうすることで、保健省のデータベースに照らし合わせて、その書類を調べることが容易になる。」 「市民はマレーシア医学協会のウエブサイトを通してそのデータベースにアクセスできる。そうして市民は自分で、診断書に書かれた医師の情報を医学協会に登録されたその医師の情報と照合することができます。」 「そうした情報があることで、雇用者側は、被雇用者の提出する疾病診断書が本物であるかどうかを容易にチェックできる。」
「疾病診断書が偽の名前と時間で書かれた偽造であることもあれば、盗まれた疾病診断書だが名前は偽名のこともある。こういう場合どいう対処を取るかは雇用者の判断次第です。」
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副長官は語る、「患者を診ることなく疾病診断書を発行する医師は、医師の行動規範に違反するので、起訴されえる。偽の診断書を発行する、医師以外の者たちへの行動も取りしまります。」
ごく最近、クアラルンプール郊外のバトゥ胴口地区の Taman Selayang Jayaにあるクリニックが、疾病診断書を RM 25から40で売っていたと報道されたことで、スランゴール州の保健庁がそのクリニックの立ち入り検査を行いました。
(Intraasia 注:マレーシアでは被雇用者には病気休みは年間何日まで認められるという法の規定があるので、昔からこれの乱用が話題になってきた。もちろん本当に病気による利用者には迷惑なことです。病気休みの権利を乱用するうえで、より容易に診断書を発行してくれる医院が好まれることになる、その究極として診断もせずに単に診断書を料金と引き換えに発行する医院も出てくる、さらに偽診断書の発行屋もでてくる、という悪の商売も生まれる。いつもながら法が期待した通りに世の中は動きませんな)
「観光訪問名義でマレーシアに入国して売春活動をしている、外国の性転換者が少なからずいる、これはマレーシアの印象を悪くしている。」と Imigresen イミグレセンが明らかにしているとの記事をある大衆紙が報道しました。
Imigresen イミグレセンの消息筋から得た情報では、これらの性転換者の出身国はアセアン(ASEAN)のタイ、ラオス、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどです。
さらに消息筋が明らかにするところでは、Imigresen イミグレセンが2013年に行った取締り活動で、これら外国人性転換者を約1千人逮捕した、彼らは入国時に得た訪問パスを悪用して売春活動をしていたという理由です。「我々は性転換者がマレーシアにやって来ることを防げない。彼らもパスポートを持ち社会訪問パスで入国するからです。」
こういう外国人性転換者が集中する州は数州ある:クアラルンプール、ペナン州、ペラ州、 そういう地で売春活動を行う。クアラルンプールでいえば、P. Ramlee通り, Bukit Bintang通り, Tuank Abdul Rahman 通りなどであるとのこと。
(Intraasia 注:彼らがマレーシアに来る大きな理由は稼ぎが良いとの理由だそうです。 こういう記事はかなり偏見が含まれていながらも大衆興味を誘うので、大衆紙はよく載せます。まあ、偽情報ではない事実なんでしょうけど)
マレーシア航空の株価は1998年の危機以来の最低に落ちました。多くの売り注文が出て株価はRM 0.15 (15セント) に下がりました。
今年1月初めの株価に比べて半値になったわけです。
「投資家はマレーシア航空の今後にただただ不安を持っているのです。」とアナリスト筋の言葉です
(Intraasia 注:四半期でRM 4億を超える赤字をだし、且つ乗客需要が回復する見通しもなく、政府はこれ以上赤字補てんをしないと言明し、といったマイナス材料ばかりです。マレーシア航空株を買いたい人はごく少数になったようです。10万株を買って、将来昔のように数リンギットに株価が戻したときに売れば大儲けできるというギャンブル心があれば、今は買い時かも(笑))
ジョーホール州は、マレーシア国民が外国人に土地を売ることの禁止措置を始めました。
州首相はこのことを明らかにして語る、「土地価格が上がっているので、州民が土地を外国人に売っている。また、州民が本来は農地である土地を外国人に売ろうとした件が、最近少なくとも3件ある。」 「大きな開発が州内で進行している。とりわけRapidプロジェクトの発表後です。 多く外国人が州の土地を買おうとしていることは疑いのないことです。」
「州政府は、外国人への土地売却は承認しません」 「自分たちの土地を外国人にリースしたいものはジョーホール州政府にまず相談しなさい。 この件には州政府は進んで交渉します。」
(Intraasia 注:当サイトでも何回も記事にしたしょうに、ジョーホール州はIskandar Malaysia で複数の大型開発が進行中です。当然こういったことが、地価の上昇にも結び付いていることでしょう。マレーシアでは外国人が土地を購入するには種々の条件があります)
国内取引と協同組合と消費者省は全国のガソリンスタンド 3400軒の内で、230軒を要観察リストに載せています。
この230軒のガソリンスタンド、とりわけ国境付近、港湾付近、ハイウエー、工業団地内にあるスタンドは、ディーゼル油の密輸に関わっている疑いがあります。
これらのスタンドで販売されるディーゼル油の量は同じ地域にある他のスタンドのそれよりはるかに多量になる。
国内取引と協同組合と消費者省の長官が語るところでは、「密輸組織に協力しているスタンド業者がいると思われる、なぜなら業者は油基地から直接ディーゼル油を入手できるからです。」 「スタンド業者は石油会社にディーゼル油を注文する、ディーゼル油が油輸送トラックでスタンドに運ばれてくるやいなや、そのトラックの運転手は異なる場所へ運んでいくように頼まれる、その輸送先の中には補助金付きディーゼル油を入手できない工場がある。」 「ガソリンスタンドは当局の監視を避けるために、目立たない輸送トラックを使うこともある。」
「2007年から2014年4月までに、ディーゼル油の密輸が 3555件あったことを確認した、この総額はRM 7765万になる。」
「ディーゼル油の密輸活動を防ぐために、各ガソリンスタンドにディーゼル油販売量に制限を設けている。1か月に4万リットルから80万リットルです。」
加えて、国境から10km以内にあるガソリンスタンドは、営業時間を午後10時までに制限している、また外国ナンバーの自動車には国境から50km以内の場合は最大で20リットルまでの制限を設けている。
(Intraasia 注:元々政府補助金のために安価に抑えられているディーゼル油には、記憶違いでなければ3種類もの価格が設けてある、最安値は1リットルRM 1程度です: 一般利用者用、工場用、さらに漁業用。だから安いディーゼル油を横流しすれば即もうけになる。隣国より安いディーゼル油はずっと密輸出の対象になってきた。所詮全てを取り締まることは不可能。掴まるのは氷山の一画でしょう。 こうして補助金政策は悪いやつらの儲けを助長することにもなる。人気取り政策は結構だけど、副作用もあるということですね)
3月8日に起きたMH370便がインド洋に消えた事故以後、マレーシア航空の受けたダメージは大きく、これまでに900便近いフライトをキャンセルしました。キャンセルの多くは主として中国便、及びアジア便です。マレーシア航空への需要はがた落ちであり、例えば3月の中国便は60%も減った。最近のインドネシアのバリ便では乗客が10人に満たないことさえあった。こういうフライトはキャンセルした方が損失を出すよりも賢いことでしょう。
MH370機の事故とキャンセル続出の後で、マレーシア航空はもはや現在のあり方では運行できません。マレーシア航空は縮小が必要であり、コストの高さが同航空の最大の負担です。
今週の5月15日にはナジブ首相でさえ、現在のあり方でマレーシア航空を救出するのはもはや遅きに失した、と語りました。首相は、いくつかの選択の中にはマレーシア航空の破産もありえると指摘しました。
マレーシア航空は1日に現金ベースでRM 200万の損失を出している、さらに金融コストを入れればこれが日にRM 400万になる。マレーシア航空の手持ち現金は3月末時点でRM 33億7千万でした、それが現在ではRM 28億に減った。
マレーシア航空の2014年第1四半期決算はRM 4億4千万の純損失だった。これは四半期ベースで5期連続の赤字です。損失においてMH370機事故を要因に入れると、この赤字はこの2年で最大です。要するにこの10年以上に渡ってマレーシア航行がとってきたいろんなリストラ方策は、マレーシア航空を黒字化することはできなかったということです。マレーシア航空はこの10年間の決算で5年が赤字でした。今は存続ができるかが、問題になるほどまでの状況に落ちています。
マレーシア航空の再生は政治的干渉から難しい、しかしマレーシアがあえて困難な方策を取る時がやってきました。航空会社を救うのか、人気ある政府であるかの選択です。一つ良いことは、政府はもうこれ以上現金をマレーシア航空につぎ込まないと言っていることです。しかしマレーシア航空は今後さらにお金が必要になる。
1998年以来、(政府が)マレーシア航空を普通に運行させておくためにつぎ込んだ金は RM 167億にもなる。これらの金は政府による負債保証、株主割当発行などによる。
(Intraasia 注:例えて言えばマレーシア航空は重体ということのようです。マレーシア航空が以前から重病人であることは経済ニュースを読む人なら知っていることです、しかしもはや瀕死の状態に近いとは! そこまで企業業績が悪化し且つ見通しは暗いということなんだ。マレーシアは国策企業、国営企業が少なからずあり且つ重要な企業として存在している、そこでこの記者も書いているような、首相も暗示したような、日本航空型の破産と再生の道が果たして取れるのだろうか?)
