Ensoniq ASR-10

 とりあえず、このASR-10がひょんなことからウチに舞い込んだのが、サンプリングジャンキー更新の布石となりました(w

 同じアメリカのマシンでもE-muのEIIIシリーズまでは、なんやかんやメニューの全体像はパネル表面にほぼ書いてあるので、ほとんど迷うことなくエディットできるという親切さがありますが、ENSONIQのサンプラーは取り説がなかった場合、多分概念的に完全に迷路に入るでしょう。かく言う自分もロードひとつでいまだに少し迷うというか一呼吸必要です(笑)。

 よく言われる「熱い!」に関して言えば、間違いなくそのとおりで、多分初めて触る誰しもが驚くことと思います。ESPの頃はこれほど熱くならなかったような記憶がありますが、触っていたのはもうずいぶんと昔の話なので実は熱かったのかなぁ??
  その熱さゆえに、労わりながら機材を使うような丁寧な人は、ラック内に収めようと考えた場合、3Uの筐体にもかかわらず結局最低でも上下1Uづつ開けてしまい、最低5Uのスペースを確保しなくてはならないという、たいへんオドシの効いたマシンであるといえます。
  写真は撮っておいたので、そのうち公開できると思いますが、内部を見ると今回出てくる他のどのマシンよりも中に基盤がぎっしりといった感じで、あー・・・そりゃ熱くなっちゃうかも・・・と、妙な説得力があります。

 もうひとつ「ガッツのある音!」に関しては、これもまったくそのとおりなのですが、豪快な「ドッカン!」っぷりだけを所望するならESPシリーズの方が、はるかに荒くれ者だと思います。「もっと!もっともっと狂ったものを!」という努力を惜しまない人ならば、さらにMirageというジョーカーが控えております(笑)。
  ASRはといえばESPよりもかなり音楽的に(?)というか、小奇麗にはなっています。ただし、ソフトサンプラーだけをお使いであった皆様には「えぇ!これで小奇麗だと??」と思われるかもしれません。

 あくまでも当時の私の周りでの話ですが、初期のESPの頃まではENSONIQのサンプラーは、他社製品に比べいくらか割安感があったように思いますが、ESPのTURBOだかプラスだかの頃にはそれほどお得感はなく、ASRが現行として売っていた頃にいたっては、ENSONIQのサンプラーを買うということは、かなりのアウトサイダーというか、変わり者として扱われていた気がします(笑)。現在のようにENSONIQが潰れるとも、ASRの音がこれほどまでに再評価されるとも誰一人思ってはいなかったので、「あの人は音にこだわっているよね」と、いうよりは「あの人変な機材好きだなぁ」という畏怖の念で見られていた感があります(笑)。

 もうひとつ、純正ライブラリーに関して言えば、いち早く有名ミュージシャンの音を入れたライブラリーを出したメーカーだったのではなかったかと記憶しています。E-muのライブラリーの「音楽的かつ変な音」加減とまったくベクトルの異なる「音楽的かつ変な音」、特徴的な音のライブラリーの宝庫でした。
 
  日記にも書きましたが、音の特徴としては「手刀で打ったものがグーパンチで帰ってくる」それがENSONIQのサンプラーの醍醐味といえるでしょう。

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