ペラ州のTeluk Intan 国会議員選挙区で、5月末に補欠選挙が行われる。これはこの選挙区の議員であった行動党の華人男性前議員が病死したため、補選が実施されるからです。行動党は民聯 (Pakatan Rakyat) の3党の1つです。
この選挙区は華人が多数派を占める選挙区です。(意外にも)民主行動党DAPは、候補者に27歳のマレー女性、弁護士で党相談役の秘書の1人、を擁立しました。
観測筋は、これは行動党が華人政党とのイメージを拭い去るため、マレー人層の心を捉えるきっかけにするためだと観ています。行動党は前回の総選挙時にこれまで以上にマレー人候補を擁立して、批判者が間違いであることを示そうと努力しました。 民主行動党DAPは現在2人の国会議員を擁している、2人とも華人が多数派を占める選挙区で勝ちました。
Merdeka Centerの専務理事は語る、「人々の見方を植えつけるには長い間かかる。行動党はこれまで民族政党から全国民政党に転換するイメージを作り直そうとしてきた。」
この選挙区で死亡した華人議員は、マレー人有権者2万3千人の4分の1を獲得したとみられる。
Barisan Nasional (国陣) 側の対立候補は民政党の華人男性である元議員です。
Teluk Intan 国会議員選挙区は有権者 60349人で、その内華人有権者が 41.9%、マレー人有権者が38.6%、インド人有権者が 19%を構成する。
(マレー保守層の牙城である、UMNOが所有する新聞)マレーシア語紙Utusan Malaysia はその週末紙面で主張する、「民主行動党DAPの戦略はいつも同じだ。マレー人を有権者の目をごまかすために使って、いかsにも多民族政党かのようにする。しかし現実は、行動党はある1つの民族の課題のためにだけ戦う。」
(Intraasia 注:マレーシアはどの党も極めて民族基盤の選挙を行ってきた、基本的にはその選挙区で多数派の有権者に合わせて候補者を選ぶことになる、ただし全国どこにもインド人が多数派を占める選挙区はないので、その陣営に属する党の協力を得て、インド人候補者を擁立することになる。 少数民族が数多いサバ州とサラワク州は多少半島部とは異なるが、ある選挙区とある選挙区でギブアンドテイクのような形で少数派の候補者も擁立する。 行動党は華人政党と言われるが、上記のように2人のマレー人もいるし、さらに複数のインド人議員も抱えている。それに比べれば、マレー人だけの議員で構成される UMNO、PAS はほぼ完全な民族政党と言った方がいいでしょう。
この女性候補者だとの説明でビキニ姿の写真がネット上に現れた、本当ならマレー女性として致命傷となる、もちろん本人は否定。その後実際はフィリピン女優の写真だとわかった、すると Utusan Malaysia 紙は、この写真をねつ造してUMNO側を陥れようとしたのは、行動党の秘密部隊だという記事を掲載したとのこと。選挙前から異常な裏合戦が始まっている補選です)
ムヒディン副首相は述べました: 定期的に献血する国民は人口の 2.5%に過ぎない。先進国の基準は5%なのでまだかなりの差がある。
「我々はこの割合を増そうと努力している。 国民に献血意識を起こさせ、国家の血液在庫を十分に確保したい、そうすれば多くの患者が恩恵を得ます。」
ムヒディン副首相は、ゴルフチャリティー基金会が主催した、献血キャンペーンの式典に出席して語りました、「国の血液在庫は十分あるが、時には特定種の血液型が足らなくなる。また将来血液の需要は増えると思われる。」 「血液在庫を充分に確保するのは政府、とりわけ保健省だけの責任ではなく、国民みんなの責任でもある。」
(Intraasia 注:役所やショッピングセンターでは、何月何日に献血の機会を設けるとの献血キャンペーンのお知らせをたまに見かけます。特定の病院は別にして、街のビルの一画やショッピングビルに設けた献血室のような所はありません。)
マレーシア経済は好調な伸びを示しました、2014年第1四半期の国内総生産GDPの(対前年同期比)伸び率は 6.2%でした。マレーシアの2013年第4四半期のGDP伸び率は5.1%でした。
これを発表した中央銀行Bank Negara は、今年のあと3回の四半期はマレーシア経済は安定した伸びが期待できるとしています。「強い国内需要は持続するでしょう、そのうえ国外の環境は向上が期待される。」
この強い伸び率の一因は、2013年第1四半期の伸び率が 比較的低い4.1%であったことも一部貢献していますが、中央銀行Bank Negara総裁は、6.2%の伸び率は大変元気づけられると語りました。
「残りの四半期も 5%から5.5%の範囲が期待できます。そこで我々の予想である年間GDP伸び率の達成にたいへん近づくことでしょう。」
中央銀行Bank Negaraは既に、2014年の年間経済成長率の予測を 4.5%から5.5%と発表していました。
総裁はまた国の対外債務について再定義した値を明らかにしました: 2014年3月末時点で RM 7001億になる、これはGDPの 65.2%のあたる。 2013年12月末時点では RM 6946億でした、これはGDPの 70.4%にあたる。
(Intraasia 注: GDPの伸び率が5%あれば十分好調ですよね、日本のように経済規模が大きいと 5%も伸びることはもうないでしょうが。 ということでこういう数字では経済好調と示される。以前から問題になっている対外債務の多さでは定義見直しで多少下がったということのようです)
国際看護師の日祝典に出席した保健省の大臣が、祝典後記者団に明らかにした数字です。
2013年時点で国内における看護師の不足人数は合計 15700人でした。 2014年2月までに政府は、看護師欠員の内で 4千人分を補充させた、残りの欠員は今後順次補充していくとのことです。
「新しい病院ができ、病室が増え、あたらしい科ができるると看護師の負担が増す、そこで多くの専門医部門で看護師不足になっている」
大臣の語る数字によれば、2013年12月時点で、マレーシアの看護師総人数は11万7305人です。その内8万人は政府医療機関に従事する人数、民間医療分野に従事する人数は 3万1千人です、その他が5千人ほどです。
(Intraasia 注:外国人を含めたマレーシア総人口が約3千万人の国で、看護師総数 11万7千人という数字は国際的にみてどうなんだろう?比較する数字を知らないので何とも言えません。マレーシア人看護師は一般に複数言語を話すことから、他国へ働きに行っている人たちもいますが、多く見積もっても数千人程度でしょう)
別記事
「看護師総数11万7千人中、男性看護師の割合は1.7%に過ぎず、2千人に届かない。」 と保健省大臣は述べる、「政府は男性が看護師になるのを奨励しようと、男性看護師の条件を緩めるような措置を取ってきたのですが・・」 保健医療分野では男性看護師の必要が高いので、男性がこの職に就くようにと、大臣は訴えました。
「毎年国の看護師カレッジを卒業する学生だけで 1200人になる、さらに私立の高等教育機関を卒業する看護学生はもっと多い。」 「我々は目標は、国の看護カレッジ卒が年間1500人です。」
(Intraasia 注:国民大学病院で男性看護師らしきをみたことがあるぐらいでまず目にしませんね。看護に携わる男性の人数ならもう少し多いでしょうが、はっきりとはわかりません)
1万円を銀行で両替すると RM 312.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 316.2 を入手します。
5月16日は家を留守にしましたので、記事は掲載できませんでした。
(当記事で既報したように、ごく最近サラワク州議会が州内で採掘される石油から得るロイヤリティーの率を現在の5%から20%に増やすことを要求する、議決をしました。)
これに関して、石油ガス分野を一手に担う国策会社である Petroliam Nasional Bhd (略称 Petronas)は、ロイヤルティーに関しては同社には権限がないと、同社の最高経営責任者が述べました。「Petronas は石油開発法1974年に基づいており、ロイヤルティーに関しては連邦政府が決めることである。」
サラワク州議会でのこの議案は与党のBarisan Nasional (国陣) が提出したもので、5月6日に可決されました。
このサラワク州議会の動きを受けて、クランタン州政府は、石油産出州であるトレンガヌ州とサバ州に対して、サラワク州に続くようにと提案しました。
クランタン州政府は2010年以来、国策石油会社 Petronas を相手取って裁判に訴えてロイヤルティー権の問題で争ていますが、まだ終息していません。Petronas 側弁護人は、クランタン州の要求を利点がないと反論しています。
(Intraasia 注:マレーシアの国庫歳入の確か4割前後は石油関連の収入である、つまり国策会社 ペトロナスが納める直接と間接の納付が極めて多額であり且つ重要です。ということから、連邦政府は国内の石油産出州における、州へのロイヤルティー率の増加を簡単には認めることはできないでしょう。一方石油産出州は当然州財政の増加を願っている。その筆頭が、民聯 (Pakatan Rakyat) 側のクランタン州です。石油・ガスはどんな国家も、さらに自治体も、最重要な財源と資源として自らの権利を主張するまた減らしたくない)
5月13日は全国祝日ウエサクデーでした。この日クアラルンプール第2国際空港(KLIA2)では、約900便の航空機が発着し、乗客16万人が利用しました。これはKLIA2 の運営が順調に行われていることを示すものです。このように、マレーシア空港会社は声明を出しました。
同会社はKLIA2 が最初の12か月間で 2400万人の利用客数を期待しています
空港会社はまた、この2日間で20万人が KLIA2 及びそれに隣接したショッピングセンターGateway@klia2 を訪れたとしています。 「空港運営チームと請負会社はショッピングセンターのきれいさを保つために一生懸命です、1つのローテーション組では計140名の清掃員が従事して830個のトイレの掃除に責任を持っている、手押しトロリーの担当には120人が従事しています。我々は利用者の協力も得て空港を整った状態でそしてきれいに保っていきたいと願っています。」
(Intraasia注:KLIA2は徐々にサービスなどが整っていくことでしょう。トイレが830か所もあるのではなく、トイレ内の区画のことでしょう、または記事が一桁間違えたかもしれない)
マレーシアでは一般に gaharu と呼ばれる沈香(アガーウッド)の伐採免許は半島部ではクランタン州にある会社用にたった1枚だけ発行されていると、森林庁長官は説明します。
国家森林法の下で、沈香(アガーウッド)は森林の産品であり、それは各州が所有する品です。そこで免許が授与されない限り、その品を取ることは許されません。さらにまた森林の産品には法的書類が添付される必要があると書かれている。
沈香(アガーウッド)を輸出するにはマレーシア木材産業会議の証明書が必要とされるように、厳しい条件が付いている。
ところがこういったことはどの地であろうと、沈香(アガーウッド)の挑戦的な伐採を妨げることには全くなっていないようです。とりわけ東南アジア諸国からやって来る者たちにとってはなおさらです。彼らの自国では沈香(アガーウッド)の数が減っているので、マレーシアにやって来るのです。
森林庁長官によれば、沈香(アガーウッド)の違法伐採がひどい州はペナン州、ペラ州、パハン州、ジョーホール州です、さらにスランゴール州。(自然保護団体)マレーシアネイチャーソサイエティーのスランゴール州支部の幹部は説明する、「違法伐採者らは森林の野生動物にも被害を与えている。彼らは沈香(アガーウッド)採取のために森林に何週間も滞在するので、いろんな動物を狩るのです。この数年間に何百人もの外国人がマレーシアの森林に入ってきた、ただ沈香(アガーウッド)を取るためにです。」
森林長官は言う、「彼ら違法伐採者は非常に技術を持っている。彼らはグループで行動する。また外国人伐採者はマレーシアの仲介者とつるんでいることで、伐採した沈香(アガーウッド)を取引業者や輸出業者に手渡す。」
「これまでにまだ逮捕者を出していない。一般大衆に我々を手助けしてくれるようにお願いしたい。」 「沈香(アガーウッド)を植える活動を積極的に行っている。半島部に89 の植樹者がいます。」
沈香(アガーウッド)販売は違法にもかかわらず、クアラルンプールの中心部のショップやブースで堂々と売られている。とりわけ旅行者が多く訪れる場所で盛んです。こうした店はおいおいにして外国人の経営ですが、彼らは一般ビジネス免許は所持している。しかしながらその販売している沈香(アガーウッド)の合法性はなんら証明していない。ある商売人によれば、沈香(アガーウッド)の木片は kgあたり RM 3千から5千です。沈香(アガーウッド)の精油は小瓶が RM 200から400とのこと。
森林庁長官は言う、「こういう違法な沈香(アガーウッド)の販売者たちはカルテルを作っており、その品は主に中東からの旅行者が買うようだ。」
クランタン州における沈香(アガーウッド)の市場価格 −kgあたりの価格
最高級のグレード品:RM 1万から1万2千、 2番目のグレード:RM 8千から1万、3番目のグレード: RM 4千から8千、4番目のグレード:3千から4千、以下省略
精油はkgあたり RM 1万9千から3万8千、
沈香(アガーウッド)、学名: Aquilariaと Gyrinops の2種、は芳香、香水、薬品などに使われる。
(Intraasia 注:沈香(アガーウッド)の違法採取のニュースはしばらく前からマスコミでたまに報道されてきた。 当然、需要が強いからこういうことが行われると推測できる。なるほどクアラルンプールで盛んに売られているわけですね。イントラアジアは沈香(アガーウッド)の名前は知っているものの品物自体は知らないので、見かけても気が付かなかったのでしょう。ある人たちには大変欲しい物だけど、興味ない者には価値ゼロですからね。マレーシアの森林当局は捜査権や逮捕権が大変弱い、それは政府や州当局の思考を反映したものと言える。いつもながら、悪の組織は強い、それを支えるのは人々の強欲ですな。)
トレンガヌ州で、前州首相が退陣直後にUMNO党を離党し、さらに2人の州議会議員が離党したことで、州政権党のUMNOが多数派を失うことになりました。
しかし前州首相とその仲間2人の州議会議員はUMNO離党を撤回して復党することを発表しました。このためトレンガヌ州政府はUMNOが再度多数派を占めることになり、2日間だけの不安定さは収まりました。
(Intraasia 注:国内ニュースでは大きな扱われた件ですが、一件落着して元に戻ったようです。離党騒ぎがおきて、すぐにナジブ首相・総裁ら党首脳が動いて、トレンガヌ州政権保持を図りました。 3人が演じた愚かな芝居劇といったところですね)
マレーシア航空の内部情報によると、マレーシア航空は5月28日から社内各部門に渡る大きなリストラ計画を始めるとのことです。
マレーシア航空の従業員は約2万人です、その1割を超える人員がリストラの対象になるようです。
別記事
マレーシア航空機MH370便がインド洋に消えた事件の前に既に、赤字を続けるマレーシア航空にはKhazanah Nasional Bhd からの援助が必要だとの話が出ていました。 政府直属の投資機関である Khazanah Nasional Bhd はマレーシア航空の株式の69%を保有しています。
消息筋によれば、マレーシア航空とその利害関係社は戦略的な徹底改革を念頭に銀行と協議しているとのことです。これは同航空のエンジニア部門の売却、老朽化した航空機の交換も含まれているそうです。
マレーシア航空は過去3年度に渡って赤字を出していました、今年度は収支トントンになることを目指していますが、MH370事故による乗客減少を回復するための運賃値下げによって赤字額は拡大するであろうと、アナリストらは見ています。
(Intraasia 注:マレーシア航空は国策会社であり、国の威信を示すことが期待されている会社ゆえに、且つ企業内労組の強固な反対によって徹底的な機構改革はこれまでできなかった。マレーシア航空の赤字体質は90年代のマハティール元首相時代からのものであり、何回もトップ経営陣が替わってきた。時には数年黒字が続いたことがあっても結局のところまた元に戻ってしまった、そして今回の大事故が起きた。 1割程度なら大リストラとは言えないと思うが、今後マレーシア航空をどう改革していくのでしょうか?)
野党陣営である民聯 (Pakatan Rakyat) 指導者であるアンワル元副首相と妻で且つ人民公正党PKR総裁のAzizah女史の乗った車が寄る10時ごろクアラルンプール郊外で事故に遭いました。
アンワル元副首相は病院に運ばれました、腕の骨にひびが入ったもようですが、手術の必要はなくその晩帰宅しました。妻の方はけがをしませんでした。
(Intraasia 注:交通事故発生率の多いマレーシアですから、政治家も逃れられない。先月行動党議長のハイウエーでの事故死が大きなニュースになりました。いくら警察と当局の取り締まりを強化しても限度はあるし、その効果の限界はこの20年の結果で如実に示されている。そこでイントラアジアがいつも思うのは、何らかの宗教の熱心な宗教徒であるマレーシア国民ゆえに、宗教家は何教であれ真剣に交通安全意識の向上に力を入れて信者に教唆すべきだということです。)
2人のインドネシア人住み込みメイド(Amah と記事は呼んでいる)が昨日、雇用者の多額な宝飾品と現金を持って逃げたと疑われることから、警察はこの2人を探しています。この雇用者は化粧品チェーン D'Herbs Healthy Sdn. Bhd 会社の創業者であり、住所はクアラルンプール郊外の Kota Damansaraの第10区です。
探しているこの2人の外国人の名前は Nasih, 31歳, と Susi Ernawati, 27歳であり、2人は(働き場所である)雇用者の家から雇用者が留守をしていた正午ごろ消えてしまいました。
以下略
(Intraasia 注:これは大衆紙の記事です、たくさんある三面記事のニュースからこれを選んだ理由は、2人の大きな半身写真が載せられていることからです。別に珍しくもない、重大犯罪でもない、単なる窃盗らしき容疑者の2人がなぜこんな大きな写真付で扱われるかが不思議です。amah つまり pembantu rumah と呼ばれる住み込みメイドのインドネシア人女性だからか? ずるがしこくしかし立証のしにくい汚職の事件では容疑者はあまり写真など掲載されないのですけどね)
マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)に上場する、タバコ製造会社 JT International Bhdを買収する件は長引きそうです。これは最初のオファーがほとんど受け入れがなく5月9日に失効したからです。
JT International Bhd は、公開買い付け者による条件付き買収を引受ける期日を5月26日に延ばしました。公開買い付け者はJapan Tobacco Incが100%保有する会社です。
現在 Japan Tobacco が JT International Bhd の株式の60%を保有しています。そこで Japan Tobaccoは残りの40%弱を買い取るオファーをしている。オファー値は3月31日の株価である RM 7.80です。 Japan Tobacco はJT International Bhd を非上場企業にするためには、残り株式の少なくとも 90%の引受けが必要です。
この買収劇を成功させる鍵は、2つの大株主からの受け入れがいる。 被雇用者福祉基金が 8.13%、 Kumpulan Wang Persaraan(Socso)が 6.84%保有しています。
JT International Bhdの2013年度決算では、純利益が増えて RM 1億2100万でした、売上高も増えて RM 12億7千万でした。
(Intraasia 注:Japan Tobacco とはもちろん日本たばこ会社のことです。 イントラアジアは喫煙者じゃないのでよく知りませんが、マレーシアを含めて東南アジアの一部でマイルドセブンが売られている、JT International Bhd は日本ブランドを主に種々のタバコを製造しているのでしょう。随分と企業成績は良さそうですね。その JT International Bhdを完全子会社化するというのが、日本たばこの戦略だと推測されます)
(ナジブ首相は2009年に首相就任して矢継ぎ早に基本政策を発表した。その中に経済転換プログラムがある)
政府転換プログラムと経済転換プログラムに関する2013年報告式典で首相は語る、「マレーシアは2020年までに先進国入りするという目標に向かって順調に進んでいる。そのスケジュールより幾らか早く達することもあるかもしれない。」
「マレーシアの1人当たりの国民総所得額(GNI) をみると、 2009年は US$7,059 (RM22,860) だったのが、2013年は US$10,060 (RM32,600)に増加した。2020年の目標である US$15,000 (RM48,577)までにまだ6年もあります。」
「政府の掲げた、政府転換プログラムと経済転換プログラムは相乗効果で国家転換プログラムの下で、 マレーシアを高所得国家に転換する方向に向かっています。」
2010年に発表した経済転換プログラムの報告では、投資約束の総額が減りました、つまり2011年がRM 1792億、2012年がRM 321億、そして2013年の第3四半期までがRM 80億でした。
投資プログラム数では 2011年が110件、2013年47件です。
2010年から2013年までに、民間投資は年率15.3%の伸び率です。これはその前の3年間の伸び率の倍になっている。2013年で 公共投資が全体の39%を占めている。
(Intraasia 注:2020年に1人当たりの国民総所得額(GNI) を達成して高所得国家の仲間入りするという目標は、複数政権に渡って中期目標になってきたので、順調に増えていることは結構なことであり、それ自体は喜ぶことです。この額は世界の国々比較などで用いられる際の数字になるため、国家威信としては必要なことでしょう。しかし、イントラアジアは前から言っているように、実際のマレーシアの国民1人がこんな多額の年間所得を稼ぐということには全然ならない。単なる数字と統計のマジックです。マレーシアで一般的な6人世帯が2013年の平均年間世帯所得でUS 6万、つまりRM 20万も稼いだなんてことはありえない。国際比較の統計数字などを見る際、単なる数字の多寡で順位づけしてそのことだけである国を判断するのは、机上のエコノミストにまかせておきましょう。
マレーシアの問題は1人当たりの国民総所得額(GNI) の額ではなく、以前の記事にも書いたように、階層差の拡大です。少し古いデータですが、マレーシアの平均月間世帯収入を3つの階層別に比較において、2008年: 下位40%世帯 RM 1222、 中位40% RM 2957、 上位20% RM 8157、所得額は上がっているが基本的にこの階層差が埋まっていない)
(国家資本のインフラ開発会社である、 Syarikat Prasarana Negara Bhd (略称Prasarana )は高架電車網 LRTの路線延長プロジェクトを進行中です)
この路線延長建設においてPrasaranaは、 総工費RM 6億7千万の工事契約を 英国企業Colas-Uniwayとマレーシア企業 CMC Engineering Sdn Bhdの合弁企業に授与しました。
延長工事の進捗率は現在 56%です。 Ampang路線の延長は Sri Petaling駅から Kinrara と Puchong を経由してスランゴール州の Putra Heightsまでの 17.7qの路線です。
一方Kelana Jaya路線での延長は Kelana Jaya 駅から Subang Jaya と USJを経由して Putra Heightsまでの 17kmの路線です。 両延長路線とも各13個の駅を新設する。
これとは別に、Prasaranaは 新路線LRT3 の建設に関する実行可能性調査を最近終えました。そしてその調査報告書と提案を陸上公共交通委員会 SPADに提出したとのことです。
このLRT3 計画はBandar Utama からクランまでの路線36q になり、推定工費はRM 90億になる。SPAD はこの調査報告書を検討し、計画を承認するかどうかを決めることになる。
(Intraasia 注:2つのLRT路線の延長工事を進めている最中に、既に新路線建設の計画があるわけですね。 現在の路線延長ではPutra Heightsで路線が結合することになる、つまりAmpang路線 とKelana Jaya路線が最終的にループすることになってより便利になる。去年イントラアジアはPutra Heightsまでバスで行ってみました、KL中心部から1時間半近くもかかるかなり遠い、自家用車なくしてはとても都心に通えないような場所です。数年後にはLRT高架電車で都心に通えるようになることでしょう。こういう開発面は称賛すべきことです。この延長路線では Subang Jaya、 USJ、Kinrara 、 Puchongといった人口密集地だけど電車路線がない地区を通るので、この面でも大いに期待が持てます。近い将来マレーシアに住む予定の人、住みたい人はこういうことを知っておきましょう。 )
Barisan Nasional (国陣) が州政権を握るトレンガヌ州で、州首相が交替しました。
前州首相の辞任に伴って、Seberang Takir州議会議員が、州スルタン宮でスルタンの面前で宣誓して新しい州首相に就任しました。
この直前にBarisan Nasional (国陣) の事務局長が (UMNO党員である)州首相の辞任を確認する発言をしていました。
トレンガヌ州のUMNO地区支部長でもある 新州首相、49歳、は就任後、「現行の州政権の陣容に大きな変更はしません。」 と語る。
以前から噂されていた州首相の交代が行われるとの話はこれで確定しました、これは前州首相は総選挙から1年間だけその職に留まるとの約束を、ナジブ首相との間で交わしたと言われていたことからです。 2013年の総選挙の際、州議会においてBarisan Nasional (国陣) 陣営は17議席、民聯 (Pakatan Rakyat) 陣営は15議席の結果でした。
前州首相は宣誓式に出席しませんでした、その後UMNOを離党したことが確認されました。これで計3名のUMNO議員が離党したことになり、トレンガヌ州は政権不安定になりました。
(Intraasia 注:マレーシアの地方政治で唯一選挙があるのが州議会です。そこで州首相に就任する資格は州議会議員であることです、しかしそれだけでなく、州スルタンの同意が必要です。その州のスルタンの公然、暗黙の同意なしには連邦政府の首相も州首相を決められない。トレンガヌ州ではこの前首相を任命する際この事態が起きたことが報道されている。ですから今回も事前にスルタン宮に打診して暗黙の同意を得ていることになる。このように州スルタンの権威は大きい。)
(ミャンマーで開かれた第24回アセアン(ASEAN)サミットに出席した後で、ナジブ首相は記者団に語る。
ナジブ首相は、南シナ海の領海紛争に関係する全ての国は紛争の解決を探ることで緊張を緩和することが重要である、と強調しました。
「この解決は交渉と建設的な環境を作り出すことでなされなければならない。」 「サミットでは、南シナ海の紛争における緊張問題を、加盟10か国全員によって掘り下げて討論しました。」
「我々がこの紛争の解決を探る上で国際法の精神と原則が基盤となる。」 「南シナ海における行動規範を関係国すべてに受け入れられる条件に変えていくことが重要です。」 「アセアン(ASEAN)は、来年までに行動規範を充分に運用させることができるように引き続き努めていきます。」
(Intraasia 注:これはBernama通信の配信記事です。ナジブ首相が紛争当事国の名前をあえて出さなかったのか、それともBernama が配慮して書かなかったのかはわかりませんが、こういう首脳発言は一体どこの国が紛争をしているのか、全く分からないように話しますね。とりわけナジブ首相もそうですが、中国の名前には言及しない。現在起きている紛争は、ベトナムとフィリピンのそれぞれの排他的経済水域内の問題にもかかわらずです。 マレーシアとブルネイの沿岸から100qにも満たないスプラトリー諸島付近で将来同じようなことが起きたら、マレーシアはこんな婉曲なことを言っておられるだろうかと思う。 南シナ海のほぼ全部を自国海域と見なす中国は、中国大陸から 2000km前後も離れたスプラトリー諸島を既に10年以上前に自国領(南沙諸島)として宣言し、何回も自国船を航行させていると報道されている。)
外報通信社はアセアン(ASEAN)サミットを伝える中で次のように書く:
(中国のほかに)南シナ海はアセアン(ASEAN)の国々、つまりベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイがそれぞれ部分的に自国海域と主張している、さらに台湾もだ。
フィリピン政府は国連の裁判機関に対して、中国が南シナ海のほとんどを自国海域と主張していることを裁くように要請した。さらにフィリピンは紛争海域で中国船を拿捕したことを発表しました。
フィリピン大統領はアセアン(ASEAN)の指導者陣に訴える、「海域における中国の益々強まる強引さによる脅威を直面すべきだ。」
一方中国は弱く小さな相手国と二国間関係の上で直接交渉することを望んでいる、しかしその相手国は中国のその方針を拒否している。
(Intraasia 注:外報通信社の記事ということからだけでなく、上記のナジブ首相発言との温度差はかなり明らかですね。)
(サラワク州で30年以上も州首相の座にあった Abdul Taib Mahmud は2014年2月州首相を引退して、州元首に就任しました)
前州首相 Taib、77歳、は何十億リンギットもにもなる一族の資産と共に今年2月(政界を)引退した。
Taibの富の一部が、長男 Mahmud とその前妻の間で行われている慰謝料裁判の中で明らかになりつつある。前妻は離婚慰謝料として RM 1億2千万を要求しているのです。この額は離婚慰謝料としてマレーシア史上最大額になる可能性がある。
Taib 一族はサラワク州の最大インフラ企業における最大株主であり、多くの資産を保有している。これは企業情報に基づきます。
Taib前州首相は在職時、州の財務、計画、資源運営面も管轄していた、サラワク州はマレーシアの石油生産の約半分を産出する州でもある。
国立サラワク大学の政治学の準教授は評する、「Taib前州首相は非常に権力を持っており、影響力があった、それは単にサラワク州だけでなく国の政治においてもでした。」
(国際的経済ニュースの)Bloomberg の億万長者指数によれば、Taib 前州首相は国際的な億万長者リストには決して載らなかったが、資産はRM 10億を超えるであろう一族を統括している、
彼は、その報道秘書を通じてのインタビューにおいて、自身の資産額については語らなかった、さらにマレーシア反汚職庁の調査についての質問にも答えなかった。
Taib の州首相政権下で、サラワク州は製造業の推進と再生可能エネルギー産業によって鉱業と農業と森林業に依存する率を下げた。サラワク州が国の GDPに占める割合は約10%です。
Taib 前州首相の長男は2011年に離婚した前妻の間との争いは、裁判だけでなくマレーシアメディア上でも伝えられている。19年間の結婚期間中10年間のセックスレスであったという前妻は訴える、「私に知らせることなく前夫はオーストラリア人と結婚し、その後ロシア人と結婚した。」 サラワク州の先住民族の1つであるムラナウ人である Taib一族はムスリムです。
Taib 前州首相の長男は、サラワク州最大のインフラ企業で同時にマレーシアの証券取引所上場企業である Cahya Mata Sarawak Bhd.の副会長である。彼は個人的にRM 3億の資産を運営する、これは前妻側の弁護人が明らかにしている。 前夫は49の会社に株を保有するとのこと。
Taib 前州首相はCahya Mata Sarawak Bhd.の株式の 42%を一族の持ち株会社及び子供たち及び死亡した前妻の名義で保有する、これは証券取引所の開示情報です。Taib 前首相は前妻が2009年に病死したあと、46歳年下のシリア人女性と結婚した。
Taib 前州首相の長男の前妻の主張によれば、前夫は海外の85の企業に株式を持っているようだとのこと。しかし前夫はそれを完全に否定する。
長男のMahmud は Sarawak Cable Bhdの会長で最大の株主である。同社はサラワク州立電力会社に電線ケーブルを供給している。
Taib 前州首相の子供たちはさらに企業を通して、州の3万6千ヘクタールのオイルパーム農園の株式を保有する。さらに一族は Miri の有名ホテルなど高級ホテルも所有する。さらに米国とカナダにRM 3億以上になる不動産を保有している。
(Intraasia 注:半島部全体に匹敵する面積を持つサラワク州はマレーシアの中でかなり特別な州といえる。Barisan Nasional (国陣) 側がマレーシア成立以来ずっと州政権を握るが、マレー与党UMNOが唯一党組織を持たない州です。その意味でUMNOからの影響は最も少なく、独自の州運営がやりやすい。30数年も州首相の座にあり続けたタイブ前州首相が作り上げた富と権力の組織から、タイブ王国と呼ばれるわけだ。抜粋したこの記事を読むだけでも、インドネシアのかつてのスハルト”王朝”をほうふつさせる。サラワク州の極小先住民族のプナン族は州政権と材木企業から敵視され、生活圏である森林を奪われまいと戦う。同じ先住民族でもムラナウ人はサラワク州の主流の一角を構成する。 さて慰謝料裁判で 前妻側が慰謝料 RM 1億2千万も要求しているという事実は誰にも興味を抱かせる。この前妻は半島部出身のマレー女性です)
与党の要であるマレー政党 UMNO(アムノ)の創立68周年記念日に関連して、ナジブ首相が国営通信社Bernama のテレビ番組に登場しました。官邸で行われた番組で首相は、Bernama通信社の幹部3人からのインタービューを受けました。
以下はその中での首相発言の抜粋です。
首相:マレーシア社会は現在ではより開かれている。ソーシャルメディアは広く普及しており、これはかつてなかったことだ。意見の多様さは我々の社会でかつてないほど盛んだ。我々がより成熟した民主的な社会に向かって進んでいることを、我々は認める必要がある。
首相:意見の違いを受け入れることはできる、しかし首相として国の安寧と調和に重点を置きます。このため我々には自由がある、しかしそれには制限がある。
インタビュー者:人々はあなたの忍耐さを、行動することへの弱点とみている
首相:いや、弱点とは思わない。マレーシア人の大多数は国内治安法で意見が圧制されような状況は望んでいない。
国に害を与えるにまでなってはいけない、この点は強調したい。
中東のいくつかの国はマレーシアより厳しい法律を持つ。しかしその結果何が起きたか?民衆は腹を立て、政権は覆った。
首相:この第2次政権において人々が私にゆだねた誓約と支持によって、私は2020年構想が達成されるまで、我々の願いである先進国になるという我々の願いが達成されるまで、(政権を)維持していきます。2020年を過ぎてからはまた新しい構想を描きます。
中略
2009年に首相に成った時、マレーシアを2020年には先進国にすると、国民に約束しました。今は2014年です。国民に約束したことをなし遂げられるように時間をください。
Intraasia注: これはマハティール元首相が政権当時に提唱した Wawasan 2020 のことです。その後の政権もこれを引き継いでいる。
首相:マレーシアの歳入は被雇用労働人口に比して少なすぎる。 そしていわゆるブラック経済に従事する者たちが税金を払っていないことを忘れてはいけない。誰であれどんな活動を行っていようが、税金を払う必要がある。ブラック経済の人々も同様に税金を払わねばならない。こういう税金は公正です。
賃金労働者は税金を逃れることはできない。しかし商売やその他サービスをやっている人たちは税金の支払いを逃れられるかもしれないまたは十分に払ってないのかもしれない。
Intraasia注:マレーシアは重税の国ではなく、その反対であり税負担率は相当低い。その大きな理由は税捕捉率の低さです。
首相:我々は、マレーシアが非常なる貿易国だということを認識しなければならない。 マレーシアの総貿易高は GDPの167%になる、これは世界でも最大の貿易国家の部類なのです。
マレーシアは 環太平洋戦略的経済連携協定(TPPA)から外れるのではないかという憶測があるが、それは間違いなく代償を伴うことになる。現在我々は代償を払いたくない。それゆえにマレーシアはTPPAに関する全体的準備を評価する必要がある。 そのほかにも、マレーシアの利益を損ねるようなものには署名しません。
マレーシアが払わなければならない犠牲よりも利益が上回る限り、TPPA はマレーシアにとって良いことです。
(Intraasia 注:かなり長いインタビューなので上記の抜粋訳はより注目する点だけを抜き出したものです。)
クアラルンプールのイポー通りにある大衆レストランで午前4時半過ぎに銃発砲襲撃事件があり、1人が殺され5人がけがをしました。
地区を管轄する Sentul の警察署長によれば、「被害者らがそのレストランで食事していたところ、軽自動車で乗り付けた犯人グループの1人が銃 7発を発射した。」 「襲撃後犯人グループは直ぐに去った。車に何人乗っていたかはまだわからない。現在捜査中だ。」
この襲撃事件はならず者グループに関係していることが疑われ、被害者はインド人で22歳から51歳です。負傷者は病院に収容されました。
(Intraasia 注:ならず者グループ間の抗争らしいことを示唆する見出しがついている。 これまでにもインド人のならず者グループが関与するこの種の襲撃事件は少なくないので、そうかもしれない。それにしても一般客もいる大衆レストランでこういう銃の発砲は迷惑以上に危険なことです。)
気象庁は中期予報を発表しました: マレーシアの気候は5月中旬から9月初めまでは南西モンスーン期に入ることになる。つまり乾いた天気をもたらす。
半島部では雨は午前中に降るでしょう、とりわけ西海岸の沿岸部です。
今年の南西モンスーン期において、6月は平年よりも雨量が少ないと予測される。7月からは通常程度に戻るでしょう。ただしサラワク州を除いてです。サラワク州は6月、7月、9月と例年より乾いた天気になるでしょう。
(Intraasia 注:なんか、首都圏では今年はまた給水制限プログラムが実施されるかもしれないという可能性を拭い去れない予測ですね、実際スランゴール州の最大の水がめであるダムの貯水量は40%を多少超えた程度だと何回も報道されている。この時期に半分にも満たないというのは心配だなあ)
運輸省の副大臣(マレー人)が汎アジア鉄道計画について述べたものです: (汎アジア鉄道計画におけるマレーシア国内区間としての) マレー鉄道の(南部路線における)複線電化工事がまだ終了していない区間である、ジョーホール州の Gemas からシンガポールまでの区間は最終工程に入っている。従ってこの区間は今年中には完工するでしょう。
副大臣は述べる、「この区間の完工には5年はかかると見積もられた。グマスからジョーホールバル、さらにシンガポールまで。」
「北部路線であるバタワース −イポー −クアラルンプールの区間、及びクアラルンプール −グマス区間では複線化は既に終わっている、。現在は年内の実際運行に向けて最終段階です。」
「汎アジア鉄道は中国雲南省の昆明からいくつもの国を経て最終的にシンガポールまでを結ぶことになる。現在の問題はカンボジア内とラオス内の鉄道に関することです。この区間の鉄道が完成して運行を始めないと、汎アジア鉄道の失われた鉄路となる。」
「中国政府がこの未完成の鉄道区間を持つ国家に力を集中することになるだろうと思う。」 と副大臣は華語紙に語りました。
「(マレーシア政府とシンガポール政府が合意した) クアラルンプール−シンガポール高速鉄道計画は、この汎アジア鉄道計画の一部ではありません。」と副大臣は強調しました。
(Intraasia 注:この記事を読む際は是非東南アジア大陸部全体の地図をご覧になってください。東南アジア大陸部の国々と雲南省 昆明を結ぶ、汎東南アジア大陸鉄道網建設の計画は、時期は忘れたが、かなり前にアセアン(ASEAN)として打ち出した大プロジェクトです。しかしながら、現実として中国がそれを大きく支えることになっている。鉄路が全くないかまたはほとんど整っていない、中国の隣国たる2か国ミャンマーとラオス、及びカンボジアの鉄道建設は中国の鉄道建設援助が必須となる。ミャンマーに一部鉄道路線はあるが、イントラアジアも昔乗った、かなり時代遅れだ、カンボジアにはベトナム戦争時にタイとをつなぐ鉄路があったが今はない、ラオスには全く鉄道がない。 中国の技術と援助と労力でこれらの国々に新たに鉄路を建設するまたは改良向上させる。そうすれば、昆明からのミャンマー鉄路+タイ国鉄経路で、及び昆明からラオス鉄路+タイ国鉄経路で、マレー鉄道がつながる。つまり昆明からシンガポールまでつながるということになる。 南シナ海で中国の領海侵犯に悩むベトナムが昆明との接続を素直に喜ぶとは思えないが、ベトナムの国鉄の北端は以前から中国の鉄路とつながっているはずです。
本来ならアセアン(ASEAN)が自力でミャンマー内鉄路、ラオス内鉄路、カンボジア内鉄路の建設または整備をすべきだと思うが、マレーシアもタイもシンガポールもそんな意向はないし、技術的ノウハウまたは財政的余裕はないということだろう。この副大臣の発言をみてもわかるように、中国による建設を当然視している。 華語で 汎アジア鉄道 と呼ぶそうな、この汎東南アジア大陸鉄道網は、中国とアセアン(ASEAN)のつながりをより強固なものにするのは間違いない。中国の南シナ海での海洋進出、侵犯という方がふさわしいが、は最近ニュースになるので興味を持つ人は少なくないだろう、でも大陸部で進行している事柄はあまりニュースにならない、だからこういうことを知っている人は少ないことでしょう。)
サラワク州は Barisan Nasional (国陣)が長年州政権を握っている州です。そのBarisan 陣営の(州政府の職に就いていない)議員クラブの会長は記者団に主張する、「州野党の民主行動党DAPの代表は民族差別者だ。州内の華語小学校に年間RM 5千万の予算配分を要求している。」
「サラワク州の華人は、州のブミプトラとそのブミプトラが所有する土地を代償にして繁栄してきた。」 「サラワク州で開発される土地は基本的にブミプトラの所有です。クチン、ビントゥル、ミリ、シブなど都市部を見渡してご覧なさい、そういう地は圧倒的に華人です。彼らはブミプトラの土地の資源を使って発展している。」
「州教育庁から得た情報では、サラワク州の華語小学校は2011年以来 合計でRM 1億3300万を予算配分されてきた、これは年間RM 4400万になる。」
「サラワク州で民間部門の仕事で華語が好まれる必要言語であることに、サラワク州のブミプトラは文句を言わなかった。」 「だから行動党の要求が理解できません。彼らの要求は決してそれで十分だとはならない。行動党は華人コミュニティーのための戦うチャンピオンに見られたいのだ。」
(Intraasia 注:一見ブミプトラ側の妬みに基づく発言かのように映る。ただ現実にサラワク州における華人経済力の強さを思い浮かべると、一面の真理も含まれている。 サラワク州の主産業である木材関連分野は圧倒的に華人財閥が握る。単にサラワク州内だけに留まらない、華語メディア最大グループである星洲日報グループのオーナーはサラワク州華人実業家だ。 都市部に固まる華人は経済的にも政治的にも強い。広大なサラワク州の主として奥地やへき地に居住する数多くの少数民族はとても適わない。強すぎることは、長期的にみて民族間の不均衡を固定化し、結果として不満を呼び起こす。)
5月9日から AirAsia はKLIA2で運行を開始しました。
AirAsia は新たに KLIA2料金(‘KLIA2 fee’) という名目で利用者全員に 1人RM 3を課すことを始めました。
一方マレーシア空港持ち株会社は即座に声明を出して、このKLIA2料金に関与していることを否定しました。 「空港側が ‘KLIA2 fee’というような料金を課すことはありません。」
「空港利用料(空港税)は標準化しています、そしてそれを空港会社翼下にある国内空港における全ての航空会社に適用している。」
「我々は AirAsia に対して、追加の料金である RM 3のことを一般人に説明するようにと強調しておきました。」
AirAsia Bhdの最高経営責任者は、 KLIA2料金(‘KLIA2 fee’)は AirAsia 側が課していることを認めました。これは国際線と国内線を問わず乗客全員にです。「マレーシア空港会社が AirAsia 側に請求してくる料金を基にして、弊社独自に計算しました。」
「そこで RM 3というのは、エアロブリッジとチェックインシステム及びLCCターミナルにはなかったが新たに設けられたその他のことに対する料金です」
「これらは空港持ち株会社が AirAsia 側に請求する強制的な費用です、そこで AirAsia としてはこの費用を利用客に転嫁するしかないのです。」
「KLIA2に迅速に引越しする利益のための、 AirAsia はチェックインシステムの利用を受け入れざるを得なかった。このチェックインシステムは当局から与えられたものです。」
KLIA2 に空港側が掲示している看板には次のように書いてある: 「航空会社が空港に払う額は、 エアロブリッジ使用料として乗客1人当たり RM 0.25、国内線出発乗客には空港税として1人 RM 6、国内線乗客に航空機着陸費または離陸費として1人 RM 3.」
(Intraasia注:日本人のためのよくわかる格安航空エアアジア(AirAsia)のお話ブログを昨日更新していて、このKLIA2 fee なるものが突然現れたことに気が付きました。離陸費、着陸費に相当するわけか、でも AirAsia は国際線乗客にも一律に課している。 RM3に関する AirAsia サイトの説明は不十分です。 最近 AirAsia は国際線の荷物預け料金をかなり値上げしたように、細かなところで値上げが目につく。 AirAsia はと空港持ち株会社のあつれきは今に始まったことではなく、もう10年位は続いています)
1万円を銀行で両替すると RM 311.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 316.1 を入手します。
低コストターミナル LCCターミナルから9日02時半に AirAsia X の最終出発便が飛び立ったことで、LCCターミナルからの旅客便の運行が終わりました。
マレーシア空港持ち株会社は既に、LCCターミナルは今後貨物ターミナルに転換される、と明らかにしています。
LCCターミナルは2006年3月に開港しました。当初は年間扱い旅客数 1千万人の扱い能力でした。その後ターミナルの拡張をして年間1500万人に増えました。
既に5月2日にオープンしたKLIA2 で、 AirAsia グループは5月9日から運行を始めました。
(Intraasia 注: AirAsia はKLIAメインターミナルから 旧称スバン空港へ引越し、次いでLCCターミナルに引っ越した。大扱い能力の KLIA2に移転したことでもう今後10年、20年は引っ越す必要はないでしょう。LCCターミナルの一般利用者が歩ける所はほぼ全て歩い調べたイントラアジアは LCCターミナルの旅客運輸の終焉はLCC界の一つの転機だと感じる。 LCCターミナルの当初はまさに低コストターミナルそのものでしたが、その後拡張と整備が行われてよくなったが、利用客の伸びは予想を超え、最近では混雑ばかりが目立つようになっていた。 KLIA2に期待しましょう。)
国の戦略的な投資運用会社である Permodalan Nasional Bhd (PNB) は、政府の新経済政策の一環として1978年に設立された。これは企業分野におけるブミプトラ資本の増加を目的としていました。
最近のナジブ首相の発言では、PNB が運営する資金量は RM 2670億にものぼります、それは国民から信託されたいろんな信託ファンドを通してです。主なファンド:Amanah Saham Nasional, Amanah Saham Bumiputera, Amanah Saham Malaysia, AS1Malaysiaなど
PNB はさらに海外にも資産を有している。
マレーシア最大のデベロッパーである SP Setia Bhd の株式を、PNBが現在では 65%も保有している。さらに(大オイルパーム産業会社であり且つ大デベロッパーでもある) Sime Darby Bhd. の株式も保有している。
(Intraasia注:マレーシアの国家機構において、国家資本の戦略的投資運営会社が大きな役割を果たしている、その代表的なのが Khazanah Nasional Berhad、ここで紹介したPermodalan Nasional Bhd などです。 政府の政策を受けてブミプトラ資本の育成と増大も目指している。Khazanah Nasional Berhadも Permodalan Nasional Bhdも、政府が直接経営しているわけではないが、政府が間接直接に任命する経営陣が政府の意向を背景に経営しているとみなせる。 )
アフリカのソマリアのテログループ Al-Shabaab の構成員とみられる男たちがマレーシアにカレッジ留学生としてまたは旅行者としてマレーシアに入国していたことがわかりました。
警察本庁の治安担当部門は、過去数週間の間に入国したこの6人の男たちを追跡しているとのことです。消息筋によれば、グループはマレーシアに拠点を作りたいようです。34歳のソマリア人が1人既に逮捕されました。
警察はまた、最近スランゴール州とケダー州で武装反抗者と見なしている者たちを逮捕しましたが、、ソマリアグループはこれには関係ないとしているとのことです。
ペナン州のImigresen イミグレセンは、犯罪グループが外国人向けに全くの他人の身分を使った偽造の暫定労働パスを発行していることを掴みました。
これはImigresen イミグレセン当局がペナン州のBayan Lepas にある工場を調査したことからわかりました。
取締り部の長によれば、偽の労働パスを保有していた女性労働者20人を逮捕しました、年齢は20祭から40歳まで。「偽パスが発行されていたのは身分が疑わしい労働者に対してです。彼女たちは他人の身分を使っていた。」
「偽の労働パスを用意したのは代理業者です、彼女たちがその業者に労働パス用の金を払っていた。」
州Imigresen イミグレセンは、これら女性の持つパスポート自体が偽造である可能性を否定していません。
逮捕された女性らは Juruの収容所へ送られてさらに捜査を受けます。
(Intraasia 注:取り立てて珍しくはない、偽造パスポートと偽造労働・滞在パスの事件です。いろんな国籍で作られている偽造パスポートを見破るのは、入国審査でも難しいらしいし、なおさら雇用者にはわからない。まあ、雇用者の中には偽造だろうとなかろうとそんなことは気にしないのは少なくないでしょうが。国内で発行される労働パスは種類はごく少ないしパスポートに貼るから慣れた目ならわかるのではないだろうか。 偽造パスポートや労働パスの取得に高い金を払ってマレーシアにやって来る外国人は、物事は裏から金を払って進めるという”思考”の中で生きてきた人たちでしょう、そしてその土壌に乗ったところで犯罪グループは暗躍する。犯罪グループとつるんだ不法業者や代理人はまず厳罰には処せられない。 ということでこの連鎖の構造の根絶はできませんな)
不動産市場の過熱を冷やすために2013年はいくつかの対策が取られたことで、2013年に不動産売買取引件数は2012年に比べて約11%減少して 427,520件でした。しかし取引総額は2012年比で6.7%増加しており RM 1523億でした。これは不動産価格が下がっていないことを示している。これらの数字は、不動産査定とサービス庁の発表した不動産市場リポート2013年によります。
住宅価格指数面では、172.8から 2013年は192.9に上がり、全住宅の平均販売価格は RM241,591から RM266,304に値上がりした。
不動産全体に占める住宅部門の割合は引き続き最大の割合を占めており、 総取引数の 64.6% を占め、総取引額の 47.3% を占める.
これを支えているのは、基本貸出し金利の 6.53%を背景にした低金利が行き渡っている環境です。また加重平均貸出し金利は5.4%です。
2013年の住宅不動産売買取引の件数は 246,225件、総額はRM 720億でした。対前年比で件数は 9.7%減、総額で6.3%増でした。
2013年新規物件市場では、新規売出し戸数は 48,617ユニットです、2012年は57162ユニットでしたので、これで3年連続の減少となる。売り出した中で売れた戸数は45%にあたる 21,904ユニットです。この売れた戸数面を州別にみると、55%を超えた州は3州です:スランゴール州、パハン州、プトゥラジャヤ
新規売出し戸数において全体に占める率が多い順に、ジョーホール州 20.9%、スランゴール州 13.5%、ペラ州 11.85% となる。
また新規売出し住宅戸数では、テラスハウスが全体の47.8%を占める。コンドミニアムとアパートが 19.1% つまり9265ユニットです。
取引総額において2012年比でみると、プトゥラジャヤ 41%減、クアラルンプール 34%減、ペナン州 24%減、スランゴール州 14%減。
住宅不動産取引面で最多を占める州は スランゴール州であり全体の26%、 次いでジョーホール州が 13.7%占める。
住宅価格において、最も売買が盛んなクラスは ユニット価格RM 10万から30万のクラスです、このクラスが全体の42.9%を占める。
(Intraasia 注:スランゴール州は人口最多の州なので住宅不動産面でも最多の割合であるのはいわば当然です。ところが新規売出しでジョーホール州が最多を占めたのは、ちょっと意外です。これは過熱を示す兆候でしょう。 一番売れるクラスは中の中以下の層が対象である価格RM 10万から30万というのは自然なことでしょう。派手に広告や宣伝されるRM 50万以上の物件はあくまでもある程度裕福な人たち向けです)
(国民が種々の申請などに使う)公的書式に設けてある、民族を書く欄を廃止すると内閣が決定したという報道が一部マスコミでありました。
ナジブ首相が記者会見の場でそれを否定しました。「内閣でそのことは話し合った。その結果現行の民族欄を維持することに決めました。」
この発言をした内閣府の大臣は陳謝をしました。Bernama通信によれば、こういう公的書式は 120種類ほどもあります。
(Intraasia 注:現時点で民族欄をなくすとは思えない。 マレーシアという国では民族はキーであり、種々の申請などにおいて良し悪しにつけ民族がなんらかの要素になるはずですから。)
タイ南部の都市ハットヤイの警察署長は説明する: 「爆弾は2か所で爆発した、セブンイレブンの前でバイクの仕掛け爆弾、及び警察暑敷地内における車の仕掛け爆弾です。警察敷地内では複数の爆発音が起きた。それはプロパンガスボンベが爆弾で誘発されて爆発したからです。だから多数の爆弾が破裂したかの印象を与えた。」
新聞社がペナン州でいくつかの旅行代理店を調べました。ハジャイなどタイへのツアーまたは運輸サービスはいつも通りに行われています。
ある旅行代理店主は言う,「ハットヤイへは日に4便、バンコクへは日に1便の車を運行しているが誰もキャンセルしていない。 爆弾事件は初めてではないので、販売にとくに影響は出ていない。」
(Intraasia 注:それほど不思議ではない。 ハジャイでの爆弾事件は1,2年に1回程度は起き続けてきたが、それ以上の頻度にはなっていないので、一時的減少の発生と心配性の人は別にして、ハジャイへ行くまたはハジャイ経由でタイへ入国する人は減ることはないでしょう。 ハットヤイは深南部3県とは事情が違います。蛇足ですが、ハットヤイ、ハジャイと2つの通称名で書きました。タイ文字では ”??????? ” と書き、標準タイ語の発音では ハートヤイ となる。)
サバ州東海岸のLahad Datu地方の Pulau Baik島にある魚養殖場を6日午前3時前に5人の武装グループが襲って、養殖場マネージャーである中国人男性、34歳、を誘拐してフィリピン海域内へ逃走しました。
グループはファイバーグラス製スピードボートで養殖場に乗りつけました。警備員はいましたが、彼らに圧倒されました。
消息筋によれば、グループの2人は養殖場のオーナー、香港基盤とのこと、を探しましたが、そのオーナーはいなかったので、替わりにたまたまいた中国人マネージャーを誘拐した模様です。
通報によってマレーシア治安部隊がそのボートをマレーシア海域の端で阻止しようとしました。しかし賊のボートはそれを振り切ってフィリピン海域へ逃げました。その際賊は治安部隊に向けて数発を発砲しました。治安部隊も撃ち返したようです。
4日には東海岸の近隣地方で船上の地元漁民が4人の武装グループに海賊行為を受けたばかりでした。
また中国人が南フィリピンから侵入してきた武装グループに誘拐されたのは2件目です。今年4月2日にはスンポルナ近くの水上リゾートから旅行滞在中の中国人女性が誘拐されて、依然として身代金要求のために人質となっている。
その後警察は、この魚養殖場Wonderful Terrace Fish Farm の労働者19人を拘束して事情を調べています。内訳はスルー人が11人で8人がインドネシア人です。
サバ州警察のトップは、誘拐事件に内部の者が手引きしたことの可能性を否定していません。
サバ州の州首相は、東海岸の危険性の高い地区には外出禁止令を発動する意向を表明しました。
「劇的な手段を取ることになる、時間、場所、状況によって移動することを禁じたりまたは制限することになる。この危険地区に入るには誰であれ警察の許可を必要とすることになる。」 との声明を出しました。
また連邦政府が設定して実施している、サバ州東部特別保安指揮区(Esscom)について、「Esscom の組織にも変更を加える、さらにレーダー網を導入する。」
(Intraasia 注:サバ州とりわけ東海岸地方のおかれた地理的、民族的、歴史的経緯から、その脆弱さは隠せない事実です、これまでの数々の事件がそれを証明している。 1年以上前に連邦政府はサバ州東部特別保安指揮区(Esscom)を設定して治安部隊も増強した。しかしそれをあざけるかのように何件もの侵入誘拐事件が起きている。サバ州政府としては早急に手を打つ必要があるということでしょう。 もちろんマレーシア政府もです。一方東海岸の全ての住民が同じような危機感を持っているとは思えない、なぜならそれこそ地理的、民族的経緯からサバ州に住むまたは働く人たちが少なからずいるからです。この養殖場で働く上記19人はいずれも外国人労働者であることがその一例でもある。彼らにとってマレーシア国、フィリピン国、インドネシア国という枠組みは大きな意味合いはないはずです。)
サラワク州の州議会は、州内から産出する石油のロイヤルティーの率を、現行の5%から20%に引き上げる要求を連邦政府に提出する、との動議を可決しました。
現在サラワク州が連邦政府から受け取っている石油関連のロイヤルティーは5%です、金額では年間RM 6億から9億になる、動議を提案した州議会議員。「この動議は州首相も賛成している。」
サバ州も同じように石油ロイヤルティーで受け取る率は5%なので、「我々は、サバ州の仲間とこの件で手を組んで、ナジブ首相宛てに持ち出したい。首相は来週サラワク州にやって来ます。」
(Intraasia 注:ロイヤルティーでは以前からクランタン州が連邦政府に増加を要求している。サラワク州はしかし、Barisan Nasional (国陣) 側陣営なので連邦政府には大人しく頼んできたことでしょう。今回はそれを声高く州議会議決にした)
タイ南部最大の都市ハットヤイで爆弾事件が起きて、これまでに少なくとも10人がけがをしました。
この事件では4か所で爆弾が爆発し、ソンクラー病院敷地のアパートに仕掛けられていた5個目の爆弾は爆発する前に爆弾処理班が処理しました。
最初と2番目の爆弾は午後1時半過ぎに、Ponpichai 通りにあるセブンイレブン店前及びハットヤイ警察対面の警察アパート近くで別々に爆発した。このため警察アパート前にあった、少なくとも35台ほどの車が破壊されたり燃えたりの被害を受けました。いずれもバイクに仕掛けられた爆弾です。
次いでタイ国鉄ハットヤイ駅に近い地域及び (駅から近い)Robinsonデパート付近で爆発があった。
(注:この2か所での爆発は大したことはなかったようです。この2か所での爆弾を伝えていない新聞もあるので、現時点ではこの2箇所については断定できません。)
(Intraasia 注:ハットヤイはマレーシア人旅行者がたくさん訪れる地です。タイを南下してマレーシアへ行く旅行者も通り道になる。イントラアジアは80年代の昔から数えきれないほど多くの回数訪れたり通過してきた。警察施設の付近であってもコンビニ前や病院敷地内で爆弾を仕掛けるのは卑劣な無差別テロといえる。 ハットヤイ駅はこれまで2回仕掛け爆弾が爆発して死傷者が出ている。Robinsonデパートも確か1回爆弾がさく裂したことがあるはずだ。 駅はいうまでもなくデパートもハジャイでは大変知られた場所です。両方ともイントラアジアには非常に馴染みある場所です。
深南部3県に比べれば、ハジャイでの仕掛け爆弾事件ははるかに少ないが、大都市であり旅行者集合地ゆえにハジャイでの爆発はインパクトがかなり大きい。)
女性・家庭・コミュニティー発展省大臣(女性)が述べました: 女性・家庭・コミュニティー発展省は今後5年間は老人ホームを建設しないと決めました。これは父母を捨てようとする子供、父母を老人収容施設に送ってしまうことで、親の面倒をみる責任を放棄してしまう、そういう子供を防ぐためです。
女性・家庭・コミュニティー発展省は全国に9か所の老人ホームを有している。(国の中期計画である)第11次マレーシア計画においては、老人ホームの増設はなんら申請していない。省が申請しているのは、高齢者向けの活動センター PAWE (Pusat Aktiviti Warga Emas)の設立です。これは子供たちが父母をそういうセンターに送って娯楽レジャー活動を楽しんでもらう施設です。
大臣は言う、「この活動センターはいわば託児所のようなものです。夫婦ともに働いている家庭が仕事時間中に子供を託児所に預けて面倒をみてもらう。 そこで高齢の父母を同様に活動センターへ送って行くということです。高齢の人たちに第2の人生を享受してもらう機会を提供することになる。」
(Intraasia 注:東南アジア的、拡大家族制度は、マレーシアの各民族によってその度合いはかなり違うので、全てがこうだと断定してしまうのは避けたい。マレー人の間では拡大家族制度はそれほど顕著に残っているわけではないが、その価値観は依然として残っている、というか今後もずっとそのままであり続けるでしょう。
時代の変化と共に現実はより単家族的な社会になりつつあるが、しかし伝統的家族観、慣習を変えようとしない、変えることは人の道を外れている、という思考は為政者と宗教者に極めて強い、もちろんそういう思考を支持する国民が少なくないからこそです。”親の面倒をみるのは国家でも自治体でもない、子供である”、省の方針はこれが背景になっている。しかし現実は、経済的に、病気ゆえに、その他の理由で全ての子供が親の面倒をみることができるわけではない、さらに親側にも選択があるはずですけどね。 いずれにしても、国民の税負担を引き上げ、保険料を納めて、老人用施設を充分に増やしていくという、西欧的社会福祉思想はマレーシアでは育たない。)
(LCCターミナルで4日に、Imigresen イミグレセンにおける入出国手続きで大混雑が発生して、ニュースになりました。入出国者は90分以上も待たねばならなかったとのことです。)
この件に関してImigresen イミグレセン長官は語る、「 AirAsia は9日にKLIA2に引越しするため、LCCの乗客は大変多い。そこで(LCCターミナルでは)Imigresen イミグレセン係官の方が人手不足となっている 。 このほか、4日は休暇明けのため乗客がぐっと増えて、乗客が午後3時から5時台に殺到した、そこで混雑場面となった。」
「KLIA2がオープンしたことで、Imigresen イミグレセン係官も KLIA2へ移転した 。KLIA2ではいくつかの航空会社が運行している、そこで多くのImigresen イミグレセン係官がKLIA2で既に職務についている、一方LCCターミナルにも多少の係官が残って仕事をしている。 混雑劇は本来は人手不足ということです。」
2日にオープンして以来 KLIA2 の運営は順調にいっています。
Malindo Air, Cebu Air, Tiger Airways 、Lion Air は既にKLIA2 で運航しており、空港会社の発表によれば、4日00時1分から5月00時1分までの24時間で 52便が運航した。
5月2日のオープン以来、(この記事の時点までで) 2万人を超える乗客がKLIA2を利用しました。空港で、空港電車ERL、バス、タクシーを利用する人が増えています。
(Intraasia 注:LCCターミナルの一時的大混雑はこれまでにもたびたび起きている。 Imigresen イミグレセンなど公務員係官は2つのターミナルが同時に運営しているからといって、その間だけ増やす、増えることはありえない。 だから係官らが新しいKLIA2 へかなり移行すれば、LCCターミナルで人手薄になることは予測できたことです。よって大混雑のニュースにイントラアジアは特に不思議に思いませんでした。LCCターミナルの利用者は8日までは多少我慢するしかなさそうですね)
マラッカ州の Imigresen イミグレセン庁はマラッカの Jalan Tun Ali 通りにある安ホテルを取り締まりました。 内部には下着姿や裸のインドネシア人女性が11人いましたので、手入れの前に女性たちにちゃんと衣服を身につけるように命じたとのことです。
庁のトップによれば、「情報活動に基づいて取締りを行った、売春の疑いで彼女たちを逮捕した。」 「女性らの自供によれば、労働許可証を悪用して売春をしていた。そして(全員で合わせて) 1日に約RM 1千を稼いでいたとのことだ。」 「女性は客1人に付き RM 30支払われていた。 客のほとんどは外国人であった。」
女性たちは記録台帳を付け、コンドームを持っていました。
この取締りでは3人のマレーシア人男性、30代から60代、も逮捕しました、3人は売春斡旋屋・ポン引きだと思われる。
マラッカ州のImigresen イミグレセンは別の場所でも取締り活動を行いました。バスターミナルである、Malacca Sentral では、滞在期限超過の罪で30人の外国人を逮捕しました。
(Intraasia 注:安ホテルにおけるこの種の活動は別に珍しいことではなく、クアラルンプールやスランゴール州、ジョーホール州、ペナン州などでは取締りがよく行われている事がニュースからわかる。クアラルンプールの中心部の数か所、ペナンのジョージタウンには90年代の昔この種の安宿界隈があった。Intraasia は街歩きのついでに風俗もよく調べたので覚えている。
マラッカ州でのこういう取締りニュースは少ないので今回載せました。Jalan Tun Ali という名称は、2年前偶然その通りにあるエコノミーホテルに泊まったことから思い出した。でもどこにその種の安ホテルがあったかは思い出せない。ところでこの記事でいう外国人とは即外国人労働者のことでしょう。 前日に載せたネット売春の記事の料金を比べてください。 その料金には天と地の差がある。 恐らく外国人労働者は買春にRM 50程度を払い、女性はRM 30を受け取るということでしょう。RM 30という値段は外国人労働者にもこの女性らにもそれなりに価値あるということです、前日の記事の女性らには無価値でしょうが。
Malacca SentralバスターミナルをIntraasia はオープン当時から知っているので当時半島部で最良のバスターミナルと評価していた。ご多分に漏れず、今ではどこの主バスターミナルでも外国人労働者の姿が目に入る、だからこのようにイミグレセンが取り締まるとオーバーステイなどで捕まる者がでてきても不思議でない)
トレンガヌ州が州の主たる観光地として売り込んでいる、(内陸部にある広大な人造湖) ケニール湖(Tasik Kenyir) には滝がいくつもあります。州政府はその滝の1つを女性旅行者専用にすると、州首相が発表しました。
「湖を遊覧して滝へ行く小船の乗組員の保安員は全て女性になるでしょう」 「この決定は、西アジアからの女性旅行者特別な頼みを取り入れたものです。」
州首相は、1か月間続く2014年ケニール湖フェスティバルの開始式に出席して語りました。「(この女性専用滝のような)特定地指定は、ユニークな国際観光として湖を売り込んでいる州政府の努力の現れです。」
「州はこれまでに湖の観光開発と免税特区化のために、RM 3億をつぎ込んできた。 2015年9月から免税特区に指定する湖に浮かぶ島 Pulau Bayasには、電気供給のため既に長さ 22qのケーブルを敷いた、これにはRM 2200万掛りました。」 「島の排水設備、店舗、給水タンク、税関ビルなどの建設は75%終わった。」 「広さ40ヘクタールのこの島には、波止場を2か所作ります。」
ケニール湖象の村について、州首相は言う、「この施設は民間が運営することになるでしょう、オープンは5月9日です。」 「ケニール湖象の村には現在飼い慣らされた象が 9頭いる。周辺地域には 14頭の野生象が棲んでいる。 我々はさらに21頭の象を増やしたい。」 「象の村の珍しい特徴として樹木上のシャレー、吊り橋などがあります。ケニール湖がさらに旅行者を引き付けると確信している。」
2013年、ケニール湖は40万人の旅行者を引き付けました。今年州政府は50万人を見込んでいます。
ケニール湖は東南アジアで最大の人造湖であり、広さ260平方q、浮かぶ島が 340個あります。(以前からいくつかの島にはロッジがあり、釣り愛好家や自然愛好家が訪れている)
(Intraasia 注:ほとんど全国ニュースにならないので、ケニール湖の開発がここまで進んでいるとは知りませんでした。数年前ケニール湖に免税特区を設定するというニュースに笑ったものです。トレンガヌ州というと、外国人旅行者にはまず南シナ海の離島が人気ですね。ケニール湖へ行く旅行者はほとんどいなかった。でもそれは90年代のことのようです。近年は上記で言及されている西アジアつまり中東からの旅行者も増えていることがわかる。彼らは離島よりも内陸部へより訪れるのであろうか? 深マレー州としてこういうイスラム的観光施設の設定も方針となるのでしょう。
ところで中東からのマレーシア訪問者数は2000年代になって増えた、しかしそれでも2013年は全部合わせても20数万人程度です、最多のサウジアラビアでも10万人に満たない。中国1か国の旅行者数 180万人、日本の51万人に比べれば、はるかに少ない数です。
ケニール湖へはクアラルンプールの Putraバスターミナルから毎晩夜行バスが発車している。イントラアジアは昔ケニール湖へ一度だけ行ったことがある。クアラトレンガヌから湖に近い田舎町Kuala Berang までは乗合いバスがあるからそこまでは行けた。しかしそこから湖まではバス便がない、料金の高いタクシーしかない。帰路はヒッチハイクして町まで戻ったぐらいです。このようにケニール湖は地元旅行代理店のツアーに参加する、自家用車で行く、クアラルンプールからの夜行バスで行く、しかない。節約自由旅行者には訪れにくい場所です。マレーシアの観光地はおいおいにしてこういうあり方である。
免税特区、象の村、シャレーといった新しい観光施設が今後どのように運営されていくかが重要ですね。西海岸ばかりの観光開発は不公平であり、東海岸側内陸部の開発は賛成ですが、施設を効率的で目的に沿って運営するマネジメントスキルが求められる。象の村を動物園化しては意味がないし、免税特区をきちんと管理しなければ、免税品が無断で外部へ流れてしまう。)
陸上公共交通委員会SPAD の統計によると、2014年4月下旬時点におけるマレー半島部のタクシー数は、バジットタクシーが 39531台、エグゼキュティブタクシーが3111台、空港タクシーが3132台、リムジンタクシーが 996台です。加えてハイヤー 17378台、その他 11402台、
タクシー全体の6割以上が首都圏で運行されており、 その数は 51550台になる。その内バジットタクシーが 32278台になる。バジットタクシー数だけをみると、ジョーホール州が 4922台、ペナン州が 1126台になる。
(Intraasia 注:バジットタクシーとは一番普通にみかけるメータータクシーのことです。 なお昔ながらの outstation taxi がハイヤー 17378台、その他 11402台、のどちらに分類されるのかがわかりません。こういう記事に肝心なことが抜けている例です。)
女子学生や若い公務員がインターネット上で売春をしていると、ある大衆新が報じました。この女性らの狙いは金持ちと有名人とのことで、”料金”はRM 1200からRM 4500までです。
理解したところでは、彼女たちはセックス売買サイトを通して買春客と取引しており、対象となるのは常連客または会員だけです。送信された SMSによるパスワードを入れることでアクセスでき、日時やコンドームの選択をなどを入力する。そこでセックスサービスは秘密性を保てさらに”安全”であるとのこと。
サイトによれば、セックスサービス料金は美形度にもよる、30人ほどの女学生または公務員を揃えているとのこと。そこで客の好みで選択できる。サイトの斡旋報酬は最高でRM 450にもなる。
(Intraasia 注:大衆紙はこういう情報?ニュース?を載せるのが好きなので、秘密暴露記事は珍しくない。ごく低賃金な労働者の1か月の賃金はRM 1200前後ですから、高料金なのは間違いない。まあ、どこまで正確かは別として、インターネットは悪の世界にも平等に開かれているので、あらゆる種類の犯罪または犯罪ではない道徳悪が跋扈する。こういったことは所詮なくせるものではないので、無視すればいいのですが、モラルの警察的な人たちはネットそのものを糾弾し規制論にいきつく。 国によってその許容範囲は大いに異なる、それがマレーシアではかなり狭いということになる)
マレーシアにおけるムエイタイ(タイボクシング)を、(国内の)主要スポーツの1つとしていくために、それを奨励する取り組みにより力を注がなければなりません、と青年とスポーツ省大臣は、ランカウイを訪れて語りました。
「ムエイタイに参加することと素晴らしい成果を上げるにはマレーシアムエイタイ協会が案内していく必要がある、そうしてマレーシアで民衆の間にこのスポーツを人気あるものにしていきます。」
(Intraasia 注:ムエイタイはマレー人の間では "tomoy" と呼ばれ、タイ国境に接する州、とりわけクランタン州で昔から行われてきた。90年代にクランタン州へ行くと時々ムエイタイ試合を知らせるポスターを目にしたものです。でも決してメジャーなスポーツではなかったのは確かです。数年前にあるマレー映画の中でムエイタイが主題材になったこともあるように、近年"tomoy"ムエイタイは首都圏にも時たまやって来るようになったようだ。先日も街に貼られているポスターをみかけた。ただ最安席はたったRM 15だったので、多くのファンが足を運ぶ華々しい興行とはとても言えないでしょう。伝統的な方法でムエイタイ選手を目指すのとは別に、都会のスポーツジムでこの種の格闘技を教えるところが増えたらしいことが、時々記事になることからわかる。ボクシングのプロ試合が定期的に開かれるような土壌の全くないマレーシアで、果たしてムエイタイがマレーシアでメージャーなスポーツになれるのでしょうか?)
(パハン州で既に操業を始めた、オーストラリア資本の Lynas レアアース精錬工場 に対する強い反対運動は続いてます。その反対組織の中心は華語で”告F盛會”と呼ばれる)
”告F盛會”は、新たな Lynas 反対運動として、Lynas 廃止の半島部巡回サイクリングキャンペーンを5月15日から始めます。これは運動者グループが半島部内の 2800q を自転車で走行して国民に反対運動への参加をよびかけるものです。そうして 6月22日にはLynas 工場を停止させることを誓うものです。
まず5月15日にクアラルンプールの独立広場を出発地点としてサイクリンググループが出発します。北上してイポー、タイピン、ペナン地方を周り、次にアロースター、カンガーなどを訪れ、その後コタバルへ向かう、さらにクアラトレンガヌ、マラッカ、ジョーホールバルを周り、最終的に6月22日に本拠地のクアンタンに到着するというものです。
”告F盛會”の議長は記者会見の席上このキャンペーンを発表しました。「昨年は我々の Lynas レアアース工場廃止要求運動に120万人の国民が署名してくれました。昨年”告F盛會”はさらにシドニーまで出かけて、オーストラリアのLynas 本社に6か月以内に工場を閉鎖するように要求しました。 しかし最終的に彼らは我々との面会を拒否しました。」
(Intraasia 注:レアアースの精錬工程?廃棄物?で放射線物質が出るとのこと、それが反対する人たちの最大の反対理由です。レアアース自体をオーストラリアなど外国から輸入しているそうであり、マレーシア産の原料ではない、という奇妙な工場です)
このところトマトの価格が急落しています、これは供給過剰によるものですが、需要が増えているわけでもない。トマトは傷みやすい果物だからです。(野菜じゃないかなあ)
クアラルンプール郊外の市場で店を開くある生産販売者は言う、「消費者はお買い得なこの時期をあまり利用していない、というのもトマトは一挙にたくさん買われるものではないからです。」 「トマトは家で5日以上置いておけないし。」 「このところの売値は1s RM 2です、これはこの2年で最安値です。 3か月前には KgあたりRM 4または 5したのに。」
市場の別の販売者は、トマトをKgあたりRM 3から3.5で売っています。
(Intraasia 注:スーパーでも市場でもトマトは kgあたり幾らで売られている。1個いくらのような高級な販売店はあるとしてもかなり珍しいでしょう。一般にスーパーでは野菜と一部の果物は 重さで幾らの販売です。だから消費者は適当に選んでビニール袋に詰めて係りの所へ行って価格を付けてもらう。 売られている品を見ると、小粒なトマトが多いという印象がある。トマトはマレーシア産がほとんどみたいですが、確実なことは知りません。多少傷んでいたり、変形していたりするが、別にそれで食べられないということにはならないはず)
内務省は印刷と出版法1984年の7条に基づいて、翻訳版マレーシア語小説 “Perempuan Nan Bercinta” を4月9日をもって発禁にしたとの声明を発表しました。
注:bercinta をここでは動詞に捉えるとおかしいので形容詞だろうから ”Nan夫人は気が進まない” と訳します。 でも今一つ自信がないので誤訳でしたらすみません)
この小説はよく知られた Faisal Tehraniの著で、国立翻訳研究所が出版したものであり、さらに2012年にナジブ首相がこの本の発刊式典に出席して発刊した本です。今研究所は財務省が保有する会社形態です。印刷は国立の印刷所であるPNMB です。
しかし内務省は、この小説は公共の秩序を害するものであるとして発禁にしました。「小説を通してシーア派のプロパガンダを国内に持ち込もうという試みを止めるために、この決定がなされた。この小説は学者たちや青年層を対象としてようである。」 「マレーシアのスンナ派ムスリムを惑わせようとしていることから、内務省はこの小説が全国のムスリムを安全と社会面に影響を及ぼすことを心配するものである。」
内務省は、この決定は1996年5月の国家 Fatwa 会議の布告に基づく、と強調しています、そこではスンナ派から逸脱するあらゆる書籍とパンフレットと映画とビデオの発行、伝搬、出版、放送、配布を禁止するとしている。
(Intraasia 注:イスラム世界のこの種の事に関係する解釈と言論の自由の捉え方は、西欧思想から到底理解できるものではない。まあ非ムスリムとしては非関与が適当でしょう。それにしても、マレーシアのトップ政治家は何々の開始式だの、記念式だの、発表式だのといった実に多様な式典に出席する、それは多分に権威を求める人たちが是非出席して欲しいと招くからでしょうが。とはいえ自分でどうせ読みもしない本の出版式典などの主賓になることの可笑しさを感じますな)
(3月8日にインド洋に消えたマレーシア航空機に乗っていた乗客227人中の約7割は中国人です。そこでマレーシア当局とマレーシア航空は北京における乗客親族への対応に非常に力を注いできました)
マレーシア航空は、中国における事故の遺族対応サービスセンターを閉鎖することを決め、親族らに通知しました。親族らは3つのホテルに滞在しており、この3か所のホテルでの滞在と食事をマレーシア航空側は3月8日以来(全額)負担してきましたが、それを5月2日で打ち切るとのお知らせを出しました。
これに伴って(全ての?)中国人親族はホテルを離れました。また連日中国人親族に事故の報告をしてきた宴会場も閉じられました。
遺族に向けてマレーシア航空はお知らせを掲げています: 前払い補償金として 乗客1人につき US$5万を遺族に支払う、これは家に戻った後の彼らを経済的に手助けするためです。 「詳細は今後2週間以内に正式な場で発表されます。」 「北京の別の場所に設ける遺族支援センターは5月4日からオープンするので、24時間連絡受け付けています。」
(Intraasia 注:マレーシア航空機事故では、異常なほどに中国人乗客の親族の行動が報道され且つ話題になってきた。マレーシアメディアでさえ、マレーシア人遺族の報道よりも中国人遺族の行動に関する報道の方が多かったぐらいです。2か月近くも経っても依然として航空機は見つかっていない)
1万円を銀行で両替すると RM 311.0 を入手します。
US$100 を同様に両替すると RM 319.4 を入手します。
(祝日である)メーデーの5月1日にクアラルンプール中心部の主要道路で、物品サービス税(消費税)反対のデモ行進と大集会が行われました。政府は既に、2015年4月に物品サービス税の導入をすることを発表しています。
赤い衣服を身につけた、音を鳴らしながら多くの人がこのデモ行進と集会に参加しました。推定2万人の参加者の第一抗議目標は物品サービス税の導入に対してです。
(注:独立広場前で行われた集会を撮った写真。 マレーシアのサイトから勝手に借用しました)
別記事
“501抗議消費税大集會” では、主催者側はクアラルンプール市内4か所の集合地点を決めていました。参加者は正午前から集まり始めて午後2時ごろまでにその場所に集合して、それぞれメイン会場である独立広場前に向けて行進しました。
当局は独立広場前の道路を午後1時には既に警察部隊によって封鎖しました。
抗議集会参加者側は、イスラム政党 PASの党員グループが道路上での交通秩序を保つなどによって参加者の整理にあたりました、しかし参加者数が多すぎて、何本かの道路では交通が阻害されました。
警察はその前から集会参加者側に警告していました:Sultan Abdul Samad ビル前で集会に限る、独立広場に発ち入ることは認めない。
アンワル元副首相夫妻も行進して集会に現れました。いろんな非政府組織・グループも集まってきました。その後Sultan Abdul Samad ビル前に集まった大参加者の前で、民聯 (Pakatan Rakyat) の指導者が入れ替わりに演説しました。イスラム政党 PASの副総裁は集会の参加者数は10万人に達しと宣言しました。
参加したグループの中で Antifaに属する者たちは口々に “Yang kaya makin kaya yang miskin makin miskin” (金持ちは益々金持ちになり、貧者は益々貧しくなる)と叫んでいました。 彼らは集会が終わった後、ちょっとした混乱を引き起こしました。
独立広場前で行われたこの集会ではアンワル元副首相も演説し、彼はこの集会が成功したことを宣言した後で集会は解散となりました(16時半過ぎ)。
(Intraasia 注:写真や動画を見るとかなりの参加者であったことがわかる。警察トップはしきりに違法だと警告していたが、警察との衝突はまったくない平穏な集会だったようです。主張の是非はともかく、こういうデモ行進と集会が平穏に行われるようになったことはマレーシアとして良いことですね。90年代末のアンワル元副首相追放時から始まった路上における体制側への示威行動はずっと警察側からの取締り、その多くは過剰な取締り、にあってきたからです。今回は民聯 (Pakatan Rakyat) 勢力だけでなく市民運動グループも集まったようです。消費税反対というようなスローガンは緩やかな連合を作りやすい、ただ現実に財源をどうするかとなれば、スローガン通りにこと運ばないと思いますけどね)
一方ナジブ首相は公務員の労働者祝祭式典の場で語る、「来年実施することになる、物品サービス税はしっかりした成果を伴って国の将来を確かなものにすることができます。」
「合理的に考えれば、全ての政府の方針は民衆の利益のためにあります。2,3日で成果を期待してはいけない、種を今日蒔いて、明日果物を期待できないのです。」
「変化を止めることはできません、進めていかねばならない。もし我々が変わらなければ、経済的困難に面するでしょう、そして民衆に苦しみをもたらすことになる。」
マラッカ州の沖にある無人島Pulau Nangka で、マラッカ王朝の隠された財宝があると信じて採掘していた私企業が、マラッカ州政府との契約期限ぎりぎりの4月30日に現場から2枚のメダルを発見しました。
このメダルはマラッカ王朝時代のものだと推測されるとのことです。
マラッカ州政府の州首相は語る、「2枚のメダルを国立遺産庁などに送ってその信憑性を分析します。」 「メダルの真偽分析の結果を待つ間、その会社には引き続き採掘することを認めます。もし本物との結果が出れば、同社は続行できる、しかし反対の結果が出れば、同社には島から離れるように指示する。」 「その会社と州政府の契約には資金は絡んでいないことを明確にしておきたい。」
(Intraasia 注:4月29日掲載の記事をご覧ください。ということは採掘に州政府から資金は出ていないということのようですな。じゃ、仮に財宝が見つかったら、その会社は一定割合を受け取るのだろうか?)
KLIA2(第2クアラルンプール国際空港)がオープンが5月2日にオープンした 00時10分に最初の飛行機が着陸しました。
1番機となったのは Malindo Air のコタキナバル発のフライトでした。
一方 KLIA2出発する1番機はCebu Pacific Airwaysのフライトで、午前3時過ぎに離陸する予定です。
(Intraasia 注:KLIA2の利用航空会社の主役である AirAsia は9日に移転する。詳しい情報は 「日本人のためのよくわかる格安航空エアアジア(AirAsia)のお話」ブログで詳細に載せています。)
道路交通庁の長官が明らかにしたことです: 全国には登録済の中長距離バス運転手が約8千人いる。 その内20%にあたる 1793人の運転手は、バスの運転ができる運転免許証(PSV)を持っていない。 さらに中には基本的な自動車運転免許証(CDL)さえ持っていない者もいる。こういったお粗末な運転技術は高速道路での事故につながる。
こうして年間720万人を数える中長距離バスの乗客は、事故に遭う高い確率に面している。
「道路交通庁は全国の道路で検挙行動を展開しているので、上記のように中長距離バスの運転手がバス運転免許証を持っていないことを発見した。2012年に見つかったバス運転免許証(PSV)を持たない無免許バス運転手は 1522人、2013年はこれが1793人に増えた。2014年は3月までに177人を捕まえた。」
「バス運転免許証(PSV)を持っていないこと以外に、基本的な自動車免許証(CDL)さえ持たないバス運転手については、2012年は887人を捕まえた、2013年は982人が見つかった、2014年は3月までに115人を見つけた。」
(Intraasia 注:バス事故の多発の原因は、もちろんこういう法規遵守の欠如が主因の1つです。雇用する側のバス会社側にもバス運転手側にも、免許証自体を軽視または無視する思考と行動があるので、こういう高い数字になる。バス業界にはこの種の慣行を許すあり方が数十年続いてきたわけです。中長距離バス運転手不足の現状下で、早急に改善されるとは思えませんな。バス業界に限らず、交通安全思想の普及はまさに道遠きことです。)
タミール語紙が報じるところによれば、中学校におけるタミール語学習クラスにおいて、クラスを開けない学校があるとのことです。その理由は充分な人数の生徒が出席しないことです。
教育省の副大臣(インド人)は語る、「政府の方針として、その授業を実施するには1学級に最低15人の生徒が必要である。 州の教育部が同意すれば、こうした学級は課内時間で行うことができる。」
最近ペナン州で教育部が、Bukit Jambul 中学校でタミール語学習クラスの開講を承認しました。
「全国にある 603校の中学校で、課外授業として 15万9千人の(インド人)生徒がタミール語学習クラスに出席している。」
(Intraasia 注:インド人は人口割合で既に8%も切っている。この少数派ゆえに、タミール語学習を中学校でも継続していくことは困難な場合が起きてくる。つまり 1クラスに必要人数が集まらない。小学校段階には国民型タミール語小学校があるが、その数と勢力は国民型華語小学校にとてもかなわない。 その国民型タミール語小学校を卒業したインド人生徒は一般に国民中学校へ進学する。そこはマレーシア語媒介教育であり、科目として英語に力は注がれる。よって科目としてタミール語学習が成立しなければ、課外授業になるということでしょう。
タミール語はマレーシアでは一般有効性はごく限られている、使うのはほぼインド人のタミール人界に限られ且つ口語として使われる。大きな書店へ行ってもタミール語の書籍はまず売っていないし、辞書さえも1,2種しかない。 銀行のATM機でタミール語の選択ができるのはごく少数でしょう。 言語の価値ではなく言語の経済力は低い、そこで中等教育、ましてや高等教育で、タミール語を学習することはより少なくなっている。多くのタミール人が小学校で習うのは母語維持としてまたは民族のアイデンティティとしてであるといって間違いではないでしょう。1割に満たない少数派民族の置かれた立場からはこういう不利面がどうしても克服できない。 これはどこの国でも似たようなものでしょう。なおタミール語映画は人気ありシネマでよく上映されているが、観衆の広がりは狭くタミールインド人及びインド大陸からの外国人労働者になるはずです)
(個人の2013年度分所得確定と税確定申告の期限が4月30日で終わりました)
内国収入庁(いわゆる税務署のこと)へ確定申告を電子申告方式で行った人が今回は250万人ほどいました。電子申告の場合は期限が、(多少遅く)5月15日なっている。
被雇用による所得の場合は BE書式を用います、ビジネス所得のある人はB書式を使います。250万人中、BE書式の人が208万人いました。
一方従来の紙の書式で申告する人は、最終日の30日全国の 内国収入庁の支所に大勢詰めかけました。
(Intraasia 注:一般にマレーシアでは、この所得と税を確定する行為を Tax return と呼びます。このまま訳しても意味が分からないことになる。それにしても電子申告者が増えましたね。マレーシアの個人の所得申告兼税確定では、領収書などを添付する必要は一切ありません。義務として申告者は、全ての証明する物証を揃えて保管しておきなさい、ということになっている。)